土地から受けた不条理な代償・・何の罪もない者を・・
 
 余りにも気の毒で書かせて頂くことを躊躇しましたが、大事なことですので書かせて頂きます。

 土地から受けた不条理な事の部分だけを書かせて頂きます

 今年の8月の終わり、ある方からメールを頂きました。

 御主人が今年の1月の末に腹痛を訴え、病院に行くと腸閉塞をおこしており緊急手術しましたが、その祭に大腸がんが見つかり、既にリンパや腹膜に転移しており、手術で取り切れる状態ではなく人口肛門にする手術のみに終わり、以後入院中ですが、抗がん剤の効き目も無く進行するばかりだと言われます。

 子供もまだ小さく、一日でも長く穏やかな日々が続く事を願っていますと言われます。

 そして、結婚当初から気になっていたのですが、主人の実家の井戸の事、御先祖様の祀り方も気になると言われます。

 そしてこの領域からの治癒の可能性も聞かれます。

 大事な事ですので、他の方よりも早く聞いてみました。

 私、「地神さん、○○県・・・・・、の御主人、○○○○さんの病気は」、と言おうとした時、

 妻、「地神さんが首に黒の数珠をかけて出て来たわ。首にかけた数珠の一個を口で取って木の板の様な上に置いたわ。黒い玉」、と言います。

 私、「地神さん、御主人の実家の御先祖様の状態はどないや?」。

 妻、「黒〜い、丸〜いものが下に出て来たわ」。



 私、「地神さん、御主人の実家、○○県・・・・、の井戸の障りを教えてください」。

 妻、「何か・・・・・、ガタガタした、円筒の様なものが出て来たわ」。



 私、「地神さん、この方が今住んで居られる土地の障りを教えてください」。

 妻、「土地?・・・、一部がふくれているわ。地神さんが優しそうにそのふくれた所を口で押したら、チビが出て来たわ。其処に行ってたみたい」、と言います。



 この方には、この時、「病気は病院に頼ってください」、としか言えませんでした。

 此方の巳神様は、首を横に振られます。

 そして、「縁が有れば行かせてもらえ」、と言います。

 小さな三人の男の子の為に、縁が有れば行かせもらえと言います。

 一か月後位に御主人が亡くなられました。

 その後、仏事に関する事など助言させて頂きました。

 四十九日が終わり、仏壇を購入され、一段落した後、行かせて頂く事になりました。

 祈祷の十日ほど前から、妻の調子が悪くなって来ました。

 私の足の調子も悪くなって来ました。

 祈祷の段取りはとっくに出来ていましたが、何か・・・、そんな単純なもので終わりそうでない事も薄々感じて来ました。

 先ず、御先祖様の供養を入念にして、その後、鳴釜で入仏開眼供養を行わせて頂く予定にしていました。

 勿論、当日の表白、願文はとうに出来上がっています。

 妻はとうとう寝込んでしまいました。

 泊りがけの祈祷に出る三日前、「ちょっとおかしいな・・・」、と思い、再度、祈祷の段取りの正否を確かめました。

 
 私、「地神さん、○○さんとこ、最初、鳴釜で開眼供養をさせて頂いて、その後、線香護摩で御先祖様の供養をさせて頂く行う予定ですが、その段取りで宜しいか」、と聞いてみました。

 妻、「地神さんが棒の様なものに・・・・、解らない」。

 私、「地神さん、もう少し詳しく教えてください」。

 妻、「何か・・・、青い魚の様なものが・・・。何か・・・、黒い・・、くねくねしたものが・・・。何か・・・。何か・・・。両脇が赤で中が白の帯の様な・・・。青い魚の頭の様なものが二つ・・・」。

