再び、ロンドン(London, again)


大英博物館とゴミ収集のおじさん


6月13日(木)

ねじきです。
再びロンドンに戻ってきたので、今日はロンドン観光へ・・・と、その前にホテルの部屋に問題が発生していたのです。
話は前夜に遡りまして・・・

nogi:あ〜、ひどい目にあった〜
シャワー(室内)から出てくるなりnogiが一言。
Pi-子:ん〜、何かあった?
nogi:このシャワーお湯がでないんだよ。でも、ど〜しても頭洗いたかったから水でシャワー浴びちゃった。
ねじき:マジ?


Pi-子さんが浴室へ行って調べてみる
Pi-子:本当だ、しばらく流しっぱなしにしたけどお湯でないね。ちょっとフロントまで行って来る。
ねじき:浴室・トイレ付きの部屋にしたのにシャワー浴びれないんじゃもったいないもんね。


しばらくしてPi-子さんは戻ってきたがフロントは不在。
食堂にいた従業員に声をかけるが「そのことについては分からないから、明日部屋まで見に行く」といったようなことを言われ(この日は疲れていて闘う気力がなかったし by Pi-子) 部屋へ戻ってきたのでした。
nogi:でも、明日来てくれるって言ったんでしょ?
Pi-子:びみょ〜、ま、明日の朝、改めてクレームするよ。


その後、ねじき&Pi-子は別の階の浴室(別の階はシャワー・トイレが共同だったので)でシャワーを浴び、朝なってPi-子さんがフロントへクレームをつけに行ったのでした。

nogi:どうだった?
Pi-子:今、ちょうどチェックアウトタイムだから、フロントすごく混んでて「今は部屋を見に行けないから、もう少し待って欲しい」って従業員に言われちゃった。
ねじき:従業員が足りないのかね。

Pi-子:時間もったいないから2人で大英博物館行って来ていいよ。
nogi:Pi-子は?
Pi-子:従業員が来るの待ってるよ。大英博物館は行ったことあるし、どっちかっていうとお土産頼まれていたサッカーグッズ店に行きたいし。
ねじき:じゃ、お昼から合流しようか。今まで食事が質素だったから、ロンドンでは豪華なアフタヌーンティーに行きたいな。"フォートナム&メイスン"のアフタヌーンティーなんてどう?

Pi-子:いいねアフタヌーンティー。イギリスは主食はアレだけど、お茶&お茶菓子はおいしいから。
nogi:アフタヌーンティーってボリュームあるから、お茶と言うより1食って考えた方がいいもんね。
ねじき:待ち合わせ場所はどうする?
Pi-子:私はイギリスの地下鉄、勝手が分かってるからそっちまで行くよ。
ねじき:午後12時ちょうど、大英博物館の入り口に集合ってことでいい?
Pi-子:分かった、何かあったら連絡するから携帯持っててね。
ねじき:番号控えておいてね。
Pi-子:バッチです。

エディンバラの悲劇を繰り返さない為にも (^_^;)

こうして、ねじき&nogiは大英博物館へ出発。

大英博物館へはピカデリー線でホルボーン(Holborm)駅で下車徒歩五分
駅から案内板が出ているので迷わずに行けます。

大英博物館 の入り口
大英博物館、ガイドブックによると・・・もともとサー・ハンス・スローン卿という医師の個人コレクションだったらしい。(← すごい)
彼が亡くなった後、6万5000点の収集品と4万5000冊の蔵書を一括保管し、一般人の利用に供するという条件で国に譲渡したいとの遺言が公開されるが、 議会は初め「そんなガラクタに公金を費やすことはできない」として反対。
スローン卿の集めたお宝はあちこち散らばって・・・しまうかに思われたが、国が宝くじを発行して財源を確保することとなり、1759年に世界初の一般に公開された博物館として開館したのである。
・・・とはいえ入場希望の書類提出後、厳しい事前審査を受ける為、最初は1日の入場者は10人くらいだったらしい。

ねじき:外観は意外と地味目な建物だね。
nogi:中身は凄い物が沢山展示されているのにね。


イギリスの公営博物館や美術館は無料なのでそのまま中へ。(日本の博物館も見習ってほしいです)
外観はさほど大きくないと思ったけれど、館内案内図を見ると・・・やっぱり広い。
じっくり見ていたら何日もかかる、というだけのことはあります。

ねじき:どうする?
nogi:私、ど〜しても行きたい所があるから行くね
(うずうず)
ねじき:じゃあ12時に入り口で。(^_^;)
nogi:うん、じゃあね!
(ダッシュ)

というわけで各々に見学。

まず1階のエジプトコレクション。 なんといっても、イギリスの略奪っぷりがよくわかるエリア(笑)
有名なロゼッタストーンは昔は剥き出しで展示されていて触り放題だったらしいが、今ではアクリルケースで覆われていました。
でも写真OK、フラッシュ・・・はどうだろう?


