実は購入前日そのギターを試奏しており、夜夢に出てきたという 恐怖の怨念ギター。まんじゅう恐いとゆーことで次の日すぐに買いに行った。 なんだかんだで一番しっくりくるギター。それにやっぱりジェフ・ベックが 一番愛用してるのはストラトだもんね。
友人がベースを見に行くというので 楽器屋に付いて行き、そーいやレスポール欲しいよなーとか思いながら Orville のレスポールを試奏して、次に目があった(語り掛けてきた とも言う)このレスポールを試奏。 試奏前に「俺はレスポールのカッコしたギターが欲しいだけなんだから 音に差がなきゃ安い方でいーや」と思っていたのだが残念ながら 分かってしまいその後二十分ほど弾き続け店員とレスポール談義をしている うちに一緒にいた友人のことなど一切忘れており金を払う段階で 正気に戻り、いったいナニがどーなってんねんと思いながら、 そばの吉野家でその友人と牛丼食った覚えがある。
ジェフ・ベックが特に初期(Jeff Beck Group 時代とか)に使ってた ギターだし、やっぱり一本持ってないと。
お茶の水でスキーの板と同時に買って持って帰るのに死ぬほど苦労した… というハナシは「テレキャスターと私」 を参照して頂きたい。
名演 「'Cause we've ended as lovers」や「People get Ready」の例を 出すまでもなく、ベック愛用のギターなので持っていなければならない一本。
まぁしかし音がどーとか言う前に抱えていて幸せになれる ギターである。えーとどこで買ったんだっけ、クロサワだったかな。 他に Ibanez JP-20 とか候補はあって、シモクラセカンドハンズで 発見したりはしてたんですけど、こいつ(165)はアコギとしても 楽しめそうだったし。メセニーの 175 に似たルックスだし。
しかしまあケース込みの重さがなんやねんこれは。運ぶ気にならない。
これはもう青春ですよ。青春。店はどこだったかなぁ。茶水なのは間違い ないんですけどね。 全然ギターなんか弾けなくて、ただストラトの形が好きで、真っ赤が 気に入って、値段の折り合いが付いたのでこれにした、という感じ。 試奏なんて出来なくて、店のあんちゃんが(今思うとすっげー妙なハナシ ですが)ひとしきりぺんぺんとスラップかまして「はい、ばっちり大丈夫」と 言われたのを良く覚えてます。 この時も雨が降ってて(ストラトって雨女?)、ソフトケースの外側に もう一枚ビニールかけて持ってかえったなぁ。
扱いは荒かったと思います。というか大事にしてたつもりでは あるんですけど、例えばトラスロッドの回し加減とか全然わからなくて かなり無茶した。勉強させてもらいました。
なんで売ってもらうことになったんだっけなぁ? まぁとにかく「ロック式 トレモロが一本ぐらいはあっても良いかな」なんてバクゼンと思ってて、 だけど大枚叩く気も無くて、井上と電話してる時に 「そいえば昔持ってたよな」「まだ持ってるぞ」「を、使ってる?」 「押し入れで風化してる」とかなんとかいうストーリーだったかのぅ。
もらった時にはフロントピックアップが取り払われてて「だって Van Halen は リアだけぢゃん。こうぢゃないとスイッチング奏法出来ない」なんて 言ってた彼も今は立派なブルーズマン。
入手顛末は「アコギと私」を 参照のこと。
衝動買い。北海道の地を踏んだギター。 原宿の飲み屋で弾かれたギター。明治神宮で弾かれたギター。 その手ごろなサイズと形から、家に遊びに来たギター友達に 妙に評判の良いギター。
買うのにエラく苦労したギター。 その苦労は「ガットギターと私」 に詳しい。購入顛末記を軽く書こうと思っていたらいつのまにか前編後編の 大作になってしまった涙のギター。