台湾2日目
旨いぞ、ショーロンポー!


はふ、はふ・・・

警備員:10時で閉館になりますので、外にいらっしゃるお客様は中にお入りください

Pi-子隊長:えっ、もうすぐ10時?
ピッキー:もう1時間経つのか。友だちは大丈夫?どこで待ち合わせしてるんだっけ?
るむ:101にいる、ってことは伝えたんだけど。この近くにおいしい小籠包屋さんがあるからそこ行ってもいいかと思って。
Pi-子隊長:あ、それ、私のガイドブックに載ってた。場所と営業時間調べてみるね・・・
(ガイドブックを調べる) あれれ?9時閉店だって。意外と早いね。
るむ:じゃあ、くまくん(ゲストハウス)の方に戻ろう。そっちにも、もう1件行きたい小籠包屋さんがあるんだ。そこは12時まで営業しているから大丈夫なはず。
Pi-子隊長:どうやって戻ろうか?地下鉄は乗り方がよく分からないからタクシーにしようかな。日本みたいに高くないし。
るむ:その前に電話しなきゃいけないから公衆電話探させて。



電話する るむさん
89階から超高速エレベーターに乗って下界(5階)に戻る。
やはりここでも公衆電話探しに一苦労。
昔は目立つところに、どこにでもあったのにね。
Pi-子隊長:便利になったんだか、不便になったんだか・・・
ピッキー:昔はないのが普通だったけど、今はあるのが普通だからね。

るむ:
(電話しながら)Pi-子さん、くまくんの近くでランドマークになるようなものってある?
Pi-子隊長:え〜っと・・・MRT中山駅の近くで三越があったね。
るむ:中山って"ジョンシャン"だっけ?三越は?
Pi-子隊長:"サンユエ"。
るむ:そっちの方が言いやすそう。"サンユエ"って言っておこう。
ピッキー:電話出た?
るむ:ううん、留守電に入れておいた。
Pi-子隊長:じゃあ、タクシーつかまえよう。

101から出たところにちょうどタクシー乗り場があった。

バタン(タクシーのドアを開ける音。台湾のタクシーは手動なので)
Pi-子隊長:「三越」までよろしく!
運転手:三越?どこの?
Pi-子隊長:どこのって?「三越」は「三越」・・・
運転手:三越は台北に5つぐらいあるんだよ。ほら、そこにも

運ちゃんの指さした方を見ると確かに見慣れた丸に囲まれた「越」のマークが

ピッキー:留守電に「三越」って入れちゃった?
るむ:入れちゃった。宿泊先の住所を言ってあるから、伝言聞かないでそっちに行ってくれてるといいんだけど・・・。
Pi-子隊長:とりあえず戻ろう。運転手さん、中山駅近くの三越まで。


車は一路、中山駅(三越前)へ

キキーッ
ピッキー:何だ、何だ?
運転手:交通事故だ。

車内から前方左の道の真ん中に横倒しになった原チャリ、血を流しながら座っている男性と数人の人が群がっていた。
あ、我々が乗っているタクシーが轢いたんじゃなくて、運ちゃんは事故で集まっている人たちをよけただけです。

るむ:・・・こんなところで示談交渉?
Pi-子隊長:普通、歩道に避難しないかい?動かしちゃマズイようでもなさそうだし。
ピッキー:それとも救急車呼ぶかどうか相談中?

前に台湾に来た時にガイドさんが「台湾では1流のドライバーしか生き残れません」って言ってたけど、今でもそうみたいだ。(^_^;

中山駅・三越前に到着。
Pi-子隊長:友だちいる?
るむ:いないみたい。
ピッキー:間違って違う"三越"に行ってないといいけどな。
るむ:ちょっと「くまくん」の方見てみようかな。そっちに行ってるかもしれない。


「くまくん」の前まで行くと1組の男女が
るむ:コニー!
コニー:るむ!?

無事に再会できたようだ。よかった。

コニー:どこか行く?食事か、お茶か
るむ:私"京鼎樓(ジンディンロウ)"に行きたい。友達がここの小籠包がおいしいって言ってたんだ。ここから近いし。

コニーと一緒にいたのは彼女の旦那さんで、みんな軽く自己紹介した後、一緒に京鼎樓(ジンディンロウ)へ行くことにした。

店員:へい、らっしゃい!
パックツアーのコースにも入っているような鼎泰豊(ディンタイホォン)ほどではないにしても日本のガイドブックにも載っているようなお店なので もうちょっと高級感漂うお店かと思ったら、なんか意外と庶民的。
昼食時、夕食時はかなり賑わっているのだろうけど、現在夜の11時につき、お客さんはまばら

ピッキー:小籠包って台湾の名物なのか?
Pi-子隊長:いやぁ、小籠包は上海の名物だと思ったけど、台湾にも小籠包って多いね。おいしければいいんじゃん。

上海だけでなく、中国本土、台湾、香港など中華圏全域で食べられている中華料理の代表格だし。

るむ:鼎泰豊(ディンタイホォン)にも京鼎樓(ジンディンロウ)にも"鼎(ディン)"の字がついてるけど、小籠包に関係しているの?
Pi-子隊長:さぁ?何だろうね?

