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これは　どんな場面？

scene７ 　メムリンク　聖ヨハネ祭壇画

5333

5333 　Hans MEMLING(ca 1440 - 1494) 　
Triptiek van Johannes de Doper en Johannes de Evangelist (1479) -Detail
Musea Brugge, 　　　２００８・９・１９入手　　　アンサンブル

のカデンツ

とても珍しい白服男性の奏楽・・・

羽はついてないので　天使っぽいけど　天使では　なさそうですね。

実は　これ

ベルギーはブルージュにある　メムリンク美術館が誇る

メムリンク作　聖ヨハネの三連祭壇画　の右翼パネル　預言者ヨハネ　の中に描かれた一部分です。

毒杯を飲まされたり　釜揚げにされたり　と　予言者ヨハネは　キリスト教徒として、ひどい迫害にあい　

ついにパトモス島に流刑になったのですが　　神に選ばれ　そこで黙示録を書くことになります。

（ちなみに　予言者ヨハネは　こちらにも登場します　→　アンジェのタピスリー）

↓　こちらが　右翼パネルの全体図

神の予言を書き終えたヨハネが

これから起こる事を天国へ見にいった時の様子が　描かれています。

　5327

5327 　Hans MEMLING(ca 1440-1494) Triptiek van Johannes de Doper en Johannes de Evangelist (1479) - Rechterpaneel
Hospitaalmuseum - Sint-Janshospitaal 　Brugge 　２００８・９・１９入手　　　アンサンブル

そこには　神をたたえる4つの生き物と　

玉座の周りにひれ伏す24人の長老たちがいたということです。

黙示録に

『長老たちは　神の御座のまわりの　２４の座に　白い衣をつけ　金の冠を頭に被り』

『おのおの、竪琴と　香のいっぱい入った金の鉢とを持ち　子羊の前にひれ伏している』

とあります。

そう　この奏楽している男性たちは　その長老たち　です。

　黙示録には　竪琴とありますが

メムリンクの絵は　さまざまな楽器を奏でていらっしゃいます。

中央パネルは　こちら

１０３

１０３　HANS MEMLING ( "ca. 1435-40 〜 1494) Sted. Musea Brugge (Brugge Memlingmuseum)
Triptosch of St. John the Bsptist and the Evangelist 1470 　１９９９．９．９ファイル　オルガン

この三連祭壇画の全体図は　カード未入手のため　こちらで↓　（テレビ映像）

↓　中央パネルの　イエスから指輪を授かる　この聖カタリーナについて少し。

５３３４

5334 　Musea Brugge 　Hans MEMLING （ca 1440-1494)
Triptiek van Johannes de Doper en Johannes de Evangelist(1479) - Detail middenpaneel
Hospitaalmuseum - Saint-Janshospitaal 　　２００８・９・１９入手　オルガン

ここに描かれた　聖カタリーナは

ブルゴーニュ公国の最後の君主であり　　われらが美しき姫君　　

と民衆から絶大な人気で慕われていた　

マリー・ド・ブルゴーニュが　モデルだといわれています。

メムリンクもきっと　公女としての彼女を　讃えていた一市民だったのでしょう。

彼女は　神聖ローマ帝国マクシミリアン１世と結婚しますが、

落馬事故により　若くして亡くなります。

今　彼女は　父・シャルル突進公　と並んで　ブルージュの聖母教会に眠っていますが

ブルージュの町には　いたるところに美しい彼女の彫像が残されているそうです。

アップでみても　とてもお綺麗です。

　（ＴＶ画像）

メムリンクの　奏楽天使に囲まれた聖母子の三連祭壇画は　

たくさんあります。

入手できたものを　　順次　ご紹介しましょう。

ロンドンナショナルギャラリーの三連祭壇画

中央パネル

１６１２

１６１２　NATIONAL GALLERY 　Hans Memling (active 1465 : died 1494)
A detail from The Virgin and Child with Saints and Donors (The Donne Triptych)
Oil on oak, central panel 　74.3 x 71.6 cm 　２００１・１１・２７入手　アンサンブル

その後　　↓　ロンドンナショナルギャラリーの　この三連祭壇画全体のカード入手。

メムリンクの　三連祭壇画のカードは　これが初めて。

見比べると　パトモス島のヨハネと２４人の長老のいるブルージュの三連祭壇画と　比較すると　

いかに　冒頭のブルージュの作品が　力作なのか　分かります。

　5650

5650 The Virgin and Child with Saints and Donnors( The Donne Triprych)
Hans Memling, died 1494 　Oil on oak, central panel 70.7 x 70.5 cm, shutters each approx 71 x 30 cm
Every purchase supports the National Gallery 　２００９・１・１６入手　　奏楽天使

こちらは　ウィーン美術史美術館のもの。

三連祭壇画ですが　カードは未入手。

奏楽天使が一人だけなので　今のところは　覚えていられるのですが

だんだん　どこの美術館のものか　こんがらがりそう。

　（え〜と　ウィーン美術史美術館の全体図をゲットすること…メモメモ）

１０１

１０１　DAS KUNST HISTORISCHE MUSEUM WIEN 1992/1066 　　Hans Memling um 1435-1494
Tirplych, Centre Panel ; c.1485/90　　１９９９・９・９ファイル　　ヴァイオリン

こちらは　　ミュンヘン・アルテピナコテークのもの

三連祭壇画かどうかは　未確認

４５７３

４５７３　MARIA IM ROSENHAG 　Mary with wild roses 　Hans Memling (1433-1494)
Munchen Alte Pinakothek 　arsnliturgica KUNSTVERLAG 　Nr. 4694 　　２００７・１０・４入手　　奏楽天使

まだまだ　あるようです。

メトロポリタン美術館　　プラド美術館　　ウフィッツッィ美術館　　

カンザスシティ・ネルソンアトキンス美術館・・・

これらが　三連祭壇画なのかは　確認できていませんが

中央パネルの聖母子だけなら　　

そういえば　ルーヴル美術館にもありました。　（カードは未入手）

いったい　メムリンクの聖母子って　　どのくらい　あるのでしょう？

まだまだ　楽しみ！

ウフィツッイ美術館　ようやくゲットできました。

玉座の聖母

中央パネルなのかどうかは　わかりません。

　８７６５

8765 　Madonna in trono　　Firenze - Galleria degli Uffizi 　２０１６・９・２３入手　奏楽天使

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