病弱な第四皇子は屈強な皇帝となって、兎耳宮廷薬師に求愛する

二十一歳I


 ブルーノの身柄は皇帝随行の一個師団から編成された小隊によって帝都へ移送されることになった。

「道中不審死を遂げることはないと思うよ。手配したフェルナンドの責任問題になるからね。帝都で行われる取り調べにおいても可視化するよう皇帝の前で約束を取り付けておいたから、知らぬ間に密室で暗殺、なんていうことにはそうそうならないと思う」

 フラムアークはそう言ってちょっと笑った。

「ブルーノとカルロの挿げ替えはひとまず上手くいったけど、アズールには反帝国思想を持って実際にそれを行動に移す領民が実に八千人近くも潜在しているという事実が明らかになってしまった弊害はあるし、他にも色々と問題は山積みだけど―――とりあえず、どうにか最悪の事態だけは回避出来たと言えるんじゃないかな。フェルナンドも馬鹿じゃないから、この状況でこれ以上カルロ達を深追いするような真似はしないだろう」

 スレンツェはその言葉に頷きつつ、慎重を期して確認を取った。

「これでひとまず、カルロ達は帝国から追われずに済む状況になったと言えるんだな」

 そんな彼にフラムアークは笑顔を返した。

「うん。彼らがこれ以上帝国に対して敵対行動を取らない限りは、ね」
「……感謝する、フラムアーク。本当に言葉では言い尽くせない……ありがとう」

 スレンツェに面と向かってそう言われたフラムアークは、橙味を帯びたインペリアルトパーズの瞳を和らげた。

「スレンツェの活躍があってこそ、だよ。オレの方こそありがとう……色々な思いを堪(こら)えてくれて」

 スレンツェは本当によく耐え忍んだ。本音ではフェルナンドを締め上げてやりたい心境だったろうに―――彼の代わりにフラムアークがフェルナンドの鼻をあかしてくれたのは小気味良かったけど、それで溜飲が下がったとは言いがたいわよね。

 フェルナンドとの直接対決から二日後―――イズーリ城を後にした私達は再びバルトロ達の待つテラハ領の丘陵地にある別荘へと戻っていた。

 連合軍は解散となり、協力してくれた諸隊は既にそれぞれの領地へと引き揚げていっていた。フラムアークは急な要請にもかかわらず駆け付けて力になってくれた諸将に心からの感謝を述べ、彼らの主に後日改めて正式な礼状を送ることを約束して、彼らを見送った。

 ピオ達も、今はもうここにいない。

 フラムアークに「大手柄だぞ!」と褒めちぎられ頭を撫で倒されたピオは、「オレ、もう子どもじゃないんだから!」と赤くなりながらも、手助けをしたいと言っていた彼の役に立てて、とても嬉しそうだった。

 役目を終えアズールへ戻る彼らに「今度は穴熊族の村で」と再会を約束し、手を振り合って別れた私達は、今は別荘の一室に集まり、エレオラとの別れを惜しんでいた。私達もここを発つことになり、バルトロ達は宮廷から乗ってきた二台の馬車に荷物を運び入れたり、別荘内を片したり忙しく出立の準備を進めている。

「エレオラ。今回のことは、君の助けなくしては立ち行かなかった。君の勇気ある行動がなければ、オレ達は今ここでこうしていることもなく、知らぬうちに遠い地で命運尽きていたのかもしれない。そうならず済んだことに改めて感謝の気持ちを伝えさせてくれ。本当にありがとう」

 胸に手を当てて礼を取るフラムアークにエレオラは首を振って、謙虚な姿勢を見せた。

「私はただ私の心の赴くままに動いただけです。あのような形での不躾な訪問を寛容に受け入れて下さり、真摯に向き合って下さったフラムアーク様の御心と行動があってこそ道は開かれ、今日の結果に繋がったのだと思います。私がその手助けとなれたのであれば、本望です。私の方こそカルロ様を、皆を救っていただき、本当にありがとうございました。皆に代わって心よりお礼申し上げます」

 エレオラ……。

 私は強くて清廉な彼女の人柄を再認識すると共に、その強さ故に彼女が置かれた現状を思い、今後の彼女の先行きを案じた。

 エレオラはこれからどうするのかしら? アズール城へ戻って、これまで通り働き続ける……? それとも、他にどこか行く当てがあるのかしら?

