● 実験テーマ114
「LCネットワークの実験」
(中華製の安価な、3Wayネットワーク:OL-300Kが手に入ったので実験してみました。その他、マイ・オーディオ・システム再構築の記録です。)
■ 2019.2.1
・前から、やってみたい事の一つに、マイ・オーディオ・システムの再構築があった。
1970〜1980年代は、オーディオの最盛期だと記憶している。
私も、御多分に漏れず、オーディオをボビーの一つとしていた。
プリアンプ・メインアンプ(真空管アンプが多かった)も、いくつか自作したが、40年余り経った現在は、
どれも動かなくなってしまった。
例えば、6CA10プッシュプルの、メインアンプは、片chのファイナルチューブの、プレートが真っ赤に加熱して
しまって使えない状態。
6CA10の、ペアチューブは、今でも手に入らないことはないが、とても高額で、買う気にはなれない。
3年前には、神田淡路町にある「アムトランス」で、6CA10
ブラックプレートの、ペアチューブが、特価品で、
26000円で売られていたが、今は在庫無しのようだ。
その後、アンプを市販品に替え、マルチチャンネルアンプで、3way
SPを駆動して、暫くは楽しんでいましたが、
10年前頃から、チャンネルデバイダーの、SW不良・プリアンプの、イコライザ不良などがあり、まともに使える
状態でなかったので、5年位前からは、殆ど電源を入れていないで、ほったらかしにしている状態でした。
(電気代がかさむのも、その要因でした。)
その頃の、システム構成は、以下の様なものです。
そこで、マルチチャンネルアンプはやめ、LCネットワークにして、システムを、縮小整理しようと、ずっと考えていました。
最初は、自作してみようかなとも考えましたが、各部品は、どれも高目で、なかなか安価なものが見つからず
迷っていたところ、最近、Amazonで、中華製の安価な、LCネットワークが売られていることを知り、購入して
F特を実測し、システムを再構築しようと考えました。
■ 2019.2.3
・ちょっと調べてみた。
<現・SP達の、再生周波数帯域>
@ ウーハー:PW-A30:20〜3kHz:PIONNER
A ミッドレンジ・スコーカー:HM-450A:600〜1.3kHz:ONKYO
B ツイーター:H-T945-08:2kHz〜20kHz:FOSTEX
・これに適応する、LCネットワークとして、中華製の安価な、LCネットワークがあった!!
uxcell クロスオーバーフィルタ分周器 Hi-Fi
スピーカーオーディオ 3ウェイクロスオーバーフィルター
OL-300K
2711円(左右ペアの価格です。3/3現在は、2690円で売られているようです。)
周波数点: 850/4800HZ
フィルタ: W: 12 dB/oct, M: 6 dB/oct, T: 12 dB/oct;
出力インピーダンス: 4-8Ω
定格出力: 180W
■ 2019.2.5
・AMAZONにて、OL-300K:3WAY LCネットワーク 2個ペア:2710円 注文済
■ 2019.2.19
・OL-300K 着
■ 2019.2.20
・LCネットワーク:OL-300Kの、周波数特性実測開始
(1) 準備(ケーブル・負荷冶具製作)
@ 手持ちのケーブルを使う。
(昔、カーオーディオで使った、ナイロンカバー付きファーストンタブ
・ピンソケット等の余りを使った。)
A OL-300Kの基板の、入出力ホール(片面基板)に直接ワイヤを、半田付けする。
また、SPとは、ナイロンカバー付きファーストンタブ
・ピンソケット等を中継して接続する。
B 各帯域出力に、8Ω負荷を接続して測らないといけないので、負荷冶具を製作
手持ちに、8Ωダミーは無かったので、22Ω@3本パラ=実測:8.5〜8.9Ωにした。
(2) 自作FRAもどき(Easy_FRA_V4)による実測結果
@ FRA側の、オフセットを調整して画面の中央付近に、全波形が表示されるように、
標準オフセットセット電圧:Vofs=1.73Vを下げて測定した。
・測定時の、Vofs
ウーハー:0.37V/ ミッドレンジ・スコーカー:0.3V/
ツイーター:0.2V
■ 2019.2.21
・OL-300K:LCネットワーク L/Rセットの、Easy_FRA_V4による、F特測定は何とか、上手く行った。
両チャンネル共
クロスオーバー:850Hz/4800Hx付近を確認
スロープ減衰:W,T= 12dB/oct/ M=6dB/oct
も、大雑把ではあるが確認出来た。
・いよいよ自作オーディオ・セットへの組込みに入る。
<組込み構想>
・プリアンプ
「AX-900」 "YAMAHA"(1987年発売 79800円)
PRI AMP OUTと、MAIN AMP INのジャンパーは外し、プリアンプ部のみ使用
