「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
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2/28 ()  の進歩 ありえないタイトル
Nature に載った、こんなタイトルの論文を見つけてしまった。

Changing Arctic Ocean freshwater pathways. vol. 481:66–70
(北極海における淡水流路の変化)

論文執筆・プレゼンの講義をすることが多いため、さまざまな分野のタイトルを見てきた私であるが、これほどまでに酷いタイトルは初めてで ある。どう酷いのかピンと来ないであろうから、私の改訂案のタイトルをお見せしよう。

北極海カナダ海盆の淡水化の要因: 北極海での淡水の流路の変化が影響か?

この論文は、北極海のカナダ海盆が淡水化した要因を探るという問題に取り組んだものであった。しかし冒頭のタイトルからは、この問題に取り組んだ ことが想像もつかないであろう。結論だけをぶっきらぼうに述べているだけである。いや、結論を述べていることにさえ気づかないか。
 論文のタイトルに結論を入れるなというのが、私のかねてよりの主張である。結論だけを述べたタイトルだと、肝心の取り組んだ問題を読み取りにく くなってしまうからだ。こうした悪いタイトルの例としてこのタイトルを使おうかと思ったのだが、悪すぎて返ってわかりにくいかも。

群集生態学のセミナーに参加した。三人の方が、それぞれの成果を発表して下さった。私も早く本を仕上げ、研究の世界に戻りたいと思った。
高校生向けの本の執筆。プレゼンにおける図表の提示の仕方の説明を書き進めた。これが終わればいよいよスライドの作り方の説明に入る。
2/27 ()  の進歩 極楽
寝室の目覚まし時計を買い替えた(2/18 の進歩参照)。針音が カチカチとうるさかったものから、液晶の無音のものへと変わった。極楽なり。まったくの静寂へと変わった。「ふぐぅー、ふぐぅー」というあんのい びきが聞こえるのみである。静寂じゃないか。針音っていかに響いていたのかと振り返る。異様に寝付きが悪い私なの で、小さいながら障害が一つ消えたことが嬉しい。
冨里とみーちゃんの研究相談。学会発表および卒業がかかった第二の修論に向けて頑張りたまへ。
某テレビ局から電話が掛かってきた。「『これから論文を書く若者のために』を ネットで拝見しました。論文で、相手の心を鷲摑みにする常套句があったらお教え下さい」だと。知るか。でも、あったらすごい。その 常套句で決めれば立ち所にアクセプト!  なお、先方はどうも、小論文の書き方の本と勘違いしていたようである。
 せっかくだから、私しか使ったことがない諺を教えてあげればよかったか。

 画龍点睛を逆:龍の絵の仕上げに目を描こうとして、上下を逆に描いてしまったという故事。転じて、最後の仕上げを逆にしてしまうこと。

最後のところでデータの解釈を逆にしてしまい、論文を台無しにした場合などに使う。

水環境学会での講演準備をほぼ終えた。明日見直して完了としよう。
 ネタにするために、Nature の論文を読みまくった。要約の和訳が載っているのだけれど、訳が酷すぎる。日本語になっていないというレベルではない。誤訳もある。あれでは載せ ない方が ましだ。

2/26 ()  の進歩 ACL 初陣
ベガルタ仙台がついに、アジアでの闘いに登場した。ACL 予選リーグの第一回戦が行われたのである。今日はホームで、タイのブリーラムと対戦した。前半は 3 トップで臨んだ仙台であるが、まったく機能せず。点が入る気がしなかった。かたやブリーラムは、けっこう前に出て来ていた。互角からやや押され気 味の展開 となった。後半になって仙台は 2 トップに変えた。そのせいなのか、ハーフタイムに反省したためなのかわからないが、途端にボールが回るようになった。そして PK で先制。その後も決定的な場面を何度か作った。しかし外してしまい、1-0 のまま試合が進んだ。コーナーキックから失点。1-1 の引き分けに終わった。あの時に決めていればという、実にありがちな展開となった。
 真冬の平日の夜というのに観客は 1 万人を越えた。それだけ皆、アジアでの闘いを楽しみにしていたということだろう。ま、引き分けたものは仕方がない。次は勝つように。

