Firecracker

2004/01 version

2004/01/31  スーパーハカー断念

で、昨日壊した debian マシンをちまちまと、コツコツと、直す一日。

最初は、レスキューフロッピーで立ち上げて、設定ファイルを書き換えて、 とかやってたんですね。こういう困難を乗り越えることで、 実用的なスキルが身について、輝くスーパーハカーになれるんだっ、 と自らを励ましつつ。

が、なんかもうあちこち妙なことになっていて、 こんな状態の PC を騙し騙し使うのも気持ち悪い、という思いを隠せず、 結局どかーんとディスクフォーマットして一からインストールをやり直し。 全然ちまちまコツコツしてません。この溢れる男気に惚れ直せ婦女子達。

いいよもう。おれはスーパーハカーになんかなりたくねーもん。 しくしく。

2004/01/30  コンピュータは勘で動かぬ

Linux のハナシ。

Debian というディストリビューションには stable / testing / unstable という三つの種類があります。

stable は枯れて安定したバージョン。悪く言えば、古くさい。 unstable はチャレンジングな最新バージョン。悪く言えば、名前通り不安定。 testing はその中間。unstable でしばらく問題が出なければコレになるが、 stable ほど枯れちゃいない。

家の実験用マシンに stable を入れて、しばらく使ってたんですが、 その古くささが気になり始めた。調べてみると、基本構成は stable で、 一部のソフトを testing/unstable から借りて来る、ということが出来るらしい。 unstable を試すほど度胸は座ってないが、testing ならきっとイケるだろ。 よし。やろう。当たって砕けろだぜ。

砕けました。

apt というパッケージ管理システムにあまり慣れていないこともあり、 設定がイマイチわかんねぇなぁ、と思いながら、 不明点は勘に頼りつつ作業していたら、 なんだかごっそり testing に置き換わっちゃって、 こうなりゃ丸ごと testing にしてやるぜ、とやっぱり勘に頼りつつ作業していたら、 「かな漢字変換が効かない」「キーボードのレイアウトが US に」 「外から ssh で繋げない」「X が起動しない」という感じの、 とても楽しげな状態になってしまい、ああもう何がどーなってんだ、 取り敢えず再起動だ!とリブートしたら、

二度と立ち上がらなくなりました。
マスターブートレコードまで逝ってたとは。
とほほほ。

ハードディスクが飛んじゃうとか、そういうハードウェア故障は別として、 ソフトウェア的にここまで壊滅してしまうのも珍しいのではないでしょうか。 と感心している場合ではないのだっ。

で、おれって絶望的に勘が悪くねーか? つーのが本日の結論。

思えば、ギャンブル弱いもんなぁ…
はっ。つまり、ギャンブルに強い貴方。 コンピュータ操作の才能があるかもしれません。

正体不明の吹き出物?がぽつん、ぽつんと出てきたのが昨日。 いえ、おれじゃなくて琴葉ですが。 で、今日の昼。志緒からメール。

「小児科に行ってきたよ。 なんと、水疱瘡だったということが分かりました」

うわ。
水疱瘡ってどんな病気だったろう。 すごい勢いで顔や身体にぶつぶつが出来て熱が出る、 という風な印象があるんですけど、 なんか、全然元気。確かに身体のぶつぶつは増えてきたけど、 顔にはそんなに出てないし。熱もないし。

つーか、外に遊びに行けない分、 暴れ具合いたずら具合が二割増な気がするんですけどね。

「アンパンマンのゲームするの!」

それは良いんですが、その、水疱瘡の薬をぺたぺたぺたぺた塗り付けた身体で、 おれによじ登ってくるのはどうかと思うんですがうわわわ。

2004/01/27  最終兵器コート

寒いのが苦手です。

ちなみに、暑いのも苦手で、それはただのワガママだというハナシもありますが、 都合の悪い言葉は聞かない、これが人生の処世術と信じています。 信じた結果がコレなので、どう考えても間違いなワケですが。

寒い季節は、こたつで丸くなっていたい。 しかし、一応勤め人ではあるし、休日はスタジオに行ったりするし、 ポテトチップを買わなきゃいけないし、全く外出しないわけにもいかぬ。 外出するならば、寒さを防げる衣服が必要だ。

という、おれにしては至極まっとうな考えに基づき、 おれはコートを買いに行った。もう何年も前の出来事だ。

自由が丘の Eddie Bauer で「この店で一番暖かいコートを出せっ!」 と挑戦したところ、 「それはコレだ。しかし南極にだって行けるような仕様だ。 東京辺りで着たら貴様は暑さで野垂れ死ぬだろうワハハハハ」 と、あっさりおれの挑戦を退ける店員。恐るべし。 そして二番目に暖かいコートを買う、なんとも弱気なおれであった。

