中国城市探訪

 (26) 上海奉浦BRT
中国国旗 
Shanghai / China
 
撮影: 2018/7, 制作: 2019/1

2018年4月、上海地下鉄8号線の終点・沈杜公路から南橋バスターミナルに至るBRTが開業しました。上海のBRTと言えば、市内中心部の延安路を走る[71]路トロリーバスを以前にご紹介しました。今回取り上げるのは上海の南東部、閔行区から奉賢区にかけての郊外区間を走るもので、車両には最新型の電気バスが使われています。
 上海奉浦BRT 金大公路
Jinda Highway ~ Qinglang Lu, Fengxian, Shanghai 上海市奉賢区 金大公路~晴朗路,  2018/7/3

上海奉浦BRT 路線図    腾讯地图(So-so map)の上に、BRT奉浦快線の路線を記入しました。地下鉄8号線の終点・沈杜公路から浦星公路を南下し、南行港路で一筋西の賢浦路に入ります。さらに賢浦路(站)で西に向かい、南橋汽車站(バスターミナル)に至る全長20.3kmの路線です。
両端を含めて全部で12の駅があります。そのほとんどは南行港路から南側にあり、約12 kmもある沈杜公社~南行港路の途中には魯南路駅がただ1つあるのみで、延々と畑の中を走ります。

※沈杜公路からは前作のAPM浦江線が出ていますが、その全長6.7kmと比較するとBRTの規模が分かります。

※今回の開通は先行部分開業です。沈杜公路から北側、地下鉄8号線の東方体育中心に至る路線延長が計画されていて、全通すると全長は33.5kmになります。

※訪問後の2018年12月、南橋汽車站から奉賢区東部の四団に至る別のBRT「南団快線」が開通しました。別途機会を見て訪問する予定です。

※BRT(Bus Rapid Transit)の定義については、「中国城市探訪(21)北京のBRT」をご参照下さい。

上海奉浦BRT 沈杜公路   Shendu Highway

始発点の沈杜公路です。本来ならば地下鉄の高架下にターミナルがあってもおかしくありませんが、浦星公路の北行き道路上に乗降場が造られています。

(2018/7/3)
上海奉浦BRT 沈杜公路   沈杜公路を出発したBRTは、いったん北上して聯達路の交差点でUターンします。沈杜公路の乗り場付近には中央分離帯があって、方向転換できないためです。背景に見えるのは、地下鉄8号線の高架です。
車両は申沃(Sunwin Volvo)の12m電気バス、型式はSWB6128BEV23です。
 
上海奉浦BRT 沈杜公路   上掲と同じ場所でUターンする連接式の電気バスSWB6188BEV21で、全長が18mあります。
上海奉浦BRT 賢浦路   Exclusive road for BRT

広い道路の中央2車線が、BRTの専用道路になっていて一般車は進入できません。奥に見えているのは賢浦路駅です。(右側通行です。)
 
上海奉浦BRT 賢浦路
Station of BRT
駅は中央2車線に面した外側の島に造られています。

  上海奉浦BRT 賢浦路
Indicator of BRT
BRTの交通標識です。優先信号もあります。

上海奉浦BRT 金大公路
Automatic ticket gate (可以用卡)
上海奉浦BRT 金大公路
Ticket vending machine
上海奉浦BRT 金大公路   ← Door on the platform

駅では乗車前に券売機で切符を購入し、自動改札機に通します。上海の交通カードも使用可能です。車内で現金を受け渡しする延安路の[71]路と比較すると、こちらのシステムの方がより鉄道に近い形態です。
車両のドア開閉に連動するホームドアも完備しています。
上海奉浦BRT 金大公路
Jinda Highway ~ Qinglang Lu

