「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


1/31(土)の進歩 カーナビって賢いの? じゅりを 乗せて、仙台から車で横浜へ行った。入院中の母を見舞い、その後、暁子の実家へ。カーナビで暁子の実家の住所を入力し、「ここへ行く」と命令すると案内し てくれる。しかし家に近付くと(「着くと」ではない)、「目的地付近に到着しました」と言って案内を終了してしまう。何すっきりしてるんだ、「付近」から が問題なんだ。結局、右往左往してどうにか到着した。あんなに正確に車の位置を把握できるカーナビが、どうしてこんな適当なところで案内をやめてしまうの か? どうもわからない。
1/30(金)の進歩 14 分でリジェクト R. H. という人から、「Evolution に投稿中のあなた達の論文の担当エディターになった」というメールが来た。前に、私たちの論文をリジェクトしたことがある人なので良い感じはしなかったけ れど、まあいいか。と、それからしばらくして二つ目のメールが来た。「内容的に狭いので、もっと専門誌に出しなさい」と、レフリーにも送らずにリジェクト であった。二つのメールの送信時間を見ると、一つ目が AM 3:01 で、二つ目が AM 3:15 だ。14 分でリジェクトだとお(怒)。私たちの論文は全部で 20 ページ。いくら英語が母語でも、14 分で読めるのかい! さらには、数理モデルの論文なので、理解には時間がかかるはず。こら R. H.、私みたいに適当にエディターしているんじゃないだろう な。
 しんすけの論文へのコメント終了。メールで送った。
 暁子から、くにっちの論文へのコメントが送られてきた。ありがとう。さて、直すかい。
 明日から 2/3 まで、横浜の実家経由で赤倉温泉にスキーに行ってくる。修論生同様に私も頑張ったということで、贅沢なご褒美だ。スキーの後に温泉に入って、ビールを飲み ながら美味しい料理を頂く。きっと極楽だろう。というわけで、しばらく更新はお休みです。心配事:赤倉温泉スキー場の天気予報が、2/1 は「曇りのち雨」となっている。雨降るの?
1/29(木)の進歩 決断 改訂稿を返送していた友蔵 の論文が返ってきた。判定は minor revision だ。しかし、ハチの動きをシミュレートしたモデルの部分を削れと言う。残したい気持ちがあるものの、エディターやレフリーの口調を見ると、抵抗するのは厳 しそうだ。やむなし、削ると友蔵決断。
 イタポンの論文セミナー。花の大きさが繁殖成功に効いているかどうかを調べた論文を紹介してくれた。私は、花の大きさというと訪花昆虫の誘引効果を思い 浮かべる。しかしヒラガが、「花の大きさそのものよりも、大きな花ほど花粉が多いことが効いているのではないか」と指摘。おお、なるほどと思った。そのヒ ラガとオンノの講座セミナー。ヒラガは、今年度の研究計画を発表した。終了後、ヒラガ・モリナガ・私の三人で開放的に密談し、研究計画をさらに練り上げ た。
 キャンプ地の延岡入りしたベガルタ仙台は、地 元の暖かい歓迎を受けたようだ。延岡駅に到着した一行を、延岡市の関係者・地元サッカー協会の関係者・地元小学校の児童らが出迎えたらしい。そし て、「のべおか若鮎レディー」という味わい深い地位にある女性が花束 を贈呈したそうな。
1/28(水)の進歩 横倉の壁 修論提出の打ち上げ に、研究室のみんな+ OB で山形蔵王にスキーに行った。大森ゲレンデの駐車場に停めて支度を開始。ワックスを板にどばーっと塗って終わりにしようとした石川に、「馬鹿 じゃないのー、拭き取らなくちゃ」と彩子が叫んでいた。石川と全く同じことを数分前にした私はちょっとむっとした。支度が整いリフトに乗ろうとしたら、く にっちの板がいきなり外れてこけそうになった。これは楽しめそうな予感がする。一通り足慣らしをした後、小手試しにと大森の小壁に行ってみた。コブが新雪 に埋まってぼこぼこだった。「並の技術じゃ通用しない。直滑降で行くしかない」と言ったら、くにっちが本当に、直滑降で滑り降りていった。上にいた私たち は、「いつ転ぶか」「いつ曲がるか」「いつ止まるか」「早く転べ」「板外れろ」だの様々な思いで見ていたが、無事滑り降りた時は喝采した。そして私たち は、「あのようなアホなことはしてはいけません」と、慎重に曲がりながら降りていった。しかしこれはあくまでも小手調べ、今日の最大の行事は横倉の壁(最 大斜度 38 度;要するに、ものすごく怖い)に挑むことであった。一度経験済みのしいちゃんは拒否、友蔵は別の動機から拒否。二人とも迂回路を行って、壁の下で待って いることになった。さて行ってみると、ガスで視界が悪くて下の方が見えず、突き抜けるような恐怖感は無かった。しかしそこは確実に 38 度の壁であった。理一は、無念の武士が刀を突き刺すように、板を突き刺して残したまま 10 m 転落。私も、何度か転びながら這々の体で滑り降りた。壁の下にたどり着くと、雪の上に寝転がってカメラを構えている友蔵がいた。「横 倉の壁は他人が 降りてくるのを見るのが楽しい」そうである。そんなことだろうと思ったよ。こんな感じで楽しんでいるとはや夕方の四時過ぎになった。最後は大森の 壁で締めよう。ただし私は、コブの急斜面には懲りたので、迂回路を通って壁の下で待っていた。果敢に壁に挑んだくにっちが、激しく転んで両板が外れ、自身 は 10 m ほどくるくる回りながら落ちて止まった。私は、「動くかな」と、 くにっちの身体をしばし注視した。数秒して、「大丈夫です」と手を振って動き出しちゃった。スキー終了後、温泉に入り身体を暖めた。帰り際、「僕の車にガ ソリンを入れるので先に行っていて下さい」という衣笠に、「ガソリンを持ち運んでい るんですか」と感心するくにっち。ナイス締めだ。楽しかった。またみんなで行こう。
1/27(火)の進歩 祝アクセプト がんちゃんの論文 が、Canadian Journal of Botany に目出度くアクセプトされた(と思う)。改訂稿を返送してから音沙汰が無いので問い合わせたら、引用文献の記載ミスについて聞いてきたのだ。それに 返答したところ、"send the manuscript to the publisher" と言ってきた。アクセプトということだと思うのだけれど、「アクセプトされました」とは言って来ていないんだよね。前のキムタカの論文の時も、何の通知も なく いきなり校正が送られてきたし、Canadian Journal of Botany ってそういう雑誌なのかなあ?
