Born Under a Bad Sign

2005/03 version

2005/03/30  音楽を持ち歩く

いろいろと悩みましたが、

  • 専用ソフトを必要としない、USB メモリ並みの高接続性
  • 首からぶら下げられる程度に小型軽量
  • 電池の持ちがよく、また切れた時には用意に入手/交換可能
  • MP3 以外に、WMA(+DRM) や OGG 等にも対応
  • ファームウェアのアップデートで機能修正/追加が期待できるもの
などなどを検討した結果、 こんなやつ にしてみました。容量は 1G。

早速ファームをアップデートしたら、 購入時に入っていたデモ曲がきれいさっぱり消えてしまい、 現在 FM ラジオとしてしか機能してません。我ながらびっくりです。

1G ってー容量は微妙っすね。一曲 5M として 200 曲。 アルバム一枚 10 曲として、20 枚。 気に入ったアーティストをアルバム単位で片っ端から突っ込む、 なんて豪快なやり方は不可能。 好きな「曲」をちまちまと選んで放り込むことになるでしょう。

「やはり大容量こそ王道、おれの負けだ」と、 HDD プレイヤーに白旗を揚げる日が来る事を否定は出来ませんが、 その日が来るまでは、上記の特徴に加え「振動に強い」を武器に、 iPOD 軍団と戦っていきたいと。斯様に思うわけでございます。

つまり、

「へへーん 40G だぜー」とか見せびらかされたら、 次の瞬間、ドラムで鍛え上げた黄金の右腕で、 一分間に 360 回というテンポで激しくシェイクしてやる(やめんか)。

2005/03/29  自業自得

自分が優しくないせいで口論になり、自分が疲れるのは自業自得だが、 とばっちりを食う相手は災難なわけで。

2005/03/28  旅上手

旅上手は荷物が少ない。

アレもコレも鞄に詰め込み、溢れたモノのために別の鞄も用意して、 全部持ってるとすげえ重くて、そのくせ歩き出してない。 歩いてないんだから取り敢えず下ろせば良いのに、そうしない。 一度下ろすと、もう一度全ての荷物を抱えるのが面倒だから、だろうか。

とにかく荷物を減らして身軽にならなきゃいけないのは確実なのだが、 いったいどれが必要でどれが要らないのか、なんだかよく分からなくなってる。

次の行動が「考えた挙句、持っていかないことに決めて荷物から出したものが、 実は要るものだった」とならないためには。

えーっ? 動くの? 動かないの? どっちなの?
お店を広げれば良いの? 畳めば良いの?
つか「両方」だけは勘弁して下さい。本当に。

2005/03/27  班長

自治会の総会に出席。正式に「一斑の班長さん」に任命される。 ってナニをするのか、今ひとつ分かってないんですけれども。

多分、町内会費の徴収とかやるんじゃないすかね。つーことはですよ、 佐藤さんちにも 「二千円お願いします」とか言いに行くことになるんでしょーか。

本人が居る時を狙って行って、「受け取りのサインをこちらにお願いします」 と言いながら色紙を差し出す、という作戦はどうか。

2005/03/26  地味なチョイス

多摩動物公園といえば、ゾウだのキリンだのライオンだのコアラだの、 如何にも人気のありそうな動物がうようよ居るってーのに、 どれが一番気に入った?という質問に対する回答が

チョウゲンボウ

なのはどうかと思う。ちなみに「チョウゲンボウ」という新出単語に最初馴染めず、 「ちょんげーぼん?」「違うよ、チョウゲンボウ」「ちょんげんぼー?」 「チョウ・ゲン・ボウ」「ちょーげーぼん?」というやり取りがあって笑う。

ウロウロするバクや、キョロキョロと周りを見回すダチョウを、 ぼけーっと眺めながらの散歩は心休まる。 おれは動物園が好きなのです。

はっ。琴葉のマイナー嗜好は遺伝か?