3/13 に、日本水環境学会で論文の書き方の講演を行う。今日からその準備を始めた。来週は生態学会で不在なので、今の内にやっておく必要があるのだ。と いうわけ で例によって、水環境関係の論文を読みながら、どういう分野なのかと頭を作っていった。一時間弱の講演なので、そんなには準備に時間がかからない であろう。

2/25 ()  の進歩 入試
今日明日と、東北大学の前期日程の入学試験が行われている。大雪のために開始が 2 時間遅れるという波乱であった。受験生のみなさん、頑張って頂戴。
 散歩がてら生協に行ってみた。受験生と付き添いの方の控え場所になっているところである。例年、何人もの親御さんが、試験の間中ずっとここで 待っている。私には、その風景を見るとなぜか心が和むという自分でもよくわからない特徴がある。だからわざわざ見に行ってしまっ た。

17 時地雷ゲーム、無事にクリアしたようである。祝着。

高校生向けの本の執筆を進めた。ようやくにして、「わかりやすいプレゼンの仕方」という章を終えた。残る大物は、「スライドの作り方」の 章と「ポスターの作り方」の章である。見るからに大物なり。しかしやり遂げねばならない。
2/24 ()  の進歩 新ユニフォーム発表
ベガルタ仙台レディースの新しいユニフォームが発表された(ベ ガルタ仙台公式ページより)。格好良い。去年のに比べて格段と良くなった。レプリカの発売が待ち遠しい。
3 月 5 日!  楽しみ楽しみ楽しみ楽しみ。早く来い来い!

本日は休日出勤なり。学会発表のためのデータ解析に勤しむみーちゃんと、イタポン・マツハシ両先輩もいた。大雪の中、それぞれの道に挑 む。
 というわけで大雪である。今宵は雪見酒をしてしまいそうだ。先週の金曜日に、「日曜日を休肝日にするから」という理由で飲んじゃったのに。しか し雪見酒は早々楽しめるものではない。仙台の場合、一冬に 5-6 回くらいしか楽しめない。「一年に 5-6 回」と年単位で考えると、ありがたさがもっと増すのであった。

2/23 ()  の進歩 ベガルタ仙台レディース 後援会総会
ベガルタ仙台レディースの後援会の総会があった。思わず参加してしまった。判明したことがいくつかある。

・4 月から、中学生向けのアカデミー(サッカー教室)を始める。女子の場合、中学生のチーム(部活を含め)が非常に少ないことが問題となってい る。その改善に乗り出すわけだ。チームをいきなり作らないのは、少ないながらも存在する既存のチームとの軋轢を避けるためとか。

・今季は年間チケットを発売しない。色々な会場で試合を行うので、価格設定をしにくいからだそうだ。

・ほとんどの選手は、スポンサー企業で働いている。その雇用契約は、ベガルタで選手をしている間だけだそうだ。ベガルタを辞めたら退職。厳しいけ ど仕方がない。その選手が辞めたということは新しい選手を採るということである。新しい選手の雇用を確保しないといけないからね。

ようやくにして、薔薇の冬剪定をした。迷うことなくばっしばし切っていったら、2 時間もかからずに終わってしまった。

というわけで、本日は久しぶりの休日となった。録画していた「ブリジッド=ジョーンズの日記」を見たりして過ごした。面白かった。
2/22 (金)  の進歩 あんか、学生か
犯行の跡を物語る一枚の写真。

昨夜我が家で、卒論発表打ち上げの宴会を行った。飲み物を大量に冷やすため、冷蔵庫に入っていたものを一時的に和室に避難させた。大根の炒め 物を盛った皿もそうであった。恵理が廊下に出たときにあんも一緒に出たらしく、「あんが和室に入って行きましたよ」と教えてくれた。しばらくして しっぽを振りながら出て来たので、居間に入れてあげた。そして今朝、和室に避難させていたものを回収した。そこに、写真の状態の皿があったので あった。犯犬の目星はつく。案外、学生が食べていたらウケるのであるが。あれだけおやつを貰っておいて、大根の炒め物まで食べていたとは(叱 り)。