 妻も何を見てるのか解りませんし、私も全く意味が解りませんでした。

 私、「地神さん、もう少し解り易く教えてください」。

 妻、「地神さんがすと〜と落ちてしまったわ」、と言います。



 何が何か全く解りませんので、「もう少し詳しく教えてくれ」、と繰り返していますと、

 妻、「「アホ」、と言ってるわ」、と言います。

 その後も、何を聞いても、「アホ」、と言います。

 私も腹が立って、「アホやから聞いとるんじゃい。もっと解り易く教えたらどうやねん」、と切り返すと、また、「アホ」、と言います。

 「俺の考えが間違ってるんか?」、と聞くと、「アホ」、と答え、終いには横を向いてしまいました。

 妻、「赤い色の炎の様な穴が開いて、その穴が丸になって・・・、両サイドが赤で真ん中が白の帯の様なものが上から落ちて来たわ。何か解らない様なものも沢山出て・・・。青いくねくねとした線も出て・・・。それがぎざぎざの形になって・・・。魚の頭の様なものが一つ出て・・・。口に牙の様なものがあって・・・。それが丸いものをくわえているわ・・・。その丸い中に模様があって・・・・。其処から赤い光が噴出して来たわ」、と言います。





 少し解った気もし始めました。

 妻が指で、

 妻、「こんな格好のものが出てるわ。それが丸になって・・・。また最初の形になって、その中に何かが挟まっているわ」、と言います。



 これで解りました。

 私、「地神さん、もう少し大きく見せてください」。

 妻、「・・・・・・・?」。

 私、「巳さんや。あんた、私らに、もう少し大きい姿を見せてみ」。

 妻、「大きな真っ黒な巳さんが、首を挟まれて苦しそうにしてるわ。その横に、頭だけが真っ黒で、体が白い蛇が寄り添っているわ」。



 私、「あんた、真っ黒やけど、元は神霊やな?」。
 
 妻、「「違う」、と言ってぶるぶると体を震わしたわ」。

 私、「いや、あんた、神霊や。嘘言うても解る。あんたは神霊や。ところで、あんた、術、かけられたな?。そのかけ方の形は修験やな。横に居る方はあんたの奥さんやな?」。

 私、「地神さん、この巳さんの首を絞めてるもの、切って宜しいですか」。

 妻、「うなずいたわ」。

 全く関係ないし、同じ様にしても出来ない事は解っていますが、、この領域に傾倒するマニアが真似をすれば邪魔くさいので詳細は書きません。

 妻、「ばらばら・・・と、下に落ちて行ったわ」、「大きな蛇やわ」、と言います。

 私、「ちょっとは楽になったか?。そうか・・・、修験にやられたんか。辛かったな?。人間はアホやからな。そうか。もう直ぐ其処に行くから、釜で本来のお姿に戻させて頂く。あんたが拒否しても、戻させて頂くからな」。

 妻、「何か・・・、抵抗がある様な態度を取ってるわ。うんと言わないわ」。

 私、「奥さんの巳神様、あんたも大変やったな。任せとき。ちゃんとさせてもらうから、主人を説得してください」。

 妻、「奥さんの巳さんはうなずいてあったけど、真っ黒の巳さんは・・・、何か・・・、懐疑的やわ」。

 私、「それだけ、ひどい事をされたんやろ、人間に。地神(私の)さん、この巳さんに、私らの事を信じてくれと説得してください。祈祷までに」。

 妻、「うなずいとってやわ」。

 私、「そしたら、巳神様、もう直ぐ其方に行くので、私らを信じて待っておいてな。悪い様にはせんから。はい、帰ってください」。

 妻、「お姿が骨になって消えて行ったわ」、と言います。

 私、「骨か・・・・」。

 私、「地神さん、○○さんとこの祈祷、先ず釜を焚きます。この釜で今の巳神様を本来の状態にさせて頂きます。その後、鳴釜で仏壇の開眼供養をさせて頂いて、その後、線香護摩で御先祖様の供養をさせて頂きます。それで宜しいですか?」、と聞きました。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 祈祷の二日前の朝、妻が起きて来て、

 妻、「夜中、お月さんと太陽の中間位の光の大きな玉が出て来て、その光の玉に向かって合わせた人の手が沢山出て来たわ。それが消えて、石の鳥居が見えてたわ」、と言います。

