エディンバラ(Edinburgh) 〜はぐれてしまった3日目〜



ホリールード宮殿 ("アーサーの椅子"から)



6月9日(日)
うぅ〜足が痛い…
イギリスに来て、寝覚めが良くないなー。昨日は頭痛で今日は足か… (+_+)
まぁ、しょうがない、水ぶくれの水もひいたみたいだし…バンドエイドで補強しよう。
・・・と、バンドエイドで足を補強を施すこと数十分。

nogi:そろそろ起きよ〜よ、Pi-子、ねじきっ!
Pi-子:ここの朝食遅いから、遅くても大丈夫だよ。
ねじき:・・・・・・・・・・・

そりゃそうだけどさー (^_^;)

いぃもん、TV見てるもんっ ぱち(←TVのスイッチを入れる音)
おー!サッカーやってるっ!・・・そうです、只今、日韓ワールドカップ開催中ですっ!
どこvsどこだろ?両方ともユニフォームがよく似ているのよね・・・と見ていたら、ねじきが起きてきた。
サッカーを見たいのかな?あれれ?トイレ?洗面?

…しばらく出てこなかった。先に行っとけば良かった〜(小さく後悔)
  後から事情を聞いてみたら、どうやら洗濯をしていたらしい…(^^;) 昨日は疲れ果てて、できなかったんだね。

その後、いい加減お腹が減ったので、Pi-子をたたき起こして朝食に行くが・・・まだ準備が出来てな〜い。
しょうがないので唯一用意されていたフルーツをつまんで待つことにしよう。



準備が遅かったけど、無事に朝食も終わり、さぁ出かけるかー!
と、部屋に帰りTVを付けたら(つい、習慣で付けてしまった)日本戦(予選の2戦目)だったっ!
おぉ〜〜(@_@) ちょっと見たいかも…

と、nogiとねじきはTVにくぎづけっ!いつまで経っても出かけない2人にいい加減焦れてきたPi-子…
Pi-子:あ〜、もう行かないんだったら、1人で出かけるよっ!カールトンヒルへはnogiが行きたいって言ったんでしょ!

う〜ん・・・そう言われちゃあねぇ・・・後ろ髪引かれつつも出発〜 (^_^;)

空はど〜んより曇っていて、今にも雨が降りそう・・・でも、昨日もそう思っていたら晴れたし、Pi-子も「イギリスの天気は変わりやすい」って言ってたし・・・
楽観的に考えようとしたけど、間もなく雨が降ってきた。しかも結構強い雨。

Pi-子:あ、あそこの本屋さん、開いてるからちょっと雨宿りさせてもらおう。
今日は日曜日。ヨーロッパの日曜日は日本やアジア諸国と違って、営業しているお店が少ないから、こうゆう時困るのよね。
エディンバラは都会だから、田舎よりは営業しているお店が多いとは思うけど。

お店の中を見ても英語の本ばかりなので(当たり前)店内から外を見ていると・・・
おおっ!この雨の中屋根のなし2階建てバスの2階に乗っている人々がいる!!
根性入ってるなぁ〜と感心してしまいました。

気がつくと、いつの間にかPi-子とねじきは雨具を着ていた。
しかし、nogiは何〜にも雨具を持ってなかった。(苦笑)
上着に帽子しかないけど、しょうがないやねー。あるだけマシかな。

しばらくすると雨が弱まってきたので今のうちカールトンヒルへ。

カールトンヒルはエディンバラ城から東に1マイルほど行ったところにある小高くそびえる丘です。
ここから見るエディンバラ市街の風景は最高!と聞いていたから来たかったのですが・・・
Pi-子:天気がよければ最高なんだろうね・・・ここ。
ねじき:うん、ガスってなければ素晴らしいんだろうね…
nogi:・・・・・・・・・・・・・・


でも、せっかく雨の中ここまで来たのだから写真はとっておこう。
それから丘の上にも何か建物が建っているから、あれも。

nogi:Pi-子、あの建物は何?作りかけのパルテノン神殿みたいなの
Pi-子:よく分からないけど、途中で予算がなくなったので未完成のままになっているらしい。

どこかの国の公共事業と同じだな。(^_^;

しかし、昨日のエディンバラ城はすごい人(観光客)がいたけど、やっぱりこっちは人が少ないね。
[日本人団体客ツアー御一行様]に参加されている方々来ないか、来たとしてもちょっと見て終わりでしょう・・・なんてことを考えていたら