2005/03/25  ケーキは好きだが

おれの勤め先がケーキ屋さんだとしたら。

おれの仕事は「ケーキを運ぶ台車の改造やメンテ」なのです。 だから、ケーキ屋さんのクセに、ケーキについて知ってる事といえば、 早く運ばないと悪くなっちゃうとか、乱暴に運ぶとひっくり返ってヤバいとか、 そういうレベル。原料や製造過程といった、ケーキそのものに関する知識がない。

今日、まさに不意打ち、晴天の霹靂という感じで、異動の打診。

次の仕事は、ケーキに使われているパーツの中で、 複数種で使いまわせるモノに関して、より簡単に使いまわせるよーに工夫する、 みたいなイメージか。いやよくわかっとらんのだが。 とにかく、今よりはケーキ本体の知識が必要になりそうな雰囲気なワケで。

前向きと後ろ向き、両方のキブンが混沌としていて、 どーゆー顔をして良いのかワカランという体たらくなんですが、 とにかく、「自分はあまりケーキに興味がない、ってのは問題だ」 ということは言えると思う。

つかケーキは好きですが、えーと、そのなんだ、比喩の選び方を間違いました。

2005/03/23  バックアップ

というわけで今日は自慢の DVD レコーダで、 手持ちの教則ビデオ DVD 化大作戦。非接触メディアは繰り返しの視聴に強いし、 望みのシーンをサーチするのもラクだし、言うこと無いよね。ああ幸せ。

に、なれるはずだったのだが。

コピープロテクトのかかっているビデオはダビング出来ない。 マニュアルにも「録画禁止信号を含む映像は録画できません」なんて書いてある。

で、DCI (というレーベル)のビデオが軒並みアウト。
そしておれが一番 DVD 化したかったのは、DCI のドラム教則ビデオ達だ。

全部試したわけじゃないけど、ある時期以降のヤツは多分全部ダメ。 手持ちで一番古いウェックルは OK だったが、後はガリバルディも オマー・ハキムもジルジャン・デイも、ことごとく NG。

結論。幸せになれませんでした。

つーかさ、おれはちゃんと金出して買ったんだぞ。 バックアップぐらい取らせろ馬鹿野郎ふざけんな怒ったぞ。

こういう時、大人は酒を飲むんだと思う。

ちなみに Hot Licks はイケました。そんなワケでジョー・パスを落としてみたり。 フルアコを手にたった一人、ジャジーなフレーズを渋くキメるジョー。 そのしみじみとした風情に、幸せになれなかったおれの心は、 より一層黄昏れるのでした。

2005/03/22  ポジティヴ・シンキング

隣のフロアに生息しているヤナギのおっちゃんとすれ違う。 以下、おっちゃんのセリフは関西アクセントでお読み下さい。 「よぉ、元気か」

いやー、契約処理でちとくたばってるっすよ。

「そーかー。そりゃ大変だな。まーでも腕は折れてないしな。大丈夫だ」

そりゃ腕折れたら困りますよ…と、ふと振り返って後姿を見ると、 左手がギプスに覆われてる。げげ、それどーしたっすか?

「んー? 折れた」

折れたのは見りゃ分かりますって!バイクっすか?

「そうそう。やってしもうた」

なんともはや…左手だから日常生活に支障は…やっぱりありますよねぇ。

「んー、まぁな。しかしそろそろバイクもガタ来てたしなぁ。 これでキレイになるぞぉ。人身事故になったワケだし相手もすんなり払うだろ ガハハハハ」

この凄まじいまでのポジティヴ・シンキング。見習いたい(見習って良いのか?)。

おれがせっかちなのは結局、 締め切りのプレッシャーに対する耐性が低いことへの自己防衛機能なんだと思う。

取り敢えず一段落したはずなのだが、どうも開放感が無い。 頭のどこかで、やり残しを探している感じ。

緩みたい。だらーんと。

2005/03/21  キーワード

結局 昨日は入荷せず。今日の午前中に品物を受け取って、早速配線。 でまぁ、基本機能を一通り触ってみて思うこと。

EPG って面白いなぁ。

EPG ってのは電子番組表です。特にネットワーク接続の必要もなく、 地上波の番組表を受信して、それを元に録画予約が出来るという機能。 これと、ビデオテープとは比べ物にならない長時間録画 & 柔軟な編集が可能となる HDD を組み合わせて初めて「キーワードだけ入れとけば、 関係のありそーな番組をとにかく勝手に取り溜めてくれて、 後は欲しいとこだけ DVD へ」という形が出来るわけで、 ひょっとすると「カセットテープ → CD」よりさらに大きな変化なのかもしれません。

テレビっ子になっちゃったらどうしよう。

つーても、今のところ、「キーワード設定『F1』」→「番組がありません」 (EPG は向こう 8 日間しかカバーしません。次回バーレーン GP は 4/3) で終わっちゃってるんだけど。ドラマもバラエティもあまり興味ないしなぁ。