「ところで、君はこれからどうするんだ? アズール城へ戻るのか?」

 フラムアークが計ったようなタイミングでエレオラに尋ね、注目する私の前で彼女は静かにかぶりを振った。

「いいえ。正式な使者として認定されることとなり、罪に問われこそしなかったとはいえ、私はもはやダーリオ侯爵へ顔向け出来ません。“比類なき双剣(アンパラレルドゥ・デュアル・ウィールド)”とは袂(たもと)を分かちましたし、まずは一度アズールへ戻り、一領民として出直します。……ご心配いただかなくても大丈夫です、一人で生きる術は身に付けておりますから」

 私達を心配させまいと思ったのだろう、意識的に明るめの声でそう言った彼女は、フラムアークを見、私を見て、最後にスレンツェを見つめ、晴れやかに笑んだ。

「生ある限り故郷に根ざして、私なりにその行く末を見守っていこうと思います。おこがましいとは思いますが、スレンツェ様の分まで―――」
「エレオラ……」

 彼女の名を呟いたスレンツェは、何か言いたげに唇を動かしかけた。けれどそれを上手く言葉に出来ない様子で、もどかしげに自身の拳を握り込む。

 そんな彼の様子を見た私の脳裏に浮かんだのは、カルロ達と対峙する前夜、別荘のベランダで微妙な距離を置いて会話を交わしていた二人の姿だった。

 横たわる物理的な距離とは裏腹に、確かな信頼に裏打ちされた場の空気は決して重苦しいものではなく、ずっと張り詰めていたスレンツェの表情は強張りが解けて、何というか―――とても呼吸がしやすそうだった。

 ―――スレンツェにとって、やっぱりエレオラは必要な人なんじゃないだろうか。

 私やフラムアークとはまた違う意味で、なくてはならない人なんじゃないだろうか。

 そんな思いが胸に込み上げる。

 ―――ここで別れたら、次に彼女に会えるのはいったいいつになるの?

 それを考えて、この先何の保証もない現実に、私はすぅと血の気が引いていくのを覚えた。

 そもそも「次」があるんだろうか? 彼女がアズールのどこへ行くのか私達は知らないし、もしかしたら彼女自身、身の振り方など決めていないのかもしれないのに―――。

 そんなふうに私が一人あせる中、途切れかけたエレオラとの繋がりを手繰り寄せたのはフラムアークだった。

「―――エレオラ、君のその決意はとても高尚だと思うけど、良ければ一時(いっとき)オレに預からせてもらえないかな? 実は、君にどうしても頼みたい仕事があるんだ」

 そんな頼みごとをされるとは思ってもいなかったに違いないエレオラは、青味を帯びた黒い瞳を瞬かせ、同様にフラムアークから何も聞かされていなかった私とスレンツェも、彼に驚きの視線を向けた。

「それは……どのようなことでしょうか?」
「うん。実は、オレのところは万年人手不足でね。スレンツェがいつ過労で倒れてもおかしくないような状況が続いているから、その補佐をしてくれる人員が欲しいなってずっと思っていたんだ。けど、なかなかこれというめぼしい人材が見つからなくてね。……その点君なら、申し分ないと思って。君ならオレ達とのコミュニケーションも既に取れているし、馬も剣も扱えて、看護の知識も貴族の令嬢としての教養もある。人柄も能力的にも言うことなし。即戦力としてこれ以上ない人材だと思って。……どうだろう?」

 エレオラは息を飲み、大きく目を見開いて、信じられないといった面持ちでフラムアークに意見を付けた。

「夢のようなお話ではありますが―――ですが、私は反帝国を掲げるレジスタンスの一員だった者です……、貴族ですらない私などを迎え入れた日には、フラムアーク様が周りから何と揶揄されるか……。それどころか、私の素性が知れればあなたは大きなダメージを被(こうむ)ることになります。いつ素性が知れるやもしれない私を抱え込むことは、あなたにとって懐に爆弾を抱え込むようなものです。とてもお勧め出来ません」

 それを聞いたフラムアークは愉快そうに肩を揺らした。

「はは。君のそういうところ、オレは好きだなぁ。その点は心配しなくていいよ。周りから揶揄されるくらい、とうの昔に慣れっこで今更痛くも痒くもないし、素性を言ったらスレンツェは元々敵国の王子だったわけで、身分のことを言うならユーファだって現在の君と同じ平民だし、そこに元レジスタンスの君が加わるくらい、オレとしては何の問題もないよ。問題が起こったなら、その都度対処していけばいいだけだしね。オレは『エレオラ』という一個人の能力を買って君を取り立てたいと望んでいるのであって、いわゆる引き抜きをしたいと思っているんだ。ダーリオ侯にはキチンと筋を通すし、何もやましいことはないから君は堂々としていればいい。少なくともオレは君をどこに出しても恥ずかしくない人間だと、そう思っているからね」

 何でもないような顔をして、フラムアークは実にさらりと言ってのけた。そんな彼にエレオラは唖然として、戸惑いに揺れる眼差しを返す。

「そんな調子で事がまかり通るのですか、帝国では……」
「オレに関して言えば、曰くつきは今に始まったことじゃないからね。まあ、つけるべき折り合いはきちんとつけるし、それでも難癖をつけてくる連中はどうしてもいるだろうけど、いちいち相手にしているとキリがないから、害がない分には放っておけばいい。目に余る場合はその都度対処するから」
「……」