日本人ツアーのガイド:はい、皆さん、ここがカールトンヒルです。晴れていたら眺めがとてもよかったのですが・・・
本当にいた!(一昨日の空港と昨日のエディンバラ城で会った人たちじゃなかったけど)
そして、本当にすぐに帰った!(笑)

私たちは、雨が止んできたのと(降ったり止んだりだった)「せっかく、ここまで来たんだから」ということもあり、しばらくカールトンヒルを散策していた。
そしたら、だんだんガスがなくなってきて、昨日行ったホリールード宮殿と、その向こうの"アーサーの椅子"がはっきり見えてきた。

いぃ眺めー!ますます登りたくなったなぁ〜 o(^-^)o

nogi:ねぇ!Pi-子!やっぱり、あれ登りたいな〜!
Pi-子:えっ・・・まぁ、しょうがない。付き合うよ。ねじきはどうする?
ねじき:・・・・・・・・・・・
(←やっぱり登りたくないらしい)

"アーサーの椅子"に登る前に、もうすぐお昼の時間でもあったので、カールトンヒルを下り(丘の上はお店など何もありません)街中のバーガーキングへ。
前にイギリスに行った人から、バーガーキングは日本よりイギリスの方がおいしいと聞いていたので、一度食べてみたいと思っていたし、 スコットランド料理は昨日で懲りたので・・・(^^ゞ



待望のバーガーキングは確かにボリュームもあっておいしかったけど、値段が高いな〜(泣)
日本円にしたら1,000円ぐらいするかな?(この時、円安だったので、そのせいもあると思います)

さて、これから長時間歩くことだし、出る前にトイレに行ってこよっと思って、トイレに入ったら…

ドン、ドン、ドン!!(ドアを大きく叩く音)
女の子:℃\$¢£#%&*@§☆★○●◎◇◆※!

隣の個室から子供の泣き声が聞えてきて、しかもドアを激しくノックしてる。
え? (@_@) どうしたんだろ? 鍵が開かなくなったのかな?
言ってることはわかるんだけど、子供をなだめる言葉が出て来ない…困ったな〜。

そうこうしてる内に親子ヅレが入ってきて、お店の人を呼んでくれて、事態を収拾してくれた。
あ〜〜良かったー。

席に戻ると、閉じ込められていた女のコが隣の席に居た。
よほど怖かったのか、まだ目から涙を流している。
Pi-子:隣の女の子、どうしたんだろね?今は落ち着いているけど、さっきまで大変だったんだよ、ずっと大泣きしててねー。
そっかーそうだよねー。nogiもあのトイレに閉じ込められたら嫌だもん (>_<)
nogi:ああ、今さ〜、トイレでね…(以下略)
狭いよ〜暗いよ〜怖いよ〜!(爆)(「うる星やつら」参照)・・・って心境だったのかしら?

nogi:さて、んじゃ"アーサーの椅子"に行こうか〜♪
Pi-子:行くの〜?ホントに?……はぁぁ〜〜しょうがない、付き合うよ。
ねじき:う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…どうしようかな〜?
(←やっぱりイヤらしい)
Pi-子:ん〜と…なんだっけ?ホリールード宮殿の近くのファッジの店に行きたかったよね?なら、そこで待っててもいいから、とりあえず途中まで行こう!
と、3人てくてくてく。

nogi:あれ?ここで曲がるんじゃないの?Pi-子
Pi-子:いや、「ニコルソンズ・カフェ」に行こうと思って…nogiも見たいでしょ?
nogi:あ、そうね。見たいかな〜。

・・・と、答えておきながら、実はこの時何のことだか、さっぱりわかってなかった (^^;)

ウェーヴァリー駅をとおりすぎて、旧市街に入り、ニコルソン通り(Nicolson st.)を15分ぐらい歩いていくと・・・
Pi-子:あぁ!あった!あそこだ!nogiあったよ!「ニコルソンズ・カフェ」!

nogi:・・・何それ?

Pi-子:あ〜の〜ね〜!J.K.ローリングがハリポタを執筆したトコだよっ!nogiがハリポタ巡りをしたいって言ったからイギリスに来たのにっ!

