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プリムラ・マラコイデス

学名/Primula malacoides
俗名/ケショウザクラ、オトメザクラ
科属/サクラソウ科サクラソウ属
原産/中国南部
性状/多年草
花期/1〜5月
香り成分/
香りイメージ/さわやかな甘さ、微かに青っぽい
その他/プリムラの中では雲南サクラソウが香りが強いらしい


プリムラ・マラコイデスは、サクラソウの園芸品種で、中国からヨーロッパに渡り、主にイギリスで改良されたそうです。花の形は色々あります。化粧桜と呼ばれるのは、つぼみが粉をふいたように白くなるから。学名のPrimulaは、ラテン語のprimus「最初」という意味で、最初に咲く花の意です。英名は「Fairy primrose」。primroseは、英語のprimerole「最初に咲く花」から転訛したものということで、rose「バラ」とは関係ないそうです。最初に咲く花の妖精ってかんじでしょうか。とにもかくにも我が家では、1月から咲いてました。関東では珍しい雪が降っても、地面にへばりついて、元気でした。偉い!


サクラソウは、イギリスでは棺を飾る花だそうです。花言葉は「青春」「若者」。早春の花=儚い生という図式でしょうか。若さにまかせた享楽的生活を「サクラソウの道(primrose path)」と云ったりもするんだそう。。。 ギリシャ神話では、青年パラリソスが許婚を失った悲しみの果てに命を失い、サクラソウに変身したという。西欧でのサクラソウは、儚い命、死のシンボルなんですねー。素直に考えれば、春の命の喜びを告げる花だと思うのだが…。


日本では、 江戸時代に品種改良が進み、数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物ということです。かつて、荒川の原野に野生のサクラソウがあり、これを元に改良していったのだそう。幕末の頃になると、雛壇に並べて観賞していた模様。新品種を出品し、作出を競い合ったのだそう。(ツバキ、サクラ、アサガオなんかも、品種改良されまくったわけで。江戸時代はすごいよな。)客は雛壇の前の縁台に座り、目線と同じ高さで愛でたのだって。そういえば、我が家では、サクラソウのニオイを嗅ぐために、地面に這いつくばってました…。そうか。雛壇か…。現在栽培されている約300品種のうち、その半数が江戸時代から株分けで伝えられたものだそうです。ちなみに、プリムラ・マラコイデスは、中国→イギリス→日本(明治時代)という経路を辿りました。


新しい根茎がどんどん地際にでき、花穂を立ち上げて、飽きることなく咲き続けます。かつて日本に多く自生していたというサクラソウ(Primula sieboldii )に似ていますが、圧倒的に花数が多いです。梅雨明けの頃、葉が枯れてようやく休眠。私は今年、上部が枯れた状態のものを、地面から全て抜いてしまったのですが、(狭い庭の宿命)それから数カ月がたち、何やらサクラソウっぽい葉が、また生えてきています。一体何が残っていたのでしょう。こぼれダネ???