ま、そんなやり取りがあったおかげで、おれのコートは暖かいぜ! と思い込むことが出来て、なんとか寒い冬を乗り切れるわけで。

大寒を過ぎて一週間ほど。今シーズン初めて、そのコートを引っ張り出しました。 これがおれの最終兵器です。これで歯が立たなかったら、 もう後がないのです。がんばれ最終兵器。

で、電車に乗ったら暑かったです。ほどほどにがんばって下さい。最終兵器。

2004/01/26  定期券の思ひ出

給料明細を見ると、なんだか今月は妙に多い。 うむ。おれの努力が、勤勉が、このような形で実るわけじゃ。 めでたい。芸者呼んでお祝いじゃ。

と思ったら、半年分の通勤費が振り込まれてただけでした。
芸者呼ばなくて良かった。慎ましく生きよう。
そう思いながら、昼休みに定期券を買いに行ったのです。

おれが自分の定期券を持ったのは比較的遅く、浪人した年でした。 高校までは徒歩あるいは自転車圏内だったから。

今でも、印象だけは強く残ってますね。 改札では駅員さんがカチャカチャとリズミックに鋏を鳴らしてるんです。 そして、定期券を見せると一瞬リズムが止み、ちらっとこちらの手元に目を走らせ、 そしてまたリズムが始まる。初めて定期券で改札を通過するときに感じた、 すごく可愛いスリル。

今はプラスチック(かな?)素材ですが、昔は紙でした。 そして、何故か女性の場合は、記入した名前の下に赤線を引くのです。 これ、今でもそうですか?

ところで、今でこそお洒落なジャズ・ミュージシャンなワタクシなのですが、 浪人時代はハードロッカーでしてね。若気の至りっていうんですか HAHAHA。

ハードロッカーってのは夏でも黒い格好しなきゃいけないとか、 不健康そうな痩身じゃなきゃいけないとか、煙草吸ってなきゃいけないとか、 いろいろ不便なんですが、その中の一つに「長髪でなければならない」 という鉄の掟があります。 そんなわけで、その頃のおれは髪が鎖骨ぐらいまでありました。

嗚呼。オチが見えるハナシを書き続けるのはつらいな。まぁ仕方がない。続けます。

鎖骨まである髪をなびかせながら、めちゃくちゃ細いジーンズを身に付けながら (←これも掟の一つ)、浪人だったおれは、 代々木行きの定期券を買いに行ったわけなのです。 対応してくれた駅員さんは、おれの容姿をちらりと見た後、

名前欄に赤線引いてました。

長髪時代、女性に間違われたハナシってのは他にも幾つかあるんですが、 それはまた別の機会に。とっぴんぱらりのぷ。

2004/01/25  ディジタル・エイジ

琴葉と二人でお留守番。

PC に向かってると「クッキーモンスターが見たいの! 見たいの! 見たいの!」 わーっ! うるさいーっ! 分かった分かった見せてやるから静かにしろーっ! 仕方なくSesame Street のサイトへ。ほら繋がったぞ。何のゲームが良いんだ。

「ぞーいがね、ダンスするやつ!」

はぁはぁ。かしこまりましたお嬢様。Zoe's Dance Moves。これでございますね。 ダンスの種類を選んで、最後に緑の矢印をクリックすると、 Sesame のキャラクター、Zoe が音楽とともにコミカルに踊る。はいお終い。

「もっと!」

ああそうですか。では再度緑の矢印をぽちっとな。踊る踊る。はいお終い。

「もーーーーーーっと!!」

あのねぇ…もう自分でやってよ。これマウスって言うんだけどさ。 これを手のひらでこう持って、そうそう、 でポインタをこの緑の矢印の上に持ってくる、そこだ、 そこで人差し指でボタン押して。いや真ん中のじゃなくて、こっちこっち。 ほら始まったろ。

操作の習得を期待するわけでもなんでもなく、 ただ琴が一生懸命大人のマネしてるのが面白かったので、 一緒にマウスを握ってみた、と。そういう感じであります。 で、おれは Zoe のダンスにすっかり飽きたので、 琴を PC デスクに残したまま、水を一杯飲みに台所へ。 コップを持った途端、後ろからダンス・ミュージックが。え?