 口をつぐんで考え込むエレオラにフラムアークは真面目な顔になって、こう提案をした。

「帝国の皇子であるオレの下に就くことは、アズール王国の貴族であった君からすれば不本意なことかもしれない。そこが引っ掛かっているのであれば、こう考えてはくれないか。オレの為ではなく、あくまでスレンツェの為にオレの下へ就くのだと。多忙なスレンツェを補佐し、彼が真価を発揮出来るよう労働環境を整えることが君の務めであり、その為に君はオレの下にいるのだと」
「―――おい」

 苦い顔になって口を挟んだスレンツェにフラムアークはしれっと返した。

「だって現状、ユーファに手伝ってもらってもいっぱいいっぱいだろう?」
「それはお前のせいだろう。そもそもお前がオーバーワークするからオレのところへしわ寄せが来るんだ。お前がオレを多忙にしている元凶だ」
「そうは言っても、オレはもうフェルナンドに宣戦布告しちゃったし、これからもっと忙しくなるのは避けられないだろうから、困ったなぁ。今回みたいなこともまた有り得るだろうし、いざという時の為にスレンツェが万全でいてくれないと、スゴく、スゴーく困るんだけどなぁ」

 チラッチラッとわざとらしくエレオラに視線をやりながら、フラムアークは目でスレンツェに協力を促した。

「スレンツェも困るよね? 胸糞悪い宮廷で過労死とか、絶対に避けたいよね?」
「……」

 スレンツェはこいつめ、と言いたげな顔でフラムアークをにらんだ後、諦めたように吐息をついてエレオラに向き直った。

「エレオラ」
「……はい」
「これはお前の人生を大きく左右する選択になる。自分の信条にもとることなら無理をするな。オレのことは気にせずに、どうか自分の為に決断してくれ」

 そう言い置いた上でスレンツェは話し始めた。

「今回のことからも分かるように、率直に言ってフラムアーク(こいつ)のところは安全とは言い難いし、こちらへ来れば嫌な思いも理不尽な思いもたくさんすることになるだろう。目まぐるしく移り変わる情勢の中で日々仕事に忙殺され、時に命の危険を伴う、そんな日常を送ることになる」
「―――ちょ、スレンツェ。エレオラを口説きにいってるんだよね? そうだよね?」

 身も蓋もないスレンツェの勧誘の仕方に、フラムアークが思わず確認を取る。

「不利益は最初に提示するべきだろう」
「いや、それはそうなんだけど、もうちょっと言い方ってものが」
「差し障りのない言い方に変えて何になる。分かりやすくありのままを伝えるべきだ」
「ああ、もう〜」

 こめかみの辺りを押さえて嘆くフラムアークに私は思わず苦笑をこぼした。

 スレンツェらしい言い分だけど、フラムアークの気持ちも分かる。エレオラ相手に取り繕うような言い方は不要だけど、私も出来れば彼女に一緒に来てほしいもの。

「以前にも言ったが、オレにはお前に報いてやれるものが何もないし、それどころかオレはお前に助けてもらってばかりだ。……そんなオレがお前に対してこんなことを言えた義理でないことは重々承知しているが、だが、それでも―――お前がオレ達と共に来てくれたなら、こんなに心強いことはないと、心からそう思う」

 スレンツェはそう言って一度口を結び、それからエレオラを真っ直ぐに見つめて、改めて願い出た。

「エレオラ、お前さえ良ければ、これからもオレ達に力を貸してもらえないだろうか。そして出来ることならば、どうか一緒に模索してほしい。血で血を洗うのではなく、別の形でオレ達の故郷を守り、皆で共生していく道を。共に繁栄していく方法を」
「……。スレンツェ様は―――フラムアーク様とならば共に手を携えてその道を探していけると、そう考えていらっしゃるのですね。フラムアーク様ならばそれが実現出来る御方だと、そうお考えなのですね」

 確認する口調で問いかけるエレオラの凛とした眼差しを真正面から捉えて頷いたスレンツェは、一歩踏み込んだ発言をした。

「そうだ。オレはその為に全力でこいつを支えると誓った。フラムアークを次期皇帝に擁立し、現帝国を中央から変えていく。そして出自や種族といったしがらみに囚われることのない、真面目に慎ましく生きる全ての人々が不条理に苦しむことなく生きていける、新しい国を皆の力で築いていきたい。壮大な理想を追う形になるだろうが、やがてはそれが当たり前に変わっていく為の礎を築いていきたいと、そう考えている」

