カーライル(Carlisle)
駅前の砦(Citadel)
6月6日(木)
ねじき:今日こそはまともなご飯を食べたい
普段だったらねじきの話を半分しか聞かないPi-子だけれども、確かに連日まともなご飯にありついていない・・・せめて「フィッシュ&チップス」でもいいからまともなご飯食べたいな。
Pi-子:そうだね・・・カーライルへ行ったら、今日ぐらいはまともな物食べよう。今日は平日だからお店も開いてるよ
ヨーロッパの日曜・祝日は殆どのお店がお休みなので、うっかり忘れていると食いっぱぐれることもしばしば・・・。
最近は規制緩和されてきて、ロンドンのような都会では営業しているお店が多く困りませんが、地方に行くとまだまだなので、土地勘のない旅行者には辛いところ。 やっぱりお買い物&お食事は平日が安心なのです。(日曜休業なんて日本では信じられないけれど)
電車に乗ってカーライルに到着
予約しておいたお宿は、"地球の○き方"に「駅の近く」って書いてあったけど・・・15分ぐらい歩いたような・・・。
しかし、お部屋がかわいかったのでよしとしよう。
さっそく「まともなご飯」を食べる為、街の老舗っぽいパブに入ることにする。
ねじき:創業○年って感じのパブだね。さすがにイギリスでも長く続いているお店はおいしいんじゃない?
Pi-子:先祖から受け継いだ秘伝のタレとか
(もちろん冗談)
・・・でも、イギリスだから期待は禁物だよ。
(^_^;
メニューを見てもいまいちイメージが分からないので「本日のお薦め」をオーダーするが・・・
ねじき:・・・・・・・・・・・・・はっきり言って
不味いっ!!
Pi-子:いやぁ、けっこうイケるよ、
この温野菜とかっ
ねじき:温野菜とかって?あとは?
Pi-子:温野菜とか・・・・・温野菜。こっちの肉料理の方が手がこんでると思うんだけど、
茹でただけの温野菜最高っ!
怒るなよ、ねじきが老舗っぽいからここにしようって言ったんだから。
ま、気を取り直して観光へ行ってみよう。
まずは、カーライル大聖堂
Pi-子:ええと・・・「もともと、ここには小さな修道院が建てられていたが、1122年、ヘンリー1世によってに大聖堂に建て替えられた」んだって。 「しかし、17世紀にスコットランド民族によって破壊され、現在の建物はその後修復されたもの」・・・ってちょっと、聞いてるの?
人がせっかく英語のパンフレットを訳してやってるっていうのに!
ねじき:こっちに日本語のパンフレット置いてあるよ。
Pi-子:・・・・・・・・・・・あっそ。
カーライル大聖堂
星空の天井
カーライル大聖堂から駅を背にまっすぐ歩くと、カーライル城があるはずなのだが・・・
いや、正確にはカーライル城は車の往来の激しい大通りの向こうに見えているんだけれど、
行き方が分からない。
Pi-子:ここ、どうやって渡るんだろう?横断歩道もないし、突っ切って行くのは危険だよね。
ねじき:・・・・・・・・・
ねじき、早くも燃料切れ。(燃費悪すぎ)
先ほど、久しぶりの「まともなご飯」を食べたばかりなのだが、どうやら精神的ダメージが大きかったようだ。
辺りを見ると、ちょっと芸術的な歩道橋を発見!
