富士登山 山小屋(8合目)→ 山頂


雲の上で一休み

ガイドさん:山小屋では山小屋の人の指示に従ってください。では、夜中の12時半に今いる場所、山小屋の前に集合となりますので遅れないようお願いします。
一同:は〜い。


山小屋に入って靴を脱ぐと、足が開・放・感。
いや〜、今日1日よく歩いた(登った)

靴はどこに置くのだろう?と思ってキョロキョロしていると、ビニール袋を渡されました。
山小屋従業員:靴はこの袋の中に入れて、各自管理するようお願いします。
各自管理ってことは荷物と一緒に持ち込めってことだね。
山小屋従業員:こちらへどうぞ。
そのまま、すぐに寝床へご案内。


山小屋の中はこんな感じ
案内された寝床は、事前にネット等で調べていた通り、2段ベッドが並んでいました。
いや、2段ベッドというよりも、超ロングな押入れにふとんを敷き詰めているといった方が正解かもしれない。

3人はどこだろう?(私の靴のひもを解くのに時間がかかっていたので、ピッキー、しずる、まる子さんは先に行っていた。)
まる子:Pi-ちゃん!
Pi-子隊長:あ、ここなんだ・・・あれ?私のスペースがないよ。

寝床を見ると、まる子さん、しずる、(間に柱)ピッキーのスペースがあり・・・私の居場所はどこ?
しずる:ここ、ここ!
しずるが柱の内側を指差している。

私のスペース、柱1本分!? (゜ロ゜)

自分で言うのもナンだが、私の体は柱1本分に入りきれるものではない。

Pi-子隊長:え・・・荷物はどこに置くの?靴もあるよ。
ピッキー:梁にフックがあるから、そこに全部下げてくれってさ。
Pi-子隊長:・・・全部?
ピッキー:全部。

寝床に入ると、天井までの高さは1mぐらい。
奥にフックが設置されているで、靴と山小屋内で使うと思われる最低限のもの(タオル、ウェットティッシュ、川口浩(ヘッドランプ)等)を袋の入れて引っ掛ける。
リュックはかけてもかけなくても下についてしまうので足元に置いておこう。
荷物の整理をしたかったけど、そんなスペースがあるワケがなく、狭い場所に文字通り老若男女ひしめいているので着替えることもできず(男性は何人か着替えてましたけどね)

まだ、みんな起きてるから何とかここに入りきれるけど・・・横になれるのだろうか?
1人に与えられている幅は約30cmぐらい?いや、もっと狭いかもしれない。
おそらくふとん1枚分に2〜3人は寝るというぐらいのスペース。
仰向けで寝るのはムリだな。

山小屋従業員:お食事の用意ができました〜
ちょっとブルーになりかけていたので、ちょうどよかった。
ご飯を食べれば元気も出るというもの。

玄関横の広間に行くとハンバーグカレーが用意されていた。
普通のカレーなんだけど、今日は体力使ったし、お腹も空いていたので美味しくいただきました。(^人^)合掌


夕食のハンバーグカレー まる子さんの水戸黄門(金剛杖)焼印コレクション入り

ご飯を食べ終わったのが20時過ぎぐらい(たぶん)。
12時には起きて準備しなければいけないので、21時前には寝よう。

寝床に戻る前にトイレに行くため、外へ。
さすがは3,000m以上の高地、眼下には素晴らしい夜景が広がっています。

雷(紫色の光)と街の灯り

ゴロゴロゴロ・・・

おや、雷?(そういえば雷雨注意報が出ていました)
と思ったら、川口湖方面の上空に雷雲があり、時折イナズマが光っています。
まさに「富士山」の歌詞の通り"雷様を下に聞く〜♪"だな。

ふっ、下界の者どもはタイヘンじゃのう

なんだか"神"になった気分。( ̄ー ̄)ゞ (実際、下はどしゃぶりだったようです)
私もようやく雨雲(雷雲)を征することができた・・・のだろうか?

