狸の神様・・その後
 「狸の神様(伏見稲荷大社のタヌキの神様)」に登載させて頂いた内容の祈祷を行ったのは、平成26年11月だったと記憶しています。

 その後も事業は順調な状態が続いています

 そしてその間もいろいろと報告は受けていましたが、平成28年9月にあるメールを頂きました。(
「ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外22(いつも思ってる事」D)(読んでください)

 左側に居られる女の稲荷様の榊立ての水が一晩で一滴の水も残らず無くなってしまい、榊の葉っぱがバラバラと落ちているという内容でした。

 少し気になりましたので私の方の地神様に聞いてみました。



 この家で祀る女の伏見稲荷様の御姿は出るのですが、何故か疲れ切った表情をしています。

 右側に居られる男の稲荷様の御姿が出ません。

 私の方の地神さんの口から光の様なものが出て、それが女の稲荷様を包み込む様にして何かを話しています。

 女の稲荷様をなぐさめている様な・・・説き伏せている様な感じを受けます。

 私の方の地神様に、「一生懸命に頑張っておられる女の稲荷様に対しもう少し感謝をして、何かご褒美を上げても良いと思うが・・・」、と伝えると、「稲荷さんを包み込んでた光が稲荷さんの前でワッと大きくなったわ・・・」、と妻が言います。

 そして後日、祝詞を上げる前は真っ直ぐ前を見ていた向かって左側の瀬戸物の稲荷様が、祝詞を上げ終わって見ると、90度、直角に、向かって右側の瀬戸物の稲荷様の方を向いていたという連絡を頂きました。

 尚、この家の伏見稲荷様は、向かって左側に女の稲荷様、右側に男の稲荷様が鎮座し、女の稲荷様が全ての主導権を握っておられます

 これはこの家の御夫婦の関係にも同じ事が言えます。

 この家の方に上記した事をお伝えすると、感謝の釜を焚いて欲しいと言われます。

 それと、この家(会社)の伏見稲荷様、主に女の稲荷様の仕事量、内容から観るに、この稲荷様を助けるもう一つの神霊の力が必要ではないかと前々から感じてはいました。

 その事を私の方の地神様に聞いてみますとうなづきましたので、この家の方に話してみました。

 この方(奥さん)はまだ私達と縁が無かった頃、伏見稲荷大社で撮った写真に龍神が写っていると言われて、後日その写真を送って来られました。

 それが直感で解ったと言われます。



 私、「地神さん・・・、○○さん、以前、○○さん自身、龍と縁がある様に思いますと言われていたが・・・、どやろ?。命婦専女神様にお伝えして、伏見と縁のある神霊・・・まあ・・・巳さん(龍)をお祀りされたら良いと思うが?・・・」、と伝えると、「うなづいてるわ・・・」、と妻が言います。

 後日、この事をお伝えすると、「私に出来ますか?」、と言われます。

 この言葉を発する方は大丈夫です

 私、「ところで地神さん・・・、○○家の伏見稲荷様もこの流れに賛成ですか?」、と聞いてみましたが、「地神さん・・・うなづいてるわ・・・」、と妻が言います。

 祈祷の日にちを決めました。

 先ず最初に、鳴釜神事をもって○○家に地神様を御迎え(勧請)します。

 次にこの家の伏見稲荷様夫婦に対し、感謝の意を表して事業繁栄の釜を焚きます。

 この段取りで祈祷を行う予定にして、それに沿った表白を作りました。

 祈祷の6日前、平成28年10月4日、

 私、「地神さん・・・、何か?、それらしききつい念が来てるが・・・、祓うものが在るのなら出してください」、と聞いてみました。

 妻、「・・・まん丸に・・・ちょこっと突き出たものが付いてるわ・・・」、と言います。



 この形のものに関してはどうせ後6日で解明出来ますので、これ以上深く追求せずに放置する事にしました。

 祈祷の3日前、平成28年10月7日、再度、祈祷の段取りの是非を確認する為に地神様を呼んでみました。

 妻、「・・・何か?・・・人の手の様なものが大事そうに・・・何かを抱いている?わ・・・」、と言います。

 私、「地神さん・・・その手が大事そうに抱いてるものは何ですか?。それを見せてください」、と聞いてみました。

 妻、「・・・半開きのピンクの花びらを人間の両手が大事そうに上に乗せているわ・・・。その花びらの中に巳さん?やろか・・二体・・・見えるわ・・・」、と言います。



 「お・・・綺麗な形やな・・・此処の奥さんの・・・何か?・・・その雰囲気を大事に察した?出方やな・・・。神霊(伏見も)も考えてあったんやろな・・・」、と思いました。

