BILL CHARLAP TRIO "WRITTEN IN THE STARS" 
BILL CHARLAP(p), PETER WASHINGTON(b),KENNY WASHINGTON(ds)
2000年3月録音

冒頭にも書いたように、ビル・チャーラップは「現代のレッド・ガーランド」と言い換えることが出来る。難しい理屈は抜きに楽しんで欲しいと思う。
快いスウィング感が全編にわたって満ち溢れている。JAZZファンの癒し系ピアニストということが出来そう。
メロディラインがクリアでいて、意表を突くようなフレーズも出てくるし、なかなかツボを心得た演奏だ。
一方で、奇を衒うようなところは微塵もない。真面目に、楽しんでいる。
やはり指を鳴らしたり、酒をチビチビやりながら聴くのが一番だろう。

2曲目の "DREAM" はミディアムテンポの4ビート。このくらいのテンポの4ビートで何が出来るか、どう表現できるかが腕の見せ所かな。
そういった意味でも、ご機嫌になれるワクワクする演奏だ。トリオのコンビネーションもGOOD! 一番のお勧め曲。

JAZZ批評 30.で紹介した NEWYORK TRIO はピアノのビル・チャーラップ以外はサイドメンがこのメンバーとは違っている。ドラムスにビル・スチュワート、ベースにジェイ・レオンハートが入っている。
個人的な好みで言えば、前述の NEWYORK TRIO の方が好きかな。そちらの方が、やりたいことをやっているという感じがあるし、微妙に香辛料が効いているという感じがするのだ。
(2001.11.08.)


ビル・チャーラップは現代のレッド・ガーランド
快くスウィングして楽しませてくれる
理屈抜きに楽しんで欲しいピアノ・トリオ
BILL CHARLAP

独断的JAZZ批評 34.