この屈託のない明るさは何なんだろう!
夕食時のBGMとして、美味しい料理をより一層美味しくするスパイスとしてお使いください
"ROMANTIC MERODY"
MASSIMO FARAO(p), LORENZO CONTE(b), BOBBY DURHAM(ds)
録音年月不明 スタジオ録音 (AZZURRA MUSIC PRTRIJ1004) 

このアルバムを初めて聴いた時、思わずニヤリとしてしまった。嵌められたなあ、という印象。
全編、軽いノリで楽しませてくれる。しかし、ジックリ聴くには軽すぎる。でも、悪い演奏ではない。どういうシチュエーションが一番良いか、僕は考えた。
車の中ではハッピー過ぎる。注意散漫になりそうだ。
では、夕食時のBGMで鳴らしたらどうか?テーブルの傍に置いてあるCDラジカセではちょっと可哀想だ。何か良い方法はないか?そこで、はたと思った。TVがあるではないか!DVDもあるではないか!DVDにこのCDを入れてテレビで聴く。CDラジカセより何倍も良い音がする。一緒にTV画面はオフに出来る。これこそ一石二鳥では?テレビを消してテレビから流れるジャズをBGMにして食事を摂る。明るく屈託のないジャズをバックにすれば、より一層、食事も美味しくなるというものだ。
これぞ、僕が発見したこのアルバムの最高の楽しみ方!我もと思わん方は是非、試してみて頂きたい。
演奏曲目をご覧いただきたい。全てポップスといっても良い。どなたも一度は耳にしたことがある曲ばかりがズラリと並んだ。
このアルバムのレビューはこれ以上は必要ないでしょう。あとは皆さんが好き好きに、思い思いに聴いてください。                   

@"L'AMOUR EST BLUE" 
A"LA REINE DE SABA" 
B"ADORO" 
C"MORE" 
D"COINS IN THE FOUNTAIN" 
E"A SUMMER PLACE" 
F"WHEN YOU WISH UPON A STAR" 
G"FASCINATION" 
H"MOON RIVER" 
I"SOME ENCHANTED EVENING"
J"TILL" 
K"STARDUST" 


実に美味しい夕食でした!ご馳走様。
本当に、この屈託のない明るさは何なんだろう!夕食時のBGMとして、美味しい料理をより一層美味しくするスパイスとしてお使いください。
BGMとしてみると五つ★、ジャズ・ピアノ・トリオとしてみると三つ★というのが素直な感想かな?
最後に一言付け加えると、このMASSIMO FARAOはJAZZ批評 165のJIMMY COBBのトリオでスウィンギーでアーシーなピアノを披露している。彼の名誉の為に、是非、そちらの方のCDも聴いてみて頂きたい。    (2004.07.31)



MASSIMO FARAO

独断的JAZZ批評 212.