寝床に戻ると、洗顔シートとはみがきガム(富士山では水が貴重なので、洗顔はおろか、はみがきも×です)でちょっとさっぱりしてから布団に入った。
しかし、これじゃ寝返りすらうてないなぁ。(-_-;
布団が1人1枚あるわけではなく、毛布と掛け布団が何枚か積み重なり、それを共用しあっているのです。
自分が動けば、布団も動き、布団を共有している人たちを起こすことになるので、気ぃ使うわぁ。
でもしょうがないので「おしくらまんじゅう」状態で横になる。

ピッキーの隣の人:通路の電気は消してくれないんですかね?これじゃあ明るくて眠れませんよね。
ピッキー:本当ですよね。でも、この時間から来る人もいるから完全には暗くしてくれないかもしれませんね。

見知らぬ男性A:こんなところで「いびき」かかれたらたまらないな〜
見知らぬ男性B:寝ちゃった本人はいいけど、まわりがな。
見知らぬ男性C:早く寝たもん勝ちだよ。
(笑)

しずる:今の会話聞いてた?(小声)
Pi-子隊長:聞いてた。確かにおっしゃる通りだよ。私たちも早く寝よう

・・・と、努力するが、なかなか寝られない。

???:が〜、が〜、が〜
???:く〜、く〜、く〜
???:ぐぉ〜、ぐぉ〜、ぐぉ〜
???:すこ〜、すこ〜、すこ〜
???:がぉ〜、がぉ〜、がぉ〜

しばらくすると、かわいらしいのから、怪獣みたいの、ダースベイダーもどき、などの一大いびきオーケストラが結成される。
見知らぬ男性A氏の予言(?)の通りだ。

がばっ

隣で横になっていたしずるとまる子さんが同時に起き上がり、荷物をゴソゴソ
しずる:持ってきてよかった〜、耳栓。
まる子:私も〜。
Pi-子隊長:あ〜、持ってくればよかった〜。


富士山の持ち物に耳栓、いびき・歯軋り予防グッズは加えた方がいいかもしれません。
また、いびきをかくということは、肺に十分に 空気が入っていないということで、肺に空気が入らなければ、当然酸素も取り込めないので、高山病になりやすいそうです。
ご注意を。

狭い、暑い、うるさい、普段眠らない時間に布団に入っている・・・いろいろな要因があり、眠れないまま時間だけが過ぎていく。
のび太くん並みに寝つきのよい私が・・・

23時を過ぎた頃にようやくウトウトしてきたけれど、30分経たないうちに登山再開の準備を始めている人たちの物音で目が覚めてしまいました。
ビニール袋(スーパー、コンビニなどの)のガサガサ音ってけっこう騒音になるのね。普段は全然気が付かないけど。

もう眠れる時間もないし、私も寝床から出て、出発の準備を始める。
・・・とはいえ、顔を洗うこともできないし、着ている物も昨日のまま。
今着ているTシャツ+長袖シャツに薄手ダウンジャケットとレインジャケット(雨は降っていなかったけど防寒のため)を着て、頭には冬用のニット帽+川口浩(くどいけどヘッドランプのことだよ)を装着。
これでリュックを背負えば準備完了!


恐竜型ヘッドランプ
ピッキーはすでに準備して外に写真を撮りに行っており、まる子さん、しずる両名もまもなく準備完了しそうだけど・・・
Pi-子隊長:どうしたの?
ふとんをめくっているしずるに声をかける。
しずる:あ、あった、靴下。暑いから寝ながら脱いじゃったんだよね。
Pi-子隊長:分かる〜、暑かったもんね。ところでしずるちゃん、ヘッドランプ持ってなかったら貸してあげるよ、私2ヶ持ってきたし。
しずる:会社の登山趣味っていう人に借りたから大丈夫。ありがとう。
Pi-子隊長:ふ・・・ふ〜ん、持ってきてたんだ。じゃあいいね。


しずるがヘッドランプ持ってなければ、Pi-子の恐竜型ヘッドランプ貸してあげようと思ったのに。
ああ、残念、無念!!!(ネタ的に)

