Breeding 
   バラの増殖

        2017年5月15日 更新

実生

ノイバラの種まき
3月5日撮影
17年2月中旬にノイバラ(トゲ有り種)のローズヒップを採取しました。レンガの上に載せてある赤い実がローズヒップです。ジフィーポットの最小サイズに種まき専用用土を入れておきます。赤い実をほぐして中の種子(5〜10個)を取り出し、大きいものを約1週間水に浸し播種しました。 芽が出そうにありません。

11個の芽はすべて発芽しました。やや大きめのプランターに植え替えました。

ノイバラの種まき
5月9日撮影


挿し木

挿し木は生育が旺盛な初夏に行います。16年2月にオザキフラワーパークでノイバラのトゲ無し種を購入しました。鉢に植え付け、4月中旬に花が咲く頃に元気よくシュートが発生します。5月下旬庭への植え替えに伴い1本のシュートを切り、何本かに分けて挿し木しました。次項接ぎ木で紹介します。
冬挿しという方法もあります。
挿し木の状況
2月24日撮影
ノイバラのとげ有り種のシュートを2本切り、挿し木をしています。径10mm程度、長さ120cm以上。1本は活着していそうですが、他はちょっとあやしいかも。 活着すれば、ウィーピングスタンダード仕立てに挑戦します。

左側の一本は芽も出始め期待しておりましたが、4月下旬に主枝が茶色に変色し始め失敗に終わりました。
 

接ぎ木

接ぎ木で思い浮かぶのは果樹(柿とか桃など)や、野菜の接ぎ木苗(キュウリ、スイカ、ナスなど)ですが、バラも主要な増殖手段です。樹勢がとても旺盛なノイバラなどの原種に近いバラを台木(ダイギが読み?)として使用し、接ぎ木により成長が早く、丈夫な逸品を得るための手段です。接ぎ木には大きく分けて @切り接ぎ、A芽接ぎ に分類されます。必要な部品は根っ子がある台木と、花を咲かせる穂木です。
イラストはコトバンクから引用
@切り接ぎは台木と穂木である接ぎ穂の切断面を密着させ、接ぎ木テープで動かないように縛ります。
A芽接ぎでは台木に切り込みを入れ穂木である接ぎ芽(芽吹く前の芽の部分)を挟み込み、やわらかめも接ぎ木テープで覆うように縛ります。
 

今年の接ぎ木作業経過