浩&淳二 〜青木ヶ原樹海・前編〜


青木ヶ原樹海

午前3時過ぎ、がやがやとした音で目が覚める。
うとうとしながら「そういや釣の団体さんが出発していくのだなー」などと考えてるうち再び眠りについた時だった。

ぴろぴろぴ〜 ぴろぴろぴ〜

誰かの目覚ましが鳴り、これで完全に目が覚めた。
ピッキー:(そろそろワールドカップが始まる時間かな、誰か起きてきたら見るか)
布団からごそごそ起き出してきたのは「ドイツVSポルトガルの第3位決定戦がある」と予告をしていたるむちゃん。

るむ:1ま〜い、2ま〜い、3ま〜い・・・ (ちゃり〜ん、ちゃり〜ん)
だしぬけに100円玉の枚数を数え始める・・・番町皿屋敷みたいで怖いんですけど。(^_^;
しかしこれには訳があり、宿のTVが懐かしい100円玉を入れるタイプだったので、試合を最後まで見るには数枚の100円玉が必要とされたのである。

ピッキー:100円玉入れようか?
一番TVに近い場所で寝ていた為、声をかける。
るむ:あ、起きたの?・・・じゃあ、よろしく。
ちゃり〜ん、100円玉を入れTVをつけるとまさに試合が始まるところであった。(以後、交互に100円を出し合った)

途中から睡魔が襲い、寝ぼけ状態で見ていたが、オリバー・カーンのファインセーブで目が覚めた。
その後は試合に熱中し、あっという間にハーフタイム。

ピッキー:いや、すごいね、さすがカーンだよ。今回のワールドカープが終わったら引退とはちょっと残念。
るむ:うん、そうだね。私も行ったことがあるからドイツを応援してるんだ・・・・・・
ピッキー:残念といえば、今日はバラックが休みで出ていないんだね。
るむ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ピッキー:るむちゃんがこんなにサッカーが好きなんて知らなかったよ。
るむ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ピッキー:オレもドイツファンだからうれしいなぁ。
るむ:・・・・・・・・・ZZZZZZZZZ

るむちゃんは超人的な集中力の持ち主で、ハーフタイム中は完全に熟睡、後半開始時にはしっかりと起きてきた。


樹海荘だけどハト家(や)
試合は結局ドイツが完勝、地元開催に3位で花を添えた。
カーンのすばらしい出来で大満足。

ぽっぽー、ぽっぽー

試合の余韻をひたっていると、外は太陽が昇りかけていて、民宿の敷地内にある隣の謎の家にはたくさんの鳩が飼われていることに気づいた。
後から女将さんに聞いた話では鳩の数が増えて、今では鳩小屋ならぬ鳩家になってしまったのだ、とのこと。

ピッキー:ぽぽぽ〜、ぽっぽぽ〜(ハトさん、おっはよ〜)
鳩に挨拶をし、朝食まで一旦寝ることにした。

言うまでもなくるむちゃんはすでに熟睡。
なんだかすごい切替の早さ・・・さすがるむちゃん。

7時半、朝食の時刻に再び起床。
大将:ふわぁ〜、さすがにワールドカップ見てると眠いな。
るむ:あれ?起きてたっけ?
大将:起きてたよ、前半ちょこっと。後半は寝ちゃって見てなかったけど。
まる子:私は後半ちょこっと見てたよ。前半は起きられなかったぁ。

試合に集中しててあんまり気がつかなかったけど、見てたんだ。

Pi-子隊長:私もちょっとだけ。カーンがスーパーセーブ決めたとこ。
本当にちょっとやん!しかも一番おいしいシーンだけ。

外を見ると天気は今日も曇りでいまにも降り出しそうだ。
まる子:雨降るかな?ま〜、しょうがないよね。(隊長の方を見る)
Pi-子隊長:何を言うか?いかなる時にでも川口浩(ヘッドライト)と雨具は忘れないように!これはチームアドベンチャーの基本中の基本である!

なんとなく寝不足のせいか、皆あまり食欲がないようで処理しきれないご飯を大将が1人で食べ尽くす。
結局朝からおかわり4杯。
ちなみに私もがんばりましたが、おかわり3杯でした。

食後はあわただしく出発準備。
Pi-子隊長:諸君、本日の征服目的は"浩&淳二"だ!
"浩&淳二"とはもちろん極秘暗号であり、浩=川口浩(アドベンチャー)、淳二=稲川淳二(心霊スポット)2人合わせて=青木ヶ原樹海であることは言うまでもない。
Pi-子隊長:しかも今日は降りそうで降らないこの天候、まさに樹海日和だ。気合いれていくぞ!
一同:アイアイさー!


