安良村跡調査(2)(19.12.10)

                 
途中、平久保のアイナマ石を調査、平野集落へ到着、第三ゲートよりへ安良方面へ進む。
                 
                 
10分も進むと原生林の様相となる。川の近辺では見た事もない色とりどりの蝶が無数に飛び回っていた。
彼らは人工飼育施設、「○○蝶園」の住人と異なり色鮮やかで生き生きとしており、人間を恐れていないように見えた。
蝶は当研究所の調査対象ではないがその時の光景には感動すら覚えた。

琉球石灰岩の風葬跡

       
安良川流域には安良田跡、クバ御獄南方の田跡があるが、現在はその痕跡すらない。
安良川を渡りしばらくすると左手方向に濱へ下りる道があり、安良濱へ出る。
       
ここは小安良川の河口で、めったに人の来ない浜には大きな貝殻が無造作に転がっている。
しかし、3年前と比べると浜は侵食されその面積はずいぶん小さく感じた。
貝の種類と数量も大変少ない。前回は無数のタカセ貝、シャコ貝、夜行貝がゴロゴロしていた。
台風、大波で海中から浜に補給される数よりも持ち去られた数のほうが多いという事だ。
3年前河口を遡って調査したところ、住宅の礎石であったろうと推測されるサンゴ=菊目石が見られた。
大雨で山の土砂と共に流出してきた物と思われる。この河口は安良村における日常生活遺物の宝庫である。
                 
「濱崎与利」宅屋敷跡に入る前に南方のジャングルを調査した。
 
               
 
貴重な島の財産=自然を破壊、盗木 後に続く言葉がない。
自然環境の素晴らしさと観光を主軸にする島の財産を破壊するということは蛸が自分の手足を食べて生活するのと同じだ。
大波で打ち上げられた流木に自生するオオタニワタリには生命力を教えられた。
アダン、クワズイモが密集するジャングル内では方向感覚が麻痺してしまい、
迷い込んだり傷ついた牛、猪、は朽ちた屍となる。
       
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