振り返れば、得意そうな琴葉。顔中で笑ってる。

はー。「マウスでクリック」ってのは、直感的に分かりやすい操作なんですかねぇ。 あるいは親の背中を見て育ってるのか。どちらにしろ、ちょっとびっくり。

2004/01/23  さらば伝兵衛

世の中はいろんなキャラクターで溢れているわけで。

例えばミッキーマウスだのミッフィーだの、 そういう横綱大関級でありソロ・パフォーマーなキャラが居る一方で、 とある商品宣伝のためのマイナー(?)キャラも存在しますね。 イメージとしては、ダイキンエアコンの ぴちょんくんとか、 明治製菓の カールおじさんとか、NHK の どーもくんとか。

で、おれはなんとなーく、伝兵衛ってキャラクターが好きだったんですよ。 BIGLOBE ってープロバイダの一キャラクター。 いやもう誰も知らなくてハナシが終わっちゃいそうなんですけどねとほほほ。

BIGLOBE のサイトには「伝兵衛わくわく倶楽部」という一コーナーがありまして、 そこには「カレンダー付き伝兵衛壁紙ダウンロード」 なんてサービスがあったりするのです。 なのでおれの PC の壁紙は毎月替わる伝兵衛のイラストだったりするのです。

一月も下旬に入り、そろそろ来月分の壁紙をゲットするかのぅ、 とアクセスしてみたところ、

「伝兵衛わくわく倶楽部サービス終了のお知らせ」

という、そのシンプルさが寂しさを一層引き立てる、という風情のページが表示され。

なんでも、去年の 12/26 でサービスを終え、 BIGLOBE に戻ってくる予定はないんだそーです。しくしく。 来月からの壁紙はどうしようかのぅ。 微妙にマイナーで和める、お奨めキャラクターはありませんか。皆様。

ちなみに、作者であるひなたあつこさんのサイト 「ひなたぼっこ」 では、まだ伝兵衛に会えます。

と、リンクを紹介しておいたおれが言うのも何なんですが、 実在の犬だったのね。知らなかった…

2004/01/22 背伸び

昼休み、琴葉から電話がかかってきた。

って、志緒のいたずらというか、サービスなんだけど。 ん、ウチからだ、なんだろ、と携帯電話を耳に当てた途端、 そりゃもうすげえ馬鹿デカい声で、

「おにく食べてるの!!!」

そ、そうですか(たじたじ)。いやー、でも進歩してるよなぁ。 ちょっと前までは電話に出ても、

おれ「をー琴葉、今日は公園行ったか?」
こと「……」
おれ「おーい」
こと「…………」(横で志緒が「笑ってるだけじゃなくて何か喋りなさい」 と言ってるのが聞こえる)

という状況でしたが、今は、おーい琴葉今日は公園行った?

「いってないいってない」

ときたもんだ。確かに、何かを強調する時とか、二回繰り返すことってあるよね。 「りおーっ!また失敗したなーっ!」 「ちっ、ちがいますちがいますオレじゃないっす」とか。 なんか例が良くない気がするけど。

大人が自然に使いそうな言い回しを一生懸命真似して使ってるのを見るのは、 すごく可笑しくて可愛いんですけど、この気分を共有して頂けると幸いです。はい。

2004/01/21  だけど明日は きっといいこと

どうもうまくいかないな。仕事も音楽も。昨日も今日も。

昼休み、散歩中にふらりと寄った古本屋で、REBECCA の "REBECCA IV 〜 Maybe tomorrow" が 580 円だった。

だーけどー明日はー きーっとーいいことー あるとーしんじてー たーいーのー、 と口ずさみながら店を後にする。いやほんと、ボクもそう思いますよ。 明日は良いことありますように。

って買わないのかよ。

つか、買えば良かったと、事務所に戻ってから後悔してたりして。 良いアルバムだよね。Cotton Time とか London Boy とかフレンズとか、 もちろん Maybe tomorrow とか、好きな曲たくさん入ってた。

こんな日は素直に、懐メロに慰めてもらえばよかった。Sigh。

2004/01/20  当て所ない思い

言いたいことが後から後から溢れるほどあって、 でもここにも、どこにも、何も書けないという状況に置かれてみて、 思いを表に出すという行為の持つ、精神安定効果を感じてみたり。

相手に対するリスペクトが自分に欠けていなかったどうかを自問自答する夜。

とだけ書いてみる。

2004/01/19  新技術は諸刃の剣

問題は「HighMAT」なわけです。

で、昨日の日記にもちらっと出てきますな。詳細は こことか ここ とか見て頂くとして、 要は音楽等のデータにタイトル等の付加情報をくっつけることが出来るわけです。 例えばこの方式で 音楽 CD-R を作っておけば、 HighMAT 対応の機械で再生する際に、ちゃんと曲名が表示されたりする。

