98年8月前半の学芸員日誌


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8月15日(土)晴のち曇

自由研究のヒント集に簡単にできるものとして紹介されていた、紙おむつの吸水実験を子どもたちとやってみる。
保育園が休みのこの1週間は下のぼうずたちがいて、あたしゃなんにもできなかったが、そもそも何かやろうなんて思うからいらつくんだと、自分に言い聞かせて我慢した。姉ちゃんたちにしてもぼうずたちがいて宿題どころじゃない1週間だったのかも……。実験やってる間は実家にいたんだ、ぼうずたちは。
声というのはかわらないもんだなって、最初の男と電話で話しながら思う。

8月14日(金)晴

お寺とお墓参り。お寺で、亭主の長姉の別れた夫にあった。彼女らが離婚してからは一度も顔をみなかったからな。
かつてはポルシェも持っていたのに、軽に乗ってた。
「ねえ、あれだけくるまで見栄はるのが好きだったのに、軽に乗ってるってどんな感じなんだろ」と亭主にいうと、
「軽に乗っとるなんて、もう有名だ。実績(姉と別れてから、新しく店を出した)がありゃいいんだ」つまり、実績があるから、軽に乗ってることをばかにされても平気でいられるってことか。

8月13日(木)晴

特記事項なしっていうか、なんというか。

8月12日(水)晴のち曇

景気の低迷についてのニュースがかなり多い。金づかいの荒い人はほめられ、しぶちんは非国民か? なんだかなあ。

8月11日(火)晴

大急ぎで、一番近いホームセンターまで行って、安物のビニールプールを買い(空気入れなくてもいいやつね)、子どもに水遊びをさせる。
借りてきた『もののけ姫』メイキングビデオを見る。全3巻のうち、2巻だけかりたんだけどね。ま、前から『風の谷のナウシカ』のほうが好きっていってましたが、なんというか、あっちのほうがストレートなんで。
でも13年の時間が流れて、問題はそんなストレートに白黒つかないぜってところに移行していたのだよね。いやはや。でもさあ、自然と人間との対立だの共存だのということより、ナウシカの凶暴さに胸打たれて高い評価なのだけど、サンのかたくなさのほうはどうも受け入れられづらい。これはわたしに限ってのことだがね。
しっかしなあ、ハッピーエンドの映画しか存在しない(『人魚姫』でさえ、結末を捏造して別の物語にしてしまうやつら)ディズニー映画はこれをどういうふうにアメリカ国民に見せるのかね。ま、あれも一つのハッピーエンドってことになるのかなあ。ううむ、ほんとにそうか?

8月10日(月)晴

いちんち、ぼーっとしてた。子どもたちとただごろごろ。なんにもしないで。だって外は暑いんだもん。

8月9日(日)晴

なんとか暇を見つけて『不夜城』を読了。ふうっ、ひさしぶりだな、小説を最後まで読むのもさ。
昨日の後遺症でまだ、いわゆる批評というものについて考えている。批評のための批評に酔ってはいないか、あの人たちは。批評することより、より豊かにその作品の世界をあじわおうという気はないんか? 心豊かに鑑賞しようという気はないんか? 既成概念への挑戦作であろうが、なかろうが、そんなことどうでもいいじゃん。本はその世界にひたるために読むものだよ。
批評なんてつまんないって、昨日いえばよかったな。袋叩きにあったかもしれんけど……。

8月8日(土)晴

今、名古屋から帰る名鉄電車の中、今日の批評会は、いったいあれはなんだったんだろう。「わたし一人は歌を作りません」てのは逃げか? 逃げかもしれん。批評ってのをわたしはわかってないのか? わかっちゃいないんだろう。
帰宅。
わからんことだらけだが、なぜ歌集はすべからく「評価」されねばならぬのだ。歌集を上梓すると、こうやってみんなから、ああでもない、こうでもないといわれることが必然なのか。詩集出したって、出しっぱなしが多いぞ。出版記念会やったってせいぜい感想いいあうだけで、ああいうむつかしい議論の場にゃならん。他人に何がわかるか、他人にわかってたまるか。そうは思わんか。
ま、歌の世界は歌会といって、みんなでああでもない、こうでもないといいながら、歌を発表するのが日常的に行われているからな。「批評」や「評価」にも場数をこなして慣れていきゃ、抵抗力や攻撃力ってのがつくわな。
「あんたはもうちょっと批評の言語でものをいったほうがいい」っつったって、なあ。どんなものでも読みものであるならば、読み終えてしあわせな時間を持てたかどうかに尽きないか? 読み終えてからも、さらにああいうふうに理屈で理論武装してやりあって楽しいか? 
彼らは楽しいんだろうな。だからああやってみんな集まってくる。あたしゃ楽しくないね。無意味とはいわんが、楽しくない=つらいことをわざわざやりたくない。あたしはあたしという読者のために書く。それだけ。
しかし、短歌や俳句には若いひとがどんどんあとに続いているが、詩なんか減る一方だ。いつまでたってもわしが若手じゃおわっとるぞ。なぜか。これもまた歌会や句会という伝統的に批評の場が確立されていて、自分の作品が常に評価にさらされていることが魅力なんだろうと、今日わかった。だって若いやつらって自分の点数や順位を常に把握してないと不安だろ。

