トイレに行こう!


海南島で見かけたトイレ 「大」なら0.10元、「小」なら0.05元と
値段が書いてありますが、一体どうやって判断するんでしょうか?


悪名高き中国のトイレ事情です。
想像力が豊かで食事中の人にはお薦めしません。(^_^;
もう昔のことなので現在の中国の都会であればマシになってるんじゃないかとは思っていますが・・・。

ある日の授業中、突然尿意をもよおした。
Pi-子:(もうすぐ3時間目が終わる。そしたら10分の小休止が入るのだが、宿舎に帰る時間は・・・無くはないが、ぎりぎりだし、 面倒だし・・・1時間がまんするのはつらいし、20年近く生きているのにもぞもぞするのは恥ずかしいっ!←心の叫び

授業なんか全然耳に入っていない状態で数分過ごしていると、3時間目終了のチャイムが鳴った。
朱老師(先生):10分間休憩にしましょう。

ああ、もう、うだうだ考えてないで 勇気を出してトイレに行こう!!

実は一度学校のトイレに行ってことがあるのですが・・・その"トイレ"というもの、日本で我々がよく目にするようなシロモノではなく、 通路に対して平行に幅20cmぐらいの溝があり、腰高の高さの区切りはあるものの ドアはなし!
もうお分かりでしょうが、その"溝"が"便器(といっていいのかな?)"であり、横尻丸見え!(←きゃっ!)

水は使用後に流すのではなく、時間制で時々ちょろちょろ流れてくる程度。
溝に捨てられた使用済みの紙とかキアイの入った"大"は流れず、そこにとどまってしまうというシロモノなので常に臭いがワイルドな感じで・・・

以前はびっくりして、走って宿舎まで帰って用を足したのですが・・・今日こそ、いざ、チャイニーズ・トイレデビュー!!!

う〜ん、ドアを開ける前から臭いが漂ってきてるよ・・・
恐る恐るドアを開くと中には2,3人の先客あり。

ドアなんかなくてもみんな堂々と用を足している。
いや〜、みんな潔いわ〜
生きている以上、必要なことだもんね〜、恥ずかしくなんてナイナイナイナイナイナイ!はず・・・(←必死で自分に言い聞かせる)

しかし、ここでもぞもぞしている方がよほど不審で恥ずかしいというもの。
さらに自然的欲求には抵抗できず覚悟を決めて、下着と一緒にジーンズを脱ぐと・・・放水!!!(←下品ですみません)

はぁ・・・なんかねぇ
用を足してほっとしたのもあるし、周りが同じことしているし、周囲が恥ずかしいと思っていないからか、あんまり恥ずかしいという 気がしないんだな。
旅行のガイドブックにはタオルで隠したり、フレアスカートで隠すとよい、みたいなアドバイスが書いてあったけど、恥ずかしがって こそこそする方が目立つし、恥ずかしい思いをしそうだ。

女学生:あら、こんにちは。あなた日本人よね?
用を足している私に話しかけてきたきれいな女子学生。
ああ、この人、確か門馬さんのお友達だった・・・名前は忘れた。

Pi-子:あ・・・あ〜・・・っと、ニーハオ・・・
女学生:今日はXXXXXX・・・なの?

あうう・・・ごめん、何言ってるか分からない。
・・・っていうか、この状態で冷静に外国語なんて考えられるかいっ!?

そりゃ、日本だったら、個室に入った状態でおしゃべりなんかしたことあるけどねっ。
でもそれって用を足している姿を見られていたワケじゃないから・・・この場合とは違うよね。

(結論)・・・トイレだけだったらいいけど、用足しの最中に話しかけられるのは恥ずかしいです。(*-_-*)


1)ドアつき・水洗トイレ
学校の招待所(簡易宿泊所)、観光客向けお土産店など高級じゃないけど、外国人が行くような所にあり。

日本でもよく見るタイプ。違うのはドアに向かって用を足すところだけ。
周りが海に囲まれ突然襲われることが少ない日本人はドアを背にしますが、外敵が多かった中国人は常に周りを 警戒しておかなければならず、その辺の歴史的背景からこうなった・・・という話を聞きますが、本当のことは不明。

紙を流すとつまりやすくなるので(紙が溶けない)使用後はくずかごへ。

一見問題がなさそうに思えるこのトイレですが、問題はあるのです。中国人はこの形に慣れていないので、カギをかけてくれないということ。
上海のデパートでこのテのトイレに入った時のこと、ドアにカギがかかっていなかったので開けたら、中に先客が・・・
怒鳴られてしまいましたが、なぜ私が怒られなければならない!? 「そんなんやったらドアなんか無い方がましや〜!」 という感じです。

もう1つの問題は使用後に流してくれないこと・・・先客の残したモノなんて見たくない・・・

2)仕切りのみ・時差式水洗トイレ(?)
学校のトイレ、公衆トイレなどいろいろな所でよく見かけます。

本文でも説明しましたが、一本の溝の上に仕切りがついていて時間が来ると水が流れる、というもの。1)のトイレみたいにその都度 流せるわけじゃないので、人気のあるトイレはかなりキョーレツ!!

