エディンバラ(Edinburgh) => アニック城(Alnwick Castle)
今回の愛車"Punto(プント)"
6月10日(月)
今日からはレンタカーでGO!
ドイツに次いで2度目だな。メンバーも同じなのでやはり役割も一緒。
(配役)
・運転手 nogi (今回のイギリス旅行の言いだしっぺだが、運転するように仕組まれたような気が・・・)
・ナビ Pi−子 (ぴかぴかゴールド免許・・・ってそりゃ事故起こさないよ、運転しないんだから)
・お荷物 ねじき (無免許、免許取る気もない)
レンタカー会社は新市街の方だったので、まずはバスで移動・・・だが、今日は月曜日。
バスの中は日本の通勤電車並の
ラッシュ!
Pi-子:こんな混んだ乗り物に乗るの久しぶりだから辛いわ〜
(@_@)
こんなんで日本に帰ってから社会復帰はできるのだろうか・・・
もみくちゃにされながらなんとか新市街に到着。
この辺にコナン・ドイルの生家があるらしく、レンタカー会社の前のロータリーにはシャーロック・ホームズの銅像が建っていた。
レンタカー会社では、保険、ガソリンの種類と満タンにして返すことなど、一般的な説明を受けすぐに鍵を渡された。
海外で車をレンタルするのも2度目だから、余裕、余裕。
nogi:前回
(ドイツ)
の車はちょっと大きすぎたから今度はワンランク小さいのにしたら・・・ちょっと小さすぎ?
車種はイタリア・フィアット社の"Punto(プント)" 。
軽自動車じゃないんだろうけど、小さくてかわいい女の子の車って感じ。
Pi-子:いいんじゃん、小さい方が小回りきくし。
ねじき:・・・後部座席、狭いよ。頭もたれるところもないから、寝にくいし
Pi-子&nogi:
寝るな!!!
(再び怒りのレッド)
車は快調に進み、そろそろエディンバラの街を出る頃かね・・・と思った時のことだった。
nogi:次の十字路、あそこは直進?曲がる?
Pi-子:ん・・・直進でいいんじゃないかな?地図を見ると突き当たったら右だね。
と、直進していくが、どうやら、どこぞの工場の敷地内に入り込んでしまっていた。
Pi-子:さっきの十字路だと思ったけど、あそこから工場の入り口だったんだね。ごめん、さっきの所まで戻って左へ行って。
nogi:了解。
nogi、さっそくバックして・・・バックしようとしているが・・・
nogi:この車、ギアがバックに入らないよ。えい、えい!
力任せにバックに入れようとするが・・・車は壊さないようにね (^_^;
nogi:しょうがない。バックはせずにどこか回れる場所を探して戻ろう。
ねじき:今回はいいけど、バックできないと困るんじゃない?
Pi-子:駐車ができないから、ひたすら走り続けるってこと!?
(マジ大汗)
nogi:何かやり方があるのかも
nogi、再度バックに挑戦するが、やはり全然入らず。
ねじき:欠陥車かもしれないよ?
Pi-子:その可能性もあるし、コツがあるのかもしれないし・・・一旦レンタカー会社に戻って聞いてみようよ。
こうして一旦レンタカー会社に戻ることに決定。
○印の部分も一緒に持ち上げないと
バックギアには入りません
Pi-子:
(レンタカー会社に入り)
すみません、先ほど車を借りたのですが、 バックにギアが入らないんですけど。
職員の一人のおじさんが「えっ」って顔をして、さっそく車まで来てくれた。
レンタカーのおじさん:ちゃんとXXXは上げてみた?
Pi-子:えっ?パードン?
もう一回聞くが、聞き取れず・・・っていうか、車用語なんて分かるもんかい!
レンタカーのおじさん:ちょっといい?
おじさん、運転席のnogiと交代すし、問題のギアを後ろに・・・すんなり入れた。
レンタカーのおじさん:なんだ、問題ないじゃないか。
nogi:
え〜、なんで??????
どうやらプント(それともフィアット社の車全部なのか)のバックギアっていうのは、シフトノブのリングを一緒に持ち上げないと入らないように出来ているらしい。
知るかい、そんなこと!!