 「やっぱり・・・」、と思いました。



 「現地に行ってみて、其処に立ってみたら解るやろ」、と思いました。

 そして、

 私、「地神さん、昨日は御免な。好きな事言うて」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 まあ、神霊としては、優しく、細かい所まで教えてくれる方ですが、余り同じ事を繰り返し聞いていると怒る時がしばしばあります。

 明日は一泊予定の祈祷に出かけますので、この日の夕方、再度、その地の巳神様を呼んでみました。

 妻、「やはり、大きな光る玉が出て、それに向かって合わせた沢山の人の手が出てるわ。それと、黒い蛇と、頭だけが黒く、胴体が白い蛇が出てるわ」、と言います。

 私、「巳神さん、明後日まで待ってな。良い様にさせて頂くから、信じて待っててな」。
 
 妻、「どちらもがこっちを向いて頭をさげてあったわ」、と言います。

 しばらくして、

 妻、「漢字の「山」の様な形が出て来たわ」、と言います。



 次の日は車での移動になります。

 一泊して、祈祷の当日、ホテルを出て現地に近づくにつれて確信が増して来ました。

 「山」、「山」、「山」、それも、この一帯のどの山を取ってみても「霊山」、修行の山の臭い?がします。

 現地に着いてみて、やはり確信しました。

 斜面は、元はブドウ畑だったという事ですが、見上げるとそれらしき山につながっています。

 そしてその山の事を聞きますと、有名な修験の山、真言宗の寺があり、滝もあると言われます。

 又、この家の御主人が亡くなる少し前、直ぐ近所の若い男の方が亡くなったという事も聞きました。

 これで大体の事が解明された様に思いました。

 早速、鳴釜神事の準備に取り掛かりました。

 地神様の了承を得て釜の位置を決めました。(家の造り、場所、釜の向きなど、釜を焚く方でも間違っている方が沢山居られます。これは一番大事な事です)

 鳴釜の準備が終わり、首に術をかけられ、真っ黒な色になった巳神様のお姿を請いました。

 私、「ここら一帯を治める地神様、お姿をお見せください」。

 妻、「出て来てあったわ。まだ首に食い込んでるわ。苦しそうにしてるわ。横に奥さんの巳さんが居るわ」、と言います。



 私、「○○山の御神霊様、どうかお越しください。地神さん、ちょっと言うてください」。

 妻、「やっぱり・・、大きな光る玉が出て、それに向かって沢山の合わせた人の手が出てるわ」、と言います。

 私、「○○山の御神霊様、その昔、何の断りもなく人間が山を耕して家を建てた事、お詫びいたします。そして何の経緯でこうなったかは分かりませんが、○○山の御神霊様の下のこの一帯を治める巳神様に対しての人間が行った理不尽な行い、どうか御許しください。鳴釜の神事をもってお許しください」、とお伝えし、詫びの表白を読みました。

 「大元造化三神報恩之祈詞」、「身滌大祓」、「六根清浄大祓」、「龍神祝詞」、を上げます。

 コンロに火をつけます。

 「観音経」、を上げます。

 「延命十句観音経」、を上げます。

 湯が沸騰してきます。

 米を入れます。

 波の無い、普通の音で鳴り出しました。

 私、「地神さん、巳神さんの首を閉めてるもの、刀で斬りますか?」。

 妻、「「何もしなくて良い」、と言ってるわ」、と言います。

 「龍神祝詞」、「身滌大祓」、ある真言を上げます。

 私、「どや?。白くなったやろ?」。

 妻、「釜が鳴ると、二体の巳さんが菱形の様な形になったわ。今もその形」、と言います。

 私、「この一帯を治める巳神様、本来の形に戻ってください」。

 妻、「首を閉めてるものが消えて、白い大きな巳さんが奥さんの巳さんと向かい合ってるわ。奥さんの巳さんの頭も白くなったわ」、と言います。



 私、「巳神様、アホな人間がアホな事をして、大変やったな・・・。もう苦しくないか?。痛くないか?」。

 妻、「こっちを向いてうなずいてあったわ」。

 私、「そうか、それは良かった。ところで、あんたに術をかけたのは修験か?」。

 妻、「そうらしい」。

 私、「そうか、修験か・・・。その修験、あんた、直ぐに殺したな?」。

 妻、「「殺した」、と言ってるわ」。

 私、「地神さん(私の方の)、修験は直ぐに殺されたんか?」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 大変な事を聞きますので、