使わないのも悔しいから、取り敢えず「落語」とか入れとくか(なにそれ)。

結局、「手持ちのビデオを DVD 化」マシンなのかな。

2005/03/20  起伏

「悪い事があるから、良い事を良い事だと感じられる」という言葉には、 「だから悪いことにも意味がある」「悪い事の後には良い事もある(かも)」 という形の慰めがあるわけで。

おれの「良い事」は、たぶん今、とても小さい。

アイス買って「当たり!もう一本」が出たら卒倒するぐらい幸せかもしれない。 という勢いで。

2005/03/19  タッチの差

ビデオが壊れました。

画質が悪いとか一部機能が使えないとか、 そんな生易しいレベルじゃありません。 ビデオテープを入れ、見終わって出そうとすると、テープが切れて出てくるという、 なんというか悪魔に呪われたとしか思えない強烈な壊れっぷりであります。

ビデオが壊れたので DVD-HDD レコーダに乗り換え、 でも今まで録り貯めたビデオも見たい、ってのは つい先日検討したばかり。 なのでハナシは早いぜ。いきなり疾風怒濤の勢いでヨドバシカメラへ出撃だぜ。

エントリーモデルということで、最終的に選択肢として残ったのが東芝とパイオニア。 結局、

  • 野球延長機能(録画ターゲット番組の前に、野球等がある場合、 「延長するかもよ?」マークが付き、延長時間の指定が簡単にできる)
  • 連ドラ延長機能(毎週録画予約でも、「最終回だけは特別二時間スペシャル」 等に対応できる)
  • 録画辞典機能 (単に指定キーワードを含む番組をピックアップするだけでなく、 関連キーワードも検索してくれる。例えば「温泉」で検索すると「湯」「名湯」 「浴衣」「露天風呂」「旅館」も引っかかる)
などの機能がおれを魅了し、パイオニア有利。

いやしかし、おれ、ドラマ見ないんですよ。 なので「連ドラ延長」が自分に役立つのかどうか、 非常に疑問ですし、「録画辞典」にしても、カタログで高らかに謳われている、

「『寅さん』を入れると『寅次郎』も『渥美清』も見つけてくれます!」

という例は、なんだかもう凄いのか馬鹿なのかよくわかんないんだけど、 その未知数な所が魅力、ということなんでしょうか。 このあたり、恋愛の機微にも通じますね。通じませんか。そうですか。

ところで、今ヨドバシでは「DVD 買い替えキャンペーン」ってのをやってまして。 いらなくなったビデオデッキを持ち込んで、代わりに DVD レコーダを買うと 3,000 円引き、だそうな。

こりゃ、まさに渡りに船じゃないすか。使わない手はないじゃないすか。 というわけで、色々と親切に教えてくれた店員さんに、 一旦家に帰って、ビデオ持ってまた来ますね、と告げてその場を離れ、 三時間後ぐらいにヨドバシ再襲撃。さっきの店員さんも発見。 さぁビデオデッキも持ってきたぜ、どかーんと三千円差っ引いてもらいやしょう、 さぁさぁさぁ、と詰め寄ったところ、

「あ、パイオニアのですよね。本当にすみません、 先ほど立て続けに二台出ちゃいまして、在庫無くなっちゃいました」

こういう時に感情の起伏をぐっと飲み込んで、にこやかに「想定の範囲内です」 などという対応は全くやらないおれですよ。漫画に描くとしたら、 ガラスが粉々に割れたような模様をバックに、横には「ガーン」という巨大な文字、 みたいな演出で、失望を表現しましたよ。

入荷は明日の夜なので、早ければ明日の営業時間内に引渡し出来ますが、 確実なのは明後日、とのこと。明日の F1 録れないじゃねえかよ。 と思いつつ、結局注文したんだけどね。モノは こんなヤツ。

というわけで、マスター(元気にしてる?)。

貴方には本日から、夜眠る際に、 町田方向に足を向けないよう細心の注意を払って頂くのはもちろんのこと、 在庫管理に関しての再検討を是非お願いしたいと。斯様に思うわけですよ。