新卒研生のちーちゃんと卒研のテーマの相談。方向が見えてきた。
 その後みーちゃんと、学会発表の内容の相談をした。二人でカレンダーを見ながら、残された時間がまったくないことに愕然としたのであった。

高校生向けの本の執筆。牛の歩みである。
2/21 (木)  の進歩 卒研発表会
朝、セミナー室に入ってみると、ばっじょが跳ね起きた。泊まり込んだ模様である。というわけで、卒業研究の発表会があった。ばっじょもみーちゃん も、デー タはしっかりしているのでそもそも心配していなかった。これからがますます楽しみな研究という点でも共通していた。さらには、話す声が小さいこと も共通していたのであった。この点だけは改善してね。二人とも頑張りました。お疲れ様。

卒論打ち上げと博論・修論あらためてお疲れをかね、我が家で飲み会をした。みーちゃんご要望の煎餅鍋(私は初耳)と豆乳鍋を主に、私が 作った鰤大根、定番の豪華刺身を楽しんだ。黒川さんも来てくれた!  夜中の二時くらいまで楽しんだ。
 ご機嫌になった私は、四月から一人暮らしを始める恵理に料理の本をあげた。これはしっかり覚えている。さらには、みーちゃんにすり鉢をあ げていたのであった。こちらはほとんど記憶無し。なんでそういう展開になったのか?  大体、すり鉢をあげるなんて意味がわからん。みーちゃん、立派にすり下ろしてくれ。

2/20 (水)  の進歩 おめでとう!
石巻方面より目出度い頼りが届いた。おめでとう!  お幸せに。

研究室に来てみると、みーちゃんからのお手紙が届いていた。卒研発表のスライドなり。良く出来ている。なぜならば、「こ れから学会発表する若者のために」を読んでいるためである!  ほんの少しだけ修正して返信した。
 夕刻にはばっじょもスライドを見せに来た。こちらもかなり良くなっている。しかし相変わらず文章が多い。絵をワンポイントのように添えるのでは なく、絵を「使って」説明するようにね。

今日も高校生向けの本の ………、という記述が消えるのはいつ以来か。今日は、生態学会のスライド作りをした。久しぶりに自分の研究のことに取り組んだ。楽しい。なんか、社 会復帰した気分である。早く、こういう日常に戻りたい。
2/19 (火)  の進歩 イヌは人目を盗んで食べる
あったまに来るが、まったくその通りと思う研究結果が出た(ナ ショナルジオグラフィックスより)。「 この研究によると、イエイヌに食べ物を取らないように命じた場合、部屋が明るい時より暗い時の方が、その命令に従わない可能性が高くなる」「 食べ物に近づく自分の姿が人間に見えるかどうかに基づいてイヌが判断していることを示唆する」だそうである。我が家の泥棒犬も、私が見ていないと 思ったら、通常の 5 倍の速さでテーブルの上に上半身を乗せ、通常の 10 倍の速さで食べ物を飲み込む。そこには、「フガフ ガッ」と一瞬の音が残っているだけである。明らかに、阻止されまいと意識しての行為だ。ご主人様の命令を忠実に聞く犬の姿はいずこへ ………。はったおす。

ばっじょが、卒研発表で使うスライドを見せに来た。ばしばしと指摘。前からの疑問なのだが、「これから学会発表する若者のために」を読んでくれている学生って何人いるんだろ?
新卒業研究生の山路君来室。卒研のテーマについて話をした。ま、焦らずに決めていこう。

高校生向けの本の執筆。「見出しを目立たせる」という説明を書くために高校生のプレゼンファイルを見たところ、本文より見出しの方を小さ くしている例を見つけた。???。さらには、ばっじょのスライドでもそうなっていた。思わずばっじょに、「見出しの方を小さくした心境は?」と聴 いてしまった。
2/18 (月)  の進歩 面白い!
ばっじょと研究相談。実は昨日までは、謎の結果にかなり悲観的になっていた。しかし本日、ばっじょが面白い見方を提示してくれた。なるほどと思っ た。それなら行ける。今年のデータでは推察しかできないことではあるが。しかしこれは、来年に向けて調べるべきことが明確になったということであ る。だから卒研発表では、今後の課題にも重点をおこうね。
腕時計の電池が切れたので時計屋さんに持って行った。簡単に交換できるかと思いきや、二週間の入院となってしまった。文字盤の裏側を外し たものの、堅くて元に戻らないのだという。なんだそれ?
 交換を待っている間、液晶の目覚まし時計を見学した。時計を耳に当ててみるも、針音がまったく聞こえない。当たり前か。こ れなら静かでいいかも。我が家の目覚まし時計は、針音で目を覚ますことがあるほどに、音がけっこううるさいのだ。買い替えるか。

