エディンバラ(Edinburgh) 〜痛かった2日目〜


エディンバラの町並み(セント・マーガレット礼拝堂の前から)

6月8日(土)
前日、ホテルまでのバスの中で「ホテルはインド」と聞いていて、頭の中は「?」だけど、着いたら納得。
こりゃ、純印風なホテルで・・・。(イギリスに着いたばかりだというのに)
ベッドは天蓋つきの豪華なダブルが一台と窓際に普通のシングル(でもインド仕様)が一台。


エディンバラのインドなホテル
nogiは疲れてるだろ〜と一番風呂を譲ってくれて、疲れてるだろ〜とシングルを譲ってくれた2人。
Pi-子とねじきはダブルで一緒。しかし、この2人、実際は天蓋付きのベットで寝たかったらしい…(^_^;)
ロンドンではPi-子がねじきからひじてつをくらわされたという話も聞いていたので、まぁ、シングルでいいや〜っと、その言葉に甘えて nogiは1人(シングル)で爆睡〜〜(-_-)zzz

だから爽快な起床〜〜!のはずなのに、頭痛がする…あれ?なんで?ど〜して?
…ところで、朝食は何時だっけ?(← どんな時でも食事はかかさない(苦笑))

さて、朝食。
7時からのはずだったが、担当の人が寝坊したらしく(従業員も純印風)…この日は7時半から朝食開始。
このホテルには3泊したが、毎日のんびりしていた。だいたい朝早く起きてくるのはアジア系の人だけで、ヨーロッパ系の人達の朝食時間とだいぶ差があったしねぇ〜。

イギリスだけど、宿泊料金からしてコンチネンタル・ブレイクファーストかな?…と思っていたので、色々とあったのには(数種類のパン、数種類のチーズ、ヨーグルトにジャムにバター、数種類のコーンフレーク、たくさんのフルーツ、ジュース)ちょっと感動!(^-^)g"
食べていると、日本人の女のコ2人が入ってきた。
そのコ達は関西の短大生で、卒業旅行で来てて…と、イギリス旅行情報をPi-子達と交わしていたけど、nogiは昨日来たばっかりで話についていけなかった。

頭痛もひどいなぁ〜/(-_-) 4人の話もつきそうにないし…
nogi:先に部屋に帰ってるよー。
Pi-子:うん、分かった。・・・あ、そうだ、さっきフロントで部屋を移動して欲しいと言われてたから、荷物まとめておいて。
nogi:いいけど、何で?
Pi-子:昨日までは他の部屋が空いてなかったけど、今日からは違う部屋が空くのでそっちに移ってくれ、と。 なんでも、昨日の部屋よりもっと広いみたいだよ。
nogi:昨日の部屋も十分に広かったけど・・・もっと大きい部屋?
Pi-子:うん・・・ここの従業員、インド訛りなのかスコットランド訛りなのか、ちょっと聞き取りづらかったから、それ以上 のことはよく分からなかったんだけどさ。じゃ、よろしくね。


部屋で少し休んで、荷物をまとめていたら、ちょうど2人が帰って来た。

言われた通り、荷物を入り口の近くにまとめて置いてから、出発〜♪
今日はエジンバラ城へGo! o(^-^)o

黙々と歩くこと30分、エジンバラ城が見えてきた。おぉ〜(@_@)
'斜面に建つ城塞'の言葉通り、山の上だなー。
但し、この時は感動よりも頭痛による吐き気の方が強かったけど…。体調の悪かったのが残念。

城が見えてから入り口までは坂道が続く・・・なんかもう疲れてきたかも。
しかし、ここで挫けてはいけないっと、8£のチケットを購入し中へ入る。

Pi-子:このお城の前の広場はかつての刑場で、15〜17世紀に300人以上の人々を魔女として火あぶりにした場所・・・だってさ。(^o^)
「スコットランドのゴースト」という本を片手に嬉々として話すPi-子。
しかし、体調不良のせいでnogiには、ただの雑音となってしまっていた。

Pi-子:え〜と「バグパイプ吹き幽霊(The Phantom Piper) パイプの奏者の姿がないのにバクパイプの音だけがお城から城門を通って ロイヤルマイルへと移動していく。これは昔、処刑されたパイプ奏者の幽霊だと言われる」
ロイヤルマイルとはエディンバラ城からホリルード宮殿までの1マイル(1.6km)の1直線の道の通称です。