チェックアウトを済ませ、樹海ツアーを主催する"OUTBACK"にナビをセット。
昨日は宿名を入れたらとんでもない所に連れて行かれたので今回は電話番号で登録。
カーナビに"OUTBACK"と表示された。完璧だ。まさか平安時代に"OUTBACK"はないだろう。
Pi-子隊長:今から出るとジャストか、ちょっと遅くなるかもしれないから一応電話しておこう。(ぴ・ぽ・ぱ) あ〜、おはようございます。今日お世話になります"チームアドベンチャー"です。到着に5〜10分ぐらい遅れますので・・・はい、すみません、では。
うむ、社会人の常識というヤツである。

ま、さほど渋滞もないだろうし、時間よりちょっと前ぐらいに着くだろう・・・と思っていたのだが、またしても樹海の呪いが勃発!
カーナビ:目的地付近です。音声案内を終了します。
ピッキー:いや、ここで終了されても困るんだけど!
Pi-子隊長:うん、見渡す限り住宅地と畑・・・こんな所にあるのかな?

いや、あるわきゃないだろ!・・・とつっこみを入れたくなるほどの住宅地と畑・・・こんなところでど〜しろって!?

まる子:誰か・・・地元の人に聞いてみよ・・・でも、人通らないね。
ピッキー:じゃ、ちょっと広めの道路に戻ってみよう。

数メートル車を移動させたところに歩行者のオバちゃん発見!
さっそく聞いてみよう!!

るむ:すみません"OUTBACK"という会社を探しているんですけど、場所はここで・・・
あらかじめプリントアウトしてきたHPの地図をオバちゃんに見てもらう。
オバちゃん:この地図だとこの先に国道があるからそこを左折して、一つ目を右折するして・・・え、カーナビではこの付近だって? いや〜ちょっと距離はあるわよ。車で10分はかかるんじゃないでかねぇ。
まったく不思議なことだが、今回は電話番号で登録し、確かに"OUTBACK"と正しく行き先表示されてたのだが・・・
ただでさえ時間ぎりぎりだったのに、完全に遅刻である。

ここからカーナビは無視、オバちゃんの言っていた通り(人間ナビ)に車をすすめることにした。
憑いた着いた時はすでに30分以上も遅刻していた・・・社会人として非常に非常識というヤツである。
("OUTBACK"の皆様、すみませんでした。m(_ _)m )

Pi-子隊長:遅れておいてこんなこと聞くのもナンですが・・・御社、最近移転とかされました?
カーナビに"OUTBACK"と表示されたことに納得いかなかった隊長がガイドのWさんに事情を話して聞いてみた。
Wさん:いいえ。でもたまに「全然違う所に行ってしまった」ってお客さんいらっしゃるんですよね、本当に不思議なんですけど。カーナビが原因なのかな?

やっぱり樹海の呪いなんですかねぇ?(とは聞けませんでした)

申し込み手続き後、川口浩付きヘルメットを手渡され、樹海までは"OUTBACK"の車で移動。
"樹海荘"に泊まっていたぐらいなので、この辺で集合できれば遅刻しなくてすんだんですけど、と思ったのだが・・・Wさん曰く、この辺はあまり駐車できるスペースがないそうで・・・
大将:でも、あそこにも車停まってるじゃん。(ぼそ)
大将の言うとおり、前方に紺色の車が一台停まっていた・・・が、近づいていくと、その車は「ほんの1〜2時間停めてますよ」というモンじゃないことが分かった。
窓ガラスは割られ、後ろのトランク部分には丸太がつっこまれていた。
なんらかの事情があって置き去りにされたことは一目瞭然・・・まさか、これは自殺者が乗り捨てたもの・・・!?

謎の車、こ・・・これは、まさか・・・
警告:18年7月3日までに撤去してください

Wさん:ああ、この車は不法投棄されたものですよ。去年の暮れぐらいからかなぁ、かれこれ半年以上放置されてままです。(あっさり)
Pi-子隊長:そうなんですか。私はてっきり・・・
Wさん:皆さんそう思うみたいですね。まぁ、不思議ではないですけど。この間もTV見てたら「樹海の心霊スポット」とかやってて、この車を「自殺者 が乗り捨てたものだ」なんて紹介してましたよ。本当、いい加減なんだから。

う〜ん、やっぱり"やらせ"なんですね。

Wさん:夏になると必ずああゆう番組やるんですけど、おもしろおかしいオカルト番組は止めて欲しいですね。TVを見て、わざわざ自殺しに 来る人が本当にいるんですから。
まさしく"TVのチカラ"ってやつか。
Wさん:去年は自殺者が100人以上いたそうですが、地元の人間でななく、遠くから来た人ばかりなんです。
昨日"朝霧パラグライダースクール"でも同じこと言われたっけ。