墓参り。

よっちゃんにもらった「しゃぼん玉セット」で、琴葉は遊びたくてしょうがない。 大人たちは墓の掃除や草むしり。「お墓きれいにして、おばあちゃんに挨拶した後ね」 と言われ、そわそわしながら待っている。

ようやく「さ、遊んでいいよ」と言われ、そりゃもう大喜びで、 早速しゃぼん玉を膨らます。 最近のしゃぼん玉は、ストローの作りやしゃぼん液がよく出来ているのか、 琴葉がかなりいい加減に吹いても、ちゃんとしゃぼん玉が出来る。それも、たくさん。

青空。暖かな日差し。舞う無数のしゃぼん玉。
なんとなく、ほのぼの。

そして、お義母さんはきっと、 琴葉に負けないぐらいの笑顔で喜んでくれただろうなぁ。 そう思うと、ちょっと切ない。

2005/03/17  Queen よ永遠なれ

昨日、鍋 ML で Queen 再結成、なんて話が流れていた。 若の日記 にもあったネタ。ヴォーカルはポール・ロジャース、 ジョン・ディーコンは不参加、だそうだ。

で、Queen のギタリスト、ブライアン・メイのサイトでは 「Queen のどの曲をポールに歌わせたいか」なんてアンケートを取ってるらしい。

おれとしては「ボディ・ランゲージ」を推したい。
セクシー…ボディ…セクシー…セクシーボデー! とか歌わせたい。

ポール先生が歌っちゃうわけですよ。あのおっさん顔で。もちろん思うでしょうね。 「こんなん恥ずかしくて歌えるかーっ!」と。

それが出来るのがフレディであり、フレディのいるバンドが Queen である。 そして貴方に Queen は出来ませんとハッキリ知らしめるために、 おれは「ボディ・ランゲージ」を推すのであります。

やめとけちうねん。再結成なんてさ。

2005/03/16  皇太子の気持ち

ここ数日、切羽詰った状況の中、交渉相手が相当理不尽な言葉を投げつけてくる。 皇太子様的に言えば「人格を否定するような言葉」という感じでしょうか。

ま、いいんですよ。汚い言葉や、裏づけもヘッタクレも無い思い込みを、 おれにぶつけてすっきりして仕事が早く進むなら。おれは幾らでも受けますよ。 調べてみた結果、単純に貴方の間違いであっても、 あるいは貴方の言い分が普通でも常識でもなんでもないことがハッキリしても、 そして貴方から詫びの一つも無いことに対しても、 おれは何も言いませんよ。おれのプライドはこんなところにありゃしない。

なんて言いつつ、精神的に相当ダメージを受けてるってのは、 やっぱりこう、開き直りきれてないんだろうな。駄目過ぎだ。

2005/03/15  やる気の源

これ、誰か喜んでくれるのかなぁ。
別に褒めてもらわんでもいーけど、
誰かに「ありがとう」と言ってもらえたらなぁ。

2005/03/12  気が早い

例えば、 PC 本体が届くより先に増設メモリを入手しちゃうとか、 おれってばそういう類の人間なワケです。

で、本日、リッピング三昧。現時点で、吸い上げた枚数 78 枚。曲数 744 曲。 多いんだか少ないんだか。そして手元には、もちろんメモリオーディオプレイヤーも、 ハードディスクオーディオプレイヤーも、影も形もありません。 つか、その二つのどっちにするかさえ決めてません。先立つモノもありません。 イエイ。

中学生の頃、大好きな曲があって。 カセットテープでしか持っていなかったその曲を、 社会人になってから CD で買い直し。 そのうち採ってみようと思いつつ、なんだか面倒そうで手を着けず、 そのまま長い時間が経ってしまった。

今日、ふと思い立って採ってみた。やってみたら、あまり面倒じゃなかった。 ボサノバ調のその曲は、コード進行がしゃれていて、 まぁボサノバって大抵そうだけど、ギターで弾くととても気持ちよく響く。 なので、今日はナイロン弦のギターを、一日ずっと弾いていた。

「やってみたら、あまり面倒じゃなかった」ということを、 心に留めておきたいな、と。

2005/03/11  流行

ドラマガ買ったら特集が Jeff Porcaro でした。
流行ってるんすか?いや、良いドラマーだけど。

2005/03/10  何の日でもない

「くだらない期待」のツケは、例えば阿呆らしい被害妄想とか。
だから、今日は普通の日。何でもない日。

会社サボって街を歩いてみる。

タハラで Jeff Porcaro の教則 DVD がなんとなく目にとまる。 随分昔からある映像だ。前はビデオテープだったよな、 なんて思いながらパッケージを眺めていたら欲しくなって、 そのままレジへ。

