オックスフォード(Oxford)



クライストチャーチ(Christchurch)

6月14日(金)

長かったんだか、短かったんだか分からないイギリス旅行もとうとう終わりの時が近づいて参りました。
最終目的地はオックスフォード

場所はよく分からなくても、殆どの人は地名と、どんなところかなんとな〜く分かっているはず。
1000年以上の歴史を持つ英国圏で最古の大学であり、多くの偉人や才人が多く輩出している「大学の町」であります。
・・・とはいえ、「オックスフォード大学キャンパス」なんてものがあるわけではなく、39のカレッジと6つのホールから成っている、いわば「大学の集合体」なんですね。
ちなみに英国の「カレッジ」というのは敷地内に寄宿舎・食堂・講堂・礼拝堂などがあり、教員と学生が寝食を共にし、学ぶという独特のシステムを持つ学校であり、アメリカや 日本で使われている「二年制の大学」という意味ではありません。

ねじき:ロンドンからバスで約2時間か〜、近いような遠いような。
nogi:そうだね〜。ロンドンから来ると緑が多くて空気もいいような気がする。
Pi-子:オックスフォードの空気吸ってるだけで頭がよくなればいいのに
(← 願望)

まずはハリーポッターの撮影に使われたボドリアン図書館(Bodleian Library)へ。
ここには、なんと500万冊の本があり、英国の出版物はすべて収められているとか。

この中のディヴィニティ・スクール(Divinity School)はホグワーツの医務室として使われてました。
2Fにあるデューク・ハンフリー図書館もホグワーツの図書館として撮影に使われましたが、そっちはガイドツアーに参加しないと見られないので、私たちは1Fの ディヴィニティ・スクールを見学。


ホグワーツの病棟シーンに使われた
ディヴィニティ・スクール(Divinity School)
ボドリアン図書館(Bodleian Library)入り口

ディヴィニティ・スクールを出た後は・・・?
nogi:う〜ん、聖マリア教会へ行ってみたいかな。ここから近そうだし。
ねじき:何?ハリポタのロケ地?
nogi:ううん、尖塔に登ると、街並みが一望できるんだって。

なんだ、ハリポタと無関係か
ロケ地(ディヴィニティ・スクール)を見ても感激するわけでもなく、すっかりテンション下がりまくり↓のnogi。

街のほぼ中心にある聖マリア教会(St. Mary's Church)
塔の入り口で3ポンド払い、あとはひたすら登る、登る・・・

ここも歴史のある建物なので、やや危険な状態。
人がすれ違えないぐらい狭い上、階段がガタガタ&つるつる。

足元に気をつけながら螺旋階段をグルグル回っていく。
nogi:ヨーロッパの建物って古いからか、螺旋階段が多いよね。これだと高さが分からないからいいや。
ねじき:はぁ、はぁ・・・いつも思うんだけど、ヨーロッパの建物って、お金払って体力使わされるのが納得いかない!!

ねじきは少し運動した方がいいぞ。(^_^;

ほどなく塔の一番上に到着。
体力使った後はオックスフォードの町を一望できてサイコー!・・・といいたいところだけど
nogi:天気さえよければ、サイコーだと思うんだけどね。
ねじき:Pi-子さんがいる限りしょうがないよ!!
Pi-子:雨が降ってないだけいいでしょ! (`_´)



聖メアリー教会の塔の上 ああ、天気さえ・・・
聖メアリー教会(St. Mary's Church)

ねじき:次は?
Pi-子:クライストチャーチの食堂へ行こうかと思ったけど、一旦お昼にしようか。

ねじきがその提案に反対するわけもなく、お昼をとってからクライストチャーチへ・・・

ねじき:なんだろ、あのお店?ちょっとファンタジックな感じ。
nogi:"Alice's Shop"だって。アリスっていうと「不思議の国のアリス」?
Pi-子:そうかも。「不思議の国のアリス」のモデルになった"アリス"ってクライストチャーチの学長の娘だったんでしょ。

ちなみに作者のルイス・キャロル(本名:チャールス・ドジソン)はクライストチャーチで数学の講師をしていました。
せっかくだからアリスのお店も入って行きますか。

お店の中は「不思議の国のアリス」のファンタジックな雰囲気。
ところで「不思議の国のアリス」ってどんな話だったっけ?
確か因幡のシロウサギを追いかけて行って、クッキーを食べると大きくなったり小さくなったりして、最後はトランプの女王の裁判にかけられるんだったかな?(完全にうろおぼえ)

さて、アリスのお店を出て、次こそクライストチャーチへ
オックスフォードで一番大きなカレッジ(学寮)、クライストチャーチ。
カレッジ(学寮)と大聖堂が一緒になっている面白いスタイルの大学というか・・・聖堂というか・・・
余談ですが、ニュージーランドにある"クライストチャーチ"の地名はオックスフォードのクライストチャーチカレッジに由来されています。

ハリーポッターのホグワーツ魔法学校の食堂は実際にはクライストチャーチの学食なのです。
入り口にはハリーポッターの写真が貼ってあり、観光客にも公開していますが、本来は学生の食堂なので、当然ながら学生の食事の時間に入ることはできないのです。
(聖マリア教会の後、先にお昼にしたのはねじきの為ではなく、これが理由だったのです。)

食堂の前に「今日のメニュー」と書かれた黒板を発見。
nogi:今日のメニューはロースト・ビーフ、チキン・・・だって。
ねじき:おいしいのかな?
Pi-子:おいしいと思う?
ねじき:・・・いや

この2週間でねじきも「英国に美味い物ナシ!(紅茶とお菓子類を除く)」と悟ったらしい。


クライストチャーチ大学内の学食
ホグワーツでも食堂として使用
今日のメニューは?