高校生向けの本の、プレゼンの仕方の執筆を進めた。当初は、日本代表に関する研究例のみを用いて説明するつもりであった。しかしやはり、 実際の高校生のプレゼン例も用いることにした。悪い例をびしっと直してみせれば説得力も倍増であろう。でも同時に、執筆に要する時間も倍増するこ ととなった。悪い例探しと改善の工夫に相当に時間がかかってしまうのだ。
2/17 (日)  の進歩 レディースまずまずか
ベガルタ仙台レディースは今日まで、千葉に遠征中である。なでしこリーグのチームと交流戦を行っているのだ。その結果は、4 勝 1 分 2 敗とまずまずの成績であったようである。どれだけ通用するのか正直不安であったのだが、行けるかもしれないという気がしてきた。

みーちゃんとばっじょは一通りデータ解析を終えた。そしてプレゼンの準備に入った。「これから学会発表する若者のために」を参考にして、 良いプレゼンをやって頂戴。
 二人の解析のお手伝いをするため、「R で行う一般化線形モデル」という自著(非売品)を読み直した。自分で書いておきながら、その内容を完璧に忘れていた冊子である。うぶな心で読み返 してみる と、良く出来ている冊子だと思った。昔の自分を褒めて上げたい本にして売り出さず儲け損なった自分を 叱ってあげた い。実は、今書いている高校生向けの本で、この冊子を、「ご希望なら無料で差し上げま す」と書いてい る。しかし、こんなこと迂闊に書いてしまってよいのか。何しろ結構前に書いた物なので、内容は少々古くなっている。私のマメさから考えると、この 冊子の改訂に取り組んでいる数ヶ月後の自分がいるようで、今からびびっているのだ。

高校生向けの本の第 4 部「プレゼンの仕方」の執筆に入った。まずは構想を練らないといけない。プレゼンのコツを、出来るだけ明快に示 したい。
2/16 (土)  の進歩 意義づける能力
私は現在、高校生(および指導教員)向けに、研究の仕方・論文の書き方・プレゼンの仕方の本を書いている。なんでこういう本を書いているのか。そ れはもちろん印税意義づけの大切さを伝えるためである。その研究の意義は何なのか?  こういう問いを発し、それに答えることができる。この能力は、研究の世界に留まらず、ありとあらゆる世界で第一に求められることなのではないか。 つまり は、その情報の意義づけを問える能力である。この能力がある人ならば、真に価値のある情報を発信してく れるであろう。無意味な情報を封印してくれるであろう。300 ページ近い分量の原稿を費やして、この能力を啓くことを伝えようとしている気がする。
 現在、高校生による研究が盛んに行われている。しかし残念ながらその大部分は、自分の研究の意義を問いかけてはいない。「調べてみました」でお 終いで、「調べることにどういう意義があるのか?」に目が行っていないのだ。もしも、「自分の研究の意義を問いかけること」の大切さを「発見」す れば、その「発見」の喜びはどれほどのものかと思う。別世界への扉が啓かれたようなものではないか。今書いている本が、「発見」のきっかけになっ てくれたらと思っている。実際、「これから学会発表する若者のために」を読んだ高校生 が、人生が変わった(むろん良い意味で)かのようになってくれたという話をりんか(私の研究室の卒業生で、現在高校に勤務)から聞いた。
 などと、珍しく真面目に書いてしまった。「どうりで、ロシアに隕石が落ちるわけだ」と納得しちゃいけません。

ばっじょとみーちゃんとデータ解析の相談。ばっじょの結果は謎の驚きをもたらしている。ほんに謎だ。みーちゃんの結果は期待通りの面白さ である。
2/15 (金)  の進歩 ショック
東の都よりショックな報せが届いた。ご本人の決断なので、もちろんこれからを応援したい。しかし個人的にはかなりの衝撃である。悲しい。また一 人、大切な人が去っていく ………。