 三上の博士論文の審査員ということで、三上と面談をして論文審査をした。結果、めでたく合格。おめでとう。その後、論文のモデルについて熊木が質問に来 たけれど、よくわからなかった。こういう質問を受けて私が役に立ったこと無し!
 吉報。ベガルタ仙台の鈴 木武一普及部長が退団するらしい。よかった。この無能男を飼っておくのは金の無駄。その金で若手の一人も取った方がよほど良い。ちなみに、鈴木氏 がベガルタ仙台の職員になったのは極めてアマチュア的な温情によるものである。成績不振で監督辞任した鈴木氏のために、新しいポストを作って引き続き雇っ てやったのだ。こういう甘ちょろい体質はプロクラブには不要だ。駄目ならクビ。斎藤広報も早くクビにならないかな。
1/26(月)の進歩 修論提出 今日は修論提出の締め 切り日。四人とも見事に提出した。おめでとう。お疲れさま。今日は、四者三様という感じの提出劇であった。

モリナガ:けっこう前に完成していたのに、ぎりぎりまで提出を待つ。なぜならば、迂闊に早く提出して(提出先は広瀬さん)、「ここを直した方が良い」と事 前審査されるのを避けるためである(提出後の審査は良いのだけれど、事前審査は混乱してしまう)。ぎりぎりに提出して速攻で帰宅するという念の入れようで あった。
しいちゃん・くにっち:二人も、けっこう前に完成していた。そして、モリナガに説得され、やはりぎりぎりまで提出を待った。ただし、提出後すぐに帰宅はせ ず、研究室で喜びを味わっていた。
ひさし:誰とは言いにくいが、今日になっても考察の章を改訂していた人もいた。そのため彼の場合、一切の小細工が不要であった。ほっておいてもぎりぎりの提出となったからであ る。提出後、他の三人とはちょっと違う感慨(無事に間に合った)にふけっている模様だ。

 私自身、四人もの修論生を抱え、ちゃんと乗り切れるか不安もあった。いざという時には、一人二人切るもやむなしと覚悟を決め、気持ちが楽になった。しかしみんな立派に 提出した。これは、四人が優秀で、根性があって、努力をしたおかげである(ほんとにそう思う)。改めて、よく頑張りました。あ、でもまだ審 査はこれからだ。
 今夜は、我が家に修論生を呼んで、焼き肉でもして打ち上げよう。
1/25(日)の進歩 ベガルタ仙台始動 いよいよ、ベ ガルタ仙台が始動した。泉サッカー場での公開練習の予定が、雪のために室内での非公開練習に変更になるという、いきなり快調なつまづきぶりである。でも、 去年の怪我人の多さに懲りて、選手が雪で滑って転んで怪我したら大変と、やや考え過ぎな判断をしたのかもしれない。
 研究室に来たら、ひさしの修論の考察の章としいちゃんの修論が置いてあった。ひさしの修論の考察のまとめ方にコメント。しいちゃんの方は、ここに来て内 容を少々変えるかどうかの悩み相談であった。えいっと励まして方針維持だ。
 ひさしの改訂に付き合うべく、今夜は遅くまで研究室にいることにした。そこで、友蔵・しいちゃん・ヒラガと私の四人で、友蔵お奨めの讃岐うどんの店に夕 食に行った。メニューに、「あつあつうどん」「ひやあつうどん」「ひやひやうどん」とあるのを見て、「これ、良い工夫ですね」とヒラガが言う。なぜなら ば、それぞれ、「普通の人用の熱いうどん」「猫舌用のややぬるめのうどん」「冷たいうどん」だからだそうだ。正しくは、「麺も汁も熱いうどん」「麺は冷た く汁は熱いうどん」「麺も汁も冷たいうどん」である。メニューに説明が書いてあったのに、ヒラガもさんざんメニューを見ていたのに。来年修論頑張ってね。 でないと私、困りそう。付録:ヒラガの用語解説「みやざ」。「宮城蔵王スキー場のことを「みやざ」と言いますよね」と聞くヒラガ。そんな言葉誰も知らな い。実際ヒラガ自身も、他の人に使ったことは無いそうである(なら聞 くな)。「今日はみやざに行こうかな」と、自分の頭の中で使っているらしい。
 しいちゃんの修論完成、おめでとう! 一方、ひさしの修論の考察の章へのコメント終了。明日の朝には改訂稿が出来ていて、それにさらにコメントする。そしてさらに改訂して修論完成。その足で提 出という完璧な計画だ(明日が修論提出締め切り日)。