食堂の中に一歩入ってみると、縦長の机の中央にはスタンド、そして夕食用なのかすでにお皿が並べられており、また壁一面に肖像画がずらり。
nogi:ここはさっきのディヴィニティ・スクールよりもホグワーツの雰囲気が出てるね。
Pi-子:うん、壁の肖像画から幽霊が出てきそうな雰囲気。
nogi:でも案外狭いんだね。
ねじき:映画ではCGで広くしてるみたいだよ。

そういやゴースランドもかなり小さな駅だったっけ。
あれも映画ではCG使ってるんだろうな。

Pi-子:これにてハリーポッターロケ地めぐり終了だけど・・・nogi、感想は?
nogi:あ〜、半年前ははまってたんだけど、最近はちょっとねぇ・・・(^o^;

一体、何の為にイギリスまで来たんだろう!?

とちょっと疑問に思うが・・・ま、面白かったからよしとするか。

この後、オックスフォードの街をぶらぶら


街の中心、カーファックス・タワー
雅子様の通ったベルリオル・カレッジ
(なにやらイベントが行われていたらしく入場できず)


マートン・カレッジの中庭
皇太子様が通ったマートン・カレッジ

Pi-子:ロンドンに帰るにも、まだ早いかな。ちょっとお茶でもしていこうか?
ねじき:賛成!(^o^)/


昨日のフォートナム&メイスンと違い、近代的なフツーのカフェへ入る。

ねじき:紅茶をオーダーしたら、ティーバッグが出てきたよ。イギリスなんだからティーリーフで提供してほしいな。
Pi-子:普通のカフェじゃそんなもんだよ。スタバも街中にいっぱいあるし、日本と変わらないかな。

アフタヌーンティーやってるお店の中を見るとおばちゃんとそれ以上の方々か、外国人観光客でいっぱい。
イギリス人=アフタヌーンティーという図式は過去の物になりつつあるのかもしれませんね。
もっとも私がお金と時間のありあまっている方々に縁がないだけかもしれませんが。

nogi:それをいうなら、日本だって日本茶を出すお店よりコーヒーを出すお店の方が圧倒的に多いじゃん。
ねじき:それもそうだね。最近でこそ抹茶フレーバーなんてモンもあるけどね。

お互いに伝統は大事にしたいもんですな。

Pi-子:明日はとうとう日本かぁ。約3ヶ月、短かったような、長かったような・・・
ねじき:私は2週間だったからビミョ〜だな。でも、イギリスを約半周した感じだからよかったかな。
nogi:私は1週間だったから、すごく短かったよ。

Pi-子:1週間じゃ確かに短いよね。でも今回はみんな現地集合でどうなるかと思ったけど、無事に会えてよかったよ。
ねじき:エディンバラでは置き去りにされるってトラブルもあったけどね。
nogi:いや、あれは不幸な事故ってやつで・・・(^o^;A


とても微笑ましく旅の思い出を語らう我々。
そこへお店のウェイトレスがやってきた。
ウェイトレス:伝票です。この中にサービス料は含まれていませんので!
Pi-子:え・・・

nogi:どうしたの?
Pi-子:いや、今、おもむろに「チップをくれ」と言われた。(^o^;A
ねじき:普通いくらぐらい払うの?
Pi-子:あ・・・

思い返せば3ヶ月、学校に通っている時は寮のようなホテルにいたし、旅行中はB&Bだったし、外で食事をする時もチップがいらないようなパブかファーストフードだったから・・・ 実はチップを請求されたのは初めてのような気がする。

Pi-子:だいたいオーダー金額の1割ぐらいでいいんじゃないかな?
ねじき:お茶だけだかで3人でも10ポンド満たないから£0.90ぐらい?
Pi-子:中途半端だから£1にする?
nogi:£0.90のが3で割り切れるからそっちのがいいじゃん

2人とも妙にセコい・・・ (-_-;

結局、細かいお金がなかったので£1を置いて、お店を後にしたのでした。



その夜はロンドンに帰り、翌日は日本へ帰国。
それから社会復帰に転職活動をしようとしていた矢先、前の会社から「状況が変わったから帰ってこいよ」コールを受け、復職することに。

よかったといえば、よかったのだけど、イギリスへ行く前と何が変わった?
強いて言えばアメリカ英語がすごく聞き取りにくくなったこと?

一体、何の為にイギリスまで行っただろう!?

束の間のシンデレラ・リバティ?・・・ま、留学も旅行も楽しかったよしとするか。

(Pi-子)