で、昨日作ったばかりの HighMAT 対応、 「これでもか!丸ごと Frank Zappa CD-R」(←取り敢えず名前付けてみた) を携えて通勤電車に乗ったわけですが、 リモコンのディスプレイに朝も早よから 「おっぱいとビール」「口の中にはもうやらないよ」「イリノイの浣腸強盗」 などという文字が流れていくのは如何なものか。 いや、実際は英語 (Tities & Beer / I promise not to come in your mouth / The Illinois enema bandit) なんだけどさ、思わず周りを見回しちゃいましたよ。

普通の音楽 CD を聴く場合とは違って、 WMA を詰め込んだ CD-R の場合は、最初に曲数をスキャンするんですね。 (いやまて、普通の CD でもスキャンしてたか? 忘れた…) ディスプレイに表示される「131」という数字を見て、

ザッパの曲を 131 曲も持ち歩くオレは、どうなのか。人として。

と改めて自分をしみぢみと見詰める今日は冬の雨。

2004/01/18  濃縮

一昨日、ポータブル CD プレイヤーに Joe's Garage を放り込んで電車に乗ったんですね。Zappa の。

このアルバム、二枚組でして。この日聴いたのは一枚目。 会社に着く頃には終っちゃって、嗚呼、帰りは二枚目が聴きたいのになぁ、 なんて思ってたわけです。 ちゃんと二枚目も持って行けばいーじゃん、という意見もあります。 ごもっともなんですが、荷物が増えるのも煩わしい。

そうか。今だ。今こそ、この サンタにもらった ポータブル CD プレイヤーの真価を発揮すべき時ではないだろうか。 CD を WMA や MP3 に変換してしまえば、 Joe's Garage の Disc1 と Disc2 を同時に持ち歩くなんてお茶の子さいさいじゃないか。

というわけで早速実行。途中、HighMAT 形式ってなんじゃいな?を調べたり、 HighMAT で書き込むために Windows XP にパッチ当てたり、 多少手間取りはしましたが、無事、一枚の CD-R を作成することに成功しました。

いやぁ。Joe's Garage 二枚なんてマジでラクショーっすよ。ラクショー。 容量余りまくり。なんで調子に乗って Zappa ばっかり入れる入れる。

  • Joe's Garage (2)
  • Tinsel Town Rebellion (1)
  • Zappa in New York (2)
  • Sheik Yerbouti (1)
  • Shut Up'n Play Yer Guitar (2)
  • The Best Band You Never Heard In Your Life (2)
  • SAARBRUCKEN 1979 (1)
アルバムタイトルの後ろに付いてる()は CD の枚数ね。 7 タイトル、11 枚の CD が、一枚の CD-R に詰め込めちゃう。 WMA/128Kbps で 630M ぐらいだったかな。

で、作ってからふと思ったんですが。
これは、あまりに濃過ぎないだろうか、と。
濃過ぎて身体に悪かったりしないだろうか、と。

一枚でも十分濃いからなぁ。Zappa。

最近、家の近所にベーグル屋さんが出来たんですよ。

看板には「ベーグルと燻製」と書いてあります。 お店の中にはお客さんが座るスペースも確保されていて、 雰囲気は、ファーストフード店というか軽食屋というか、そんな感じ。 1 月 15 日オープンだったんですが、おれがそこを通過する朝や夜には閉まっていて、 はてさてどんな流行具合なんぢゃろかと思ってたんですね。

今日、街を散歩した際、店の前を通る機会がありまして。 交差点の角にあるその小さな店を、横断歩道を挟んだ向かい側から覗き込んでみると、 誰もいない客席。カウンターには、 やることもなく、ただぽつりと立ち尽くすバイト(と思われる)のお姉さんが一人。

そのお姉さんが、それはもう切ない眼差しで、こちらをじっと見てるんですよ。

あああ。わかった。わかったよ。おれが買ってやろうじゃないか。 メニューのココからココまで全部持って来い! つかキミはマッチ売りの少女かっ!