後で分かったことですが、鼎泰豊で修行をしていた兄弟3人が独立し、京鼎樓をオープンさせたのだそうです。
"鼎"の字が入っている小籠包のお店は、鼎泰豊と何らかの関係があるそうですよ。

コニー:何食べる?
ピッキー:とりあえずスタンダードな小籠包。
Pi-子隊長:「烏龍茶小籠包」だって面白そう。
るむ:シューマイもおいしそう。エビ焼売食べてみようよ。
コニー旦那:前菜とご飯ものもオーダーしようよ。炒空心菜(チャオクーシンツァイ)とエビ炒飯にする?
Pi-子隊長:いいね、あとカニ味噌小籠包も食べたい・・・


小籠包数点とエビ焼売、炒空心菜(チャオクーシンツァイ)エビ炒飯などいっきにオーダーをし、あとはおしゃべりをしながら待つのみ。

るむ:子供はどうしたの?
コニー:姉さんに預けてきたの。
るむ:お姉さんいるんだ。
コニー:妹もいるわよ。
るむ:何人姉妹?
コニー:6人

いくら中国大陸と違って「一人っ子政策」のない台湾とはいえ、6人はちと多くないかい?
コニー旦那:ボクんとこは8人兄弟だよ。
台湾って、そんなに子沢山な家が多いんだろうか・・・?

るむ:えっ!!それって、平均的な台湾家庭なワケ?
コニー:ううん。一般的にはだいたい2人か3人ぐらいかな。私たちは2人とも兄弟姉妹が多いのよ。
コニー旦那:兄弟っていうか、姉妹が多いかな。
コニー:中華思想ではやっぱり男子の方が重要視されるからね〜。Pi-子は中国にいたから分かるでしょ?
Pi-子隊長:うん、まぁね。
コニー旦那:男の子がが生まれるまでがんばちゃったみたいだよ。
(笑)
もともと中華圏では伝統的に「家を継ぐのは男子」であり、男子が生まれない家は絶え、先祖供養をしてもらえなくなり死者は永遠に苦しむという考えがある上、 「多子多福」要は子供が多いほどだくさんが福をもたらすという思想もあるので、台湾ではコニー&旦那のような子だくさんがいるんですね。
しかし、近代化が進むにつれ、女性の社会進出、子供に教育費が上昇、離婚の増加、などの傾向が出ており、一人っ子も珍しくはないようです。

お隣の中国でも男児の後継者、多子多福の思想は強いのですが、なんせ「一人っ子政策(1979年から中国で行われている人口抑制政策)」があるので、多くの子供を持つと 優遇措置がなくなり、税金などの負担が重くなってしまうのです。
なので、現在では女児の捨て子、または妊娠している間に女児と分かると中絶してしまう、女児だと出生登録をしない「黒孩子(ヘイハイズ)」の増加などの問題が発生しています。

店員:お待たせしました!
テーブルの上に空心菜が置かれた。
中国料理で青梗菜とか青菜の炒め物とかって一見ただ炒めただけのように見えるけど、おいしいんだよね。
これってシンプルな料理こそシェフの腕の良し悪しが分かるという、いわばお寿司屋さんの玉子焼きみたいなもんで・・・ま、ごたくはいいからいただきましょう。

Pi-子隊長:いただきま〜す(ぱくっ)
おお、うまい!!
シンプルに空心菜をガーリックと一緒に炒めただけのものだけど、シャキシャキした食感がこれまたたまりません。


小籠包(ショーロンポー)&焼売
空心菜 いただきます!!

次に定番の小籠包が続けてやってきた。
包子(バオズ)の中につまった肉汁をこぼさないようにそおっと箸でつまみ・・・ぱくっ
んん、うまい!!・・・が

るむ:・・・ちょっとぬるくない?
ピッキー:ぬるいって程じゃないけど、小籠包ってもっと火傷しそうなぐらい熱々なんじゃないか?

さすが美食倶楽部のメンバー(?)るむさん、評価がきびしい。
閉店時間が近いからもう火を落としちゃったとか!?

次にやってきたのは烏龍茶小籠包。
烏龍茶小籠包も定番小籠包の美味しさの中に烏龍茶独特の苦味と香りが漂い、おいしかったけど、温度は定番小籠包と同様で・・・
まぁ、味はおいしくて、口の中火傷しなかったし、よしとしておきますか。
うむ、時間的に23時より前に行った方がよさそうです。(^_^;A

店員:ありがとうございました〜!
お店を出た時の時間は閉店ぎりぎりの午前12時近く。
厨房を見るとやはり店員は帰宅モードだったような・・・

コニー:るむは明日から高雄へ行って、台北にはいつ戻ってくるの?
るむ:しあさってには戻ってくるよ。
コニー:じゃあ、絶対にまた会いましょう。今度は子供を連れてくるから。
るむ:うん、じゃあまた!
コニー:気をつけて行ってきてね!Pi-子もピッキーも楽しんできて!
Pi-子隊長:うん、ありがとう。じゃあ、また!


コニーたちと別れ、我々3人は徒歩で「くまくん」まで向かう。
ピッキー:ひどいや、ひどいや!誰も通訳してくれないなんて!! 今回は中国語はPi-子、英語はるむちゃんと通訳がそろってると思ったのに。 (>o<)
Pi-子隊長:あ、ごめん。るむさんとコニーの会話は英語だったから、だいたいは分かっているかと・・・。中国語と英語としゃべると余裕がなくなっちゃうんだよ。 (^o^;

(るむさん&コニーとの会話では英語、コニー旦那との会話は中国語)
るむ:コニー話すの速いしね〜

日付が変わったところで本日の予定終了。
初日から眠い・・・

(Pi-子)

本日のお宿:くまくん




(お役立ちリンク)
京鼎樓
「おいしい小籠包を食べたいけど、台湾へは行けないわ」という方に朗報。日本にも京鼎樓があります!
カジュアルで親しみやすいお店なので気軽に美味しい点心を食べに行ってはいかがでしょうか。