みーちゃん・ばっじょと解析の相談。明日いっぱいはデータ解析を頑張ろう!
高校生向けの本の執筆。「論文執筆・プレゼン準備の前に」という部を立ち上げ、論文の書き方・プレゼンの仕方の説明の前に入れることにし た。要は、心構えの話である。高校生にとってはかなり重要なことと思う。高校生の論文・プレゼンを見聞きして痛感するのが、わかって貰おうという 意識が欠けていることなのだ。この意識を持つことの大切さを、懇々と諭さないといけない。
2/14 (木)  の進歩 ありがと
お気遣いありがとうございます。美味しく頂いております。
 普段はコーヒーに砂糖を入れるけれど、甘い物を頂くときは砂糖無し。それが私のやり方。

卒研発表第一弾、お疲れ様。
 かたや、みーちゃんとばっじょはデータ解析に勤しんでいる。二人の発表は来週なり。

高校生向けの本の執筆を続けた。検定のやり方の説明を大幅に書き直しだ。久しぶりに読み直してみると、これでは理解できないと思ったわけ である。けっこう難しいことを、高校生にいかに直感的に伝えるか。腕の見せ所である。
2/13 (水)  の進歩 ほっと
一夜明けた。博士論文と修士論文の執筆と提出、博士論文発表会と修士論文発表会。すべてが終わった。長かった。そしてほっとしている。頑張った二 人に乾杯したい。あ、でも今日は休肝日なり。
しかし実は、卒業研究の発表会が待っているのであった。みーちゃんとばっじょとデータ解析の相談。二人も頑張って。
かたや私は、高校生向けの本の執筆を続けている。今日は、R での作図の仕方の説明に入った。どの程度説明すべきか。つい凝ってしまう自分を止めないといけない。

2/12 (火)  の進歩 修論発表会
修士論文発表会の日が来た。冨里がどんな姿で登場するのか気になっていたのであるが、びしっとスーツを着ていた。よし!  冨里の前に、植物生態の発表が続いた。デザイン的にお洒落なスライドを作っている。これまで私は、デザイン的な装飾は一切無し、色を使うのはわか りやすさ のみのためというスライドを作っていた。でもちょっとくらいお洒落にしようかなどと思いながら聞いてしまった。いよいよ冨里の発表が始まった。 堂々と立派にやってくれた。とてもわかりやすかったし、質疑も盛り上がった。無事に終了!  お疲れ様、そしておめでとう、おめでとう。
 夕刻、一番町に出て打ち上げを行った。新卒研生のちーちゃんも参加してくれた。鍋を食べたいという冨里要望で、鴨鍋と寄せ鍋とを頂いた。鴨鍋美 味しかったね!  大いに盛り上がり、夜中過ぎまで楽しく過ごした。
 冨里の修論は、膨大かつ面白いデータの一部だけを使ったものである。連日のハードの調査をよくこなしてくれた。そのおかげで、宝の山のデータを 取ってくれた。実質的指導者のイタポンもよくやってくれた。改めて、おめでとう。無事に卒業できるかどうかは、二つ目の修論にかかっているで あろう。
 帰宅後、あんが布団の上でお漏らしをした。この頃飲み会が多くて留守番がしばしばなので、ストレスが溜まってしまったのか?