(しかも、2ヶ月の留学までしちゃいました by Pi-子)
nogi:あぁ…あそこなんだ〜、いやあの…6月の仕事の忙しさですっかり忘れてました…(^^ゞ 

ねじき:でも、「ニコルソンズ・レストラン」になってるよ。
Pi-子:なんでも、有名になったんでカフェから高級レストランに変わったらしい・・・ってどこかのHPサイトに書いてあったのを見たことがある。 ハリポタのおかげで羽振りがよくなったんじゃない?
nogi:ふ〜ん、そうゆう所なんだ〜
Pi-子:・・・・・・・・・・
(-""-;)
Pi-子ゴメン〜♪

次は"アーサーの椅子"へ・・・行く前にねじきの希望でファッジの店へ
店の中へ入って見ると、カフェスペースもあり、購入したファッジをその場で食べられるようになっている。
nogi:なぁにこれ?
Pi-子:キャラメルのようなものかな?イギリスの伝統的なお菓子だよ。買う?
nogi:私はいぃや〜。
(甘そう)ねじきは買うん?
ねじき:う〜ん・・・でも、帰って来た時でいぃかな〜。
Pi-子:あれ?ねじきも登る?いぃんだよ。無理に登らなくて…。ここ通り道だし、お茶しててくれれば帰り寄るし…それでもいぃんだけど?
ねじき:う〜〜〜ん、ここにいてもヒマだから行く。

と、なんとな〜く登ることになってしまった3人。後から考えてみれば、ここでと打合せをしとくべきだった!

んじゃっ!待望の"アーサーの椅子"へGO!
nogiは意気揚揚と〜♪
Pi-子はしかたなく…なんだけど、歩くのは速いっ! とっとと終わらせようという感じ?(苦笑)
ねじきは自分のペースで…ゆっくりと
何も合図も打合せもせずに3人三様、トコトコ登りはじめてしまいましたっ!(爆)

山道を3人バラバラバラ…「 Pi-子 → nogi → → → → → ねじき 」ってな感じの距離で。
歩き始めて20分(くらいかな?)山の中腹でPi-子が待っていた。


真ん中の小道が今まで歩いてきた道で
右の丘の上にnogiが登りたいと言った
Pi-子:どうする?この先ずいぶんと長いみたいだよ。ほとんどの人はここでリタイヤして帰ってる。
そうなんです。中腹辺りで下りにさしかかったところにホリールード宮殿の方へ通じる道があり、みんなここまでで帰ってるみたいなんです。
nogi:ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜でも、あそこに登りたいんだよね。景色よさそうだし。(と、真上を指差す) カールトンヒルへ行った時はガスってて景色がよくなかったから、さ。
Pi-子:あそこまで行けば、下を歩いている人も見渡せるからねじきが来ればわかるし、いいよ。


ねじきはまだまだ追いつきそうもなかったから、Pi-子と2人で丘の(ほぼ)頂上へ登る。
やった〜エジンバラ城もカールトンヒルもいぃ眺め〜♪ (^o^)(^-^)/
雨が降ってるけど、霧は晴れていたので、しばらく写真小僧と化すnogi。

しかし、景色ばかりにも集中していられず、下を見ると、まさにねじきを真下を通り過ぎようとしていた。
nogi:あ、ねじき〜!・・・気づかないのかな?ねじき〜〜!
Pi-子:ねじき〜!ねじきってば!!・・・あれ?そういえば、ねじきってピンクの手袋なんかしていたっけ?

nogiとPi-子がねじきと思って呼びかけていた人は確かにピンクの手袋をしているが・・・
nogi:・・・いや、手袋なんかしてなかったよ。

イヤな予感を感じつつ、その場で待つこと10分。
・・・体が冷えてきて、カゼをひきそ〜(>_<)

それでも、ねじきは全然来る気配ナシ…(^^;)
nogi:どうしたんだろ???ねじき分岐の所で下りて待ってるのかな?
Pi-子:そうかもしれないね・・・登ってきているにしては、あまりにも時間かかりすぎだし。
nogi:いくらなんでも遅すぎだよ。・・・まさか、あっちの丘の方へいったとか?