8月7日(金)雨のち晴

この公開日誌は当然ながら、「公開」が目的であって自分のための記録は、これとはまた別の紙の日記帳に書いてんですけどね。子どもがうろちょろしている家の中では落ち着いて日記だって書けやしないってんで、これまた職場の机の引き出しの中にいれてあるわけ。そうだ、今は満足に読み書きのできる机さえないので、ちょっとした作業をするにも職場でやるしかないわけなのだ。
でだ。7月15日以来、紙の日記もつけてなかったので、行って書いてきた。

あしたのことが気にかかる。どうせめるか。

8月6日(木)晴

昨日の夜は、けっこう時間があったので、ぱそぱそやってたら、それなりに進歩があった。
まず住所録関係でよく出てくるcsvファイルっていうのが、どんなのかわからないで困っていたが、自分でも出力できるようになった。これでHP200LXを住所録マシンにするって活用法が確立できるわけだ。うれしいじゃん。
カンマ区切りのなんたらかんたらってほんとに何のことだかさっぱりわからなかったわけです。もうこれさえできれば、宛名シール作成もちょちょいのちょいで出来上がる……ハズ。
mobioとそれに使うカードモデムを買ったんで当然のように、それぞれNIFTYの1000円使用権付きイントロパックがおまけでついてきますよね。計2000円。
今まではこれを自分宛てにアクセスギフト送って、ほなさいならって退会していたんだが、がーん! 「この使用権ではアクセスギフトは送れません」ときたもんだ。なんちゅうか……。

実家で昼寝。起きてから『不夜城』を読む。長女は金城武が好みのタイプらしく(一番好きなのは河村隆一)「ああー『不夜城』読んでんだ!」読んでますとも。

8月5日(水)晴

毎度のことだが、子どもと宿題のことでもめることほど消耗することはない。夏休み最大の憂鬱だ。
宿題ごときで……と思うとかっかかっかしていらいらしてたまらない。昨日の晩、「YAHOO きっず」なんかを長女と検索したりしてたら、こどもたちが通ってる小学校のホームページもあってびっくりした。
「せっかくだから、見ましたよってメール出そうよ」と何度も誘うが、のってこない。ホームページの担当の先生の子どもが同じ4年生にいるんだそうだ。だからメール出したくないって、そんな理由ありか? 
k西先生が家で「2組のいづみちゃんからメールが来た」っていうかもしれないだろうなってのが、そんなにいやなのか、わからん。
次女は『飛ぶ教室』に行ったことを作文にするっていうけど、大丈夫かいな。だって、本きらいだし、読んでもなんにも感じないもん、感想文なんか書けないんだもん。

今度の土曜日に彦坂さんの歌集批評会のパネラーとして人前で話をしなくてはならない。はたして来た人に伝わる話があたしなんかにできるんだろうか。
彦坂さんの短歌は今回、また読み直してみたら、あたしの好みではなかったんだ。どうしよう。個人的には仲良くしているのに、作品をいまさら愛せないなんてなあ。詩人としてこの歌集をどう読むか、があたしに期待された役割なんだが……。

8月4日(火)晴

『飛ぶ教室』であった人に普段どこの会議室に常駐しているかを聞いてはきた。だがやっぱり会議室の巡回は今のあたしにゃ大儀だね。
「すっかりロムラーになってたみさき」とRANDYがいうように、無理はしないでおこうかな。
というわけで『飛ぶ教室』のことがなかなか書けない。暑い、暑すぎる。

8月3日(月)晴

朝の9時ごろ、長女の担任から電話が……。なんだろね。
「あのー、今日は出校日なんですが、どうかされましたでしょうか?」
どうかもなにも、あたしゃすっかり忘れておりましたよ。
「今からでもいいですから、いらしてください」
「わっかりました。申し訳ありません。わざわざお電話ありがとうございますうう」
あわてて長女を着がえさせようとするが、でんと座り込んで動こうとしない。だって、出校日忘れてて遅刻して行くなんて、みんなが笑うからいやだよな。休んじゃいたいよな。お母さん昨日まで遊びに行ってて忘れててひどい、ひどい、ひどい、っていいたいんだろうなあ。でも行けよな。送ってってやるからさあ。
まったくおおぼけでござりまするわい>わし。

8月2日(日)晴

明け方5時ごろ、起きてトイレにいった次女が泣きながら頭が痛いという。先週だっけ、夏かぜで医者にいったが、昨日南アルプスバスツアーに参加した時、寒かったらしいしな。ああ、しかし、なんでその時医者にもらった解熱剤持ってこなかったんだ。
朝ごはんのあと、メッキーに鎮痛剤をもらって寝かせる。だんだん元気にはなってきたが、悲劇は帰宅後に起きた。
帰ったらだんながちゃんと晩ごはんも作ってくれていて、これがまたうまそうにできていたんだな。次女は体調が本調子に戻ってなかったのに、ばくばくと食べてしまい、あとでそれをベッドの上にぶちまけてしまった。あちゃー。部屋じゅうにただようすっぱい匂い。まいったね。
これも「気」にあたりすぎたせいかしらん。

8月1日(土)晴

『飛ぶ教室』2日め。
ただいま、ぼうず2人の昼寝の時間を利用して緊急アクセスしてんだよ。

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