と思わず言ってしまいそうなその表情。いや言わないけどな。 ご近所だし、そのうち一度試してみたいとは思ってますんで、 それまで持ち堪えてください(と、つい書いちゃうような状況でした)。

2004/01/15  なんちゃって

本屋でふと目に付いて、どーにもそのタイトルに惹かれて、 結局買っちゃったんですけど。

つい 5 日ほど前にもネタにしたばっかりだけど、 昔から憧れの楽器なのであります。 例えば、ムーディな、大人のためのバー。 部屋の片隅にさりげなく置かれているのは、 間違ってもツーバスのドラムセットとかフライング V ではないわけで。

嗚呼。この楽器を弾けたらカッコ良いだろうなぁ。 ジャジーにテンション効かせつつ、ポピュラーな曲を小粋な響きでさらりと弾けたら、 モテモテに決まってるじゃないっすか。人気者間違い無しじゃないっすか。 スター街道まっしぐらじゃないっすか。 さりとてこの奥深い楽器の奥義を、 今から片手間に会得できると思っちゃうほど図々しくはないのです。 でも惹かれる。なんとかお手軽にそれっぽい演奏が出来るようにならんもんか。

そんな虫の良いおれが、ついつい買っちゃった本のタイトルは 「なんちゃってジャズ・ピアノ」(リットーミュージック・ムック) です。 笑いたきゃ笑えこんちくしょう。

参考書を買って、本文の前の「この本の使い方」を読んで、 ををなんてスバラシイ本なんだ!と感激して、 それだけでアタマ良くなっちゃった気がして安心するタイプでした。昔から。

多分、今も。

読んでるだけじゃ弾けるようにならんのだぞ。わかっとるのか。> オレ

つか、読んでて思ったんですが、おれ、ヘ音記号読むのがめちゃくちゃヘタです。 そんなとこで躓いてて、ぼくはモテモテの人になれるのでしょうか。不安です。

2004/01/13  悲しい知らせ

冷や水のヴォーカルであるところの蘭ちゃんからメール。

昨日のリハ、MD に録音していたつもりが、メディアのエラーで全て消滅、だそうです。 僕らの模索した音達は、スタジオの空気を揺すった後、 儚く消えていったというわけなのです。 しくしく。

便利だけど、脆いよなぁ。ダテに生き残ってないな。紙と鉛筆。

2004/01/12  策に溺れる

冷や水@町田。

今日は新曲に手を付けてみよう、って予定だったんだけど、 その中にアノ曲 があるなんて全然言ってなかったじゃねーかよ梅ちゃん。

日記にも書いてますけど、 スティック持たずにほとんどアタマの中で考えてるんですね。 さらに、譜面書いてみて、 譜面の見た目が面白そうになるようにテキトーに音くっつけたりとかして。 で、梅ちゃんに「こんなんどう?」とメールしてみたわけ。

二ヵ月半も前に。

我々は今、急速に進化していく時代の中に置かれているわけです。 そんな中での二ヵ月半は、かなり長い期間とは言えないでしょうか。 その期間が忘却という結果に結び付くことも、不自然ではないと思われるのです。 上記のような成立過程ですから、所謂手癖とも程遠いわけですし。

えーと。つまり。コトを簡単に説明しますと、
自分で考えたパターン、叩けませんでした。

いやまぁ、何度か繰り返してるうちになんとなく思い出したけどさ。 冷や汗かきました。はい。

2004/01/10  優先度

すごく久し振りに、キーボードの電源を入れてみる。 いつの日か、ぱらぱらとジャズなんて弾けちゃったら素敵だなぁ、 なんて夢ばかり膨らむのに反して、指の方はさっぱり動かない。 ちくしょうどうなってやがるんだ。

待て待て、キーボードよりはギターに時間を費やしたほうが、 野望達成への道は合理的ではないだろうか。 そして、セミアコなんて欲しがる前に、まずはフルアコを使い込もう。 ギターだギターだ。つか野望ってなんやねん。

あ。そういえば明後日は冷や水のリハではないか。 おれの本業はドラマーなのだ。やはりまずはこれを叩かねば。 そこへ突然、最強の闖入者が。

「おとうさん!ことちゃんがたたくの!」

…はぁ。どうぞ。しくしく。

「おとうさんは『ぞうさん』弾くの!」

…弾きます弾きます。しくしく。

おぎりん & あゆちゃん宅へ、チャイルドシートその他を届けに。

おぎりんは、フォルクスワーゲン・タイプ 2 (で合ってる?バスみたいなヤツ) という、すっげークールなクルマに乗ってるんだけど、 あんまり古い車なんで、普通のチャイルドシートなんて付かない。 手放しちゃうの? ワーゲン改造して、なんとかチャイルドシート付けるってのは?