るむ:そうゆう人って見て分かります?
Wさん:分かりますよ。普通この辺に観光に来る人は皆さんみたいにTシャツにジーンズ、足はスニーカーなどの歩きやすい格好で来てますけど、 自殺しようって人は普通に会社へ行くような格好してますよ。女性ならスカート、男性ならスーツとかね。


まる子、ピッキー、Pi-子隊長、3人の目が大将に集まる。
まる子:(やっぱりスーツで来れば面白かったのに)
ピッキー:(もちろん申し込み手続きしている時に「ネクタイは外してくださいね」って言われたんだろうな)
Pi-子隊長:(ああ、せっかくのシャッターチャンスが・・・)

Wさん:持ち物もカバンよりも紙袋で・・・痕跡を残したくないからですかねぇ・・・車よりもバスで来る人多いし。
大将:この辺にバス停あるんですか?
Wさん:ありますよ、あそこに地図がありますから見ながら話しましょうか。


Wさんの話だと国道134号線沿いにバスが走っており、この近くには有名な鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)・富岳風穴 (ふがくふうけつ)もあり、もちろん観光客用にバス停が 設けてあるんだそうだ。
Wさん:で、どうゆうわけか、自殺遺体はこの近辺で多く見つかってるわけなんですが・・・それはおいおい話していきましょう。じゃあ、いきなりわき道にそれちゃい ましたけど、本題に行きましょう。
今回は大室山の麓を一周し、最後に風穴を入るコースになるとの説明を受けた後、さっそく出発・・・といきたかったが、さっきから降り出した雨は本降りになってきていた。

まる子:レインコート、やっぱり持ってきてよかった。
みんなでリュックからレインコートを取り出して上から羽織った。
隊長(雨女)のせいでレインコートは標準装備です、我々。

るむ:樹海を歩いてたらびしょぬれになりそう。
Wさん:う〜ん、樹海の中は文字通り木が密集しているからあまり濡れないと思いますよ。

気を取り直して、出発・・・といきたかったが、ふいに自分の携帯電話が鳴った。

ピッキー:非通知だ・・・誰だろ?
Pi-子隊長:いきなり低い声で「WELCOME」とか言われたらヤだね。樹海が呼んでるんだよ。(笑)
ピッキー:はい、もしもし・・・
樹海荘の女将:もしもし「樹海荘」です。洗面所にメガネが置かれてたんですけど、お客様の誰かのじゃないですか?

樹海は樹海でも樹海荘だった。

そういえば、朝、洗面所でコンタクトをつける時メガネを外して・・・洗面所に置き放しにした気がする。
ピッキー:おそらく私のものです。午後に取りに行くので保管しておいてもらえますか?
樹海荘の女将:分かりました。お待ちしてます。

もっとも無事に樹海から出られればの話であるが・・・

では、今度こそ、やっと出発!

一行はガイドのWさんの後について樹海を分け入っていく。

来る前に"青木ヶ原樹海"を検索して下調べはしてきたのだが、やはり心霊スポット系が多く「一歩踏み込むとヤバい感じが・・・」などと書いてある記事も見かけたのだが、 そんなことはない。(ただ単に霊感がないからかもしれないけど)
"樹海"というだけあって樹木は多くあるのだが、背が高く細い木が多い為かさほど陰鬱さはない。
それから至るところに生えている苔は写真で見たことがある屋久島の景色のようだ。

Pi-子隊長:苔の生えてる感じが屋久島みたいだね。("屋久島編"ご参照)
ピッキー:うん、本当、そうゆう感じ。
Wさん:地元の友人も同じこと行ってました。あそこは島全体が花崗岩でしたっけ?地盤がやはり岩なんですよね。ちなみに樹海は全部溶岩なので土がないんですよ。


土がない?
いや、我々の足の下には土がありますよ・・・と反論したくなったが、土は溶岩の上をほんのすこし覆っているにすぎない。
下は固い溶岩で、その結果、樹木は根を下に這わせることができず、あまり成長ができない。
成長しすぎると自分の重みですぐに倒れてしまうのだそうだ。

薄い土の下は固い溶岩
こんな所に踏み込んだらたいへんなことに

大将:そういや倒木が多いと思ったんだよな。
Wさん:倒木や落ち葉が蓄積され、土ができていくんです。だから蓄積中の所に足を踏み入れたらたいへんなことになっちゃいますよ。ほとんど底なし沼状態。

樹海は「一度足を踏み入れたら帰れない」ような場所ではないが、歩道を外れて歩いてはいけない・・・というのはそうゆうことなんだそうです。
さらに溶岩から出来ている地形なので凸凹が多く、迷いやすいのだとか。

Wさん:さっき134号線沿いのバス停付近で自殺遺体が多く発見される、って言ったじゃないですか。あれって夜になって方向が分からなくなると、 奥へ行っているつもりが逆で、国道へ近い場所へ戻ってるって説があるんですよ。
近くには日本で一番高い山、富士山がそびえているし「上ってる=奥へ進んでる」と思ってしまうが、実はその逆。
この辺の地形では国道沿いの方が上りになっているのだそうで・・・