1/24(土)の進歩 カービングターン棚上げ 暁子と 一緒に、山形蔵王にスキーに行った。そして、「スキー上達 Book」という本を読んで得た知識(1/21 の進歩参照)をいろいろ試してみた(正確には、修論生に気づかれないように一昨日もナイターに行って試した)。で、カービングターンの雰囲気はわかった。 しかし今のところ、小回り回転(昔はウェルデーンと言っていたやつ)の習得の方に関心があるので、カービングターンの練習は棚上げだ。今日の感想:本を読 みながら滑りたいと思った。
 ベガルタ仙台はいよいよ明日始動する。ということは、とりあえず補強はお終いということか。将来性のある新人をたくさん採った点は評価出来る。しかし、 一年復帰という目標達成のためには物足りない。きちっとゲームを作れるのかなあ、この中盤。ともかく、私たちは応援あるのみだ。というわけで今夜は、ユニ フォームから消えたカニトップを供養するために蟹を食べた。
1/23(金)の進歩 憤然 憤然たる事実が判明した。 自宅の電話から、暁子の携帯に電話をかけた時のことだ。自宅の電話は番号非通知の設定になっているので、携帯電話が番号を認識出来ず、折り返し電話をする のが面倒だと暁子が言う。ならば試しにと、186 を付けて電話をかけて番号通知にしてみた。と、ちゃんと番号が認識されたらしい。そして、「じゅりからと表示されてる」と暁子が不思議そうに言う。「こん なの出たの初めて」らしい ---------。それは、暁子が自分の携帯に、仙台の我 が家の電話を「じゅり」と登録しているからだ。私の名前ではなく「じゅり」と登録するとは、えらく憤然とした。
 外は雪。昨日から降り積もってもう 20 cm 位か。やっぱ雪景色は最高だ。そして今夜は、陸女寿司に行って雪見寿司・酒だ。
1/22(木)の進歩 寿人アーレーー 朝から素晴らし い知らせが飛び込んできた。FW 佐藤寿人が仙台に完全移籍! 健志からのメールを見たとき私は、「やったーー!」と叫んでしまった。元所属市原からの復帰要請や他の J1 クラブからのオファーを断り、仙台で闘い続けることを熱望してくれた寿人。「仙 台でサッカーの喜びを知った」という言葉に涙が出そうになったよ。30 試合もして 5 回しか勝てなかったら、ふつうは嫌いになると思うのに。寿人、その志を熱く篤く受けとめた。私は、寿人を永遠に応援し続け る!* 寿人アーレーー:寿人の応援歌。寿人が「アーレーー」と助けを求めているわけでもなければ、寿人がまた変なことを書いて、私が「アーレーー」と首を傾げて いるわけでもない(1/10 の進歩参照)。
 カービングターンについて、スキーの名手信太郎からさっそくメールが来た。今までの滑り方と共存するもので、カービングスキーで今までの滑り方をしても 一向に構わないとのこと。納得。ありがとう。
 熊ちゃんの論文セミナー。蜜を出さないランは、近くに蜜を出す他の植物がいると、ついでにハチの訪花を受けて得をするというもの。綺麗なデータで納得し た。
 くにっちの修論が完成していた。私はちっとも気づかなかった。「コ メント --> 修正」を繰り返している内に、いつのまにか完成となったようだ。お疲れさま。モリナガの修論も完成。最後の一息のところ、本人が一所懸命に新たな文章を書 いて持ってきた。それ全部に X をし、私が書き直して終わりとなっ た。こちらもお疲れさま。二人とも、良く頑張りました。
1/21(水)の進歩 カービングターン 趣味は形から (<-- 趣味において努力は一切お断り。快楽だけ味わいたい)という理念を掲げる私が、不覚にも「スキー上達 BOOK」という本を買ってしまった。読んでみると、わけがわからなくなった。 カービングターン? カタカナ語は嫌いなんだよ。最新の滑り方? じゃ、今までの滑り方はいけないわけ? 去年買った私のスキーは、カービングスキーというやつだけれど(それしか売っていなかった)、カービングスキーでは、カービングターンという滑り方が正し いの? 私は、子供の頃に身に付けた滑り方でやっていたけれど、カービングスキーで昔ながらの滑り方をするのは間違いなのか? ああ、どなたかお教え下され。
 しいちゃんは、しんすけのコメントに従って修論を直し終えた。くにっちの修論もほぼ完成。ひさしはイントロダクションを仕上げた。後は考察と要旨だ。
 三年生の小黒君が研究室見学に来た。じゅり(今日は平日出勤していた)はさっそく突進していった。小黒君の家にも犬がいるとのことで、彼も嬉しそうにか まってくれた。じゅりは、いつまでもいつまでも、小黒君の手や顔を舐めていた。研究室の説明をする時間よりも、じゅりが舐めている時間の方が長かった感じである。