「それはオレも思ったんすけど、『自分で改造して取り付けだと、 何かあった時責任取れないでしょ!』って言われちゃいましてねー。 はい、取れません、って。まーハイエースとかにしちゃえば良いんすけどね。 まだどうするか決めてなくて。悩ましいトコロっす」

わはは。って笑っちゃいかんか。

彼はパーカッショニストで、山ほど持ってるパーカッションを、 普段はクルマに積んである。 だから、例えばバスみたいに荷物が沢山載るクルマじゃないといかんワケだけど、 んー。ハイエースに乗ってるおぎりん。イメージが…

「エンジン積み替えたりして、結構金も掛かってるんすよね。 せめてエンジンだけは取っておきたいんですよ(真顔)」

どこ置いとくんだつーの。

お宅にお邪魔して、お茶など頂きながら、 そうそう「十二月のウィッシュ・ボーン」、どうだった? と聞いてみる。

12 月にあった P.E.C.T. の演劇。 PECT ってのは、 以前自分もお邪魔したことのある劇団。 おぎりんは最新作である十二月…にもミュージシャンとして(?)参加していたので、 上述の質問とあいなった。

「いやもう、最高だったっすよ。感動の嵐」

自分で言うか。

でも、良かったんだろうな。 秋頃、公演の案内ハガキが来ていて、そのハガキの絵がすごくキレイで、 小さな字で書いてあった 「あなたの祈りはどこにも届かず。あなたの願いは何も叶わない」 という言葉がすごく印象的で(今 PECT のサイトへ行くと、 トップページがそのイラストです)、 ああ、観たいなと思ってたんだけど、結局行けず。残念。

という感じの後悔って、一番しちゃいけないタイプの後悔だと思うんだが。 でも未練がましく、 そのハガキは今、会社の机の片隅にひょいと飾ってあったりするのです。

2004/01/09  希望の女神

昨日「セミアコ欲しいなー」と書いたら、 早速きたむらくんが「セミアコ買うの?」というメールをくれた。

どこにも買うなんて書いてまへんがな。 先立つものがありまへん。

しかし希望を捨ててはいけない。 ああやって書いておくと、ある日突然女神様が現れて、

「お前が欲しいのはギブソンか?グレッチか?それともリッケンか?」
「いやその、ワタシ国産でじゅーぶんです」
「お前は謙虚なのでギブソンのルシールをあげましょう」
「ってそれセミアコじゃないっす女神様」

てなことになるに違いないわけですよ。ええ。

ふと気になって、ちょっと 調べてみたんですけど、現行モデルは「f ホールを持たないセミアコ」 みたいですね。Lucille。 昔、B.B. King 本人のインタビュー記事で 「カッコは 335 みたいだけど中身は詰まってて重いぜ。 ま、オレは持てるけどなガハハハハ」みたいなコトを言ってた気がするんだけど、 勘違いかなぁ。

で、結論として本日私が主張したいのはですね、 「Lucille より 335 の方が良いです女神様」ということであります。 聴いてます女神様?

2004/01/08  募る想い

セミアコ、好きですか? おれはあまり好きじゃなかったんですよ。

って尋ねられてもふつーのヒトはわかんないっすよね。 えーと、ギターの一種なんですけどね。 ソリッドギター(実の詰まったボディ、ストラトだのレスポールだの、 一般的なエレキギターはこれ)のようにボディは薄く、 ハイポジションが弾きやすいボディシェイプなんだけれど、 アコースティックギターのようにボディ内には空洞がある。

ってのも随分乱暴な説明ですが、 センターブロックがどーとか説明するのもメンドくさいので、 えーとそのつまりなんだ、例えば こんなヤツね。嗚呼、絵って偉大だ。

なーんか中途半端な感じがしちゃうわけです。潔くない。 名前からして半端だ。"semi-" は半分とかそーゆー意味ですから、 つまり「半分アコースティック」です。 ソリッドなのかアコなのか蝉なのかハッキリせんかい! という気分になるじゃないすか。

空洞があると言っても、生音でアコに勝てるわけじゃなし。 エレキギターとして使うなら、 例えばハウリング等の面で、ソリッドに分があるのでは?

と思ってたんだけど、今日、ふと

それって裏から見れば、アンプ使わない時もソリッドよりは生音出るし、 こいつでフュージョンやロック演ってるプロも居るわけで、 音量に気をつければプレアビリティにも問題なし、良いトコ取りってことですか?

