ケンダル(Kendal)


ケンダル城址

6月4日(火)
Gloucester(グロスター)から4〜5時間かかってOXENHOLME LAKE DISTRICT(オクセンホルム湖水地方)駅へ到着。
ねじき:腰、痛〜い"/(;-_-)
Pi-子:うん、飛行機よりもリクライニングができない分、辛いね〜。(^_^;)


実は列車のイスが最悪だったのでした。
90度の直角シートでリクライニングはなし、古い車体だったのでクッションもなし同然、さらに困ったのは・・・
Pi-子:いや、でもさ、降りられてよかったよ。
ねじき:本当、列車のドアに把手がないなんてビックリだよね!


イギリスの古い列車は把手がないということ、本で読んで知ってはいたけれど、まさかそんな車両に当たってしまうとは思いもよらず。
昔は列車の旅なんて貴族か金持ちのもんで、乗り降りはポーターが開けるのが当然・・・だから把手も外にあって当然。
今では到着駅でポーターが待ち構えている・・・なんて人の方が少数だろうから、どうやって開けるのか?というと、まず、窓を開け、外に手を出して、 自分で把手をつかんで開ける・・・のだけど、Pi-子は身長が子供サイズなので手が届かないという非常事態発生!
後ろにいたお兄ちゃんが代わってくれて、開けてもらえて本当によかった。

気を取り直して、駅の外へ出ると、目に入ってくるのは木と羊と緑のみ
予約しておいたB&Bの地図をよく見直してみる
Pi-子:あ、違う。この駅の逆側だ。
ねじき:そ・・・そうだよね、B&Bって駅のそばだっていうから、反対には家が立ち並んでいるんだろうね。


駅の反対側へ行ってみると・・・

ねじき:え・・・Pi-子さん、降りる駅間違えてない?
「反対側」はもっと寂しくて、駅前に数台が駐車できるスペースがあり、車が1、2台止まっているのみであとは林、林、林・・・

Pi-子:いや、確かにここ(のはず)B&Bも駅前ってわけじゃないから、地図の通りに行ってみよう。

かなり不安な気持ちになりながら歩いていくと、林が途切れたところに"The Glen Guest House"という文字を発見!
よかった、Pi-子に過失なし!

呼び鈴を押すと、中年のご夫婦とデカイ犬(猟犬)2匹は出迎えてくれた。



昨日より値段は若干下がっているのに、それよりも広い部屋、さらに「イギリスのカウントリーサイド」っていう感じの素敵な部屋だ。
ねじき:この値段でこの部屋に泊まっちゃうと、ロンドンのホテルに泊まれないね。
Pi-子:まぁ、地価が違うから仕方ないけどね。ところで日没まで時間があるけど、どうする?
ねじき:この辺って何かある?
Pi-子:さっきB&Bのおじさんがケンダルまでは歩いて行けるって言ってたから行ってみる?ここにいても何もないし

そう、あるのは木と羊と緑のみ

ねじき:お昼食べてないからお腹減ったし、夕飯の調達もしなきゃいけないから、行こう!
電車の中でサンドイッチを軽〜く食べたはずなのだが、ねじきにとっては「食事」のうちに入らなかったらしい。

ねじき:ケンダルまで歩いて行くの?
Pi-子:うん、電車の本数あんまりないし、どうせヒマだから。帰りは疲れたら電車にしようか。

思い立ったらすぐにGO!

見渡す限り、羊・羊・羊・・・(&緑)
牧歌的な景色が続き、しばらく歩き続けると住宅地に出た。
ねじき:・・・イギリスの家ってみんなこんなに庭がきれいなもん?
Pi-子:みんなではないけど、きれいな家が多いね。やっぱり、ガーデニング命!なんじゃん?
ねじき:見るのはいいけど、これだけの庭にするのってたいへんそう。


途中、四方をレンガで固めた、庭なし、駐車場のみの家を発見!
Pi-子:素晴らしい庭ばかり見せられると、こうゆうのってほっとしちゃう。
ねじき:この家の人はガーデニング命!じゃないんだねぇ。
Pi-子:その代わりクルマ命!なんじゃん?お隣さんが庭の手入れしている時に車の手入れしてたりして・・・
ねじき:どっちにしても、イギリス人って凝り性なのかもね。

そうかもしれない。
ケンダルの街 おもちゃの家みたいです
そうこうしているうちにケンダルの街に到着。
Pi-子:ま〜ず、どこから行こうか?
ねじき:お茶!もしくは夕食の調達!
Pi-子:・・・ま、見たところ一番大きな通りへ行ってみよう。


B&Bでもらった地図を見ながら、街で一番栄えてそうな所へ行くが、 今日まで「ゴールデン・ジュビリー」の祭日なので、オープンしているお店の少ないこと、少ないこと・・・
ねじき:夕食、どうしよう・・・お茶も・・・
ねじき最大の不安

しかし、全てのお店がクローズしているというわけでもないので、わずかながら希望を持って先へ進むと・・・ありましたよ、数件だけどオープンしているお店が。
ねじき:選択肢は少ないけど、一番人が入っていそうなお店に行こう。
Pi-子:・・・・・・・・・・(^_^;


ねじきの指示通り、数件の中で一番流行って(?)いそうな、スーパーに入り、パンとカップパスタを購入。

Pi-子:あと、この街には由緒正しき教会があるみたいなんだけど・・・
ねじき:それよりお茶!
Pi-子:・・・・・・・・・・/(^_^;


本当にヨーロッパの休日ってお店がやってないのよねぇ・・・と思いつつ、しばらく行くと、川っぷちにこじゃれたお店を発見!
外の席に座ってお茶している人がいるので、あそこはオープンしているってことだよね!
Pi-子:Hello!お茶をいただけますか?
お店のおばちゃん:ごめんなさい、今日はもう閉店なの。
Pi-子:え・・・ああ・・・残念だけど、しょうがないですね、どうも。


Holy Trinity 18世紀に建設された地元の教会
Pi-子外に出るが、ねじきは未練がましそうにその場に立ちつくしてる。
ねじき:え?何?何で外に出ちゃうの?
Pi-子:あ・・・あのね、今日は閉店なんだって。(^_^;

ねじき:ええっ〜〜〜〜?。・°°・(>_<)・°°・。


Pi-子:B&Bに帰って、お茶しようよ。ほらっ、部屋もお茶セットもかわいかったじゃんっ、ねっ。

他に開いているお店も見つからず、ねじきしぶしぶ承諾。

帰りがてら、さっき言った由緒正しそうな教会へも行きました。
中から賛美歌(?)が聞こえてきたので、中には入らず、外見を見るのみ。
夕刻のお祈りなんだか、ジュビリーのイベントでなにかしているのかよく分からなかったし、何よりも背後でねじきの殺気(っていうか、ただの「空腹」)も気になっていたし・・・

山(丘)の上にはケンダル城の址が見えるが、もはや山登りする気力もなく、帰ることにする。

夕食のカップパスタは格別においしかった。

(Pi-子)


本日のお宿: The Glen Guest House           
TEL:44(0)1539-726386 Fax:44(0)1539-724434

今回の旅行の中で間違いなくNo.1なB&B。お部屋は広く、内装もかわいくてGOOD!
3部屋しかない小さなB&Bなのでオーナー(と犬)のフレンドリーな対応がうれしい。
OXENHOLME LAKE DISTRICTの駅から近く、電車で旅をしている人には便利です。