独断的JAZZ批評 874.

JACKY TERRASSON
ライヴのノリ!
しかめっ面は似合わない。
"GOUACHE"
JACKY TERRASSON(p, fender rhodes), BURNISS EARL TRAVIS(b, el-b), JUSITIN FAULKNER(ds), MININO GARAY(percussions), CECILE McLORIN SALVANT(vocal), MICHEL PORTAL(b.cl), STEPHANE BELMOMDO(f.hr, tp)
2012年5月 スタジオ録音 (UNIVERSAL MUSIC : 0602537118069)


先日、東京のCOTTON CLUBにJACKY TERRASSONのライヴを聴きに行ってきた。ライヴのメンバーはピアノトリオ+パーカッションというカルテットで、ドラムスがLIKMIL PEREZに代わっていた。
"SMILE"(JAZZ批評 120.)以来、CDの発売がないのかと思っていたら、このアルバムが発売になっていたので、急ぎ、注文を入れたが、届いたのはライヴ当日だった。事前チェックが出来なかったわけだけど、かえって、良かったかもしれない。何故なら、このCDとライヴではメンバーの構成が大分違ったからだ。
本アルバムではトラックによって編成が変わっている。

@"TRY TO CATCH ME" おっと!いきなりエレベの音色。このTRAVISというベーシストはアコースティック・ベースとの両刀使いだ。特に、アコースティックでは力強いビートの持ち主で今後が楽しみだ。最近のアメリカ・ジャズ・シーンでは良いベーシスト(特に黒人)が輩出されるようになってきた。これは嬉しい!トランペットとバスクラ、手拍子も加わってお祭り気分。
A"BABY" 
アップ・テンポの明るくて軽快な演奏。途中、エレピも交えて兎に角、楽しい!
B"JE TE VEUX" 
ボーカル入り。このSALVANTはアメリカで今話題のボーカリストだというけど、なかなかしっとりと聴かせるね。
C"REHAB" 
ピアノ・トリオ。グループ感溢れる演奏だ。ピアノとエレピを交互に駆使しているが違和感がない。なかなかいいね。
D"GOUACHE" 
にぎやかな演奏だ。トランペット〜エレピと繋いで終わる。
E"OH MY LOVE" 
JOHN LENNONの書いた曲をSALVANTがしっとりと歌う。ファニー・ヴォイスだけど訴えるものがあるし、バックで奏でるピアノが泣かせる。
F"MOTHER" 
TERRASSONのオリジナル。スロー・ロック調のいい曲だ。今度はフリューゲルホンかな?
G"HAPPINESS" 
これもTERRASSONの書いた佳曲。なかなかのメロディ・メーカーでもある。テーマが良いので、ピアノ・トリオのアドリブが楽しめる。ドンドン高揚感が増してきて、最後はフェード・アウトして終わる。
H"VALSE HOT" 
I"C'EST SI BON" 
お馴染みのシャンソン。パーカッションが加わってリズミックな楽しい演奏だ。

僕としては、こういう3〜7人編成のアルバムを購入するのは極めて珍しい。というか、トリオ、ないしはパーカッションを含んだカルテットだと思って入手したのであるが、手元に届いてみると以上のような編成だったというわけ。
だから、最初はあまり期待していなかったのだが、聴いてみると意外と良かった。まさに、先日聴いたライヴのノリなのだ。このアルバムを聴くのにしかめっ面は似合わない。
最後に付け加えておくと、先日のライヴは本CDの何倍か素晴らしいものだった!やはり、こういうハッピー・サウンドはライヴに限る。   (2014.05.14)

参考サイト :
 https://www.youtube.com/watch?v=m22wrvOltQg



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