PHONEイコライザ部、NGなので、自作イコライザ出力を、補助入力へ接続
・パワーアンプ
「SM-50」 "marantz"(1980年発売 52800円)
対数圧縮型の、パワーメーター付なので、GOOD
50W x 2 @ 8Ω
<組込み手順>
・各SP ⇔ LCネットワーク間の、中継ケーブルを製作。計8本
ケーブルは、マルチチャンネルアンプで使わなくなった、M用アンプと、T用アンプの、SPケーブルを
外して使えばよい。
・今回の組込み接続図を、以下に示しました。
尚、SP BOXは、確か大昔、秋葉原の万世橋前の、電気街の並びにあった、ラジコン専門店の隣の
お店だったと思うが、ここでは、お店オリジナルの、SP
BOXが置いてあり、手持ちのSPユニットに
合わせた穴加工も、図面を提示すればやってもらえる店であった。
ここにお願いして作って頂いた。
その時の図面は、残っていなかったので、現物を測ってみました。(単位
mm)
→ W=425 x H=792(台座部の高さ=67含む) x D= 395 T(板厚)=
30
■ 2019.2.22
・ケーブル作り+総合配線
@ ファストンタブの、メスとオスの接続だが、メス側のタブとオスで、ややサイズが合わないので、ラジペンで
メス側の電極を押しつぶして、勘合を合わせた。
A 総合配線に関しては、壁越しの狭い空間での作業で苦労した。
特に、SPターミナルの穴にワイヤの芯線を、突っ込むのに苦労した。
なにせ、プッシュしながら差し込む方式なので。
・時間は掛ったが、何とか、総合配線が完了した。
早速試聴してみた。
ことのほか良好(すべてのソースで確認済)
聞いた感じ、音域毎のバランスも問題無いレベル。
以下に、試聴中の、システムの写真を何枚かアップしました。
ただ、音色的に人気の高い、マランツ製の、CDプレーヤ:CD-34であるが、現在は、システムに接続
してあるが、使えない状態です。
<経緯>
最初購入した本体が調子悪くなり(トレイ開閉不良・読取り不良等)、その後、オークション品を、高値で落札し、暫く使っていた経緯がある。
しかしながら、暫くは動いていたものの、その内、トレイ不良・再生不可になり、出品者:FEDSTDさんに、再修理依頼を
相談してみたが、自分で動作確認の為、ケースを開いて、いじった後だったので、拒否され、やむなく自分で、
再修理を試みた。(111218の話)
以下に、その当時の再修理の内容(原因特定のため、お互いのユニットチェンジを試みた)を整理してみました。
<自力修理後の、シリアルナンバー控え>
@ ドライブ部メカの、シャーシ上面に貼られているシール:0034805→オリジナル品
A DAC基板:453439→ オークション品
B サーボ基板:461721→ オークション品
C 放熱板:0017318→オリジナル品
D 本体:0001953→オリジナル品(オークション品は、000252)
<自力修理メモ>
・本体シャーシ:オリジナル品(S/N:0001952)に交換
・フロントA'SSY:オリジナル品に交換(オークション品傷あり)
・※ CDメカ:オリジナル品に交換(オークション品トレイNGになる)
→ オークション品の、CDメカの、SN;060535
・DAC基板:オークション品に交換(オリジナル品NG)
・サーボ基板:オークション品に交換(DACとセット交換)
※ 本体シャーシ部に、モーター駆動部+ピックアップ部が、組込まれていた。
なので、この部分も、オリジナルである。またこの部分は、メカとは分離している。
■ 2019.2.25
・CD-34の再修理を試みた。
結局、オリジナルに戻した、モーター駆動部+ピックアップ部ユニットの、ピックアップ・レンズを綺麗に、専用クリーナー
+綿棒で洗浄したら、CDを上手く読込んで、PLAY可能になった。
ただ、未だ完全ではない。
何故か、既成CDを、音楽用CD-RWに書込んだディスクは再生できる(出来ないものもあったが・・).が、
既成CDは、殆ど再生出来ない。
今のところ原因は不明であるが、暫くはこのままにしておこうと思う。
また気が向いた時に、チャレンジしようと思う。
※ これで、課題は残したものの、LCネットワークの、F特測定も出来、オーディオ・システムの、再構築も果たせたので
良しとしようと思う。
少し音量を上げて、クラッシック(交響曲・室内楽)を、楽しもうと思います。まあ、JAZZも良いかな・・・
<回路図>
・こちらからどうぞ→ 「3WAY_LCネットワーク:OL-300K」
<マイ・オーディオ・システム 総合接続図_2(セレクタ関係)221212追加>
※ マイ・オーディオ・システム 総合接続図として、TV・サブモニタ・セレクタを含めた図面を作成しました。
・こちらからどうぞ→ 「マイ・オーディオ・システム 総合接続図_2」
← 実験テーマ1に戻る TOP PAGEに戻る 実験テーマ115へ →