分岐点にホリールード宮殿へ戻る道ともう一つ小高い丘があって、そっちに登る道(なだらかな舗装された道)と、nogiとPi-子のいる丘の上に至る道(フットパス)があったのです。

Pi-子:いや、ねじきの根性を考えると・・・もう一つの丘に登るよりも、宮殿へ行く道を行き・・・ホリールード宮殿の辺りにいるか、さっきのファッジ屋でお茶だな!
nogi:その可能性があるねっ。んじゃ、早く降りようよ!
Pi-子:そうしよう!・・・そしたら、分岐点に戻るよりも、この原っぱ突っ切った方がショートカットだよ、・・・たぶん。

と、原っぱを急いで進み始めた。

しかしながら、後で分かったことだが、この時ねじきは分岐点でもう一つの丘に登るなだらかな舗装された道を進んでいたらしい・・・

そんなことも知らず2人はどんどん進むどんどん進む。
人があまり通らないようで、道らしきものはあるのだが踏みつけられてないからか、草で覆われている。
下を気にしながら歩いていると、さっきから黒いもの・・・巨大なヒルみたいなのがいっぱいいるんだけど、これ何!?
nogi:Pi-子、この黒いの何?なめくじに見えるんだけど…イギリスのなめくじってば黒いの?
Pi-子:知らないよ〜!でも、確かになめくじに似てるね?塩を持ってればな〜。
(もちろん持ってない)
余談ですが、その後、[ハリポッター秘密の部屋]でロンが黒いなめくじを吐き出すところを見て、「おぉっ!これだぁ、やっぱり、なめくじだ〜♪」と思ったのでありました。

さて、2人はどんどん進む・・・どんどん進んでいるうちに
Pi-子:おおっ、こんなところにラブラブカップル発見!
nogi:こんなところだからでしょ? 誰にも邪魔されないよね…確かに。
(^^;

気にはなっていたが、あんまりジロジロ見るのもはばかられるので、チロチロと見つつ下り始める。
すると、そのラブラブカップルも山を下り始めた。

しかも、あっという間にnogi&Pi-子を抜き去り、すごい速さで下りていく。
彼女はヒール!しかも、体をピッタリフィットさせてるので2人3脚状態だというに!?
nogi:なんでトレッキングシューズ履いてるnogiとPi-子の方が歩くの遅いんだろう?
Pi-子:確かに…。慣れてるのかな?


ま、その2人の後ろをついてったおかげで道に迷わず下りれました。

さっ!早くねじきの居るファッジの店に急ごう!
最初は「ファッジ屋にいると思う」という希望的観測だったのが、歩いているうちに「ファッジ屋にいるに違いない」という断定に変わってきていた。

だが、店に着いてみると、ねじきの影も形も見当たらない。
Pi-子:あれ〜〜〜?ねじきどこ行ったんだろう?

その時、ねじきはまだ"アーサーの椅子"をてくてく歩いていたのだが・・・2人には全く考えが浮かばなかった。

nogi:あ〜!スコッチのお店かな?昨日、スコッチを今日買うって言ってたじゃん?
Pi-子:そうだね、じゃぁ行ってみよか?


エディンバラ城近くのスコッチ販売店を探してみるが・・・
Pi-子:いないね〜。どこ行ったんだろ?
nogi:まさか・・・と思うけど、ホテルに帰ってないよね?
Pi-子:まさか〜!でも、ここにもいないし・・・怒って帰っちゃったかな?
nogi:迷ったのかな?でも、昨日も歩き回ったし、方向音痴じゃなかったよね?

・・・あっ、そういえば、ねじき、今回は携帯電話持ってるんだった。

nogi&Pi-子:ねじきの携帯の電話番号持ってる?

2人で同時に同じ質問をする。

nogi:え〜!ホテルに置いてきちゃったよ。Pi-子、ねじきとずっと一緒だったのに、なんで持ってないの!?
Pi-子:私だって荷物の中だよっ。nogi、A型のくせに、なんで几帳面に持ってないの!?

2人で根拠のない責め合いをするが・・・それよりも、急いでホテルに帰って電話しなきゃ!

それから、超大急ぎでホテルに戻り、携帯電話してみる

Pi-子:もしもし・・・ねじき?今どこ?
ねじき:Pi-子さん達こそどこなのっ?
Pi-子:ご、ごめん、ホテルに帰ってきちゃった。

ねじき:ホリールード宮殿前で雨の中ずっと待ってたよ!!!!!


Pi-子:(nogiに向かって)やっば〜〜〜、ねじき怒ってるよ〜。
そりゃ、そうでしょう。

ごめ〜〜ん、ねじき。m(_ _)mm(_ _)m

(nogi)