ねじき:でも、こんなに人がいっぱいいたらパイプ吹き幽霊も出てこないんじゃない?
Pi-子:そうかもね

今日は土曜日だからか、お城の中は観光客でいっぱい。

Pi-子:それから「ドラマー幽霊(The Ghostly Drummer) 」ってのもいるらしい。
ねじき:それは誰もいないのにドラムの音だけが聞こえてくるっての?
Pi-子:いや、違う。どこかの「外壁の屋根の上にドラマーの幽霊が現れる」んだって。
ねじき:どこ?
Pi-子:それはよく分からない。「なぜそこに現れるのかは分からないが、エディンバラ城に異変がある時に現れる ので、何らかのメッセージがあるのではないか・・・ある話ではその幽霊は首がないという」
ねじき:首がないのはドラマーの方でよかったね。パイプ吹き幽霊に首がなかったらバクパイプ吹けないから、いても分からないもんね。
Pi-子:そりゃ、そうだ。



セント・マーガレット礼拝堂(中央)
Pi-子が幽霊の説明ばかりしているので補足。
エディンバラ城とは歴代スコットランド王の居城であり、7世紀にエドウィン王によって建てられた。
エディンバラのバラとはケルト語で城塞という意味で、エドウィン王の要塞=エディンバラという地名になったという。
11世紀にマルコム3世(マクベスを征服した王)が居城として使い始め、彼の王妃マーガレットが場内に建てた礼拝堂が「セント・マーガレット礼拝堂」 といい、現存する最古の建物だそうです。

さて、城壁からの急な坂道(正確にはお城に入る前から坂道を登ってきてるんだけど)を登って、セント・マーガレット礼拝堂の前までやってきました。
かなり高台にあるのでエジンバラの街並みは…すばらしかった〜♪ がっ!

その後、エディンバラ城の城内にある「スコットランド王室秘蔵の宝物庫(スコットランドの王冠・王笏・剣が展示されている)」とか…「戦争の記念館」とか… あれこれ見ているうちに、とうとう頭痛吐き気に耐えられなくなってしまった。

nogi:Pi-子、ねじき…私、そのベンチで座ってるから見て来て…..。(_ _)..。
Pi-子:わかったー、んじゃ行ってくるね〜♪ nogi〜薬飲むんだよ〜♪

原因はやっぱり、アレだな。飛行機の中でずっとやっていたTVゲーム・・・帰りは控えよう。

と、座ってること40〜50分。
少し楽になったかな〜頭痛薬が効いてきたかな〜?でも、なんか周りが騒がしいな〜と、目を開けて見ると…
目の前に、昨日のハードスケジュールの[日本人団体客ツアー御一行様]が居た。
ツアー行程、私と一緒だったんだー。(笑)

よく見ると、皆さんヘッドフォンしてる〜?
さらによく見ると、ガイドさんマイクに向かってしゃべってる〜?
なるほど、ガイドさんがマイクでしゃべって、みんなヘッドフォンで聞いてるわけだ。確かに大人数のツアーってガイドさんの近くにいる人たちだけがよく説明を聞けて ガイドさんのそばに行けなかった人たちは聞けないっていう不公平感があったもんね。
へぇ〜 (@_@) 進化してるな〜。
ここ数年、ツアーで出かけてないnogi…ちょっとカルチャーショック

そこへ、Pi-子とねじきが帰ってきた。
Pi-子:そろそろお昼にしようか?お腹空いてきたよね?
と、城を出て、お昼の食事処を物色し始める。

ねじき:やっぱり、スコットランドに来たんだから、スコットランド料理でしょう!
Pi-子:私、昨日、ツーリストインフォメーションで「スコットランドのベストレストラン」が載ってる観光客向けフリーマガジン もらって来たから見てみよう。
ねじき:どれどれ・・・え〜、1位、2位のお店は新市外だからここから遠いよ・・・3位のお店はロイヤルマイルにあるから ちょうどホリルード宮殿に行く途中だね。ここにしよう!