2/11 (月)  の進歩 いよいよ明日
いよいよ明日が修士論文発表会である。冨里は、本日も図上演習を行い万全の状態となった。内容に自信を持ってよい。頑張れ。
そういえば、ベガルタ仙台レディースおよび男子下部組織の新クラブハウスが新春に完成した。外見は、前のクラブハウスの倍くらいの大きさ である。しかし中身は?  MF 鮫島 彩選手のブログにロッ カールームの写真が出ているのであるが、けっこう狭い。しかたないのか。せめて、それなりの大きさの浴室が出来ていることを祈りた い。
高校生向けの本の第 1 部の再修正に入った。統計解析の仕方の説明と統計ソフト R の使い方の説明が混在していてわかりにくいという指摘を受けたので、両者を別々の章に分離することにしたのだ。ついでに、R エディタの使い方の説明を加えるなどしてしまった。ひょっとすると、R の使い方の説明だけで 30 ページくらいになってしまうかもしれない。どうせなら、この説明を読むだけで最低限のことはできるようにしたいのだ。でないと、R 利用のきっかけとなりにくいだろう。
 こうしてますます分量が増えていく。たぶん、「これ論」よりも厚くなると思う。あまり高額になってはいけないと心配していたのであるが ………。考えてみると、高校生向けの本を買うのは保護者の方である。「これ論」を買うのは大学生・大学院生だ。財力の図式としては「保護者の方 > 大学生・大学院生」であろうから、「これ論」より高くなっても平気かもと思い始めたのであった。

2/10 (日)  の進歩 点と
冨里の図上演習があるので、今日も研究室に行く必要がある。泉中央に行く用事があったので、利久で牛タン定食を頂いてから研究室へと向かった。青 葉山(研究室がある小山)への登り口に入るカーブを曲がり切り前方に視線を移すと、車道から、徒歩での登り道へと入っていくマツハシの姿が見え た。クラクションを鳴らして合図。車に乗せて山を登った。それにしてもなんたる偶然かな。曲がった私と登り口へ入ったマツハシ。同じ道をお互いに 進んでいる場合に比べ、その遭遇確率は非常に低いであろう。どちらかが数秒でもずれていたら遭遇しなかったに違いない。点と点との遭遇であった。 などと昼から、そこまで感心するかというくらいに感心したのであった。
冨里の図上演習。非常に良くなっていた。いけるでしょ!
その後、イタポンの論文を読んで過ごした。ほとんど、修正することもない感じである。
2/9 (土)  の進歩 第 2 部完成
ようやくにして、高校生向けの本の第 2 部「論文の書き方」が完成した。昨日今日と読み直して微修正し、合格を出した。そしてさっそく、コメントの頂戴伺いを送った。どうかよろしくお願 いしま す。
 第 2 部を読み直して思ったこと。我ながら、素晴らしい内容である。「これ論」を上回る。これを参考に出来るとは、近ごろの高 校生は幸せ者よ。大学の卒業研究にも大いに参考になるであろう。だから、学部生もぜひ読んで欲しい。「これから研究を始める高校生のために」とい う書名が恥ずかしいか。なら、「大学生」というシールを付録に付けて、「高校生」の上に貼れるようにするか。

冨里の第 4 回図上演習があった。前回は 18 分近くかかったのでどうなるかと心配していた。ところが、スライドが全然減っていないのに、12 分半で終わってしまった。ほとんど同じ内容なのに、なんで、5 分半も縮まるのか? 両発表を再現して原因を究明したい。

2/8 (金)  の進歩 三連休か
一日くらい休みたい気もするが、そんな余裕があるのか。高校生向けの本を執筆しないと。それにしても、本を書くのってこんなに大変だったっけ?
 というわけで、高校生向けの本の第二部の読み直しを進めた。直すべき所がそれなりにあって、けっこう時間がかかっている。今日中に終えそうにな い。さらには、第二部の前 に新たな部を挿入すべきであることに気づいてしまった。論文執筆・プレゼンの心構えを述べる部である。高校生の場合、読者や聴衆が知らないであろ う概念を 説明するという発想がないようだ。こうしたことを戒めないといけない。
修論審査一つ。お疲れ様。
2/7 (木)  の進歩 おめでとう
先日、「東北・北海道地区 SSH 指定校発表会」というものが行われたそうだ。スーパーサイエンスハイスクール (SSH) に指定された高校の生徒さんによる、課題研究の発表会である。私がプレゼンの講義を行った釜石高校の生徒さんも発表したらしい。そして、私一押し の研究 「レーズンロールにバターロールが含まれている確率 〜確率分布を用いた統計データの分析」(1.22 の進歩参照)が、参加 23 校中 4 校に贈られる優秀賞に輝いたそうである。レーズン無し、つまりただのバターロールになっている確率を調べた研究だ。受賞おめでとう。我がことのよ うに嬉し い。
 そういえばバラモンがよくレーズンロールを食べているなあと思いつつ、「バターロールになっていたとしても気づかない確率を考慮 すべきか」などと、次なる課題を考えたのであった。