なんて思い直した。部屋にセミアコだけがぽんと置いてある風景というのも、 実は悪くないのではないか。

おれ、ほんとはセミアコを嫌いじゃないのかもしれない。

いや、ひょっとすると、欲しいのかもしれない。

なんか、すごく欲しい気がしてきた。

嗚呼。想いというものはこうして表に出すと、ますます募るものだなぁ、と。

普段、CD をネットで購入って時に使うのは amazon なんですが、 年末に初めて HMV を使いました。というのは、 一枚欲しい CD がありまして、そいつが amazon には無く、HMV にはあったから。

今日、届きました。Surfacing / John Beasley。 よっしゃ。一曲目から目立ってるぜ! Vinnie Colaiuta!

2004/01/07  要領

朝、電車で座っていると、おれの前に立った人が鞄から本を取り出そうとしていた。 鞄はちょっと変わった巾着のような形で、本を出し終わってチャックを閉じた後に、 鞄全体を押えて「ぷしゅー」と空気を抜いてやらないと、 妙に太った状態のままになってしまうらしかった。 ちょっとマヌケなその音は、小さいながらも存在感のある音だった。ぷしゅー。 そしてハードカバーのその本を開こうとしたその瞬間、その人は気付いた。

自分が手袋をしたままだったということを。

ちょっと困った顔をして、そのままページをめくろうとしてやっぱり諦め、 本を小脇に抱え、窮屈そうな姿勢で手袋を外し、もう一度鞄を開け、手袋をしまい、 再び、

ぷしゅー

行動のマヌケさと音のマヌケさが、シナジー効果でおれの笑いのツボを刺激する。 いや、でもこういうのってなんだか可愛い。

と思ったのは、その人がとってもチャーミングな女の子だったから、 だけじゃないと思う、んだけどなぁ。

ではおっさんだったらどうだったか。

えーと。
つまり。
チャーミングな女の子というのは得だなーというのが本日の結論ということで。

2004/01/05  っていうか、やだ

久しぶりに会社に行ったら、なんだかひどい頭痛がして、身体がだるくて、 猛烈に眠くて、でも喉や鼻に異常はなく風邪ではなさそうで、 しかしつらくて、

会社ってのはホント、身体に悪いんだなぁと…

2004/01/04  狭い心

この「黒豆ココア」つーのは何なんですかね。

「黒豆とココアじゃないの」

そのままやんけ! つか、「黒豆ココア」っていう、ココア豆の一種なんじゃないの? ほら、コーヒーでもモカだのブラジルだのあるじゃん。そういうなんつーの、品種。 色が黒いの。

「違うよ、黒豆だよ」

えええ? おせち料理に入ってる、あの黒豆?

「そう。多分」

なんじゃそれは。なんか不味そうじゃないか? ヘンなモン混ぜなくたって、ココアはココアのままで美味いじゃんか。

「そうかな?飲んだことないけど、結構美味しいんじゃないかなぁ。 氷川きよし歌上手いし」

この際氷川きよしの歌は関係ないではないかっ。おれは原理主義なのだ。 ピュアリストなのだ。純粋こそが美なのだ。

「とゆーか、心が狭いよ」

……

うちにあるギターはどれも可愛いんですが、どれがメインかというと、 やはり Fender American Standard Stratocaster '91 ということになりましょう。 部屋にぽんと置かれたストラトをひょいと手にしてぽろぽろ弾いていたんですが、 ふと見ると

ね、ネックに傷がぁぁっ!

7 フレットのサイドポジションマーク付近がぺこっと凹んで、塗装にもヒビ。 うわぁぁぁ。なんてこった。一体いつ付けちゃったんだこんな傷。 年末の大掃除か? おれはどうすれば良いのだぁぁ。動揺しまくり。

凹みは 1cm も無いぐらい。指先でなぞれば明らかに凹んでいるが、 弾いている際、親指と人差し指の股で触れる分には、分かるけれど気にならない程度。 人が見れば「これだけ?」「つか傷ってどこよ?」とか言われるかも。 でもおれ、こういうの弱いんだよ。すごくがっかりしちゃう。 いやしかし、こんなことが原因で最愛のギターを嫌いになっちゃったら、 それこそ可哀想じゃないか。傷ついた時こそ愛を注がねば。でもショック。

なんて思いながら、ふと、隣に置いてある志緒のベースが目に留まる。

随分使い込んである。ボディには幾つか傷も見える。あまり磨かれてはいないが、 不思議と汚い感じはない。いつの間にか貫禄付いたな。 これ一本でいろんなセッションこなしてるもんなぁ。 おれのギターと違って、志緒はベースが本職なわけだし。 ボディの傷なんて音には関係ないってことか。 でもプレアビリティに直接関わるネックはきっと大事にしてるんだろうな。 傷なんてないだろうな。どれ、手に取ってネックを見てみよう。

…って結構傷付いてんじゃんかよ!