1/20(火)の進歩 修論進む くにっちの修 正原稿が机の上に置いてあった。昨日の痛手(解析方法のもめ事)からすばやく立ち直ったようだ。ひさしは、イントロ書きに苦しんでいる模様。そんなときこ そイントロ折り紙だよ! しいちゃんは、しんすけから修論にコメントを貰い、さあ直そうという感じだ。
 三年生の倉持君が研究室見学に来た。話しているときに私の携帯が鳴った(メール到着)。倉持君は恐縮して、「どうぞそちらを先に」と言ってくれたけれ ど、「神戸から MF 西谷加入」のメールへの応対を優先してはさす がに悪いなと思い、彼との話を続けた。
 しんすけが論文原稿を送ってきたので、読み始めた。
1/19(月)の進歩 五度目の重版決定 「これ論」の 五度目の重版が決定した。二千部刷って第十二刷となる。お買い上げ、誠にありがとうございます。
 「これ論」の主対象は、投稿論文を執筆しようとする方である。しかし実際には、修士論文執筆のために購入する方が多いように思う。昨年度も今年度も、修 論執筆の頃になると売り上げが伸びる感じなのだ。内の研究室の修論生も、「これ論」を広げてコンピュータに向かっている(くにっちとしいちゃんは、自分が 表紙になっている本を読む気分も格別であろう)。全国の修論生の皆様、卒業して研究室を去るときも、「これ論」をどうか大切に持って行って下さい。拙著 は、文章の書き方全般に通じる部分もあると思います。後輩に売るという賢いことは くれぐれもしないように。来年度修論を書く人は新品を買おう!
 博士論文を書いている三上も、「これ論」を参考にしてくれたそうな。ありがとう。で、引用したいので、「これ論」の英語のタイトルの伺いを立ててきた。 そうか。そういうことは考えていなかった。ということで仮のタイトル:For young researchers willing to write scientific papers. 英文校閲の先生に相談して、最終的なタイトルを決めるつもりだ。
 くにっちの修論にコメント。ここに来て、解析方法の一部を私が正しく理解していなかったことが判明した。だから、その部分に関する今までのコメントはぜーーんぶ間違い。悪いねえ。モリナガは、しんすけに読んで 貰って改訂した修論を持ってきた。残るひさしは、ずーっとコンピュータに向かっている。まだ初稿を出していない修論生がいるという他研究室の情報を伝え元 気づけた。
1/18(日)の進歩 センター試験二日目  センター試 験の監督がようやく終わった。疲れた。終了後、修論生の様子を見るために研究室に来た。くにっちの修論の考察の章が出来ていたので、さっそく(*)目を通 した。* 正確には、ネットで学生の日記を読んで、サッカー情報を調べ、「これ論」の売り上げ状況を確認した後。
 オノダが、こ のような会話を報告。じゅりもすっかり、研究棟の話題をさらっているようである。
1/17(土)の進歩 センター試験一日目 センター試 験の監督をした。去年の受験生はいろいろ話題豊富だった(2003/1/18-19 の進歩参 照)けれど、今年の受験生は小粒の感が否めない。あまり面白いことはなかった。せいぜい、これから国語の試験が始まるのに数学の参考書を読んでいた受験生くらいか。次は国語だと わかっているのか? はたまた、それが数学の参考書だと理解しているのか?
 休憩中に牧と雑談。私は、イエローカードとレッドカードを持っていたので、「うるさい受験生や不正行為っぽいことをした受験生にイエローカードを出そ う」と話した。そして、イエロー二枚でレッドカードだ。しかし来年、「レッドカード を出して受験生を退場させないで下さい」と通達が来るかも知れない、止めておこうかと結論した。
 英語の問題文に唖然とした。日米欧の労働条件を比較した文の中に、"Western Europeans", "Americans", "the Japanese" とあったのだ。これは、西洋人による差別表現である。自分たちは、一人一人違う人格を持った多様な個性の集まりであるので "the" は付けない。しかし日本人は、画一的な無個性集団なので "the" を付けて一つのものと見なす。こんな差別表現を平気で載せるなんて、わかっていないのか、自分で自分を差別する気なのか?