月初めの談話会があった。来年度の卒業研究生である岡さんと山路君も参加してくれた。充実した卒研生活を送ろう!
 今月末までに返送するという誓い、しかと聞いた。けっして違えぬように。
冨里、第三回図上演習。なぜか 3 分近く時間超過してしまった。どこかを削らないといけない。
高校生向けの本の第二部を読み直している。早々に完成させ、コメントを頂戴する旅に送り出したい。
2/6 (水)  の進歩 第 27 刷出来
これから論文を書く若者のために:大改訂増補版』 の第 27 刷が出来した。これで、初版との累計で 4,8523 部の出来となった。5 万部も近い。お買い上げ、誠にありがとうございます。

古い椅子を捨てようと(昨日の進歩参照)、とりあえず廊下に出しておいた。
約 10 分後に様子を覗ったところ、カップ麺が掛かっていた。

      ↓

熱湯入り調理済み、まさに食べ頃。見事なトラップであった。

ようやくにして、ようやくにして、高校生向けの本の第 2 部を一通り書き上げた。長かった。休日返上でずっとやって来たのだ。身体的にも精神的にも疲れ果てた。プリントした 179 ページの原稿を持ってみて、その重さに、はらと倒れ臥しそうになった。いけない、今日はもう帰る。とてもではないが、読み直す強さがない。
 今日は、引用文献の説明をした。そして、架空の文献をたくさん例に出した。実を言うと、この本の執筆中一番楽しい時であった。上辻 (2008)・伊藤 (2012)・嘉数 (2013)・中村 (2008)・高橋 (2007)・齋田 (2013)・齊藤 (2013)・坂井 (2009)・長船 (2010)・田原 (2011)・鮫島 (2013) とかを例にしたのだ。そう言われてもわからない人が多いだろう(笑)。ヒ ント。

2/5 (火)  の進歩 椅子新調
ようやくにして、研究室で私が使っていた椅子を買い替えた。震災の時に文献箱の直撃を受け(2011.3.16 参照)、背もたれを止めている部分が壊れた。以来、実質的に背もたれ無し、すなわち背もたれることなしに過ごしてきた。そんなものかと思っていた のであるが、マツハシの博論執筆秘話として、年末年始に、帰省中の黒川さんの立派な背もたれ付き椅子を借りたおかげで、心地よく博論に向かうこと ができたという話が語り継がれていた。そうか、背もたれか。私も、立派な背もたれ付きの椅子で、高校生向けの本を書き上げるか。そうなれば、美し い師弟の物語として受け継がれていくことであろう。むかしむかし杜の都に、お弟子さんと師匠さんがおりました。お弟子さんは、博論 を書いている内に背中が痛くなりました。そこで、立派な背もたれ付きの椅子を借りました。すると、背中の痛みがすっかり取れて、見事に博論を 書き上げました。師匠さんも、背中をずっと痛がっていました。でも、背もたれがないからだということに、もうすぐ二年にもなるのに気づいてい ませんでした。お弟子さんの話を聞きやっと気づきました。そこで、立派な背もたれ付きの椅子を買いました。でもまだ、高校生向けの本を書き上 げることができるかどうかはわからなかったそうです。おしまい。というわけで買い替えたのだ。
 背もたれ付きになったことも嬉しい。いやそれ以上に、呪いの椅子から解放されたことが嬉しい。

