ベース


(画像は私の現在のベースです。上からフェンダージャズベース・フェンダープレシジョンベース・ミュージックマンスティングレー)

はじめに

シナロケといえば「ギターの鮎川さんとヴォーカルのシーナさん」と思い浮かべる人が多いと思います。バンドメンバーでドラムとベース「リズム隊」といわれる程、シーナ&ロケッツサウンドには欠かせない存在です。

ベースギターについてあまり知らない人に説明しますと、ベースとは4本(5本や6本もありますが)の弦でギターよりも低い音が出る楽器です。CDなどで「ベンベン♪」「ボンボン♪」と聞こえるのがベースの音です。「どれも同じ音じゃん!」といわれそうですが、自分もベースをはじめる前はそう思っていましたが、シーナ&ロケッツのCDやライブ映像を見るとベーシストによって同じ曲も違いがわかって、さらに聞く楽しさが広がります。
もちろん、ドラムあってのリズム隊なのでドラマーとの組み合わせもポイントですが、歴代のベーシストに的を絞って紹介します。

 

浅田 孟(あさだ たけし)

初期のシーナ&ロケッツのベーシストといえばこの方です。アルバムだと#1~#9までは浅田さんは9年ほど加入していました。浅田さんのイメージはミュージックマンのスティングレーですが、ピンナップぐらいまでは70年代のプレシジョンベースでどちらもCDではシンプルに弾いていますが、YouTubeなどのライブ音源では「ブリブリ」の音で、鮎川さんのギターの音に負けずガンガン弾いています。
2008年の終わりごろに再度加入してツアーを行っていますが、その後脱退して渡邊さんが加入しています。

奈良敏弘(なら としひろ)

サンハウス時代からベーシストです。(浅田さんも後期サンハウスに参加)アルバム「ハッピーハウス」「ドリーム&レボルト」2年程参加、15年ほど後の「ロケットライド」で再び参加、その後2022年の鮎川さんがお亡くなりになるまで長期間在籍しています。ベースは、84年のクレーイジーダイヤモンドでは、ミュージックマンのスティングレーを弾いていて、「ロケットライド」からは63年?プレシジョンベースと60年代のジャズベースを使用されてます。いつもニコニコしていてバンドのムドーメーカー的な感じで、シーナさんがお亡くなりになった後の3人でのシーナ&ロケッツのではボーカルをとっていたこともあります。

 

仲田 憲一(なかた けんいち)

自分の記憶だと90年の名古屋クアトロのライブで参加していて、その頃は渡邊さんがサイドギターで5人編成でツアーをしていました。YouTubeでも「ロックロールオリンピック」と言うフェスでその姿を見ることができます。当時は古そうなプレシジョンベースを抱え直立不動で引く姿を見て、かっこいいなと思い、ベースギターに興味を持ち出した思い出があります。最近の活動としては元ブランキーの浅井さんのバンドでベースを引いていましたが22年からは体調不良でお休みされています。その後は仲田さんからロミー木ノ下さん(ドラムがジョニー吉長さん)と入れ替わりがあり、92年「ハー・ハー・ハード・ドラック」をリリースしています。

橋本 潤(はしもと じゅん)

94年のアルバム「ロックオンベイビー」のPVや93年のニューヨークのライブハウス「CBGB」での映像に姿が確認できますので、「ハード・ドラック」発表後のロミーさんとサポート終了後に加入されたようです。元々は陣内さんのローカーズの三代目のベーシストで、低く構えたステングレーやギブソンのサンダーバードを引く姿は、ピストルズのシドビシャスを思い出すパンクな感じのルックスでした。自分はこの方が出ていたライブは見ていなく音源も少ないため見てみたかったです。残念2014年に55歳という若さでお亡くなりになっています。

穴井 仁吉(あない にきち)

96年か97年のクアトロでは、穴井さんが参加していてドラムは東川さんという「元ロッカーズ」組み合わせでパンクぽいノリでした。ライブではオールダウンピキッキングで愛用のG&Lのベース弾く姿に鮎川さんよりも穴井さんばかり見ていた記憶があります。脱退後も鮎川さんとの交流もありサンハウスの菊さんのエレクトリックマットでもベースを弾いています。だいぶ前ですがデジマートに穴井さんが使用していたサブのジャズベースが出ていて今でも買っておけばよかったと後悔しています。

 

他では、サイドギターの渡邊さんがベースに持ち替えて参加していて、シナロケ25周年記念のDVD「LOVE LIVE」などで見ることができます。渡邊さんがベースに転向してからは鮎川さんが一人でギターを弾いて4人体制に戻っています。2000年の「ロックザロック」から2008年の「ジャパニック」まではベースを担当されてギターとベースでかなり長い間シーナ&ロケッツに参加されていました。
この後が奈良さんが参加して2022年までシーナ&ロケッツのベースを担当されてます。
誰が1番ということではなく、今まで紹介したベーシストの方々が44年のシーナ&ロケッツのサウンドを支えて来たことを知ると、また違った角度で楽しめると思います。