1/16(金)の進歩 虚礼廃止 大学というお役所にい ると、無意味な書類を書かされることが多くうんざりである。先日も、ある無意味な書類に、私の職務内容と責任の程度を書かされた。面倒なので、十行ほども ある記入欄に、「研究教育、責任重大」とだけ書いて出した(的確で しょ)。今日その書類を見たら、事務の方が、文章を長々と付け足してくれていた。すいませんねえ。
 祝、しいちゃんの修論完成! お疲れさま、よく頑張りました。くにっちの修論は、考察の章もだいぶ煮詰まってきて完成が見えてきた。ひさしの修論も、材料と方法の章と結果の章をほぼ終 えた。
 昼食時、理一とオノダが、あるスキー場のことを話していた。「コースが平坦で飽きるよね」「車で 30 分で行けるけど」。そして結論としては、「仕事帰りのお気軽スキー場だよね」。隣にいた私は、昨日それをしたことを黙秘した。
1/15(木)の進歩 いね 昼食時に、佳明がさりげな く言った。「僕の友達(女性)が、姓名に「いね」と付くベガルタ仙台の選手と付き合っているんです」。なんと! 即、「いね」と付く選手がいるかどうか記憶を巡らせた。しかしいない。かなり強引に考 えるならば、小峰隆幸(こみねたかゆき)・菅井直樹(すがいなおき)・根本裕一(もとゆうち) らが怪しいと言えなくもないが。えらく気になる。正確な名前を聞いておくようにと厳命しておいた。
 しいちゃんの修論にコメント。よく頑張りました。仮完成を出した。
 ヒラガの論文セミナー。訪花昆虫が花にたくさんやって来るときが、送授粉のピークではないことを示した論文を紹介してくれた。今度、合コンしなさいよ! その後、彦坂の講座セミナー。
1/14(水)の進歩 四つの原稿を前に悩む 研究室に 来たら、机の上に四つの原稿があった。三つは、くにっち・しいちゃん・ひさしの修論の原稿で、一つは、私の投稿論文だ(昨日英文校閲をしたので、英文を修 正して投稿する)。さて、どれから取り組むべきか。かわいい学生の修論に比べれば、私の論文の位置づけは後ろの方であることは間違いない。そこで一番目 に、ひさしの修論を読んだ。この二週間での完成をもくろむ彼の修論は、どうしたって最優先である。二番目に、しいちゃんの修論を読んだ。完成間近なので、 コメントもすぐに済むからだ。三番目に、私の論文の修正と投稿に取り かかった。久々に論文が投稿出来て嬉しかった。さていよいよ四番目に、この日記を書き始めた。五番目に、くにっちの修論を読むことにした。素晴らしいコメ ントが貰えるので、待っていてくれ給え。
 生協でお昼を食べたとき友蔵が、スプーンを取ってきていた。彼のお昼は普通系で、スプーンを必要とするものでは無かった。それに気づいて、「何でスプー ンを取ってきたんだ?」と自分で突っ込んでいた。さらには、箸を取って来ていなかった。同じことをヒラガがしていたら、さぞ楽しかったろうになあ。適材適所ということを深く学んだ昼食であった。
 今日は雪。もっと降るのかと楽しみにしていたのに、どうも今一つだ。でも、投稿記念の雪見酒をしよう。
1/13(火)の進歩 マルコス復活 ……… マルコスとの契約延長が 発表された。素直に喜べない。そりゃ、2001, 2002 年のような活躍をしてくれるのなら大喜びだけれど、去年のことがあるからなー(2003/12/15 の進歩参照)。怪我のため、2003 年のリーグ戦出場はわずか三試合。高額年俸が無駄になってしまった。その怪我も怪しい感じで(一週間 ほどで治る怪我のはずが、三ヶ月近くも試合を休んだ)、仮病じゃないのかと不信感を募らせてしまった。その真偽はともかく、また怪我で棒に振るようなこと があっては絶対にいけない。大・丈・夫・な・ん・だ・ろ・う・ね・え、仙台フロント(<-- これが一番信用出来ない)。ガスパルというスロバキア人 DF の加入も決まった。191 cm と身長が高い。ベルデニック監督が直々に取った選手なのだろうから、期待することにしよう。
 しいちゃんの修論はほぼ完成だ。よく頑張りました。あと一息で、おめでとうだ。くにっちは、考察にもう一改良必要ということになった。でも、まだ提出ま で二週間あるしね。かたや、その二週間に命運を賭ける人もいる。ただ今、材料と方法の章と結果の章を執筆中なり。
 New Day School に、投稿予定の論文の英文校閲に行ってきた(面談して、細かい修正をしてくれる)。前よりもたくさん直されている気がする。英語力も衰えたのか。
1/12(月)の進歩 暁子、帰仙す 暁子が今週も帰っ てきた。先週横浜に戻るときは、「忙しいので仙台には戻らない」と言っていたのに。どうしてかと思ったら、1/9 の進歩に「12 日にスキーに行くから」とあるのを見て、自分も行きたくなったんだって。私やじゅりに会うためではなくスキーに行くためになら帰ってくるとは、とんでもねーー妻だ。で、山形蔵王に一 緒にスキーに行った。天気も良くて樹氷が綺麗で、最高だった。でも暁子は、転んで 10m くらい転がり落ちた。さらには、スキーを履いて歩いて登っているときに、後ろにスキーが滑り出して雪の中に突っ込んだ。バチがあたったのだと思う。おかげ で、四時過ぎにはへろへろとなって戦意喪失、早々に帰宅した。