金大公路の南側を走る沈杜公路行きの連接車を真横から撮影しました。背景に何の施設かは不明ですが、降下訓練用の迷彩塔が建っています。

上海奉浦BRT 金大公路soso-map
腾讯地图(So-so map)のストリートビュー機能を使って、過去の街景を見ることが出来ます。これは上掲と全く同じ場所、同じ方向で撮影された2015年時点の写真です。上掲のバスが走る横方向の道路はまだありません。良く見ると、右に真新しい茶色の建物があり、これが上掲の写真の建物と一致します。このあたりは荒涼たる場所であったことが伺えます。
上海奉浦BRT 賢浦路soso-map
腾讯地图(So-so map)のストリートビューから、過去の写真をもう1枚ご覧に入れます。これは2015年に撮影された賢浦路と賢瑞路の交差点、賢浦路駅から一筋北へ行ったところです。BRTが走る賢浦路は写真の白壁を貫いて前後方向に建設予定ですが、まだ何も出来ていません。殺伐とした未利用地にマンションと商業施設が先行して建設されています。
 
上海奉浦BRT 賢浦路 North of Xianpu Lu

上掲の写真と全く同じ場所です。右端に薄茶色の2階建ての建物が見えます。これが上掲の写真にも認められます。
マンションの形も同じです。

(2018/7/3)

上海奉浦BRT 賢浦路   Xianpu Lu

賢浦路に沈杜公路行きの連接バスが停車しています。賢浦路の沿線一帯は元々何もない土地でしたが、住宅街に変貌しつつあります。
道路右側の矢印に沿って右折すると南奉公路に入り、南橋の市街地に至ります。(北から南方向を見ています。)

上海奉浦BRT 車内   The interior of articulated bus

連接バスの車内です。新車なので、清潔な感じがします。窓が大きくて明るい印象を受けました。電気バスは震動がなく、静かに走ります。


上海奉浦BRT 南橋汽車站   Nanqiao Bus Terminal

終点の南橋汽車站(バスターミナル)へ進入するSunwin製の12m車です。
南橋は奉賢区の中心にある昔からの町で、大勢の人が暮らしています。ここから10kmほど南へ行くと、東支那海の杭州湾に至ります。

 
上海奉浦BRT 南橋汽車站   Battery Charger

南橋汽車站の構内には電気バスの充電装置が並んでいます。白線で仕切られた区画の中にタイヤ止めがあって、バスと装置との位置を合わせます。充電はパンタグラフを使って車両の屋根上から行ないます。充電に要する時間は12分間で、80kmの走行が可能です。

 
上海奉浦BRT 充電装置  
Pantogragh goes down from the equipment

充電用のパンタグラフは車両側ではなく、装置側に付いています。上からゆっくりと屋根上の接点に降りてきます。この方式は初めて見ました。

 
  南橋汽車站で発車を待つSunwin製連接車です。
ホームの屋根にぶら下がっている電光板に、先発と次発の時刻と車両番号が表示されています。バスのヘッドライトの下に、SEA-001という車両番号が読めますので、これが先発車両です。少々マニアックな感じがしますね。
上海奉浦BRT 車両番号
 
上海奉浦BRT 南橋汽車站  
南橋汽車站を出発するところです。後方に独特の形をしたバスターミナルの建物が見えます。
 
上海奉浦 南橋汽車站   南橋バスターミナルの待合室です。ここから出発する各方面へのバス乗り場が、ズラリと半円形状に並んでいます。訪問時、奉賢区は地下鉄の恩恵を受けてなかったので、どこへ行くにもバスを利用しました。
BRTはここからではなく、場外にある専用乗り場から出発します。
 
※2018年12月の暮れになって、地下鉄5号線がやっと奉賢区の奉賢新城に乗り入れました。しかし、広大な土地をカバーするバスは、今も主要な交通機関です。
References:
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%89%E6%B5%A6%E5%BF%AB%E7%BA%BF
http://sh.sina.com.cn/news/m/2018-06-12/detail-ihcwpcmp5935212-p2.shtml
https://itw01.com/UPKXE2U.html
http://city.021east.com/gk/20181214/u1a14457053.html

 


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