『ジョゼと虎と魚たち』をめぐって | |
「飽きっぽい女のブログトライアスロン実験」:タンミノワさん TAOさん 「La Dolce vita」:グロリアさん ヤマ(管理人) |
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No.4796から(2004/08/26 22:06) (タンミノワさん) こんばんわ~。週末は大忙しですね。 ヤマさんと過密スケジュール、ってあんまり似合いませんが(笑)。 ヤマ(管理人) あは。いつもお気楽ムードで過ごしてますからね~(笑)。 (タンミノワさん) 今日、素敵な出来事がありまして、ご報告。 念願の『ジョゼと虎と魚たち』が見れたんですよ~。しかも、ビデオでなくて劇場で。 ヤマ(管理人) それはよかったですねー。最近何か功徳を施したんですか?(笑)。 (タンミノワさん) 今日オフで、泳ぎにでもいくか、と思っていたのですが、たまたまチェックしてたら、場末の名画座で『解夏』と2本立てでしてるのを偶然発見!! ほんと幸運にも観れました。よかったですよ~。>ジョゼ ヤマ(管理人) あのくらいの作品を見せてもらえれば、充分満足できますよね。 (タンミノワさん) いいいいとは聞いてましたが。ほんとに素敵な映画でした。妻夫木クンがほんとよかったし、千鶴ちゃんも。恋愛のリアリティを追及しているんだけど、「寓話でもあり」で、すごく微妙なところを物語にしていて、胸に迫りました。 ヤマ(管理人) ほんと、そうでしたね。 (タンミノワさん) 切ないけど、妙な幸福感のある物語で、ここんとこ『誰も知らない』などでダメージを受けていた私は大いに癒されました。 ヤマ(管理人) 実際の効用もあったんですね。尚更よかったですね。 (タンミノワさん) ヤマさんのレビューも拝読しました。 ヤマ(管理人) 毎度ありがとうございます。 (タンミノワさん) 私もこの物語の中で、妻夫木クンが彼女から逃げて、別の彼女のところへいった時、泣くでしょう? 安心したやら、敗北感やらで。あれがねえ・・最も胸に迫りましたよ。 ヤマ(管理人) 僕もあそこが得も言われない感じでしたよ(苦笑)。 (タンミノワさん) ヤマさんも「敗北感」がアクセントになっていると書かれてましたが、私もあのシーンが際立っていたと思います。 「貧困であれ、周囲の猛反対であれ、相手との関係を維持していくうえでの何らかの“負い切れなさ”という自身の限界を思い知る形で濃密な関係を清算するに至ったときの敗北感」というのは、恋愛に限らず誰にでも身に覚えがあるものですし、 ヤマ(管理人) そういった敗北感から上手く逃れて生きてきている人もいるとは思いますが、そういう人は、概ね見越しの敗北感に先に囚われてもいるわけで、強度の高い急性敗北感(笑)ではない“慢性敗北感”に見舞われてるとしたものでしょうね。なんだか盲腸みたいな話ですが(笑)。 (タンミノワさん) あはは、その例えナイス。 ヤマ(管理人) ありがとうございます(笑)。 (タンミノワさん) 慢性だと、割と慣れが出てきてしまうような気がして怖いですね。ショックがなくなるでしょう? ヤマ(管理人) ですねー。何か根っこのとこでエネルギーを奪われてそうで(笑)。 (タンミノワさん) 特に濃密さを得る恋愛においては、その敗北感ってごまかしようがないですよね。 ヤマ(管理人) 敗北の悔しさなり耐え難さが他の何ものにも勝りがちですよね。 (タンミノワさん) 恋愛も特別視されますが、一つの人間関係の形に過ぎないんだなあとも思いました。ただ、他の関係に比べると、濃密さに置いては特殊ですよね。 ヤマ(管理人) そうそう、この感覚が健全だろうと思いますね。恋愛至上主義的に、恋愛力がないと人間としてオシマイみたいなくらいに、“人間にとって絶対的に特別なこと”ではないですよね。むしろ、こう柔らかく考えるほうが却って恋愛力を奪ったり、恋愛を遠ざけたりしないように思うんですけどね(笑)。 (タンミノワさん) でも、ラグビーに挫折したことさえ、大して打撃のなかった妻夫木クンが、泣き出したのは、ああして無邪気な若者から大人になっていくんだなあ・・と見えて実にいいシーンでした。 ヤマ(管理人) そうですね。無邪気っちゅうよりゃ“若さの無知”だと思いますが、己を知り、現実を知り、大人になって行くわけですよ。その過程で美しい大人へのなり方を掴める人は、幸運ですよね。若さの無知を単に埋めていくことが美しいのではなく、むしろ、それによって汚れを負わざるを得ない面が多々あるだけに、それでもなお美しさを求める美意識というのは、けっこう難儀なものですよね。 (タンミノワさん) うーん・・このへんがねえ・・ただ単に埋めているだけなのか、それともそうじゃないのか。何をもってその判断ができるのかですね・・ ヤマ(管理人) 別に当否正誤を争う試験でもありませんし、各人がそれぞれの尺度で涵養するものでしょう、美意識って(笑)。嗜好にも近いところがあって、最終的には「自分の舌」をもって判断するしかありませんよね。 (タンミノワさん) 一体何に負けたのか、わからないままとにかく逃げ出して、でもそれって自分を知っていくうえで、とても貴重な体験でもあると思うんですよ。後になってわかることでもありますが。 ヤマ(管理人) そうです、そうです。それを自身のなかで風化させないことが鍵となりますね。 (タンミノワさん) 風化できるほうがラクではありますけどね。でもそれだと、消費した感じですね。 ヤマ(管理人) 中原俊監督の『コキーユ 貝殻』を観たときの日誌に「記憶喪失ではないが、思い出を持たない人生とは、記憶というものがこれまで生きてきたことの現在への証である以上、生きた証を持てないでいる人生なのだ。」と綴ったことがあります。風化というのが、それに通じていくのだと思います。 それがラクとも、僕は必ずしも思いませんが、ラクのツケは、人生の空しさとしてドーンと跳ね返ってくるような気がしますね(笑)。 (タンミノワさん) おっしゃる通りです。最近、自分がした事とか逃げ出した事ってのは、形を変えてハネ返ってくるなあと痛感したとこでして(笑)。 ヤマ(管理人) これを身に沁みて知るのが年の功ってとこですかね(笑)。 (タンミノワさん) それは別に「悪い事したらバレなくてもバチがあたる」とかいう世間で言われている形でもないんですが、全て内側からやってくるんだろうなと思います。外側からでなく、個人の内圧という形で現れると。 ヤマ(管理人) そうなんですよね。だから、余計に効いてくるわけだし、少~し時間を要するって点でも年の功的な側面ありって感じです(笑)。 (タンミノワさん) 逆にいい事ってのは、それこそ行ったきり返ってこないものと思ってしてたほうがいいですが(笑)。 ヤマ(管理人) 昔から、果報は寝て待てってなもんで、期待し待ち望むものではなく、忘れてるくらいのほうが喜びも大きいですよね。 (タンミノワさん) もちろん、ハネ返ってきて初めて始まる人生、というのも否定しません。 ヤマ(管理人) それもそれでドラマティックですし、ね。 (タンミノワさん) 私も別れた人とは再会できないクチの女なので、「わかるぞ~わかるぞ~」と思いながら見てました(笑)。 ヤマ(管理人) 毎回があんなふうに特別なんでしょうね。感受性がとりわけ強いというか、傷や引っ掛かりなどが深くなりやすいんですね~。 (タンミノワさん) この映画を見て、あの飛び込み方、傷つき方に、「若さだな~」と思った自分の年輪を感じましたね。 ヤマ(管理人) そうですか(笑)。タンミノワさんでも、「遠い」ですか(笑)。 (タンミノワさん) もちろんです。 ヤマ(管理人) 力、入ってますね(笑)。 (タンミノワさん) きっと自身があのぐらいの若さの渦中にいて、絶対的勝利確信中だったら、ああいう響き方はしなかっただろうな、って思うんです。まあ、年の功です(笑)。 ヤマ(管理人) 人生経験ツンだお陰で、私にも響いてきたぞって?(笑)。 (タンミノワさん) そういう自己陶酔を誘う映画でした(笑)。 ヤマ(管理人) だったら、『コキーユ 貝殻』もイケるかも(笑)。 (タンミノワさん) 今はもうあんな傷つき方しませんよ。 ヤマ(管理人) それが自負でもあり、少々寂しいとこでもあるんでしょうね。 (タンミノワさん) 交わし方だけ、うまくなるわけで。 ヤマ(管理人) 逃げ方、かわし方ばかりうまくなってしまうことを以て美しく大人になったとは思えない敗北感というものが、自ずとどこかに宿ってくるもんですものねぇ、慢性化して(笑)。恋愛とは異なる局面においてではありますが、僕にも、とッてもよく分かるような気がします(苦笑)。 (タンミノワさん) そうなんですよ。ダイレクトに傷つけるのも若さだな、と。 ヤマ(管理人) ある種の無防備さというとこですかね。んで、その功罪は、ともに少なからぬものアリ、ですよ。 (タンミノワさん) まあ年とってからも傷つくことは傷つくんですが、その傷の質が違うような気がしますね。 ヤマ(管理人) 若いときの傷は、痛みを認知し耐える対象としてのウェイトが大きいのに対し、歳とってから傷は、己をそれ以上痛めないように、癒し治すべき対象としてのウェイトが大きいように思います。 (タンミノワさん) 多分、年とって治りにくくなってる事がわかっているゆえの自己防衛機能が働いているのではないかと。 ヤマ(管理人) そういうことなんでしょうかね(笑)。若いときには、治しに気持ちを向けるだけのユトリがない ってことだけでしかないようにも思ったりしますが(笑)。 (タンミノワさん) しかし敗北感というものも、やはり適度に経験したいものですよね。あまり大きいと取り扱いかねますが(笑)。 ヤマ(管理人) 何事もそうですよね~、塩梅なり加減といったバランスが大事ですよ。凡庸とは異なる中庸っていうのは、生半可なバランス感覚では達成できませんね。凡庸さを避けようとすれば、過激を装うのが手っ取り早く、判りやすいんですが、それもそれで些かお安くって情けないとこありますし、中庸というのは、実にむずかしいもんです(笑)。 (タンモノワ) ほんとにそうですね。中庸というものを貫いて得られるのは、すごい非凡なことだと思いますわ。 ヤマ(管理人) むか~し、大学の同窓生が「只ならぬ普通で行こう」ってメッセージを卒業した翌年の年賀状に書いて寄越してきたことがありました。さすが広告業界に進んだだけのことはあると妙に感心したもんでしたよ(笑)。 (タンミノワさん) 人間はロボットではないから、その都度傾きを持ってるもんですが、中庸の維持のために、傾きすぎた時に逆方向へ修正するのは、二つの価値観持ってなきゃできませんからねえ。 ヤマ(管理人) これも大事なとこですよね。いつも真ん真ん中を行こうとするのが中庸では決してない、と僕も思います。おっしゃるように、二つの価値観のなかでのバランス感覚のようなものが果たすところが大きいでしょうね。 -------半年が過ぎて…------- No.5208から(2005/01/05 17:06) (TAOさん) ヤマさん、あけましておめでとうございます。 ヤマ(管理人) ようこそ、TAOさん、あけましておめでとうございます。 (TAOさん) 『ジョゼと虎と魚たち』をやっと見ました! ヤマ(管理人) おぉ、遂に(笑)。 (TAOさん) どうして女はみんな、女に苦労がなさそうなモテ男くんを好きになっちゃうんでしょうね。 ヤマ(管理人) そう来ましたか(笑)。TAOさん、ホント、男心を御存知で(笑)。 若かりし頃、僕らが何度 繰り言したことか。 (TAOさん) ジョゼのように個性的な子でさえも!いえ、特異な育ちの女の子だからこそ、いまどきの素直でくったくのない大学生に惹かれるんでしょうけど、あーあ世の中って不公平!と思ってしまいました。 ヤマ(管理人) ですよねー(笑)。 (タンミノワさん) 改造車のドアをしきりに蹴っていたジョゼの幼なじみが不憫で。 ヤマ(管理人) 持っている好意を家族愛的な色づけにしちゃって異性圏外に置くっていうのが、常套手段なんですよね(苦笑)。あれって、男の子には酷です、不憫ですよ~(笑)。 (タンミノワさん) TAOさま、『ジョゼ虎』ご覧になりましたか~。 今思ったんですが、あの映画で私が最も印象的だったのは、一見荒れた生活のように見えるジョゼと老婆が、実にきちんとした食事をして食べていたことです。 ヤマ(管理人) なるほど。これも面白い着眼点ですね。 (タンミノワさん) そもそも、その食事が余りにも「うまい」ので下宿生の男は入り浸ることになったわけですが。 ヤマ(管理人) 確かにそうでしたねー。ヘンな人たちだけど、飯は美味いって(笑)。 (タンミノワさん) どんな生活の中でもきちんとしたおいしいモノを手をかけて作って食べているところに矜持なるものを感じた次第です。 ヤマ(管理人) 基本的なところでの身体の欲求をきちんと満たしてやることは、精神衛生上、とっても大事なことですもんねー。 (TAOさん) 少なくとも食べ物に関しては、私もジョゼになれそうですよー。 ヤマ(管理人) お、それは大したもんだ!(感心) 朝は欠かさず出汁とって味噌溶いた味噌汁ってクチですか。 (TAOさん) はいな。ごはんも毎朝土鍋で焚いてます。えへん。 ヤマ(管理人) これは凄い。それは本当に威張ってもいいことですね。 (TAOさん) だからか、そこんとこには私はまるで注目しませんでしたね。それこそ「あたりまえや」と思っただけで(笑)。 ヤマ(管理人) 立派なもんです。 (TAOさん) とにかくもう幼なじみの男の子が気になりました。で、なぜ妻夫木くんばかりがもてるんだーと怒りが…(笑)。 ヤマ(管理人) また、新井くんがよかったですしねー。 (TAOさん) しかし、よくよく胸に手を当てて考えてみると、私も子どもの頃はああいうなんにも考えてない男の子が好きだったこともある。 ヤマ(管理人) 子供のうちで終いなら、僕らも繰り言しなかったんですけどねー(苦笑)。 (TAOさん) いや、大人になってからもそれで痛い目にあったな、とほほ。 ヤマ(管理人) あ、やっぱり?(笑) そーでしょ、そーでしょ。TAOさんにしてそうなんだから、ジョゼは責められないですよね。やっぱ嘆くしかないわけです、多くの若き男どもは(笑)。 (TAOさん) 私などはいわゆるモテ男くんにはまるで興味ないつもりでしたが、自意識の強い女というのはガードが固いので、 ヤマ(管理人) 確かに確かに(大笑)。 これ、百発百中そうみたいな感じですよね(サンプルデータ数自体は、メチャ少ななんですけど(苦笑)。)。 (TAOさん) だから腰の軽い男でないとスルッと入って来れないところがあったんでしょうね。 ヤマ(管理人) そっか~、モテ男よりも腰軽脳天気男か。昔の繰り言というか呪詛は、的がビミョーにずれてたかもな~(笑)。 (TAOさん) ま、入るのも簡単な代わりに、出ていくのも早いんですが(苦笑)。 ヤマ(管理人) 用がなくなってリストラされちゃうんですね。でもなぁ、即解雇でも、若いときは仮に一夜の夢で終わったって、夢は次々と見られたほうがよかっただろうな(笑)。 (TAOさん) そこで思慮深い男性のありがたみにしみじみ気づくというわけです。 ヤマ(管理人) その頃になると、同年以上のよさげな男は皆な既婚者だって、ぼやかずにいられない状況になってたりするんですね(笑)。 (TAOさん) ま、通過儀礼みたいなもんで、いちど痛い目に遭うと、くったくのある男が好きになるんだと思うんですけどねえ。 ヤマ(管理人) 次のジョゼの恋が楽しみなとこですねぇ。もう屈託のない男はこりごりになったんでしょーか(笑)。 (TAOさん) なかには、こりない人もいますからねえ。 『だめんずウオーカー』なんて漫画も売れましたし(笑)。 ヤマ(管理人) その漫画は知らないのですが、男の軽さに懲りない自意識過剰女性って、どういうイメージだろ? TAOさん十八番の共依存ってとこに向かうのかしら(笑)。 (タンミノワさん) 「土鍋でお米を炊く」本格派のTAOさま・・にかかっちゃジョゼも形無しですが(笑)、まあTAO様のレベルは、決して一般レベルではありませんから、一般レベルの私からすると、生活が荒れたり心が荒れてる一つのバロメーターとして「食が荒れる」ってのがありまして・・。 