『軽蔑』
監督 廣木隆一


ヤマのMixi日記 2011年12月04日22:49

 ポールダンサーによるショーだとかケータイを投げ捨てる場面とかからして、現代を時代設定にしているはずなのだが、なんとも昭和の香りが漂ってくる男と女の物語だったのは、原作が中上健次であること以上に、作り手が志向したもののような気がした。

 それにしても、真知子(鈴木杏)が口にしていた“男と女の関係における五分五分”って、何をもってそう捉えられるんだろうなぁ。今なお古くて新しい難問だ。

 高良健吾は、こういう役どころがよく似合っているように思う。鈴木杏は、花とアリスの頃のきらめきの見る影もなくなっていたけれど、この熱演と役が似合っている感じには大いに感心した。もっとも、ポールダンスのスターダンサーとしての納得感はなかったけど(笑)。


*コメント

2011年12月04日 22:55
(音去さん)

この作品、中途半端にファンタジーなところもひっくるめて
大好きな一本です。
高良くんも杏ちゃんも、プライドだけは高いのに
餌をもらわないと生きられない捨て猫っぽい侘びしさが
とても切なくて良かったです。

高良くんが熟し過ぎたメロンを指ですくって杏ちゃんの口に運ぶシーンは
いわゆる俗に言う濡れ場よりエロティックでした。


2011年12月05日 20:18
ヤマ(管理人)

お〜音去さん、ご覧になってましたか!
さては高良クン狙いですな(笑)。

捨てネコ風情ですか、なるほどね。
うまく捉えておいでだ(感心)。

そのシーン、実はメロンの果肉をすくう前に
真二つに割れたメロンの断面の中央部にある種のとこに
指を差し込みくじいて掻き出すのをアップ画面で捉えてましたよね〜。
廣木作品ですもの、確信犯です(笑)。




推薦テクスト:「映画通信」より
http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/day?id=10442&pg=20110611
編集採録 by ヤマ

'11.12. 4. 民権ホール



ご意見ご感想お待ちしています。 ― ヤマ ―

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