1/11(日)の進歩 東海地方? 昨日書いた日本の地 方に、東海地方を入れるのを忘れていた。しかし、東海地方は中部地方の一部じゃなかったけ? それとも別だっけ?(寿人並の疑問か)。もし別なら、今のところ中部地方に J リーグクラブは無いので、根本の野望達成は無理ということになる。根本がこのことに気づいているのかマジで心配になってきた。
 くにっちの修論にコメント。後は考察の章を練るのみだ。言いたいことをスパッと簡潔に述べることを心がけておくれ。「これ論」の第三部第二章を読むよう に。
 ヒラガが、論文セミナーで紹介する文献を届けに私の部屋にやって来た。じゅりが、自分の家(犬用の布製の家)に入っているのを見て、「こんなのありまし たっけ?」と言った。あるよ、もう二年くらいずっと。
1/10(土)の進歩 関東 -> 近畿 -> 東北 -> 九州・沖縄 ベガルタ仙台 DF 根本の大分への移籍が発表 された。仙台サポとしては残念の極み。しかし、五輪代表を応援する者として、彼の J1 での活躍を祈ろう。大分サポの皆様、根本をよろしく。ただし、言われるほど左足クロスの精度は高くないので、注意が必要だ。それと、大分からも一年で出て いくと覚悟しておいた方がよいと思う。何故か。多分彼は、J リーガー史上初の全地方制覇を目指しているのだ。今まで、関東地方(鹿島アントラーズ)-> 近畿地方(セレッソ大阪)-> 東北地方(ベガルタ仙台)-> 九州・沖縄地方(大分トリニータ)と制覇してきた。残るは、北海道地方・北陸地方・中部地方・中国地方・四国地方の五つで、最速 2009 年に達成する。
 かたや、仙台に熱烈残留宣言の我らが佐藤寿人。2003 年シーズンを悔いの残るままで終わらせたくないのか、「2003/13/3 明けましておめでとうございます!!」と強引に言ってい る。13 月じゃ明けていないぞ。ともかく、その意気込み で、仙台を一年で J1 に復帰させてくれ!
 くにっちが、警戒したのか(昨日の進歩参照)早くも修論の改訂稿を持ってきた。でも、今日は一緒にサッカーをする約束じゃないの。しょうがない、明日読 むか。といいつつ、しんちゃんの修論には今日コメントした。あと一息だね。
 昨日、友蔵が「スキーに行くから」と言ったと思ったのだけれど(昨日の進歩参照)、どう も違ったらしい。でも、何か言ったのは確かだよね。私はそういうとき、良い方に解釈(?)してしまうのだ。
1/9(金)の進歩 もーー いーくつ 出るとー 弱くなる  京都の DF 角田が名古屋に 移籍することになった。やっと一人出てくれるのかという感じだ。昇格を争うライバル京都は、黒部も松井も角田も移籍して弱くなるという話だったの に、みんな残留しそうな雰囲気の上、崔とか原とか取っちゃった。もう敵無しというか、そ んなに昇格したいのかと説教したいくらいであった。かたや仙台は、山下・岩本・根本・望月など、出るわ出るわの景気良さである。京都ももっ と選手を出して、堂々とドングリの背比べを挑んで欲しいものだ。
 月初めの談話会があった。ひさしは今日から執筆三昧だ。まずは、材料と方法の章を書いて持ってきて頂戴。くにっちは、「12 日に改訂稿を渡して、14 日に私の最終許可を貰うつもり」と言っていたけど、聞こえないふりをした。「12 日にスキーに行くから」と的確に推察する友蔵の姿があった。熊ちゃんの研究計画に関して議論したとき、ヒラガが良い意見を出してくれた。こういう時だ、 「ヒラガは賢いなと」思うのは(他の時は思わないという意味ではない。「楽しませる な」と思うことが圧倒的なことは確かだが)。イタポンは、コールターカウンター(花粉の数を数える機械)についての研究成果を報告。コール ターカウンターを使った場合と手で数えた場合で数が結構食い違っている。うーーん。
1/8(木)の進歩 あややや 二週間ほど前に、修士論 文発表会のプログラムが私のところに送られて来た。「修論生に周知してくれ」と書いてあったけれど、見せてどうなるものでもないと思ったので、そのままほっておいた。ところが今日 になって、噂を聞きつけたくにっちが、「見せて欲しい」と言ってきた。面倒臭いなーー。でもまあそこまで言うならと、修論生四人にメールで送った。それを 見たモリナガが、自分の論文のタイトルが違うことに気づいた。さらには、くにっちとしいちゃんのも違っていた。あややや。やはり、うる覚えで適当なタイトルを知らせたのはまずかったか。プログラム担当者にタイ トルを知らせる締め切りぎりぎりになって、「確かこんなだったよなー」と大体のとこ ろを送ったのだ。みんなが悲しそうな顔をしたので、「無理ならそのま まで構いません」という訂正依頼のメールを送っておいた。
 昨日、ベガルタ仙台の新 ユニフォームが発表になった。七十七銀行とストロベリーコーンズのロゴが無いのでどうしたのかと思い、それぞれにメールを打っておいた。そうした ら、七十七銀行の担当の方からわざわざ電話があった。「ベガルタ仙台側が決めることなので、まだどうなるのかわからない」とのことであった。七十七銀行と しては、ユニフォームスポンサーになることを希望しているみたいだった。「せっかくだから、背中にでかでかと載せてください」と希望しておいた。