歩道橋を渡って、カーライル城へ入場。
カーライル城。しかし「城」というより「要塞」という感じ。
それもそのはず。カーライルから数キロ北にはスコットランドとイングランドとの"国境"があり、ここは当初ローマ軍の砦で、スコットランドと戦うための前線だったのです。 西暦122年から126年にかけてハドリアヌス帝の命令により、この街から東のニューキャッスルまで全長118km"壁"が築かれた。現在では"ヘイドリアンズ・ウォール"と呼ばれ、 イギリス版万里の長城と言われていますが・・・ヘイドリアンズ・ウォールの話はまた後ほど。
そうそう、スコットランドとイングランドと間には今でも"国境"が存在してます。パスポートコントロールはありませんが、イギリスの地図を見るとばっちり線が書いてありますよ。
さて、ではカーライル城の中へ。
現在は"Border Regiment Museum(国境部隊博物館)"となっており、当時の軍服、武器、旗、メダル、町の模型などが展示されています。
中には太平洋戦争の展示もあり、日本の国旗、日本政府発行の100ルピー札などもあり・・・アジア諸国じゃ珍しくないんだが、こんなところにもあったのか、とびっくり。
また、地下には牢獄の址があり、一時期、スコットランド女王メアリ・スチュワートがここに幽閉されていたそうです。
囚人が彫った文字なんかも残されていたりして、けっこう凄いものがありますよ。(^_^;
カーライルの街。建物が独特の赤茶色の石で
出来ており、全体的にが赤っぽい印象を受ける
博物館を出て、城壁の上にあがると、カーライルの街が一望できて素敵。
よし、ここでカーライルの街と私を一枚。
Pi-子:ねじき〜、ここでシャッターよろ・・・し・・・
振り返ってねじきにカメラを渡そうとするが、
いない。
遥か後ろの方を超スロー再生状態で歩いている・・・ダメだ、あれは・・・。
Pi-子:ここ出たら、今日は他に行くところもないから、お茶にでもしようか〜
こうゆう時は目の前にニンジンをぶらさげてあげなければ。
ねじき:
本当?
やっぱり、少しは復活したらしい。・・・なんか、壊れかけのTVを叩いている気分だ。
カーライル城の中庭を越えて、先ほどの歩道橋へ行こうとするが・・・あれ?地下道発見!
こんなところに地下道があったなんて・・・さっきは遠回りして歩道橋へ行ってしまったよ。
「こいつぅ」と内心つっこみを入れながら、地下道を抜ける。
その後、この街で一番流行っていると思われるショッピングセンターらしき所へ行き、ねじきが「どこでお茶するか」物色開始。
Pi-子:どこにする?
ねじき:突き当たり角のお店に人が並んでいたから、そこにしよう。
さっき通った時には、数名の人が並んでいたけど、今は誰もいないので
ラッキー
と思い、店に入ろうとするが・・・
店員:ごめんなさい、閉店よ。
無情な一言。
他にも目をつけておいたお店へ行ってみるが・・・どこも「閉店」
現在4時半過ぎ・・・もうすぐ5時・・・だっていうのに・・・
ねじき、精神的ダメージ
大
Pi-子:え〜と・・・今日はお昼、イマイチだったし、お茶もできなかったから、夜もどっか入ろうか?
"/(;-_-)
こうして、ねじきの目の前にニンジンをぶらさげることに成功し、今度は「どこで夕食を食べる」物色開始。
イギリスの伝統的な食事は懲りたようで、
イタリア人が経営していそうなインテリアのパスタ屋
で夕食をとることに。
サラダ1品とそれぞれパスタをオーダーするが・・・
ねじき:このサラダのドレッシング
個性的
な味がするね。
Pi-子:うん、実に
個性的
だ。
「まずい」と正直に言ってしまうと、もう食べられないような気がしたのでその言葉だけは言わないようにしたのだ。
ドレッシングなし
生野菜
の方がよかったかも・・・。
さて、メインディッシュのパスタ。
ねじき:・・・これ、パスタ?
きしめん
かと思った。
(冷汗)
Pi-子:私のは
細めのうどん
かと思ったよ。
(滝汗)
見かけは悪くても・・・と思って、食すが・・・
見かけ通りだよっ!
ねじき:
不味い!!
Pi-子:ああっ、言ってはいけない一言を!でも、
不味いっ!
一昨日「ケンダル」で買って食べたカップパスタの方がおいしかったような気がする。
(Pi-子)
本日のお宿:COURTFIELD GUEST HOUSE
TEL: 44 (0)1228 522767 Fax: 44 (0)1228 522767