では、水が流れている時に当たればラッキーか?というと・・・上流(というのだろうか、水が流れてくる方向)にいればよいのですが 下流にいると多くの人の落としたモノを見るハメになり・・・水が流れた直後に入ったら、ラッキー?かも。

3)ドアも仕切りも仕切りもなし・落下式
日本では「中国といえばこうゆうトイレ」と思われているんじゃないでしょうか?これもよく見る形です。

ただの穴が開いているだけだったり、板があり(小)がそれを伝わって流れ落ちるタイプだったり。

2)はまだ"仕切り"がついていますが、ドアなし、仕切りもなし、360度オープン!
人生感が変わりそうなトイレです。

板なしトイレの場合、どっちを向いてもよさそうな感じですが、1)同様に入り口に向かって用を足すという向きになっているみたいです。

4)カメ?
Pi-子:男性用トイレってどうなってるの?
藤田(トンティエン):別に、たぶん同じだと思うよ・・・あ、そういえば、駅のトイレが"カメ"だったな。
Pi-子:カメ?
藤田:憶測だけど、溜まったらカメごと畑に持って行って肥料にでもするんじゃないかな?
Pi-子:手間もはぶけて一石二鳥?・・・そういえば、それらしきカメをリヤカーに積んでるの見たことあるかも。
藤田:間違ってひっくり返したらたいへんなことになりそうだね。
(苦笑)
Pi-子:ぶつかったら悲惨なことになるからあまり近寄らないようにしよう。(汗)

5)農村?
郊外・農村なんかにはこうゆうのあるみたいです。
穴は開いてたり、それすらなく「どこでもご自由に」だったり。自然に還っていくのが実感できるエコロジートイレ?でも衛生面はイマイチだ。

地方へ行くとまだまだトイレがないという家が少なくないので、夜になると穴に落ちる危険がある(トイレには電気が付いていない)為、 穴(便器)があろうがなかろうが好きな場所でもおかまいなしに用を足すらしい。

または夜間は「馬桶」(マートン)という"おまる"を使って用を足し、夜が明けると公共トイレに捨てに行くとか。

さすがにこのトイレは経験していません。

6)どこでもトイレ(子供のみ)
前ページで書いた通り、子供のズボンを脱がなくても、しゃがむだけで用が足せるというスグレもの!?誰が名づけたのか「股割れズボン」というそうです。

道端なんて当たり前、デパートの中だって、列車の中だってどこでも没関係(メイクワンシー/関係ないよ)
小だけだって目が点なのに、大も・・・なんだから困ったもんです。
どうやら中国では子供のソレは汚いモノのうちに入らないらしい。

一度、中国人学生に「なぜオムツをつけないんだ?」と質問したことがあるのだが、「オムツは赤ちゃんだけ」という答えが返ってきた。
ってことはオムツを卒業すると股割れズボンをはくわけだ。
日本ではおもらしの気持ち悪さから徐々にトイレで排泄することを覚えていくというけれど、しゃがめば用を足せるとなるといつトイレを覚えるの? そもそも何歳ぐらいまでこのズボンなんだろう?(独断と偏見で小学校にあがるまでかな、とか思っていますが)

さすがに現在(2006年)都会ではあまり見られなくなっているらしい・・・という話を聞いていたんだけど、香港ディズニーランドが開園 した時に園内のトイレ以外の場所で用を足す子供が大勢いて、それが問題になっていた。 やはり習慣は変わらない?

※上のトイレを見ても分かる通り、紙はなかったです。日本から送ってもらっていたポケットティッシュも中国で生活するにつれ「もったいない」と思うようになっていき トイレットペーパーの中芯をとって潰したものを常備してたりしました。ちなみに中国人はどうしていたのか?というと・・・実はあんまり拭いている人 を見たことがない・・・(じっくり見てたわけじゃないからよく分からないけど)

※近年、中国では政府もトイレ問題に関心を持ち、観光地ではかなりきれいな公共トイレが整備されるようになってきているらしい。 特に北京オリンピックまでは精力的に街中にきれいなトイレを作り続けると思われます。しかし、やはり問題は使用する側に・・・(下記の文章をご参考ください。)

授業終了後、おねえたまと浩子の部屋にて
Pi-子:・・・というわけで、カルチャーショックな日だったよ。
浩子:そっかぁ、あのトイレ入ったことなかったんだ。私は留学の前にも旅行で中国に来ていたから慣れてたけど。
おねえたま:私も前に旅行で中国に来たことがあるけど・・・そういえば、その時すごいもの見ちゃった。

Pi-子:え〜、どんなトイレ?
おねえたま:普通にドアがついている水洗トイレ。安いホテルだったけど、外国人も泊まるようなホテルだから。 でね、そこで行列に並んでいたら、後ろにいた小姐(お姉さん)ががまんできなかったのか、トイレの床
(便器があるところでも個室でもない) でいきなり(大)して、何もなかったように普通に去っていったの
Pi-子:・・・・・・・・・・・・・・・・
(ちょっとフリーズ)こ・・・子供じゃなくて?
おねえたま:いや、もう大人。しかもけっこうきれいなお姉さんだった。


これってやっぱり小さい頃からの習慣でしょうか・・・?
「三つ子の魂百までも」!? 恐るべし、股割れズボン!

(Pi-子)



(お役立ちリンク)
なんてたって四川省(中国トイレ事情)  中国のリアルなトイレの写真です。よくぞ撮ってくれたな〜っていうか、よく撮ったな〜っていうか・・・