 朝一番に、くにっちの修論のイントロダクションにコメントした。それを終えたら、急に凪いだ感じになった。このところ連日修論を読んでいたのに、今のと ころ、読むべき修論が無くなったのだ。でも、明日あたりからまた修論がやって来るであろう。今日は束の間の休息だ。今夜は、白い巨塔の財前教授を応援しな がら雪見酒をしよう。
1/7(水)の進歩 アイリスオーヤマ アイリスオーヤ マ(本社仙台)が、ベガルタ仙台の新メインスポンサーに 決まった。ありがとう。カニトップが撤退してどうなることやらと思ったけれど、全国に通じる企業がメインスポンサーになってくれて嬉しい。これで新ユニ フォームの胸には、「IRISOHYAMA」の文字が並ぶことになる。新レプリカユニが発売された らみんなで買おう。胸に「カニトップ」とあった時と違い、どこかしらほっとした表情の 仙台サポが見られるのではないか。注:前はよく、「蟹」といじられていた。
 横浜 F マリノスから、DF 小原が期限付きで移籍することが決まった。落ち着いていて読みが鋭く、リベロとしては完璧らしい。でも肉弾戦には弱いとか。一方、2002 年から仙台にレンタル移籍していた数馬も、仙台に完全移籍する ことも決まった。どうしてかというと、本所属の横浜 F マリノスをクビになっちゃったの。数馬の方は肉弾戦が大得意。小原と数馬が、お互いの足りないところを補い合ってプレーすれば良いわけだ。1+1=1という気がしないでもないが。ともかく、期待しているよ。
 ひさしにようやく会えた。そして解析の進行状況を聞いた。真面目で探求心のあるひさしは、延々とデータ解析を続けていたようだ。しかし修論には提出期限 というものがある。9 日に月初め談話会があるので、そのときまでにデータ解析を終えてみんなに見て貰い、終了後に即修論を書き始めることにした。10 日以降は解析禁止だからね。一方、くにっちとモリナガの修論にもコメント。モリナガのは完成だ! しいちゃんは、風邪を引いて自宅療養中らしい。噂によると症状が私と一緒なので、私が移してしまったのか。
1/6(火)の進歩 なんて答えれば良いのか PDF ファイルを開こうと Acrobat Reader を立ち上げたら、「Acrobat Reader 5.0 ではなく、Acrobat Reader 5.0 で書類を開きますか?」というメッセージが出た。何と答えれば良いのか、マウスを持つ手が固まってしまった。迂闊に答えて変なことになったら困るし。コン ピュータの知識が無いと大変だと実感する反面、知識の問題ではないと も思った。
 出勤時、牧の車と遭遇。駐車場で新年の挨拶を交わした。牧も仙台にいたらしい。なら一緒に正月を祝えば良かった。
 三年生の山田君が研究室見学にやって来た。彼が帰った後、今度は下山君が見学にやって来た。二人に研究室を紹介しつつ、「サッカーやる?」とさりげなく (どこが?)探りを入れた。ブランメル生態(生態学系研究室のサッカーチーム)は今年度大量にメンバーが抜けるので、新人確保が火急の問題なのだ。で、二 人とも、あんましやらない感じだった。じゃ、これから、サッ カーと植物生態植物生態とサッカーを始めよう。
 モリナガが、日本学術振興会の特別研究員に採用された。おめでとう。
1/5(月)の進歩 業務再開 今日から業務に復帰し た。まずはしいちゃんの修論にコメント。後は Discussion だね。続いて、ついに全貌を現したくにっちの修論を読み始めた。まずは形式的なことから攻めると、Introduction, Materials and Methods, Results, Discussion ごとに別々のファイルにする必要はない。こういうことをする人はたまにいるけど、内の研究室ではくにっちだけだけど。次に中身に関して。くどい、必要なこ とだけすぱっと書きなさい。
 ベガルタ仙台を戦力外になった森保は、引退して広島に戻るらし い。仙台のコーチになってくれないかなと期待していたけれど、やはり Mr. サンフレッチェだから。ともかく、二年間ありがとう。仙台サポは、ポイチのことを決して忘れないと思う。
 たまっていたエディターの仕事を少々。
1/4(日)の進歩 期待を込めたリストバンド スポー ツゼビオに行って、スキー用品の小物を買った。ゴーグルの曇り止めとか、襟巻きとか。そして、「絶対必要」と暁子が言うものを探した。それは何か。スキー をしていると、寒さで鼻水が出てくることが多々ある。ティッシュをいちいち出すのも面倒なので、ついつい袖で拭いたくなる。でも、そんなことをしてはばっ ちい。だから、拭う道具を絶対に売っていると暁子は言うのだ。しかし無い。確かに必要な道具だけれど、「売るのはなんか格好悪い」と、企画が通らないので はないか?(たとえば、adidas の鼻拭きを想像してみよ)。仕 方がないので、他のもので代用しよう。と、テニス選手がリストバンドしている写真が目に留まった。これだ。これを上着の袖の上に巻けばよいのだ。せっかく だからと、ベガルタ用品の売り場に行き、選手の番号入りリストバンドを求めた。私は、シルビーニョの  8 番を選び、暁子は、新エース FW に期待を込めて 9 番を選んだ。それで鼻を拭くのか。レジに は和氣さんがいた。でも、私たちは違うレジで会計をしたので、リストバンドに込められた思いは伝わっていないであろう。付記:半端物処分の売り場に、ベガルタ仙台 FW 山下と DF 小村の T シャツがあった。酷いなー。