午前12時半。準備が整ったので全員外に出る。
Pi-子隊長:番号!
ピッキー:1!
まる子:2!
しずる:3!
Pi-子隊長:うむ、全員集合だな。


外へ出るとすごい人、人、人。
渋谷の八公像前か、原宿の竹下通りか、年末の上野のアメ横か?というぐらいの混雑。
山の上を見上げてるとヘッドランプの列が続き、下を見ても同様。
もう登山というよりも、行列に並ぶといった方がいいのかもしれない。

ガイドさんの話によると、予定では3〜4時間ぐらいで山頂到着とのこと。
実際には2時間ぐらいで着くらしいのだけど、この混雑を考えてのことでしょう。

ガイドさん:気分の悪い方、体力的にリタイヤを希望される方がいたら申し出てください。
私たちは4人とも大丈夫だな。
しかし、横にいるカップルの彼女の方がなんか気分悪そう

彼氏:大丈夫?無理しないでリタイヤする?
彼女:大丈夫だって言ってるでしょう!!

気の弱そうなイケメン彼氏に強そうな彼女。
イマドキの草食男子に肉食女子でしょうか?

彼氏が彼女の体調不良をガイドさんに報告し、彼らは列の前(ガイドさんの真後ろ)に入り、登山再開。

初老のおじさん:おはようございます。お互いがんばって頂上まで行きましょう。
しずる:はい、がんばりましょう。

昨日、休憩の時にしずると話をしていたおじさん。

しずる:何年か前に富士山に登ったんだけど、8合目でリタイヤになっちゃって、今日はリベンジみたいだよ。今回は1人で参加なんだって。
Pi-子隊長:リベンジなんだ。すごいねぇ。私だったらあきらめちゃうな〜、こんなキツいの。
しずる:今日のためにもいろんな山に登って鍛えたんだってよ。

頭が下がります。(- -;)


月明かり
   Tシャツ+長袖シャツ+薄手ダウン+
   レインジャケットの重装備

止まっている時はダウンを着ていてちょうどいいと思っていたけれど、歩き出すと暑くなってくる。
歩きっぱなしなら脱いでしまおうと思ったけど、予想通りの渋滞。
自分のペースと関係なく、動いては止まり、動いては止まりを繰り返しようやく9合目・・・かな?

ガイドさん:本8合目まで来ましたよ。がんばりましょう!
8合目!?
山小屋「太子館」のところから8合目なんじゃなかったっけ?
8合目と本8合目って何だ〜!?(@_@)

補足:帰ってきたら調べてみました。
戦前は(今の8合目付近が)7合3勺(7.3合目)、7合5勺(7.5合目)などと細かく分かれていたのですが、戦後、普通の人が多く登るようになり、わかりやすくするため、 繰り上げて7合1勺(7.1合目)から8合目までを全部"8合目" としてしまったからなんだそうです。
"本8合目"というのは昔の8合目にあたる部分ってこと。


「トモエ館」3,400mまで来ました

"これより浅間大社境内"の石碑

この後もゆっくりゆっくり進み、山小屋「本八合目トモエ館」を越えると"これより浅間大社境内"との石碑があるのを確認。
いよいよ頂上が近づいてきた・・・のでしょうか?

山小屋「御来光館」を通過したところで休憩。
ガイドさん:「御来光館」が吉田ルート最後の山小屋で、これより山頂までは山小屋はありません。トイレ、水などの補給が必要な方はこちらで済ませてください。 また、リタイヤもできなくなります。どんなに辛くても登ってもらうしかありませんが、大丈夫ですか?

