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| 『嵐が丘』(Wuthering Heights)['26] | |||||
| 監督 エメラルド・フェネル
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| 姉シャーロットの書いた『ジェーン・エア』は若い時分に読んだ文庫が書棚にあるが、エミリーによる『嵐が丘』は読んだことがない。映画化作品のほうは、午前中に観た『友情ある説得』を撮ったウィリアム・ワイラー監督による映画化作品を観ている。ワイラー版も凄味のある映画だった覚えがあるが、歯車の狂った悲劇の哀れに味があったことからすると、本作の「激しい」を通り越した「暴力性」の凄味には狂気じみたものがあったように感じる。 本作のキャサリン(マーゴット・ロビー)とヒースクリフ(ジェイコブ・エロルディ)の互いの意地を張り合う捻じれた執愛に巻き込まれたというか出汁にされたようなリントン兄妹が何とも気の毒というか、哀れな気がしてならなかった。また、最大の責というか原因がキャサリンの発作的とも思えるような翻心にあるという描き方をしているように感じて驚いた。 オープニングの絞首刑場面からしてドギツイのだが、音の使い方やクローズアップの多用、カット繋ぎの荒々しさによって暴力的をも通り越したグロテスクさを印象づける演出に、力は感じるものの悪趣味を感じないでもなかった。三十四年前に観た『エンジェル・アット・マイ・テーブル』['90]の映画日誌に「生理的感覚に対する感性のタフさは女性監督ならではのものかもしれないが…」と記したことを思い出したりした。 すると高校の先輩から「私の観たのは、ローレンス・オリビエのやつ(ワイラー版)でしたが、白黒でも非常に美しい映像だったと覚えています。いい映画だったと思います。その後原作を読みました。」とのコメントが寄せられたが、原作にまでは食指が動いていない。さすがに本作ほどドギツクはないのだろうが、とりあえず『雪国』のほうが先だ。 | |||||
| by ヤマ '26. 3.14. TOHOシネマズ3 | |||||
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