・・・と内心思ったが、レンタカー会社のおじさんにお礼を言い、再び出発した。
車は順調に進み、エディンバラを出てアニック城へ向かっていた。
nogi:イギリスは日本と同じ右ハンドル、左車線だから楽だね。
Pi-子:めんどうなのは"ラウンドアバウト(Roundabout)"ぐらいかな。
ラウンドアバウトというのは、文字通り
アバウトに回る
・・・というわけではなく
、交差点の一種(?)です。
日本では交差点というと十字路に信号があるというものが一般的(っていうか、当たり前)ですが、イギリスのはそれとちょっと違い、 十字路の真ん中部分に丸い円が書いてあったり、障害物があったりで、そこを時計周りにぐるぐる回っていく・・・というもの。
信号のないロータリーと言った方が分かり易いかもしれない。
慣れるまでちょっとたいへんですが、すべての車が同じ方向へぐるぐる回っているので、右だけ見て隙間があれば入って、それぞれに行き先 を示した表示があるので、出たい所で出る、それだけなんです。
1週目で行きたい方向が分からなければ、もう1週・・・ずっと回っていることも可能でしょうが、目が回って事故りそうなので、止めた方がいいでしょう。(^_^;
Pi-子:あっ、次のラウンド、右から2番目に入って。
nogi:・・・あのさ、Pi-子、さっきから右から数えるのは止めて!とか、ロータリーに入って何番目って言ってくれないと 運転している方は分からないんだけど。
Pi-子:あ、そっか。私は地図で全体を見ちゃってるからか。次からそうする。
(よく分からない人は絵を描いてみるとよく分かります)
快適なドライヴ
イギリスらしいのはラウンドの真ん中が無機質なポールとかコンクリートの塊なんかじゃないくて、きれいに芝生がカットされて 花なんか植えてあるガーデン調の所が多いこと。
・・・でもラウンドの真ん中ってどうやって手入れしているんでしょうかね?
ふらっと行ったら車にはねられそうだし、交通量の多い所で通行止めにしたら人々の顰蹙を買いそうだし・・・謎だ。
ねじき:ね〜、お腹減った
ねじき名物"お腹減った"が始まった。
最初のバックギア問題で時間をとってしまった為、もうすこし先へ進んでおきたいところだけど、お腹が減るとイライラするし、一休みしてもいい頃かも。
Pi-子:ちょっと先へ行った所にドライブインみたいなのあるみたいだから、そこへ寄って行こうか。
日本と同様フォークとナイフの案内に導かれていくと、そこにはフツーの田舎の喫茶店があった。
車を停めて中に入ると、セルフサービスになっていた。
カウンターの"にこり"ともしないお姉さんに注文を伝えると、数分後いかにも"ちょっとチンしました"という感じのパンケーキが出てきた。
Pi-子:こ〜ゆ〜所だからね、あんまり期待はしていなかったけど。
(-_-)
nogi:努力しなくてもお客さんは来るからいいや・・・ってとこだろうね。食べ物の質も店員のサービスも。
ねじき:ああゆうお姉さんに限って、意外と村一番の評判良し娘だったりしてね。
(笑)
いや、それはないんじゃないかな・・・(^_^;
nogi:食べ終わったお皿はこのままでもいいのかな。
Pi-子:お隣のおじさんたちも片付けなかったからいいじゃない?
サービスしてもらったわけでもないし、チップも置かず、車に戻り、発進しようとしたが・・・
nogi:あれ?お店のお姉さん、手振ってるけど、どうしたんだろう?
ねじき:まさかチップ置いていかなかったから?
Pi-子:・・・ない話ではないが、忘れ物かも知れないからちょっと戻ってみる。
Pi-子一人がお店に戻ると、お客さんが誰もいなかったので、お姉さんも店の奥に引っ込んでしまったようだ。
Pi-子:すみませ〜ん!
2,3度呼ぶと、お姉さんがやはり"にこり"ともしないで出てきた。
お姉さん:何か?
そう聞きたいのは私の方!
Pi-子:手を振っていたようですけど、何かありました?
いきなりお姉さん、
大爆笑
。
何?一体どうしたっていうの?
お姉さん:私はただ、"バイバイ"って手を振っただけだったのよ。
初めてお姉さんの笑顔を見た。最初からこうゆう顔で接客してくれりゃいいのに。
Pi-子:
(車に戻り)
ただいま
ねじき:何だった?
Pi-子:・・・あのお姉さん、意外と村一番評判良し娘かもしれない。
今の出来事をみんなに説明し、次に発進する時は全員でお店に向かって手を振った。
そして、お姉さんも手を振ってくれていた。
(Pi-子)