ヤマ(管理人) これは確かにそうですね。僕もかつて教護院に勤めていたときに痛感したものです。 (タンミノワさん) 「食が荒れるから生活もすさんでくる」のか「生活がすさんでいるから食が荒れてくるのか」どっちが先かはわかりませんけど、 ヤマ(管理人) こういう「どっちがどっちを規定しているのか定かにないもの」ってたくさんありますよね~。鶏卵の後先とも言いますが(笑)。 (タンミノワさん) とりあえず、食を荒らさないよう気をつけとかねばいかんとは思っています。 ヤマ(管理人) お子さん小さければ、尚のことですね。 (タンミノワさん) 土鍋でご飯炊くまでは出来ませんが・・(笑)。忙しくなると、コンビニ食ばかりで済ますようになり、すると「貧すれば貪する」ってな感じで、生活全部が荒れてくるような感じなんですよね。『誰も知らない』で、曲りなりにも毎日母親が帰ってきていた頃にはじゃがいもをむいて、カレーを作っていた長男が、母親が自分たちを捨てていったとわかると、いきなり料理を作る気力も失せて、コンビニフーズになっていったのが、とっても印象的でした。 ヤマ(管理人) 確かにそうでしたね。そういう抜かりない描出が、あの作品に力を与えてるんでしょうね。 (タンミノワさん) なんとなく、「食べることに貪欲なヒトって生きることにも貪欲で、そうでない人には、どうにも弱弱しさを感じる」んですね、私は・・。 ヤマ(管理人) 僕など食べることに貪欲であったあまり、持て余し体形になってますが(苦笑)、そう言えば、弱々しいと見られたことって余りありませんね(笑)。 (タンミノワさん) あはは。それはそうでしょー。 ヤマ(管理人) 褒めていただいたのやら、呆れられたのやら(笑)。 でも、近頃は昔ほどに食欲旺盛ではないはずなのに減りもせず、いささかねー(とほほ)。 (タンミノワさん) 誰もが通る、基礎代謝減少による中年太りってやつですかね~。私の天敵ですわ。 ヤマ(管理人) うーん、汗かきの僕は、基礎代謝減少してる実感ないんですけどね(苦笑)。 (タンミノワさん) それはそうと、確かに「ジョゼ」での妻夫木クンは、屈託ない能天気笑顔の青年でしたが、ジョゼとの恋愛と、その敗北によって、屈託のある青年になったんではないでしょうかね。 ヤマ(管理人) そうですね。そこんとこがあの映画の最も味わい深いところでしたもんね。 (タンミノワさん) 最後の涙は、そういう風に見えましたね~。あのシーンで、彼があんな風に泣き出さなければ、この映画があんなに味わい深くはなりませんでしたね。私にとっては。 ヤマ(管理人) これは、誰しもそうなんでしょーね~。 (グロリアさん) ヤマさん、こんにちは ヤマ(管理人) ようこそ、グロリアさん。 (グロリアさん) わたしも年末にビデオで観て、さきほどレビューをアップしたばかりなんです。予想よりかなりよかったです。 ヤマ(管理人) 拝見しました。千鶴ちゃんにインタビューなさったことあるそうで(羨)。なんか賢そうな娘みたいですね(笑)。 (グロリアさん) 池脇千鶴がうまいのはわかってたけど、妻夫木聡があんなにいいとはちょっと意外でした。 ヤマ(管理人) 新井浩文は、いかがでした? (グロリアさん) でも、社会から隔絶されて生きてきたジョゼが性的にあまりに大胆で、実際の行為のシーンでも慣れてる風だったのがすごく気になったんですが、ヤマさんはそのへんいかがでしたか? ヤマ(管理人) そうですねぇ、僕には、むしろ耳年増的な強がりの背後に透けて見えるウブさを池脇千鶴が巧く演じていたという印象がありますので、グロリアさんがおっしゃるような感じの気になり方は、しませんでしたよ。 |
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by ヤマ(編集採録) | |
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