誕生日おめでとう。おれ。

小腹が空いたので、軽食を求めてふらふら。 駅のそばで「Nica's」という看板が目にとまる。 ジャズ喫茶みてーな店の名前だな、と思って近づいたら ジャズ喫茶だった

店に入ると、ミュージシャンは分からないけれど、 オーソドックスなハードバップが流れていた。 客は一人も居なかった。レコードプレイヤーのすぐそばに腰掛けて、 クラブハウスサンドイッチとコーヒーを注文した。

しばらくして、マスターがレコード棚の前に立った。次に掛ける LP を選んでいる。 選ばれたのは 1958 マイルス。一曲目は On Green Dolphin Street。 かっこいい。それにしても、ジャズ喫茶で、 大きな音で聴く LP って、なんでこう心地良いんだろうな。

あ、そうそう。サンドイッチ、大変おいしゅうございました。

2005/03/08  マスクの効果

マスクをすると、病人気分が高まって、頭痛や涙目や鼻づまりが、 はっきりした輪郭を伴って襲ってきて、本物の病人になれるような気がします。

2005/03/07  マーケットリサーチ

先日、テレビでちらっと見た…んだっけな、新聞で読んだんだっけな、 なんてコトが曖昧な辺り、 全然マジメにチェックしてませんでしたー感全開!ステキ!

「クイール」という映画があります。原作は「盲導犬クイールの一生」。 どのような話かと申しますと、 クイールという名の盲導犬がどのような一生を送ったのかを綴ったドラマです。 という説明で、もう、 私がこの映画及び原作を見ていないということは明白なわけですが、 この映画の監督だかプロデューサだか、とにかく仕掛け人の誰かのインタビュー。

新たに映画を作るに際して、まずはマーケットリサーチ、 つまり一般大衆はどのような映画を見たがっているのか、 という調査を行ったんだそうです。

で、犬だ、と。

かわいい犬を出せ。感動させろ。 アンケートの結果、一般大衆はそう叫んでおった。んじゃ、作るかと。 そしてちょうどいい原作を映画化。

これ、なんとなくひっかかりまして。

いやまぁ、「映画→エンターテイメント→お客様のために→ お客様のニーズを的確に把握した上でのコンテンツご提供」 って何も間違ってないです。例えばこれが「料理」だとしたら、 やっぱりこの方法は間違ってないと思う。

音楽だと、どうだろう。

お客様のニーズを考えるより先に、まず「これが演りたい」とか、 もっと言うと「なんかよーわからんけど、こんなん出来ちゃった」とか、 そーゆーの、ないですかね。迸るプレイヤーのエゴつーか。 そして、そういうものにこそ真の感動は宿っているのではないか。

なんてことを考える自分に思う。これって、まだまだ未成熟で青臭いのか。 それとも、年を取って概念が固定されてしまっているのか。

つーか、つい最近、産業ロック云々とか書いた気がするので、 入念に舌の根を乾かしてみる。

2005/03/06  転んだ

コートのポケットに両手を突っ込み、畳んだ傘を肘にぶらさげ、 駅の階段を登っていた。ホームが見えた。電車が来ていた。 走った。

すると、傘が両足の間に挟まるような形で絡まった。

転んだ。

いやもう、すごい勢いで。なんつーか「びったーん!」って、 情景描写がそのままマンガになる感じ。手のひらは地面。ひざ強打。

失敗をしたとき、フォローの方法論に、その人の人間性が現れる。

ちょっと躓いたぐらいなら、「えっと、今何かありました?」 という涼やかな顔で、何事も無かったことにする、等の方策も在り得たでしょう。 しかしまぁ、びったーん、ですから。音出てますから。もうね、取り繕いようが無い。 さらに、腰痛いし。

というわけで、ゆっくりと立ち上がり、顔はあくまで穏やか。「悟り」を漂わせ。 ホーム中ほどにある水道へ、急がず歩き、おもむろに手を洗う。

いや、もう良いよ。負けだよ。分かってるって。 だけどさ、皆様もそっちの立場に立たされる日があるかもしれないんですよ。 他山の石ってやつですよ。 例えば同じ電車でのケースといえば、発車ベルが鳴っている、駆け込んでくる、 間に合うか? 次の瞬間、無常にもドアは閉まってしまった、なんていう時。

