僕にとってのRED GARLANDの最高傑作は
このアルバムの中にある"BYE BYE BLACKBIRD"
"'ROUND ABOUT MIDNIGHT"
MILES DAVIS(tp), JOHN COLTRANE(ts), RED GARLAND(p), PAUL CHAMBERS(b), PHILLY JOE JONES(ds) 1955〜1956年スタジオ録音(CBS/SONY 32DP 510)

お盆開けの某日、新しいネタはないかとHMVに寄ってみた。
小曽根真の新譜"REBORN"が試聴できた。久々のスタンダード・ナンバー特集だと言う。このピアニスト、年をとる毎に最初の頃の切れ味がなくなってきて寂しいなあと思っていた。2年ほど前に、BLUE NOTE TOKYOでライヴを2度続けて聴いた時も、何か物足りなさばかりが残った。
"REBORN"を試聴をしてみたけど、今回もアレンジに凝り過ぎという感を否めない。残念ながら購入をやめて帰ってきた。戸棚にも"THE TRIO"と "DEAR OSCAR"があるが、未だにJAZZ批評の対象になっていない。デビューの頃の"SPRING IS HERE"が懐かしい。カセット・テープにコピーして持っていたけど、改めて、CD盤を探してみよう。

で、本題。
というわけで今回も戸棚からのピックアップ。もう名盤中の名盤。MILESのミュートとCOLTRANEのテナーが素晴らしいのは言うまでもない。そこで、今回は視点を変えてピアノの
RED GARLANDにスポットを当ててみた。
GARLANDのベスト・アルバムというと "GROOVY"(JAZZ批評 25.)や "WHEN THERE ARE GRAY SKIES"(JAZZ批評 38.)が浮かんでくる。が、僕にとってのRED GARLANDの最高傑作はこのアルバムの中にある"BYE BYE BLACKBIRD"。

@"'ROUND ABOUT MIDNIGHT" 言うまでもなくMILESのミュート演奏の代表作。「泣かせます!」と同時に、COLTRANEのハーモナイズとソロの素晴らしさも特筆に価する。
A"AH-LEU-CHA" 
B"ALL OF YOU" 2ビートに乗ってMAILESのミュートが大いに歌うと、次はCOLTARANEが4ビートに乗ってしゃしゃり出る。お次の番は、お待たせのGARLAND。元気で活きの良さを感じる演奏。玉が転がるようなピアノを堪能して欲しい。これこそGARLANDの命。

C"BYE BYE BLACKBIRD" ピアノのイントロで始まるが、これがいきなり元気!そこへMILESのミュート。「ジャズって良いなあ」。
CHAMBERSのベースも図太く逞しい。この頃のCOLTRANEも良いね。それにPHILLYのシンバリング。最高の組み合わせで最高のアンサンブル。そこへ来ました、GARLAND。水を得た魚の如く、飛び跳ねるGARLAND節。後半部のブロック・コードによる演奏もGood!このアルバム全体を通しても、極めつけはやっぱりこの曲でしょう。

D"TADD'S DELIGHT" ミュートを外したストレートな演奏。4ビートを刻むPHILLYのシンバリングが良い音で鳴っている。
E"DEAR OLD STOCKHOLM" CHAMBERSの長めのソロが聴ける。

RED GARLANDの傑作、数ある中で、最高の演奏がこの"BYE BYE BLACKBIRD"だと僕は思っている。いずれにしてもこれも5つ星を献上せねばなるまい。「manaの厳選"PIANO & α"」に追加しよう。   (2003.08.23)




MILES DAVIS

独断的JAZZ批評 149.