ラムセス2世像
アクリルケース付きロゼッタストーン

とりあえずフラッシュを焚かないように控えめに写真を撮っていると。

外国人(東洋系)観光客:???????
えっと、発音の感じからして中国語かな?
さすが、大英博物館。世界からの観光客もいっぱい・・・なんて悠長なことを考えている場合でもなく
ねじき:・・・・・・!?ぱっぱーどん?
外国人観光客:Can you take a picture for me?
(と言いつつ、カメラを差し出す)
ねじき:あ・・・OK!
・・・という事をこの日は数回しました。
中国人に見えたのかな?

色々興味が尽きないが、何しろ広い!
・・・のでベンチでだらだら休み休み見学しているとnogiがカメラを担いで精力的に見物していた。
ねじき:nogiお目当てのモノは見れた?
nogi:うん。見たかったメソポタミアの物が見れて満足。
(← 某マンガの影響)

お次は二階へ。
二階にはミイラだらけのミイラエリアという所がありまして、入り口の辺りから人(貴族)の棺とミイラが何体もあり、最初は感動していたのですが・・・
ねじき:猫のミイラ、ワニのミイラ・・・何でこんなものまで作る??
あまりにミイラしかないのでだんだん感動が薄れてきた。

パシャ!
横でひたすらミイラの写真を撮るnogi。
ねじき:nogi、いい写真とれた?
nogi:棺とかはきれいで撮りがいがあるんだけどさ、ミイラ自体はね・・・(^_^;A
ねじき:犬とか猫とかもあったね。
nogi:どうするんだろうねあんなもの?



黄金色の巫女のミイラの棺

館内を見学する子供たち


東アジア系の展示物はイマイチ・・・
イギリスの略奪っぷりはエジプト同様に東アジアでもよく分かりましたが。(笑)

お昼になったのでPi-子さんと合流。

nogi:お疲れ〜、お湯出るようになった?
Pi-子:あ〜・・・っつうか、もともと壊れてもいなかった。
ねじき:どゆこと?
Pi-子:私もイギリスに来る前に聞いたけど、すっかり忘れてたんだよね・・・


詳しく話すと、バスタブには「熱湯の出るはずの無地の蛇口」と「水の出るはずの青色のボタンがついた蛇口」がついていました。
nogiは「熱湯の出るはずの無地の蛇口」をひねり、熱くなってきたら「水の出るはずの青色のボタンがついた蛇口」をひねろうとしていたのですが、全くお湯が出てこなかったので 「水の出るはずの青色のボタンがついた蛇口」をひねることはなかったのですが・・・

Pi-子:イギリスの蛇口って火傷しないよう、お湯の方だけに「青色のボタン」つけてる、って蛇口が存在するんだよ。
nogi:え〜!!だって常識的に「お湯は」で「水は」じゃんっ
Pi-子:それは日本の常識なんだよ。そもそもお湯にも水にも色なんかついてないんだし。
nogi:まぎらわし〜、いっそのこと両方無地だったら両方ひねってみたのに。
ねじき:せめて「H(HOT)」「C(COLD)」って表記にだけにしてほしいね。

ねじき:ところでサッカーグッズ店には行ったの?

Pi-子:いや、探したけど見つからなくて、人に聞いたらクローズしたらしい・・・でもいいや、いまワールドカップやってるから他でも買えるでしょ。
nogi:お目当ての選手とかいるの?
Pi-子:お土産を頼まれただけで、私がサッカーに興味があるわけじゃないんだけどね。 イギリスでTV見てたからベッカムとオーウェンだけはかろうじて知ってるけど。
ねじき:ベッカムかっこいいもんね。
Pi-子:よく知ってるね。日本じゃサッカーファン以外には知られてないでしょ。
nogi:TVで特集やってたよ。
Pi-子:えっ・・・へ〜、そうなんだ。3ヶ月日本にいないだけで浦島さんだな。

