ヨーロッパのジャズメンも小粋な演奏をするものだ
JAZZに乾杯!
"LIVE AT COPENHAGEN JAZZHOUSE"
PETER ROSENDAL(p), MADS VINDING(b), MORTEN LUND(ds)
2002年8月ライヴ録音(COPE RECORDS COPECD 080)

僕はこのピアニストを知らない。知っているのはベースの MADS VINDING。
MADS VINDINGと言えば、DUKE JORDANの"FLIGHT TO DENMARK"(JAZZ批評 48.)だ。アメリカのジャズメンがヨーロッパに渡って数々の名盤を残した。そんな1枚だった。今から30年前にベースで参加したMADS VINDINGがその頃とは全然違うフィーリングをもってアルバムに参加している。センシティブで美しいベースラインはゴリゴリ、ガリガリとした逞しいベースに変身しているのがこのアルバム。
一方、ピアニストのPETER ROSENDALはデンマークの新人ピアニストらしい。小さなライヴハウスで熱っぽい演奏を披露している。BとD以外はこの人のオリジナル。ジャンルにとらわれない幅広い曲想の曲を提供しているが、これが好結果につながっている。
                            
@"UNDER ELMENE" マイナー調ではあるがドライブ感のある演奏。ベースが表に出てきてクライマックスを迎える。まさに、ゴリゴリガリガリと弾いてみせる。
A"EKKO FRA EN SOMMERFUGL" 長めのイントロの後、牧歌的なテーマが始まるがこの曲も印象に残る美しい佳曲。ベースが良く歌っている。

B"SOMEDAY MY PRINCE WILL COME" ライヴ盤ならではの感動が味わえる。これは聴いてみてのお楽しみ。実にスリリングでありドライブ感がある。こういう演奏をライヴで聴けた人は幸せだ!
C"ELGEN ER LOS" 何やら、キース・ジャレット風ではある。ドラムスもジャック・デジョネット風である。
D"WHEN IT'S SLEEPY TIME DOWN SOUTH" これは良い。このアルバムの中で一番気に入った。お洒落で小粋。ヨーロッパのジャズメンも小粋な演奏をするものだ。JAZZに乾杯!
E"HOLMEN" この曲もそうだけど、日本人好みだと思う。

F"TROLDEDANS" フリーなアプローチで始まる。徐々に8ビートのイン・テンポに・・・。
G"LYSTFISKEREN" 幻想的なテーマで始まる。ここではベースがメロディラインを弾く。

ライヴハウスでの緊張感とリラックスした演奏の両方を楽しむことの出来る好演盤。中でも、MADS VINDINGの参加が大きい。よく聴くとこのベーシストのリーダー・アルバムかと思う節があるが、それはそれで良いではないか。いずれにしても、このベーシストの参加なくしてこのアルバムの成功はなかった・・・と思う。
「manaの厳選"PIANO & α"」に追加した。   (2003.11.08)



PETER ROSENDAL

独断的JAZZ批評 162.