於 石巻市大橋仮設住宅団地
（５４０世帯、１０３３人、平成２５年７月現在）
大橋ささえあい拠点センター兼集会所
平成２４年２月２６日（日） （１０時から１２時までの２時間）
私は応急仮設住宅住民の一人として参加しました。
配布された資料、調査結果の内容は書きません。
いずれ調査団から公表されると思います。
「一人でも多くの命を救うためにどうしたらもっと良い避難ができるでしょうか？
大津波からの避難の実態調査結果の紹介と今後の対策についての懇談会」が開かれました。
出席した仮設住民の一人から、
１． 海上各地に津波観測装置を配置して早期警報が出せるようにしてほしい。
２． 警報のアナウンスをていねい調からもっと強い命令口調に変更してほしい。
などの意見が出された。
私は、いくつか発言をしました。
１． どうして３月１１日に、実際に避難する人が少なかったのだろうか？ という問いかけに対して、
年配の女の方から、
「当日は大変寒い日で、外に出ることができなかった」 との
発言がありました。 私は、この発言にどうしても同意できなかったので、
挙手をせずに次のように発言しました。
「当日は、確かに大変寒い日ではあったが、家の外に出ることができないほどの寒い日ではない。
石巻では、家の外に出ることができないほど寒い冬の日というのは元々まずありません。」と、
発言しました。
津波襲来時は、小雨、小雪の状態であったようですが、津波襲来前の時間帯では、
雨も雪も降っておらず、風もありません。 道路上には雪もありませんでした。 だから、
当日は、外に出られないほど寒かったということはありません。
日常生活で普段からあまり外出をしないお年寄りが、今日は寒いから
外に出たくないという気持ちであったことは理解できますが・・・。
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「町中にある防災行政無線の街頭放送が地震のため機能しなかったから」との
発言がありました。
私は発言はしなかったのですが、この点については、次のように考えています。
防災行線無線の街頭放送が確実に動作することは重要です。
故障しなければ、街頭放送を聴いて避難をして助かった人が多くいたはずです。
しかし、前年、前々年の津波警報の時、防災行政無線の街頭放送がありましたが、
実際に避難した人は少なかった（私の印象では、ほとんどいなかった）ことを知っています。
３月１１日に防災行政無線の街頭放送があったとしても、
今回ほどでないにしても、
避難をせずにたくさんの人が犠牲になったと思います。
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挙手をして次の質問をしました。
２． ３月１１日の大津波以前に於いて大学の先生は、マスコミに出て自由に地震、
津波について発言ができる環境にあったかどうかについて質問します。
私は、２か月半避難所で共同生活し、２ヵ月自宅で生活しました。
避難所の中で、あるいは、炊き出しをいただくために長時間列に並んでいる間に
たびたび次のような話をする人（と言っても４−５人）に会いました。
「大学の先生は、大地震、津波について知っていて、発言をしたかったのだが、
新聞、テレビなどのマスメディアでは、そのような内容は社会を不安にさせるものだということで、
発言の機会を抑えられていたのではないか」と、いうものです。
私は個人的にそのようなことはなかったと考えていますが、
ちょうど大学の先生もいらっしゃるので、念のため質問します。
３月１１日以前に於いて、大学の先生は、希望をすれば、
マスコミ（新聞、テレビ、雑誌など）に出ていつでもご自分の考えを
表現することができる状態だったでしょうか？ それとも、
そのような機会がなかなか得られずに、フラストレーションが
たまっている状態だったでしょうか？
大学の先生の回答：
私は学生に教える立場の者ではないのですが、可能であったと思います。
（お立場が教授職ではなくて研究員職であるという意味のようです）
ただし、希望を申し入れたとしても、時間的にすぐに実現することはなかったと思います。
高専の先生の回答：
私は、ローカルのＮＨＫに何度か申し入れたことがありましたが、実現しませんでした。
５４０世帯の大きな仮設団地なのに、出席者はたった１５名と少ない。
昨年（平成２３年１２月）石巻市開成応急仮設住宅団地の近くにある石巻専修大学の
大きな（１５０席以上の）階段教室で開かれた時も出席者は１５名と少なかった。
津波避難行動をとるだけが津波避難ではない、日ごろから地震、
津波について学習することも津波避難であるはず。
仮設住宅に住む人はもっとたくさん参加してもよいのにと思う。
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