グロスター(Gloucester)


グロスター大聖堂のステンドグラス

6月3日(月)
昨日の夜は最悪 m(_ _;m)
西向きの部屋だったので夜は、夕方の余熱でさらにヒートアップ!さらに狭い!
ねじき:狭くてダブルベッド!?・・・最悪
Pi-子:あっ、私、寝相悪いからね。夜中に蹴飛ばしてもクレームは不可ね。
ねじき:え〜、ひで〜。でもお互い様だよね。


そして翌日
Pi-子:あ〜っ、最低。暑くて寝られないし、ねじきはヒジテツくらわすし!
ねじき:そうだったの?でもクレーム不可だよね (^o^)

ああ、クレーム不可なんて言うんじゃなかった!

Pi-子:バスが来たよ
今日はロンドンからグロスターに行くのです。


約3時間でグロスターに到着。

ん?今日は平日だというのに周りが騒がしい・・・
人のいる方へ行くと、なにやら仮設ステージのようなものが出来ていて歌手(?)が歌っている

Pi-子:あっ、今日は平日だと思っていたら「ゴールデン・ジュビリー」でお休みだ。
ねじき:「ゴールデン・ジュビリー」って何?
Pi-子:今年はエリザベス女王の在位50年の年でその記念祭のことを「ゴールデン・ジュビリー」と言っているよ。 忘れてたんだけど、今日は記念の特別休日だった。
ねじき:ふ〜ん
Pi-子:早く本日のお宿をゲットしなきゃ!明日もお休みだから今日は休前日だよ。
ねじき:予約してないんだ。
Pi-子:平日だと思っていたから・・・。でもB&Bがある通りはチェックしてきたから大丈夫。


・・・と思っていたんだけど、歩けどB&B、全然ないよ。(T_T)
Pi-子:バスの中から見た時は数件のB&Bがあるように見えたんだけどな。
ねじき:それって車だったらすぐだけど、歩くとけっこうな距離があるってやつじゃないの?
Pi-子:・・・・・・・・・・いえてる。じゃ、あの林の手前まで行ってB&Bがなかったら、駅の方へ引き返そう。


さて、神様はPi-子の日ごろの行動をちゃんと見てくれていたのですね。
そろそろ引き返すか・・・というところで、"The Edward Hotel"というホテルを発見。

中に入って、まずは部屋を案内してもらうと・・・軽く昨日の倍の広さはある(^_^;
金額的にはこっちのが高いけど、10ポンドの差で部屋もベッドも倍の広さの環境で泊まれるなら、と即決定。
予算(1人当たり20ポンドまで)はちょっとオーバーしてたけど、ま、いいかぁ。

宿が決まったのでさっそく街へ。
最初にメインのグロスター大聖堂へ行きますか。

グロスター大聖堂は1300年以上もの歴史を持つ祈りの場であり、英国で最も美しい建築物であると言われています。
有名なのは回廊・・・そう、ここの回廊はホグワーツの廊下として使用されているんですよ。

重い扉を開けて中に入ろうとすると、扉のそばに立っていたおじさんに制された。
おじさん:しっ〜・・・ぼそぼそぼそ・・・
おじさんっ、私のヒアリングの能力じゃ、その「ぼそぼそ」は聞き取れないっ!

Pi-子:え〜っと・・・入ったらダメ?
おじさん:入ってもいいけど、静かにね

・・・なんか、ものすごい子供に扱われてるんですけど(^_^;

さて、気を取り直して、大聖堂の中へ足を踏み入れると・・・
「静かに」と言われたので、静かなのかと思ったら、その逆。
中ではクラッシックのコンサートが行われていたのです。

状況を飲み込めないでいると、傍らにいたおばさんにパンフレットをもらう。それには"Golden Jubilee Concert"と書いてあった。
Pi-子:これも女王の在冠50年周年のイベントなんだ。
ねじき:街中が「ジュビリー」だね。
Pi-子:国中が「ジュビリー」なんだと思うよ。


無料だというので、着席して、我々も演奏を聴くことにする。
荘厳な大聖堂の中で重厚なクラッシックコンサートを聴けるとは感動。(普段はクラッシックは聴きかないけど)
教会とか聖堂って音響もすごいいいのよね。

最後は英国の第2国歌と言われるぐらい英国人には親しみのあるエルガーの「威風堂々」を演奏にあわせて全員が合唱してコンサートは終わった。

Pi-子:ラッキーだったね。
ねじき:うん。

演奏が終わって、パイプイスがすべて撤去されると「ここでハリー・ポッターの撮影が行われました!」と自己主張している大きなパネルを発見。
ねじき:こうやって写真があると分かりやすくていいね。よほど印象的な場面じゃないと忘れてるから。
Pi-子:言えてる

では、回廊へ。

それまでは「厳かな聖堂」モードで頭の中には、先ほど聞いたクラッシックの音楽が流れていたのだけど、この回廊に足を踏み入れると 「ハリー・ポッター」モードに一転してしまった。
Pi-子:なんか魔法使いたくなるね〜。なんだっけ、あれ、ほら、*1なんちゃらなんちゃらレビオーサ!
ねじき:なんちゃら〜じゃ無理だと思うよ。杖もないし。やっぱり、*2なんとか横丁へ行って買わなくちゃ。

2人ともうろ覚え。

大聖堂を出たところに"キングス・スクール"を発見!
Pi-子:ここの生徒がエキストラとして映画に出演してるんだよね。
今日は休日だったので、生徒たちが見られなくて残念。(こうゆう書き方をすると変態みたいだ)

余談ですが、学校の横に一匹の猫がいました。あれは、やはり*3マクゴナガル先生だったんだろうか・・・

その後、グロスターの町をふらふらし、グロスター・ドックにやって来た。
ヴィクトリア朝時代は重要な造船所があったのだけど、今は使われておらず、博物館があったり、レストランがあったり、言わば「おしゃれスポット」として(?)再開発中のようです。
周りに倉庫がありますが、これも当時の名残なのか、それとも今も使われているのか・・・分かりません。



その夜、TVをつけるとライブをやっていた。
Pi-子:私、あんまり洋楽聴かないからよく分からんのだけど、これって"Queen"の曲だよね?
ねじき:そうだよ。何のライブ?これも「ジュビリー」?
Pi-子:クラッシックならともかく、ロックなんかやるか?


しかし、しばらく見続けると・・・
司会者:女王(Queen)在位50周年記念に"Queen"の曲をありがとう!
QueenにQueen・・・イギリス流のダジャレかなぁ?(^_^;

Pi-子:これ、マジでジュビリーのお祭りの一つだったんだ。
しかも、このライブバッキンガム宮殿内で開かれてる!!

その後、洋楽にあまり明るくないPi-子ですら知っている大物、ポール・マッカートニー、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、 ロッド・スチュワートなどが続々と登場、最後はバッキンガム宮殿の上から花火の雨が降り注ぎ、終了した。

Pi-子:すご〜、今の見た?
ねじき:うん。宮殿の上から花火か・・・木造建築じゃないから火事にはならないんだろうけど。


ライブに花火・・・日本の皇室でもぜひやってほしいと思います。

(Pi-子)


本日のお宿:  The Edward Hotel






*1 Wingardium Leviosa(ウィンガ―ディアム レビオ―サ)・・・ 物を浮遊させる呪文

*2 AlleyDiagon Alley(ダイアゴン横町)・・・ 魔法用品のショッピングスポット。ホグワーツの生徒(先生も)御用達。

*3 Mrs.McGonagall(マクゴナガル先生)・・・ ホグワーツ魔法学校で「変身術」を教えている先生。自身も猫に変身する。