冨里の第二回図上演習。冨里に対してとは限らず、私のコメントのおよそ半分は、「絵付きで説明せよ」であった。だから、「また言ってい る」と思われているのではないかと心配していた。今日はかわりにミッチーが言ってくれたので助かった。
高校生向けの本の執筆、引用文献と参考文献の話に入った。簡単に済むかと思いきや、ウェブページの引用という難問が待ち受けていた。妖怪 がいつの間にか市民権を得てしまった。さて、どう扱うか。
2/4 (月)  の進歩 失いつつあります
今日も、高校生向けの本の執筆を進めた。関連する図を並べて示すという説明をするのに、図の例を出そうと思った。二つ一組の図である。一つは、日 本代表の 選手が一年間に特上寿司を食べた回数と、その年の勝利数との関係の図にした。しかしもう一つが決まらない。一時間くらい悩んだ挙げ句、特上寿司を 食べた回 数と、日本代表にオーラを感じる人の割合との関係の図に決めた。さりげなく書いたのであるが、一時間くらい悶々とした。頭の二割ほどでは、こんな ことに悩んで、自分はいったい何をしているのだろうと嘆いていたのであった。
博士論文発表会が続く。発表の部分は良かったのに、質疑応答での激変ぶりは。宇宙人に操作されて中身が入れ替わってしまったと言われたら 信じるであろう。
雪が降ってきた。今宵は休肝日の予定なのに。雪見酒をしたくなってきた。
2/3 (日)  の進歩 みんな友達
節分か。まったく関係ないな。それに、鬼とはいえ豆を投げたらいじめではあるまいか。(仮 装ではなく)実際に鬼がい て豆をぶつけたら、今の時代ならば問題となるであろう。かたや、豆を投げれば鬼を追い払えると思っている方 も浅はかである。本当の 鬼なんて、相当に強かろうに。

いや実は、節分とは気づかずに起床後に部屋の掃除をしていた。そして今日も研究室に出て来た。実は大変なる凝り性の私は、高校生向けの本 に、Excel のデータファイルを R に読み込む方法の説明を書こうと決断してしまったのだ。論文・プレゼンの本なのに、そこまで書くかという気はする。しかし、統計解析には R をぜひ使って欲しいと思っている。だから、R の使い方も少々は説明しておきたい。でも、データの読み込み方で躓かれたら、その後の解説も意味無しだろう。昨夕からこの思いが急速に発達し、つ いに決断 してしまった。ただでさえ執筆が遅れているのだから、本日も休んでいるわけにいかないという訳である。
 というわけで、図表の提示の仕方の説明の執筆を中断して、R への読み込み方を書いた。高校生はほとんど Windows だろうから、研究室の Windows を使って R の動作を確かめた(私は Mac 派)。Windows に慣れていないので、ほんの些細なこともわからず苦労した。もっ!
 かくして、図表の提示の仕方の説明はいつ終わるのか?  「明日に」と祈りたい私である。

2/2 (土)  の進歩 閑散
博士論文・修士論文の提出を終え博士論文発表会も終わった。つられて私もゆったり気分に浸りそうであるが、高校生向けの本の執筆は全然終 わっていないという事実を突きつけられるのであった。かくして本日も研究室に出て来た。なんか閑散としている。修士論文の発表会はま だ終わっていないのになあ。などと微妙にいじけつつ、図表の提示の仕方の説明を書いていった。箱ひげ図の書き方について、私自身が新しい発見をし たりと、収穫もあった。でもおかげて、前の方の内容を書き足したりしてしまい、本日も微々たる前進で終わった。
 達成する自身がまったくない努力目標:今月中に一通り書き上げる。

せめて昼食は豪華にと、一番町の天松に上天丼を食べに行った。藤崎にも寄った。そのとき、○○くんがデートをしている姿を 目撃した。良いシーンを見させていただきました。
2/1 (金)  の進歩 図上演習
博士論文発表会が終わったら修士論文発表会がやって来る。というわけで、冨里の第一回図上演習を行った。イントロの 1 枚目で 2 分くらい話しているので、これはいったい何分かかるのかと思ったが、13 分 20 秒で終わってしまった。発表時間は 15 分なので、もっと増やせるな。

バッジョと研究相談。データ解析頑張ってね。その後ろには、ひたすらビデオ解析を続けるみーちゃんの姿があった。
高校生向けの本の執筆を続けた。今日のお題は、数値データを、図にするべきか表にするべきかという話であった。各高校の論文を読み比べた 感じでは、何でも図に する高校と、何でも表にする高校と、何でも(同じデータを)図と表の両方にしてみる高校とがあるようである。しかし、流派が分かれるのはよくな い。「デー タ全体から言えることを伝えたい場合は図にし、データ全体の傾向というよりも、個々の数値を伝えたい場合は表にする」という方針にするべし。