1/3(土)の進歩 雲中を滑る 暁子と二人で、山形蔵 王にスキーに行った。着いてみると天候悪し。スキー場の上半分は雲の中であった。リフトで登って行って雲の中に入ると視界は最悪。20 - 30 m 先が見えない。いったいどっちに滑って行けばいいのやらである。それに、視界が悪いと、滑っていてもなんか楽しくない。真っ暗なトンネルの中で車窓を見て いても楽しくないのと一緒か。おまけに、暁子を二度も見失って、はぐれそうになってしまった。「やっていられない」と、視界を求めてスキー場の下の方のゲ レンデへと戻った。ところが、降りて行ったゲレンデ(竜山ゲレンデ)は、車を停めた所(横倉ゲレンデ)からかなり遠い所にあった。どうやって戻ろうか。暁 子と協議した結果、よせばいいのに、スキー場上部に再び登って大横断するルート(上の台ゲレンデ -> 中央ゲレンデ -> パラダイスゲレンデ -> ユートピアゲレンデ -> 横倉ゲレンデ)を採択した。これは、間違いなく一番過酷な(というかアホな)ルートであった。スキー場上部に戻ると、ガスはますます濃くなっていた。「な んか楽しくない」ではなく、まったく楽しくなかった。横倉ゲレンデに降り視界が開けた時は、無事に生還したと思った。それにしても、なぜ私たちは、車を停 めた場所から離れたゲレンデに降り立ってしまったのか。それは、ある場所に立ち寄るためであった。そのレストランで、石焼きビビンバを食べたかったのだ。そこから滑り降りると、どうしたって車の場 所から離れちゃうのだ。ま、次回は、他のルートを使って戻ろっと。
1/2(金)の進歩 仙台初売り せっかく仙台で正月を 過ごすのだから、有名な初売りに行こうと思った。仙台の小売店は、正月二日か三日くらいから店を開け、特大バーゲンみたいなことをするのだ。各店が売り出 す福袋も目玉で、人気店の福袋を買うため開店前から並ぶ人も多いとか。福袋を売らない店は、「正月に営業している」と見なされるだけで、「初売りをしてい る」とは言って貰えないらしい。というわけで街へ行ってみよう。その前に、再び仙台に戻ってくる暁子を迎えに行こうと、車で仙台駅へと向かった。正月だか ら道路も空いているだろう。ところが、仙台駅に近付くと大渋滞をしていて、超ノロノロになってしまった。どうも、駐車場に入ろうとする車のために渋滞して いるようだ。他の都市とは逆に、正月になるとかえって渋滞するとは、恐るべし仙台初売り。暁子と合流して、クリスロードを歩いてさらに驚いた。すごい人出 で、まるで七夕の時(いや、それよりすごいか)のような大混雑なのだ。店の呼び込みも喧噪そのもの。試しにいくつかの店に入ってみると、「全品割引」と か、確かにお買得感一杯であった。せっかくだからと、私たちも、お洒落な小物屋で福袋を買った。ずらーっと並んでいる福袋は、どれも封がしてあって中身が わからない。「お好きなものをお選び下さい」と言われたけれど、そう言われてもねえ。
 今日わかったこと。初売りがこれだけお買得なので、仙台では、年末になると買い物を控えるのだろう。そして初売りに繰り出して、いろいろ買いまくるに違 いない。
1/1(木)の進歩 一人と一匹の元旦 じゅりと私だけ で過ごす元旦の朝になった。十時くらいに起きて、まずは適当に餅を食べた。その後、やたら量の多い新聞に目を通し、年賀状を読んで過ごした。一人でいる と、いったいいつ新年を祝ったらいいのかわからない感じだ。ま、せっかくぐうたらするのだから、昼から飲んで過ごそう。というわけで、一時過ぎにお祝い膳 を用意した。朝市で奮発した本鮪大トロと、イトーヨーカドーで買ったおせち料理だ。奇麗な器に盛り付けたらそれなりになった。そして、天皇杯決勝のジュビ ロ磐田対セレッソ大阪を見ながら、「明けましておめでとう」と一人で言ってお祝いを始めた。ちょいみじめであった。でも、磐田対大阪は素晴らしく面白かっ た。仙台もタイトルが欲しい。いつか、この決勝を闘う仙台を国立に応援に行きたいものだ。
 夜は、昼の残りを食べて再び飲んだ。じゅりの夜ご飯に、豪華なお祝い缶をあげたら、目の色が違っていた。どうして美味しいものが貰えるのか、じゅりには ちっともわかっていないだろうなー。ついでに。犬用の缶詰のご飯はドライフードに比べて、適量の体積が五倍くらい多い。こんなにお腹に入るのかと思うのだ けれど、じゅりは興奮して平らげていた。
 というわけで、明けましておめでとうございます。ベガルタ仙台が J1 復帰を決める年となりますように(最優先事項)。「これ論」の読者の皆様方が、立派な論文を通す年となりますように。修論生が無事に修論を提出しますよう に。他の学生の研究も発展しますように。私の研究も発展しますように。