軽く頭が痛いけど・・・これ、高山病っていうより睡眠不足のような気がする。(吐き気、むくみ、胸の圧迫感はなく、ただ眠い。)
ピッキー、しずる、まる子さんも疲れは出ているけれど、高山病は大丈夫そう。

彼氏:○○ちゃん、大丈夫?
彼女:うん、吐いたらすっきりしたから大丈夫。ありがとうね。

彼女、けっこう素直な反応・・・彼女のツンデレぶりがいいのでしょうか?
見ると、彼氏は彼女のリュックを前に自分のリュックを後ろに・・・2人分の荷物をかかえて登ってきたんだ。

しずる:彼氏、人間ができてるね。
Pi-子隊長:っていうか、愛じゃない?愛。私たちじゃこうはいかなそう・・・ピッキー、頭痛いから私の荷物持って〜
ピッキー:・・・え?そうなの?じゃ荷物持ってくよ。

あれれ?意外にも素直な答えが帰ってきた。

Pi-子隊長:いいよ、自分で持てるから。なんだ、もっと笑える回答が帰ってくると思ってたのに・・・ぶつぶつ
ピッキー:何なんだよ〜!
しずる:ねぇ、どうしてそうゆうところで笑いを求めるの? (^o^;)

Pi-子隊長:・・・なんとなく。
生まれも育ちも東京近郊ですが、関西の血(父方)が入っているからでしょうか・・・?

ガイドさん:そろそろ頂上に向けて出発しようと思いますが、全員、グループの方いますか?
Pi-子隊長:は〜い、チームアドベンチャー、全員います!
同じツアー客:2人いません〜

話を聞くと、2人とも高山病などの症状はまったくなく、むしろかなり元気で先を急いでいた様子。
おそらく先へ行ってしまったんだろう、ということになり、出発することになりました。
暗い上、かなり混雑しているので、違うツアーと間違えて行ってしまったのかもしれません。

ガイドさん:ここからは渋滞がすごいので、正規の登りルートではなく、下山用ルートを登っていきます。
いわゆる"御来光渋滞"ってヤツか。
富士山の頂上で御来光を見ようとして、みんな同じ時間に山頂へ向かうので渋滞ができるのです。
もっとも私たちもそのうちの1人ですが。

ガイドさん:出発しま〜す!
いよいよ最後の決戦に向かう感じだ。
脳内BGMはドラクエの「序曲のマーチ」

下山道はブルドーザーで人工的に作った砂礫の道。
8合目にも砂礫の道はあったけれど、それより傾斜があるのでキツい。
1歩進んで、半歩下がって、1歩進んで、半歩下がって・・・の繰り返し。(1歩進んで2歩下がるよりはいいんですけどね)

ガイドさん:5回ターンをしたら、もう頂上ですからね。がんばってください!
5回・・・1回目のターンを終えたところだ。
う〜ん、1歩1歩がキツくなってきた・・・

ガイドさん:休憩します。
休憩、リュックの中からチョコを取り出して食べる。

Pi-子ハHPガ10回復シタ

しかしながら、これはRPGの冒頭、旅に出る前にもらった"薬草"程度。
誰か全回復の呪文を唱えてくれないかな・・・


雪 9合目になるとかなり残ってます 少しずつ空が明るくなってきました

ガイドさん:出発します。あとターン3回ですよ!
1回のターンの道が長いんだよなぁ・・・
本当、富士山ってRPGだよ。
初めは「楽勝、楽勝!」って思うけど、上に行くほど辛くなっていく。

ガイドさん:あとターン2回ですよ!
次のターンを超えたらあと1ターンで頂上・・・
いかん、意識が朦朧としてきた。
眠い・・・目を閉じるとそのまま眠ってしまいそうだ・・・。

ガイドさん:はい、あと2ターンです。頂上はもうすぐですよ!

え・・・?

あれれ?

さっきもあとターン2回って言ってなかったっけ?

1ターン増えたんかい!?・・・と、誰しも思っていたはずだけど、全員つっこむ気力なし

黙々と歩く。
キツいなぁ。
やっぱりHP(体力)不足か・・・
ラスボス(頂上)を相手にするにはもうちょっと経験値を積むべきだった・・・

ガイドさん:あと1回ターンで頂上です!
よかった、今度は増えなかった。

続けて黙々と歩く・・・
少しずつ、空が明るくなってきた。


頂上到着〜!やっぱりこの鳥居がないと
ガイドさん:頂上に到着しました。皆さん、お疲れさまです!