(まさか帰国後、ベッカムが女性週刊誌に載るようになっているとは思いませんでした。 by Pi-子)

などと話しながら高級デパート"フォートナム&メイスン(Fortnum & Mason)"のアフタヌーンティーへ。
紅茶商フォートナム&メイソンは、ロンドンでも1707年創業の超老舗で、また英国王室御用達のお店でもあります。

フォートナム&メイスン(Fortnum & Mason)入り口
一歩お店の中に入ると1Fのホールは紅茶、お菓子の他、高級食材がずらり・・・さすが英国王室御用達!
もっともお値段の方もかなり・・・ですが。

Pi-子:そろそろお土産も買わなきゃいけないから、帰りにちょっと見ていこうか。
nogi:今はお腹が減ってるからアフタヌーンティーが先。あ、あそこかな?

1Fに一角にお茶ができるようなカフェを発見したけど・・・

ねじき:1Fのはクリームティー(スコーン+クロッテット・クリーム+ジャム+紅茶のセット)ができる喫茶店のような感じで、本格的なアフタヌーンティーは上の階だよ。
調査済みのねじきに従って、上の本格的なアフタヌーンティーができるカフェへ。

店内も家具もちょっとくたびれているけど、それが逆に"老舗"感をかもしだしていて、いい感じ。
BGMはもちろんピアノの生演奏。

Pi-子:(メニューを見ながら)アフタヌーンティーのセット・・・と。お、紅茶はメニューの中から好きな紅茶をセレクトできるんだ。
nogi:うれしいね。何にしようかな。これだけ種類があると目移りするよ。
ねじき:ハーブ系、フルーツ系?オーソドックスなところで"Traditional tea"ってのもいいかも。
Pi-子:決まった?ちょうど店員さんが来たからオーダーするよ。Excuse me ・・・

おばちゃんウェイトレス:Yes, ma'am ?
Pi-子:注文お願いします。アフタヌーンティーのセットを3つ、それから紅茶は・・・えっ!?

Pi-子さんがまだ紅茶を注文していないのにおばちゃんウェイトレス、さっさとメニューを下げて、すでに数歩下がっていた。

Pi-子:ちょっと待って!まだ紅茶を注文していないのですが・・・
おばちゃんウェイトレス:・・・ぼそ
Pi-子:はぁっ!?・・・もう1回メニューを貸して


3段トレー これぞアフタヌーンティー!
Pi-子さん、むっとした感じでメニューをもう一度もらい、一言。
Pi-子:頭きた!!絶対に"Traditional tea"以外の紅茶を頼もう!!
事態が呑み込めていないながらも、"Traditional tea"以外の紅茶を再オーダー。
今度は紅茶をちゃんとオーダーできたみたいだけど?

nogi:どうしたの?何か言われた?
Pi-子:うん、あのおばちゃん「日本人はみんな"Traditional tea"でいいんでしょ」って言いやがった!!
ねじき:え〜、まぁ、一番定番っぽいからオーダーしやすいんだろうけど。
Pi-子:でも"紅茶はお好きなものを選べます"ってメニューに書いてあるのにそれはなくない?
(怒)
Pi-子さん、完全に怒りモード

しばらくして「これぞアフタヌーンティー!」という感じで3段トレーが登場!
一番上にケーキ、真ん中にスコーン、一番下にサンドイッチ。
どれも美味 ( ^0^)p

もちろん、自分でチョイスした紅茶も美味しくて、料理は言うことなしでしたが・・・
Pi-子:最初のウェイトレスのおばちゃんの態度でかなりの減点。日本のフォーシーズン(椿山荘)のアフタヌーンティーのが総合的に上・・・ってことで。
ねじき:・・・1Fの食料品も見ていく?
Pi-子:私はいいや。他のお店に行く。日本に帰ってもフォートナム&メイスンの商品は絶対に買わない!
ねじき&nogi:・・・・・・・・・・・・・・・・・・(^_^: (-_-;


Pi-子さんの意思を尊重して(?)フォートナム&メイスンの売り場は素通りし、ロンドン三越、ハロッズと、まぁ典型的なお買い物コースへ。
ロンドン三越は日本語も通じるし・・・っていうか、ほとんど日本と同じサービスが受けられ
ハロッズの店員さんはとても親切でした。(フォートナム&メイスンのババァ、見習え!! by Pi-子)

(ねじき)