 平成28年10月7日、○○家において祈祷を行いました。

 一つ目の釜は地神様の勧請だけに使わせて頂く予定でしたが、「勧請」と「消除」、二つの祈願に使って良いと地神様が言いますのでその様にさせて頂きました。

 先ず、○○家の正位一位伏見稲荷大明神様をお呼びしました。

 妻、「直ぐ出て来てあったわ・・・。やっぱり女の稲荷さん(左側)がしっかりされてるわ・・・」、と言います。

 私、「○○家の伏見稲荷様、今から○○家の地神様勧請の儀を行います。宜しくお願いします」、とお伝えしました。

 私、「地神様・・・祓うもの、出してください」、とお伝えしました。

 妻、「・・・何かの手?・・・、昆虫の手?の様なものが出て来て・・・何か?・・・指?をぐじゃぐじゃ動かしてるわ・・・、それがいろんな形?になって・・・指?・・・6本あるわ・・・」、と言います。



 奥さんの先祖がした事に対してまだ恨みが有って、それを晴らそうと・・・、子孫を困らせようと、それなりの印を結んでいると取りました。

 この事を説明させて頂くと、「天井に梵字が書かれている張り紙があって、何か呪詛をかけられている気持ちがして気分が悪い夢をよく見る、と奥さんが言われます。

 妻、「「躊躇無しに斬れ」、と地神さんが言ってる」、と言います。

 この家の女の稲荷様が疲れているというのは、そして今回何故この家に地神様が必要なのかは、会社を守りながら、この様な念からもこの家の方を守って行くのも限界があるので、この様な流れになったと観ています。

 今、目の前には、この家の二体の伏見稲荷様と、何か分からない指の様なものが印?を結んでいる場面だけが出ています。

 地神様勧請の表白、邪の消除の表白を呼んでコンロに火をつけました。

 湯が沸騰し、米を入れます。

 釜は大きな音で鳴り出しました。
 
 途中、地神様が躊躇無しに斬れと言いますので手刀を下しました。

 やがて釜の音が止んで行きました。

 私、「どや?」。

 妻、「釜が鳴り出したら6本指は直ぐに消えてしまったわ・・・」、と言います。

 私、「此処の巳さん・・・来てあったか?」。

 妻、「・・・やっぱり家で見たピンクの花の中に巳さんが二つ出てるわ・・・。やっぱり、巳さんも左側の方が右側の巳さんよりも大きいわ・・・。それと、家で見た時より花びらが開いてるわ・・・」、と言います。

 この家の伏見稲荷様と同じく、今回来られた地神様も左側の巳神様の方が大きく、力が有ると観ます

 妻、「それと・・・、ピンクの花を支える下の手は・・・何か?、大きな力のある存在の様に思うけど・・・。普通の神霊のそれではない様に思うけど・・・」、と言います。

 声に出さず、

 私、「地神さん・・・、それとピンクの花を支える存在の方にお聞きします。龍神様と観ます。もしそうなら、貴方の身体の一部を私達に見せてください」、とお伝えしました。

 私、「何か見えて来たやろ?」。

 妻、「・・・鱗やわ。・・・少し薄緑がかった大きな魚?の鱗の様なものが出て来たわ・・・」、と言います。

 「やはり」、と思いました。



 この事を説明させて頂くと、「昔から心の奥底に、自分には人の為になる様な事をするお役が有ると思っていました。自分には龍が付いていると思います」、とこの家の奥さんが言われます。

 そして、「今の主人と知り合う前、家族と海水浴で和歌山の海で泳いでいた時、波に足をさらわれ深みに引き込まれる様に沈んでしまい、もう死ぬ・・・死ぬ時はこんな気持ちになるのかと冷静に思っていると、急に大きな力が手を引っ張り、チューブの様な中を大きな力で移動して、気がついたら砂浜に座っていた。あの時の私を助けてくれた大きな力は龍神だと思います」、と言われます。