と、早速3位のお店を見つけてへ入る。

中に入ると、けっこう高級そうな感じ。ランチでよかった。
メニューを見せてもらうと・・・
nogi:う〜〜ん、コースしかないの?やっぱり、ちょっと高いかも…あんまり食欲無いのに…
っていいながら、下記のコースに決定。(パンと食後の飲み物は付いていた)



nogiにとってイギリスに来てから初めて食べるコースの食事だったし、ねじきは今までご飯がまずかったのでスコットランドにちょっと期待しているみたいだったみたいで とても楽しみにしていたスコットランド料理なんだけど・・・

nogi:うわっ、しょっぱい!味が濃すぎ〜〜…Pi-子、お水も注文してもらっていい?
Pi-子:うん、これは濃いね。私もお水欲しいや。

結局、全員お水を注文。(← この水が一番おいしかったかも…(^^;))

nogi:あ〜、でもやっぱりこのスープはしょっぱ過ぎ。Pi-子・・・お湯入れてもらうように言ってもらっていい?
Pi-子:え・・・さすがに、こうゆうレストランでそれを言うのは・・・
nogi:そうだよね。やっぱりいいや。

残すのももったいないし、しばらくガマンして食べるが・・・しょっぱい。塩分取りすぎになっちゃうよ。

Pi-子:・・・やっぱりお湯足してもらうよう言おうか?
nogi:大丈夫、こうすれば・・・

さっき追加した水をスープの中にいれる。それでも、まだ味が濃いけど、飲めるようにはなった。

nogiの行動に目が点になっているPi-子をよそに残りの料理をたいらげる。
どれもあまりおいしくはなかったけど・・・

昼食後、途中セント・ジャイルズ大聖堂に寄ったり、大道芸人(?)のバグパイプを聞いたりしながらロイヤルマイル沿いにホリールード宮殿に行く。
だいぶ調子が戻ってきたんだけど、なぜか…今度は足が痛い。

nogi:朝はすごい天気悪かったのに、イキナリ天気いぃじゃん、なんだこれ〜?
Pi-子:これがイギリスの天気だよ。雨かと思うとすぐ晴れて、晴れたと思うといきなり雨。雨のち晴れのち雨、なんてこともあったな。ともかく変わりやすいんだよ。


さて、ロイヤルマイルの終点、ホリールード宮殿までやって来ました。
6.5£を支払い、中へ。

nogi:カメラはダメか…ちぇっ。(T-T)
Pi-子:そっか、心霊写真撮れないね。
ねじき:えっ、ここにも幽霊が?(^_^)
Pi-子:もちろん、いるよ。
(再び「スコットランドのゴースト」を開く)ホリールード宮殿・・・と。え〜「メアリー・スチュアート・・・17歳でフランス皇太子妃となるが夫が急死。18歳で未亡人になり、 スコットランドに帰国する。23歳でダーンリ卿と再婚するが、彼の横暴な振る舞いですぐに愛想をつかしてしまう。その時、彼女が信頼をよせていたのが、イタリア人秘書のリッツィオ。これにダーンリ卿が嫉妬、数人の貴族たちと共謀し、リッツィオはメアリーの 目の前で刺殺されてしまう。この時、リッツィオから流れ出た血はきれいにふき取られたが、いくらきれいにしても床から何度も血のしみが出てくる・・・このしみは今日まで見られるという。」
ねじき:なんか、ありがちだね。
Pi-子:そうだね。


ちなみにその後のメアリー。メアリーの心は完全にダーンリ卿から離れてしまい、野心家のボスウェル伯と恋に落ちる。
そして、リッツィオ殺害から1年後、今度はダーンリ卿が何者かに殺害され、何とメアリーは3ヵ月後にボスウェル伯と結婚。
しかし、ダーンリ卿殺害の疑問をもった臣下たちから追い詰められ、王位を剥奪されて国外追放。
イングランドのエリザベス1世に助けを求めるが、20年間近く監禁され、最後はエリザベス1世暗殺を図ったという理由で処刑されてしまう。
ボスウェル伯は囚われて、監獄の中で狂死したそうです。

ホリールード宮殿の中、リッツィオ殺害現場は3Fのメアリーの部屋だった所の隣だと思われるが・・・
ねじき:血のしみってこれ?
Pi-子:いや、それはただの汚れじゃないの?
ねじき:なんか血だって言われればそんな気もするし、違うって言われればそんな気もする