おれ、別に急いでないけんね、悔しくなんてないけんね、 と口笛の一つも吹き始めそうな顔で歩く。これね、結構ダメっすよ。 大抵オーラ出ちゃってる。うっわー、恥ずかしいよー、 つーかなんで行っちゃうんだよ運転手出て来い!みたいなの。

自分としては、取り得るポーズは二つかなと。

一つは、悔しさを隠さない。 「怒り」よりは「悲しみ」 の方が、周りへの不快感は少ないと思うので、もう全面的に悲しんじゃう。 顔中がっかり。涙流したりして。しゃがみ込んで頭を抱えるとか。 電車の後姿を、じっと見送る。そして次の瞬間、何かを振り切るように、 力強い足取りで歩き始める。周りの人はここにドラマを見ます。 嗚呼彼は立ち直ったのだと。貴方の失敗は、心地良い小さな感動を生み出すのです。 素晴らしい。

もう一つは、まぁ、手を洗うんですかねぇ。

2005/03/04  本心を伝える

例えばプレゼントをもらった、なんていうとき。 「すごく嬉しいよ」というその反応が、 アナタなんだか無理してませんか、ってな感じの人も居れば、 こっちまでつられて嬉しくなっちゃうぐらい、本当に嬉しそうな人もいる。 自分は後者になりたいと思うんだけれど、なれているかどうか自信がない。

2005/03/03  ビバ女王

今日は芸能ネタ。 ソースは この辺。ってすぐリンク切れちゃうかな。

イギリスはバッキンガム宮殿にてレセプションが催され、 音楽界のスター 500 人が集まったんだそうです。で、

ギタリストのクラプトンやジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、 ブライアン・メイの4人と挨拶したエリザベス女王はいきなり 「あなたたち、何をしているの」と質問。

いや、まぁ、分からないっすよね。四人とも正体不明のオヤジですよ。 女王陛下は正しい。

クイーンのギタリスト、ブライアン・メイは 「2002年の陛下の在位50周年を祝うコンサートで 国歌を演奏したのはわたしです」と説明すると、 女王は「ああ、あなただったの?」と声を上げた。

メイ選手、1 ポイントゲット。

それから女王はレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジに歩み寄り、 「あなたもギタリストなの?」と尋ねた。

そうねぇ。最近のジミー・ペイジ、どうなんだろう。 実際に会えばまた違うのかなぁ。写真で見る限り、 あんまりミュージシャンのオーラが出てないっぽい。 で、ペイジ氏が何と答えたかはこの記事に出ていない。

ギターの神様、クラプトンにいたっても、

えーと。なんか激しい誤解のようなものが混じってますが気にせず先に進みましょう。

自ら「エリック・クラプトンと申します」と自己紹介しなければならなかった。 女王はクラプトンに「何年、ギターを弾いているの?」と聞き、 クラプトンは「かれこれ45年になります」と答えていた。

良い話です。本当に良い話ですね。「かれこれ 45 年」という言い回し、 実際英語で何と言って、それがどういう雰囲気だったのかは分からないんですが、 この邦訳はとても鄙びた感じで、この爺にぴったりマッチ。 ぜひ隣に居たジミー・ペイジ辺りに 「ま、45 年弾いてあんな程度です」とか「本職は唄歌いでして」 とか突っ込んで頂きたかったところ。

つか自己紹介当然でしょう。一介の芸人に過ぎないわけで。 女王様がそんな細かいことを知る由もないでしょう。頭が高い。

とはいえ、ギタリストに精通してる女王ってのも結構怖いけどな。 「ああブライアン、Crazy little thing called love のソロはいつもの Red Special で弾いてないってホント?」とか 「意外と The Firm って好きだったわ。あっちは再結成しないの?ジミー」 とか聞いちゃう女王。 そんな女王が治める国。そんな国に住みたいか。住みたいかも。

ところでこの記事、ギタリストに関する記述はこれでお終い。

えーと、その、ベックは?

ひょっとして、全然空気を読んでない、とんでもねえ発言しちゃったんでしょうか。 どうかイギリス追放なんてコトになってませんように。


▲ 日々 に戻る

▲ INDEX Page に戻る