下山道を登ってきていたので、そこに鳥居はなく(登る前に予習としていくつかのHP、ブログ等を拝見させていただいていましたが、頂上というとほとんどの方が 久須志神社の鳥居のところで写真を撮られていたので)なんか、あんまり実感がないな。

周りを見ると今回富士山リベンジのおじさん、草食彼氏+ツンデレ彼女のカップルも全員登頂できてよかった、よかった。

ガイドさん:お鉢めぐりに行きたい方はいますか?
ピッキー:は〜い、は〜い、お鉢めぐり行きま〜す!

ピッキー、元気だな。

しずる:私は浅間大社奥宮行かなきゃ!その為に来たんだもん。
まる子:私は郵便局行きたいな〜
Pi-子隊長:私は頂上まで来れれば別に。お鉢めぐりってどの位かかるのかな?


「お鉢めぐり」とは富士山の山頂(噴火口)部分を一周することです。
山頂には剣ヶ峰をはじめ、ピーク(岳)があるので「お八(はち)めぐり」となったという説、富士山の形が鉢のようなので「お鉢めぐり」となったという説とあります。
時計回りにめぐるのが一般的。

Pi-子隊長:あんまり高低差がなくて、楽勝だったらお鉢めぐり行こうかな。
ガイドさん:高低差はけっこうありますよ、なんせ8つのピークを行くので。特に最高峰である剣ヶ峰の「馬の背」はキツいかな。

「馬の背」とは剣ヶ峰に至る馬の背ぐらいの急勾配の坂道のことです。

Pi-子隊長:時間的にはどのぐらいかかりますか?
ガイドさん:なんせ3kmありますから1時間半ぐらいかかるんですが、今日は山頂までの渋滞がすごかったので、ちょっとスピードを上げていきたいと思ってます。 外側は崖、内側は火口なので吹き飛ばされたらアウトです。あまり体調がよくなければ、おススメできません。

実際、年に何人かは火口に落ちているそうです。
富士山はマグマが煮えたぎっているわけではないですが、高さがあるので落ちたらかなり危険です。

Pi-子隊長:・・・いいや、私、軽く頭痛いし、ここで御来光見てる。
ピッキー:そう?じゃあ、オレはお鉢行ってくるよ。
しずる:奥宮も郵便局もここからちょうど反対側なんだね。途中までお鉢めぐり組と一緒に行こう。

こうして、各自、山頂自由行動となった。

1人、残ったPi-子。
吉田ルートのゴール地点(山頂)は御来光スポットでもあるので、その場に座り込んで日の出を待つことにする。

ぼんやりと明るくなってきた空を見上げながらカメラを待ち構える。
歩いている時は暑いとすら感じていたけれど、じっとして御来光を待ち構えていると寒い!
カメラを構える手の指先が冷たい。

御来光諦めて、暖かいコーヒーでも飲みに行こうかな・・・
(山頂にも何軒か山小屋があり、ホットコーヒー(¥500)、味噌汁(¥500)、うどん(900円)など暖かい食べ物も販売しています。お値段も富士山頂同様に日本一高い・・・かも)

・・・と思い始めたころ、空がだんだんオレンジ色に染まり始めた。
それまでおしゃべりをしていた人たちも話すことを止め、無言で下から上がってくる光を見つめている。
そして空と雲の間にうっすらと光の筋が出現。
少しずつ、少しずつ光は明るさを増していく。


空にオレンジ色の光の筋が おっ、太陽が顔を出し始めたぞ


御来光〜 (^人^)

さっきまで「何でこんな苦しい思いしてまで富士山に来ちゃったんだろう」
とか
今も「寒いから暖かいところへ行って暖かいもの食べよう」

とか、弱気なこと思ってたけど、これが見られたのなら、来てよかったかなぁ

と思うだけの景色が眼前に広がる。

(Pi-子)