JEFF BECK Japan Tour 1999
Concert Report

最終更新日 : 1999/06/05

ファン歴 10 数年にして、ようやくその御姿を拝む機会に恵まれたのでした。 見聞きしたことを忘れたくない、何らかの形で留めておきたい、という思いが このページの原点でありまして、つまり何より自分のためのページなのであります。 すみません。

まずはごく軽く、私が見た三回それぞれの簡単な感想から。

● 5 月 25 日 神奈川県民ホール

黒い T シャツ、黒い細身のジーンズ(かな?)で登場。 というわけでこのページのバックグラウンドも黒。 ををっ、新譜の一曲目で幕開けかっ。あれ、いないぞ。どこだ。ををを脇から ふらふら出てきたっ。動いてる。動いてるぞ。ギター弾いてる。音がベックだ。 アームくにょくにょ。をををを。 というのが最初の感想でしょうか。自分で書いていて情けない。痴呆状態です。 動いてギター弾いてるって当たり前だっつーに。 しかしこんなに明瞭にギターの音が聞こえたコンサートを私は知りません。 と言っても私のコンサート不精は相当なものなのでまったくアテにならないんですが。 弾いている内容は、フレーズのカケラを散らかしていくような感じで、 音を繰り出すタイミングの鋭さ、音の選び方には脱帽。スリリングなフレーズに泣き、 懐かしい曲のイントロで泣き、そりゃもう大騒ぎでした。いえ私だけが。

● 6 月 2 日 東京国際フォーラム

黒っぽい半袖の上着、黒い細身のジーンズ(は同じ?)で登場。 県民ホールよりずっと大きな会場で、ギターの音は若干控えめだったが、それでも 良く聞こえた。フレーズは 5/25 に比べるとメロディックな印象。素晴らしい。 この日は NHK (かな?) のカメラが入っていたからなのか、 バンドのみんなが元気に動いていた。25 日はちょっとベースがつまらなそうに 見えた瞬間もあったけれど、今日は楽しそう。よいことです。 ベックはグレーのタンクトップにお色直しもした。って上着を脱いだだけなのだが。 元気過ぎて力が入っていたところもあったような気もするが、それはそれで 貴重なパフォーマンス。まぁ私は何があっても嬉しいんでしょうけれど。 県民ホールでは登場しなかったギターも登場。アームレスのギターもまた味わい深い。

● 6 月 3 日 東京国際フォーラム

神奈川県民ホールと同じようなお姿 + サングラスで登場。洗濯物が一周した? 日本公演最終日。5/25、6/2 に一緒にいったヒト、すまん。この日は最高だった。 いや私も、例えば 5/25 だけ行ったならそれですごく感激して満足してたはずです。 なんだけどこの日は、まずベック絶好調で、5/25 と 6/2 の両日のすごさを 足して二で割らずに三掛けたようなギターを弾いてます。Star Cycle や哀恋など、 いやどの曲もすごかったんだけど、思わず仰け反るフレーズ連発。 バンドも良くまとまっていて、バンドとしてのダイナミクス表現、キメやブレイクが 小気味良く決まり、曲の旨みを引き出しています。 バンド全員、血の巡りがすごく良いような印象。 Savoy や THX138 など、こんなにカッコイイ曲だったんだ! と再発見。 SR(PA)も良く、全体の音量バランスが聞きやすくまとまり、 ギターの抜け具合も最高でした。 ついでに客のノリも良かったですね。

今回東京近郊では 5 回公演があり、そのうち 3 回を見ることが出来たわけですが、 毎回新鮮な発見があり、毎回ギター(というか存在というか)に ノックアウトされました。 すっげー妙な音出してる時も、「これでいいのだ」という感じ、 好きな音を弾いてるぜ、というオーラが出てます。それを浴びることの嬉しさよ。 やはりこの人、お皿に収まるような器ではなかったのだ。 自分にとって Who Else ! というアルバムは、ライブの記憶を呼び覚ます、 例えば観光地のキーホルダーみたいなものになってしまうのかもしれない。

では引き続き詳細な情報をどうぞ(若干濃い目)。

セットリスト

演奏された曲目や、それぞれの曲でのトピックス。

使用機材他

ギターやエフェクタ、ステージの様子などをご紹介。

◆ツアー日程

5/23 / 東京 / 東京ベイ N.K. ホール (追加)
5/25 / 横浜 / 神奈川県民ホール
5/26 / 名古屋 / 愛知厚生年金会館
5/28 / 福岡 / 福岡市民会館
5/29 / 大阪 / Zepp Osaka (追加)
5/30 / 大阪 / フェスティバルホール
5/31 / 東京 / 東京国際フォーラム ホールA
6/2 / 東京 / 東京国際フォーラム ホールA
6/3 / 東京 / 東京国際フォーラム ホールA

◆バンドメンバー

JEFF BECK / Guitar
JENNIFER BATTEN / Guitar
RANDY HOPE-TAYLOR / Bass
STEVE ALEXANDER / Drums


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