 この方が言われる事を聞いて、やはりこの方は龍神・・・巳の守護が必要な方で、今回の流れにつながったのだと思いました。

 私、「地神さん・・・、この方の職種、確かに困っている方を助けて良い方向に人を導く、人の一生を左右するある部分をこの方々が関わっている・・・まあ、これも商売とは言え、人助けに通じる・・・」。

 妻、「地神さん・・・こっちを見て笑ってるわ・・・」、と言います。

 私、「何で笑うんや?」。


 二つ目の釜に入ります。

 二つ目の釜は、この家の伏見稲荷様夫婦に対し、日頃の守護の御礼をお伝えし、商売繁盛を祈願します。

 同時に、今日、此処に来られた地神様にも、この夫婦を守って頂きたい旨をお伝えし、商売繁盛を祈願します。

 今、目の前には、私の方の地神様、中央にこの家の伏見稲荷様夫婦、その下に今日来られたこの家の地神様夫婦がピンクの花の中に居られます。

 祝詞を上げ、コンロに火をつけます。

 湯が沸騰して来ます。

 釜は大きな音で鳴り出しました。

 やがて音が止んで行きます。

 私、「どやった?」。

 妻、「釜が鳴り出したら、釜全体を大きな光の丸(輪)が包んだわ・・・。それでピンクの花びらが消えて巳さんだけになったわ・・・」、と言います。



 すると、この家の奥さんが、「釜が鳴っている時、体の左側を何かが触った様な、又、熱いものが深く身体に入って来た・・・」、と言われます。

 今日、この家に来られた地神様は勿論ですが、本来のこの方を守る大きな力(龍神)がこの方に作用したと観ます。

 妻、「女の稲荷さんの横にちょっと大き目の女の巳さんが行って・・・、男の稲荷さんの横にちょっと小さい目の男の巳さんが行って・・・、皆、こっちを見てるわ・・・。何か?・・・巳さんの頭一杯が目の様に出てるけど・・・」、と言います。



 この後、この方の事業のこの先の計画の是非を聞いたりしましたが、全て良しという返事を頂きました

 そしてこの夫婦の職種の関係上、人と深く関わって、その人の長所を生かす様な指導を心がけているが、どうしてもうまく行かない人も出て来る、そんな時はどうしたら良いのかと聞かれます。

 この問いは私の専門ではありませんので困っていると、

 妻、「地神さんが丸いものを口でコロコロと、彼方此方転がしているわ・・・」、と言います。

 「いろいろと苦労して思う様に行かない時もあるが、今まで通り、優しい気持ちで一人一人、丁寧に接してあげるのが大事な事・・・」、と取りましたが?・・・。

 そして、平成29年8月、連絡を頂きましたが、競争相手の多い職種の中、事業は順調に行っていると言われます

 尚、文中、祝詞を上げる前は前を見ていた左側の瀬戸物の稲荷様の置物が祝詞を上げ終わると、90度、直角に右側の瀬戸物の稲荷様の方を向いていた・・・というのは、この時のこの家の人間の夫婦間の考えの違いを表したもので、後日、奥さんに聞いてみるとやはりその事で悩んでいたと言われます。

 奥さんの方が御主人に対して言いたい事、して欲しい事が有るが、御主人の方が余り協力的でなかったという事を瀬戸物の稲荷様が形で表したものですが、この家で祀る稲荷様夫婦の間でも同じ様な意見の相違が有ったものと観ます。

 考えてみると、いかにこの家の人間の夫婦が神霊の稲荷様夫婦と同化しているという事を示した出来事だったと思います。

 *前回の、「狸の神様(伏見稲荷大社のタヌキの神様)」も、祈祷を行った半年以上後に登載させて頂きましたが、今回も祈祷を行った約10か月後に登載させて頂く様になってしまいました。

 前回もそうでしたが、今回も祈祷を行ったその時期の前後に難解な祈祷が続いていましたので、その方に気を取られて遅くなってしまいました。

 充実した祈祷の内容でしたので忘れてしまわない様に家に帰った後、直ぐに妻が絵に描いて、私も大体の始終はノートに書いたつもりでしたが、やはり祈祷内容の半分しか書けなかった様に思います。

 申し訳なく思っています。





 
 

 

 

 

 

 

 



 



 

 

鳴釜神事の実際と考察