「いやまー、使ってれば付くんじゃないの。別に弾いてて気にならないし。 だいたい、そんなことでその楽器が嫌いになっちゃうかも、 なんて発想が出てくるのがヘンだよ。心が狭い」

……今日のおれは普段に増して心が狭いようです。
つか何度も言うなっ。

2004/01/03  二時間半

こんなに長時間、テレビの前に座って画面を見続けたのは、いつ以来だろう。 あんまり見ないんだよな。テレビ。 でも、昔「刑事コロンボ」が好きだったからだろうか、 似た趣向のこのシリーズ、つい見ちゃうんですよね。

さて、私が を見たのか。推理してみてください(んな無茶な)。

2004/01/01  お買い物 (Hey!)

日本人たるもの元旦は厳粛に守らねばならぬ。 新たな決意に満ち溢れつつ雑煮と御節とカレーに舌鼓を打ち、 昼には凧を揚げ独楽を回し羽根をつき、 夜には似た様な番組ばかり放映されるテレビを眺め、 意味もなく夜更かしする。これが正しい作法だ。

正月は静かだ。 空気が妙に澄んでしんとしている。皆休んでいるからだ。店も開いていない。 不自由だ。その不自由さが厳粛な気分を盛り上げる。

とまー、そーゆーステロタイプな正月ってのがどーも昔から好きになれず。 最近はコンビニが元旦から営業してたりして、 上述の「正月独特の空気」はかなり薄れている気もするが、 普通の店は休んでるよね。デパートも今年は二日からってのが多かった。 ま、二日からってのもすごいと思うけど。

なので、正月から店を開け、ちっとも厳粛なムードを守ってない ぐべもに行ってきました。

で、まぁセールだったわけっすよ。新春大売出し。 GAP に行ったら「SALE 品は値札からさらに 25% OFF!」 とか書いてあるわけっすよ。 なので、裾が擦り切れちゃったチノパンを新調しようと思い立ちまして。 合いそうなサイズを幾つか選んで試着すると、 もうおれをモデルにしたとしか思えない、サイズぴったりの一品が。 裏地に「Rio Model」なんてエンブレムが入っててもおかしくない。 もう叫んでるわけですよ。パンツが。私は貴方のために生まれてきたのよ!と。

というわけで買う気満々、お店の可愛いお姉さんに値段を訊きました。 セールで幾らぐらいになるかなーと、ちょっぴり期待しつつ。

「こちら定価の商品ですのでお値引きはありませーん。 5,900 円でーす」

あ あ そ う で す か 。

いや、買いましたよ。おれってほとほと服買うの下手だなーと、 あんまり買わないから仕方ないのかもしれんが、もう諦めの境地。 いや悟りと言ってもいいな。

年末に湯たんぽ買ったんですよ。湯たんぽ。

今時、ふつーは電気あんかとか電気毛布とか、 そーゆーエレキなヤツなんでしょーが、 なんとなく良い感じしません?スローライフっていうんですか。 乾燥し過ぎないとか、段々温度が下がって熱過ぎないとか、 身体に良さそうな感じもしますし。電気の消し忘れもないし。 これからは湯たんぽです。湯たんぽの時代が来ます。断言しましょう。 そして宣言しましょう。湯たんぽ元年を。

で、使用感ですが、これはもうブラボーの一言に尽きます。 素晴らしい。ワンダフル。天国だ。 自然かつパワフルな温もり。朝になってもちゃんと暖かい。 ←全然一言じゃない

冷え性の貴方。騙されたと思って使ってみて下さい。 きっと幸せが訪れることでしょう。信じなさい。そう私は愛の湯たんぽ伝道師。

とかなんとか言いながら、「お湯沸かすのめんどくさい」なんつって、 数週間後に電気あんかになっている可能性はゼロではないがな。 その昔、移ろわないものなどない、と今井美樹も歌ってましたし。

だってさ、近所の何でも屋(?)で買ったんだけど、 湯たんぽが 600 円、電気あんかが 700 円だったんだもん。 この微妙な値付け。 湯たんぽの時代とか言っておきながら、すげえ悩みました。 結局初志貫徹しましたけど。貴方ならどっちを選びます? え、私は立派な家に住んで素敵なベッドで寝てるからどっちも必要ない?

あ あ そ う で す か 。

いやホント、寒いんすよ。ウチ(涙)。

中国では旧正月に爆竹鳴らすらしいんで。 あ、でも中国の旧正月って二月だっけ? ま、その、そういう細かい部分を気にせず、今年は大らかにいこうと。 そういう思いを込めまして。


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