応急仮設住宅入居二日目の活動

模擬授業: 初めて石巻の津波を知る
(2011年7月27日)


高校生のためのオープンキャンパスに参加
(一般の人も対象としている催し)

   仙台と石巻を結ぶ仙石(せんせき)線 は不通のままなので、遠回りをして 
   石巻線に乗り、小牛田(こごた)駅で乗り換え、東北本線経由で仙台に向かう。
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模擬授業があった。
   津波による海岸堤防の破堤のメカニズム 真野明 (東北大 災害制御センター)
2011年7月27日(水) 15:00−15:20
同じタイトルの著作が 
「東日本大震災を分析する1」 の154−164ページにもある。
(津波による堤防被災のメカニズム・・・ノートのメモ
講演と書籍の内容は、若干異なる))
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小さな教室で参加者は20−30人ほど。
大部分が高校生と大学生で、6-7人が一般の人であった。
20分の予定が30分間

   
1. 長い海岸堤防の構造が変化する部分が津波で破壊された。 
 2. 津波の引き波、戻り流れによる破壊も大きい。 
 3. 岩手県宮古沖に設置したGPS波浪計の記録が残っていた。
津波はゆっくりと3メートル上昇し、その後急激に6メートルまで上昇した。
津波は6波まで記録があり7波目はノイズの中に埋もれている。
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各地の主な検潮器は、津波で破壊され、記録を残すことが出来なかった。

以上は、先生の模擬授業の内容そのままではありません。
私の関心のある部分のみを私流にまとめたものです。
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模擬授業の後
「被災者の方はいますか?」の先生の問いがあった
学生も含めて5−6名が手をあげた。
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「質問はありますか?」  私は手を挙げて質問をした。
   
質問1. 石巻市の海岸線に津波が到達したのは地震から何分後でしょうか? 
 回答 およそ50分後です。
 質問2 石巻の海岸線での津波の高さは何メートルだったでしょうか?
回答 北上川を境にして仙台側ではおよそ10メートルです。
北上川から万石浦、牡鹿半島方向の海岸ではおよそ8から9メートルです。

以上は、津波のシミュレーションと現地の調査によるものです。  津波のシミュレーションは
私が行ったわけではなくて、同僚の先生が行ったものです。
 質問3. 津波の入射波面は海岸線に平行だったでしょうか?
あるいは海岸線に対し斜め方向から津波は到達したでしょうか?
 回答 津波の伝播特性から仙台湾、石巻湾の地形の影響を受けて
津波は海岸線に対し垂直に入射したと考えています。
(津波の波面は海岸線に並行であった)
質問4. 津波の痕跡線の高さがそのまま津波の浸水深と考えてよろしいでしょうか? 
 回答 津波の海水は泥を含みかなり汚れていたので、
建物の側面に付いた泥の跡の高さが津波の高さと考えてよろしいと思います。

大津波から四ヶ月半の間の疑問が解消しすっきりした気分になった。
避難所や町内で耳にした津波に関する様々な情報(話)を正すことができた。

NHK仙台第1ラジオ放送の夜7時のニュースを毎日欠かさず聴いていたのに
上記1.と2.のような基本的情報の放送がなかった。
なぜ四ヶ月半の長い間放送しなかったのか疑問に思う。

上記1.と2.のような基本的情報は、
機会をとらえて、何度も繰り返し放送すべきだ。
たとえば、被災者の津波体験談の放送の時などである。
NHKは、放送内容を検討して改善すべきだ。
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模擬授業と先生に質問に答えていただいたことを参考にして
その後、大津波の被害 のページを書いた。

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