濱崎与利邸屋敷跡
                         
濱崎邸屋敷跡に入るのは今回2回目、2004年7月以来3年5ケ月が経っている。
前回は夏真っ盛りで密林といった状況であったが、今回は12月、心地よい気候だった。
屋敷跡への進入路は草やアダンが鎌で刈り取られているようで結構人が入っていると感じた。
かつての住人が食料とした貝類の残滓は前回と比べると破損が多く、数量も少ないようだ。P
                         
畑跡の拝所、□内・向かって右にサンゴ(海の物)その左に山の石2個。
前回あった香炉のシャコ貝は今回見当たらず、サンゴの大きさも3年前と比較して小さい。
濱崎低跡 畑跡の拝所 サンゴ、山の石、3年前はシャコ貝の香炉が当時のまま残っていた。
石は屋敷跡正面入り口の屏風(ひんぷん)と一直線上に配置され松村先生のお話では「何か宗教上の意味合いがあったのでは。」との事である。
首里城の寄満と同様の遺跡である。
                         
 
持ち去られた拝所の香炉、不法投棄のタイヤ等、人が入るに伴って自然、学術的価値が破壊されているようだる。
2007年8月1日従来の西表国立公園に安良一帯を含む石垣島の一部が編入され西表石垣国立公園 となった。
盗木は勿論、貝類の持ち去りも違法行為となる。
今後尚一層のの環境保護行政を望みたい。
                 
←所長が持っているのは当時安良の住人が食べた夜光貝の貝殻。逃げないように貝に穴をあけ縄を通し生きたまま保存食として海中に置いたのではという説が有力、縄を通して遊びに使ったのではという説もある。
                 
                濱崎低屋敷跡周囲の石垣    
明和の大津波前後の集落想定位置付近のクバオンと泉。
今にも密林に埋没しそうな情景だが神々しさは不変だ。
大津波の洗礼を受けて尚、今でも湧き出るクバ御獄西方の泉。
水路には浄化用に整然と並べられた石や甕の破片が当時のまま見られ古人の知恵に感服。
さすがに現在は飲用不適                    
                         
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