宮殿内を一通り見た後、外の庭園へ。

天気は快晴なまま〜♪(^_^)
ふと見ると、ホリールード公園の丘の頂上には"アーサーの椅子"が小高くそびえていた。
nogi:Pi-子〜♪ あれ登りたい登りたい!
Pi-子:本気(まじ)ぃ〜? ん〜〜まぁ登ってもいぃけど…今日はなぁ…
nogi:そうだね。もう16時だし…明日でいぃよ〜♪
(足も痛いしね)
Pi-子:う〜〜ん、時間があったらね。ねじきはどうする?
ねじき:…………
(←あんまり登りたくないという無言の訴え)

ホリールード公園"アーサーの椅子" 男性は民族衣装「キルト」(スカートじゃない)を着ています

と、しゃべりながら歩いていたら、向こうから…おっ!(@_@) 結婚式後のカップルがっ!
しかし、男性はやっぱり民族衣装「キルト」を着ている。
男性のタータン・チェックのスカート姿というのは・・・(^^;)
ま〜、だけど、現地の人が着てるとやっぱ似合うね〜〜。

でわ…土産のスコッチでも物色しに行くかい?
と、ホリールード宮殿を出て、ロイヤルマイル沿いをてくてくてく…足はどんどん痛くなっていく。

しかし、スコッチ屋(もとい酒屋)をいくつか回り、nogiは、でかいスコッチ1本とミニスコッチのセットを5ケース(お土産用)を買いました。 (重かったんだよね、これ。ホテルまでが遠く感じられたよ。(^^;))

ねじき:今日の夕飯はどうしようか?
お昼の経験から「イギリスの食事は、値段とおいしさが反比例する」と悟ったnogi。
夕飯だと値段も高くなるだろ〜し、(nogiにとっては)旅も始まったばかりだし〜、イギリスは物価が高いし〜…

Pi-子:ホテルのそばにケバブ屋があったじゃん?そこは?
という是非も無い提案(^o^)/
OKっ〜♪ と、ホテルへの道を歩き始めるのだが、どんどん足の痛みは増すばかり…

へんだなー?慣れてる靴履いてきたのに…
あら〜〜〜、Pi-子とねじきがあんなに前を歩いてる。
急がなくてはー!と、思いつつも、足が動いてくれない。

なんとか、ホテルのそばのケバブ屋まで辿り着き、近くのコンピニで水を買い…
点滅している信号を渡ろうとした時、あわててカメラを落としてしまった〜!(T_T)

こ、これは痛い〜〜!

今日のどの痛みより(頭痛より吐き気より足の痛みより)一番痛いかもっ!?
大丈夫かな?大丈夫かな? と…とりあえず、ホテルで中を見て…みよう…と、(試験的に)ケバブの夕食を撮り、中を見てみる。
シャッターも押せたし…な…なんとか平気みたい、良かったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜(^^ゞ

と、ホッとしたので、部屋の中を見る余裕が出来た。
nogi:なんか昨日より狭くない?Pi-子?
Pi-子:あ、そうそう…たぶん朝のは聞き間違えで、昨日は隣の広い部屋(スイート)が空いてたから泊めてくれたけど、 今日は予約が入っているのでこっちになったみたい。いや、ここの従業員、訛りが強くて・・・(^_^;
nogi:えぇ〜〜そうだったの?確かに広かったもんねー。そっかー、それで移動することになってたのねー。

昨日よりもっと広い部屋と思って期待しちゃっただけに・・・残念!

じゃ、明日も歩き回るから、早めに寝よう!
と、風呂から出てきたら、足の裏がめっちゃ痛いー!! (>_<)

おそるおそる見てみる・・・と、両足の裏(特に右がひどかった)に(靴ヅレによる)水ぶくれ、えぇー!! ( ̄□ ̄|||)
どうしよう?でも、今日はこのままで…寝るしかない、か…

結局、両足の裏がズキズキなまま…疲れていたnogiはそれでも寝れたのでした。

※ ご注意:皮膚を破いて水を出すと余計に治りにくくなります

(nogi)