上海トロリー散歩

 (26) 滴水湖のスーパーキャパシターバス 
中国国旗
 上海/ 中国
 
撮影: 2016/6, 制作: 2016/7

上海浦東空港に着陸する飛行機が南東方向から進入するとき、眼下に真円形の湖を見たことがありませんか? これが滴水湖(Dishui Lake)です。外洋とつながっている直径2.5kmの汽水湖ですが、2003年に人工的に造られたものです。この滴水湖を一周する湖岸道路に、スーパーキャパシターバスが走っていることを知り、2016年に訪問しました。

滴水湖皇冠假日酒店
皇冠假日酒店にて 2016/6/26撮影。

 滴水湖観光線路線図
Google maps の上に、赤色で滴水湖観光線の経路を記入しました。地下鉄16号線の終点、滴水湖駅の前から湖を一周する全長9.5kmの路線です。全部で14ヶ所の停留所があり、自由に乗降できます。

龍陽路
滴水湖へは、2013年12月に開業した地下鉄16号線が便利です。写真は始発駅の龍陽路です。2面4線の立派なホームがあります。右の車両にパンタグラフが写っていますが、不思議なことにこの路線は第三軌条から集電しています。
  地下鉄16号線
地下鉄16号線は郊外電車の性格を帯びていて、一部区間を除き、ほとんどが高架を走っています。最高速度120km/hで、快速列車も運転されています。座席は上海地下鉄では唯一の固定式クロスシートです。
地下鉄16号線快速「大站車」というのが快速列車のことです。大きな駅(だけ停まる)列車、という意味ですね。路線の全長は59km、各駅停車では所要61分, 快速は47分で到達します。表定速度が75km/hという驚異的な地下鉄です。

   16号線の終点、滴水湖駅の前にある大堰堤です。→
 
  滴水大堰堤
滴水湖スーパーキャパシターバス   Huanhu Xiyilu/ Lingang Dadaonan

地下鉄滴水湖駅前にある始発地、環湖西路/臨港大道南のバスターミナルです。停留所の停車時間内に充電する方式の、スーパーキャパシターバスがパンタグラフを上げて充電しています。


(2016/6/26)


※スーパーキャパシターバスは、すでに11路及び26路で実用化されています。興味のある方は、それぞれのページをご覧下さい。
滴水湖スーパーキャパシターバス  
路線名は新能源城市観光線、開業は2014年10月です。車体には滴水湖新能源観光車と書かれています。
訪問した日は3台による運行で、20分間隔でした。
この路線の建設と運営は、臨港地区開発建設管理委員会がおこなっていて、料金は何と免費(無料)です。運行は益流能源グループの益安客運が担当しています。
滴水湖スーパーキャパシターバス   車両は2010年の上海万博でデビューした、申沃客車製SWB6121SCです。全長12m, ホイールベース5.94m の大きな車体に、100kWのモーターを搭載しています。
開業時には万博で使用されていた車両が使われていましたが、2015年に同型式の新車に置き換わりました。

 
滴水湖スーパーキャパシターバス車内   2015年製の車内です。前方が低床で、後方がひな壇の構造は従来車と変わりませんが、前方の座席が前向きシートになっています。シートの材質もプラスチック製から布張りになって、豪華な感じがします。
滴水湖スーパーキャパシターバス   充電用のパンタグラフです。走行中は下がっていますが、充電するときに蛇腹状に伸びてきます。
1回の充電に要する時間は5~7分、走行可能距離は15kmですので、湖を一周するのに丁度適した性能です。
 
滴水湖スーパーキャパシターバス   滴水湖スーパーキャパシターバス
滴水湖スーパーキャパシターバス  
地下鉄駅前のターミナルを出発するところです。駅前とその南側に、官公庁やオフィスが入ったビルが何棟も建てられていますが、まだまだ開発途上で殺風景なところです。
 
滴水湖皇冠假日酒店 Crown Plaza Hotel

湖を半周して、バスは皇冠假日酒店へ向かいます。このホテルは湖の岸辺に近い島の中にあり、取付道路には橋が架かっています。

滴水湖皇冠假日酒店   橋を渡った先に左回りのループがあり、その途中にホテルのバス停があります。
滴水湖皇冠假日酒店   ここがホテルのバス停で、充電装置があります。充電装置があるのは、始発のターミナルとここの2ヶ所です。

滴水湖皇冠假日酒店   皇冠假日酒店はマリンスポーツのできるリゾートホテルです。バス停はホテルの手前にあり、玄関までは少し距離があります。この日は日曜日でしたので、多くの宿泊客が休日を楽しんでいました。
 
滴水湖皇冠假日酒店   皇冠假日酒店バス停の転回用ループです。天気が悪かったのであまりきれいに写ってませんが、背景に広大な滴水湖が見えます。
冒頭の写真もここで撮影しました。

滴水湖皇冠假日酒店    バスは再び取付道路の橋を渡って、戻って行きます。スーパーキャパシターバスのパンタグラフが良く見える角度です。






※スーパーキャパシターバスは電気バスの一種ですが、歴史的にはトロリーバスの架線をなくしたものです。そのため新規路線についても、「上海トロリー散歩」のシリーズで紹介しています。

References:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E8%BB%8C
%E9%81%93%E4%BA%A4%E9%80%9A16%E5%8F%B7%E7%B7%9A

http://www.lgxc.gov.cn/news/media-detailed.aspx?id=4019


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