Wさん:皮肉なんですけどね、助かりたいと思って下り方向へ行くとどんどん奥へ行ってしまって遭難。自殺しようと思って上り方向へ行くと(奥へ行くつもりが) 国道へ出てしまって助かった、なんて話もありますよ。
大将:樹海で助かる為には思い切って下り方向へ行くのがいいんですか?
Wさん:場所によるので一概にそうとは言えません。こうして地元のよく知った人間をガイドにつけるか、地図・磁石を持って歩道からは外れない、暗くなってから 森へ入らない、ってことですかね、基本ですけど。

まる子:方位磁石って樹海の中だと狂っちゃうんじゃないんですか?
Wさん:そんなことはないです。ほんの少し狂う場所はあるみたいですけど私も知りません。でも迷うほどの狂いは生じませんよ。
Pi-子隊長:うん「ト○ビアの泉」でそれは「ガセ」ってやってたよ。そんなこともあろうかと思って・・・じゃ〜ん、方位磁石〜!
(←ドラえもん風に読んでね)
リュックの中から取り出した方位磁石を平らな岩の上においてみる・・・するとしばらくの間、針はくるくる回っていたが、やがて正確に北の方角を示した。
一同:おおっ、本当に「ガセ○ア」だったんだ!

るむ:携帯もGPSもダメって話だったけど・・・それはどうなんだろう?
Pi-子隊長:私の携帯は・・・ダメだ、圏外だ。
(旧ボー○フォン)
まる子:私のも(旧ボー○フォン)
大将:オレのも・・・ってか、3人とも同じ携帯会社じゃん。(旧ボー○フォン)
ピッキー:自分のボー○フォンは圏外だけど、会社用の○コモはかろうじて1本立ってるよ。

るむ:・・・私の携帯は3本立ってるよ。
(○U)
見ると確かにるむちゃんの携帯には電波表示がばっちり3本。
樹海で生き残りたければ○Uがよいようだ。
Wさん:GPSもばっちり使えますよ。昔のは性能がいまひとつだったからかもしれませんが、今のは性能がいいですからね。

樹海で方位磁石は狂う(「携帯、GPSは使えない」も)・・・は、ウソつきになりますのでご注意下さい。

Wさん:それから苔の話もしておきましょう。
地面を這うように生えている一面の苔、樹海はこの"苔"が作っていると言っていいほど非常に重要な働きをしているのだ。

樹海は富士山から流れ出た溶岩流が固まって出来た所なので、川はおろか水が湧き出るような場所が一ヶ所もない。
水がないということは本来ならば生物はおろか、植物も生存できるような環境ではない。
雨が降ってもすぐに浸透してしまう溶岩の大地・・・

しかし、この環境の中で苔だけが生物に必要な水分を貯え、提供してくれるのだ。
苔がなければ樹海は文字通り"死の森"いや、森にすらならなかっただろう。

大将:すげぇな、苔。
るむ:本当、見直しちゃうよね、苔のこと。

先ほどまでは「ただの苔」だったのが、今ではまばゆい緑の絨毯に見えるのだから不思議だ。

苔を見直したところで一行はさらに奥へと進む。


熊の爪あと
まばゆい緑の絨毯・・・すごいぞ苔!

Wさん:あっ、ちょっと待ってください。
すこし行ったところでガイドのWさんが一本の木の幹を指差した。

Wさん:これ、熊の爪あとですよ。
大将:熊がいるんですか!?
Wさん:いますよ。猪、鹿、狐、野うさぎ、イタチ、リス・・・他にも様々な哺乳類に野鳥もたくさん。


さらに樹海の奥へ
みんな苔のおかげで生きているんだなぁ・・・(感動)

Pi-子隊長:樹海の熊なら、人間の味を知ってるだろうねぇ。いやぁ、怖い、怖い。(とか言いながら 笑)
るむ:だからそっち系の話はやめようって!!
隊長のデリカシーのない発言で感動半減。

しかし熊の爪あとがあるってことは・・・ある〜日♪、森の中〜♪、熊さんに出遭〜・・・わないのだろうか!?
正直、心霊よりもそっちのが怖いかも。

Wさん:う〜ん、昼間は大丈夫だと思うんですけどねぇ・・・
Wさん、断定してくれないんですね。(^_^;

Pi-子隊長:もし遭ったら誰が最初に戦うかジャンケンで決めとく?(笑)
鷹村か!?(少年マ○ジン「はじめの○歩」参照)

熊に遭わないよう祈りながら、さらに奥へ進む。 (→後編につづく)

(ピッキー)