 フラムアークを次期皇帝に擁立するという明言に対して、エレオラがどういう反応を示すか私は少し気がかりだったけれど、彼女はそれに特に驚いた様子は見せなかった。

「……仰る通り、壮大な理想論ですね」
「そうだな」

 ふ、とほろ苦く笑むスレンツェへエレオラはこう続けた。

「ですが、上に立つ者が高い理想を持たねば、そしてそれを高く掲げねば、民衆は誰もそれを目にすることがかないません。多くの者がそれに気付くことも出来ないまま、追うことすらかなわなくなってしまいます。少なくとも私にとっては望ましい在り方ですし、多くの者にとって必要なことであると思います」
「エレオラ」
「……しかし、そうですか。フラムアーク様を次期皇帝に……これで合点がいきました。先程の『第三皇子に宣戦布告をした』というフラムアーク様の発言は、そういう意味合いだったのですね」
「今のところ、かなり劣勢だけどね。相当厳しい道のりにはなるだろうけど」

 フラムアークの自己分析にエレオラは心持ち頬を緩めた。

「それでも、スレンツェ様とフラムアーク様が力を合わせるのならば、何とかなってしまうのではないかと思わせて下さるところが素敵ですね。また、それをぜひ見てみたいと、そう思ってしまいます」

 その物言いに私はピンと耳をそばだてた。

 ―――それは、つまり?

 息を凝らしてエレオラの回答を見守る私達へ、彼女は背筋を正してこう応えた。

「分かりました。フラムアーク様、貴方の下へ参ります。ただし、私は帝国の第四皇子である貴方の下へ参るわけではありません。現在の帝国とは異なる、新たな国の王となる貴方の下へ参るのです。そのことをゆめゆめお忘れになりませぬよう。その日まで、微力ながらスレンツェ様と共に全力で支えさせていただきます」

 それを聞いたフラムアークは破顔した。

「ありがとう、エレオラ。君に見限られないよう、全力で挑む所存だ。スレンツェとユーファと共にオレの側で厳しく、だが温かく支えてもらえると嬉しい」
「はい。これからどうぞ宜しくお願い致します」
「うん。こちらこそ、宜しく頼む」

 フラムアークの前で片膝をつき臣下の礼を取った彼女は、改めて私とスレンツェに頭を下げた。

「お二人とも、改めましてこれから宜しくお願い致します」
「こちらこそ! エレオラが一緒に頑張ってくれることになって心強いわ! どうぞ宜しくね。分からないことがあったら何でも聞いてちょうだい!」

 思わぬ展開に嬉しくて飛び上がりそうな勢いの私とは対照的に、スレンツェの表情は固かった。

「……本当に、それでいいのか」
「はい。私、こう見えて案外執念深いんですよ。今回の件、私の怒りは実はまだ全然収まっていないんです。元凶である第三皇子に鉄槌を下す機会が得られるなら、それを逃す手はありません」

 本気とも冗談ともつかないことをにっこりと言い放ったエレオラに、スレンツェはやや及び腰になった。

「そ、そうか」

 エレオラ、たくましい! そしてこんなスレンツェは新鮮だわ!

「ですからスレンツェ様、この先私の身に何が起きたとしても、決してご自分のせいにはなさらないで下さい。これは私が自分で選択した道なのですから―――どうかそれだけはお約束下さい」
「……分かった。もう何も言わない。お前の決断を尊重し、余計な気を回すことはしない」

 例え相手を慮(おもんばか)っての行動であっても、その意思をないがしろにしてしまっては意味がないことを、スレンツェも、そしてフラムアークももう学んでいるものね。

「これからは同僚として宜しく頼む。長い付き合いになるな」

 スレンツェが差し出した手を、エレオラは小さく息を飲んで見やった。それから恐縮した様子でゆっくりと腕を伸ばすと、差し出された彼の手を握った。

「……はい。光栄です」

 感慨深そうに半眼を伏せる、その様子を温かく見守っていたフラムアークが皆を見渡してこう言った。

「よし! じゃあ準備が出来次第、四人でガーディアへ出発しよう! エレオラがこうして加わってくれたことだし、親睦を深めるのに丁度いいね」
「えっ?」

 大きく頷いた私達をよそに、事情を知らないエレオラは目をぱちくりさせてフラムアークに尋ねた。

「私達だけでこれからガーディアへ向かうのですか? 他の方々は?」
「他のみんなにはひと足先に宮廷へ戻ってもらう。成り行きでここまで連れて来ることになっちゃったからね」
「そうなのですね。あの、ガーディアへはどのような用向きで? ……その、領土内とはいえ、仮にも皇子である方が供を三人連れただけで問題はないのですか?」

 当然と言えば当然のエレオラの疑問にフラムアークは軽く笑って答えた。

「第四皇子は身軽なんだよ。少数精鋭で問題なし。詳しいことは道すがら説明するね」

 こうしてエレオラが仲間に加わることになり、心強い味方を得た私達は一路、私の故郷ガーディアへと向けて旅立ったのだった―――。
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