 私、「地神様、、この巳神様、声を出さずに話が出来ますか」。

 妻、「「出来る」、と言ってるわ」。

 声に出さず、

 私、「あんたが苦しいので、痛いので、それを知って欲しいが為に、この家の御主人の命を取って知らせたんか?」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 私、「そうか・・・、もう一つ聞くが、この近所の男に人が亡くなったのも、あんたの窮地を知って欲しいが為に、命を取ったんか?」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 声に出して、

 私、「そうか・・・・、しかしな・・・・、まあ・・もう・・終わってしまった事やが・・・、まあ・・・、こうしてな・・・・・、此処の奥さんが私達を呼んでくれて・・・、あんたも本来の形に戻った訳や・・・、戻れた訳や・・・・。あんたを本来の形に戻したのは、此処の奥さんの働きでもある訳や・・・・。どや、もう済んだ事はしょうがないが、あんた、以後、この家族を守ってくれんか?。その責任もあると思うけど・・・」。

 妻、「「此処に居らせてくれ」、と言ってるわ」。

 私、「そうか・・・、守ってやってくれるか・・・・」。

 この事を此処の奥さんに話すと、祀りますと言われます。

 私、「巳神さん、あんたを祀ると言われてるけど、正式にお社を置いてお祀りする事ではなく、屋敷の何処かにお酒を置いて、気持ちの上であんたの存在を認識してお祀りしたいという事です。それでも良いか?」。

 妻、「「それでも良いから、此処に置いてくれ」、と言ってるわ」。

 私、「守ってやってよ・・・」。

 妻、「「守る」、と言ってるわ」。

 次に、人々が向かって手を合わせる大きな光の玉に向かい(この時点では、人の手は出ていません)、

 私、「御神霊様、貴方は○○山の御神霊様で龍神様と観ます。そうなら、玉の中に目を見せてください」、と伝えました。

 妻、「やっぱり、龍の様なものが出たわ。地神さん(私の方の)が玉の近くに行ったわ。玉も・・・、玉の周りも、ものすごく光っているわ」、と言います。



 私、「○○山の御神霊様の龍神様、有難う御座います。どうかこの一家、守ってやってください。お願いします」。

 妻、「玉が光ったわ」、と言います。

 私、「龍神様、長い時間お付き合い頂きまして有難う御座いました。どうかお姿をお隠しください」。

 妻、「玉が消えたわ」。

 私、「もう○○家の地神様と呼ばせて頂きます。○○家の地神様、もう私達は帰りますが、また、加古川の方からお呼びしたら、どうかお姿を見せてください。宜しくお願いします」。

 妻、「うなずいてあったわ」。

 私、「ところで、此処の地神さん、どんな格好で居る?」。

 妻、「釜の上で、夫婦で向かい合ってるよ」。

 私、「夫婦で向かい合ってるか・・・・・・・・・・・・・、そうか・・・・・・・・、向かい合ってるか・・・・・」。

 誠に・・・、どう言って良いのか・・・・、何も知らないでこの土地に家を建てて住んだ者に取っては・・・・、災難というか・・・・・。

 何の罪もない者を・・・、それも人の良い人を・・・・・、不条理なものです。

 かと言って、もし、家を建てる前に、この家の方がこの領域の者に伺いを立ててもらっても、そして黒い蛇が姿を現せば、今回、私達が行った内容と全く違う内容の祈祷をしていただろうと思います。

 そうなれば、祈祷を行ったこの領域の者にも悲劇が有っただろうし、この家族にももっと違う形のお知らせが行ったと思います。

 難しい事でもあるし、土地というのも怖いものがあります。

 広島県の呉市の事です。

 この後の入仏開眼供養、御先祖様の供養の詳細は省きます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
鳴釜神事の実際と考察
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