漫画「万能鑑定士Ｑの事件簿」

「万能鑑定士Qの事件簿IV」「特等添乗員αの難事件Ｉ」 5月26日発売！これは「面白くて知恵がつく　人の死なないミステリ」。

　コージー・ミステリというジャンルをご存じだろうか？　ハードボイルドのニヒルでクールなイメージに対し、「地域社会が親密である」「居心地が良い」といった意味を持つ「コージー(cozy)」を使用し、日常的な場面でのミステリであることを示す、推理小説の作風のひとつだ。
　美人のヒロインが小さな店を構えていて、そこにやってきた依頼人の話を聞くうち、背景に潜む謎を解き明かしていく……。昨今、書店の文庫棚を見ればお馴染みの作風であるが、2010年4月の「万能鑑定士Ｑの事件簿」第1巻発売以前は、まったく見かけることがなかった。すなわち「万能鑑定士Ｑ」はこのジャンルのパイオニアでもあるのだ。
　ひと目であらゆる物の真贋・真価を見抜く、驚異的な鑑定眼を有する凜田莉子/23歳。彼女と『週刊角川』記者の小笠原悠斗/26歳のコンビが織りなす斬新で意外性とユーモアに富んだ抜群のエンタメ小説、それが「万能鑑定士Ｑ」シリーズ。刊行以来ベストセラー街道をひた走り、姉妹シリーズを併せて実に19冊もの長篇と2冊の短編集が発表されながら、その間たった一件の殺人事件もなく、ひとりの死者も出ていないという徹底ぶり。いつでも気分爽快に一気読みできるのも、Ｑシリーズの特徴なのだ。

　
　飯田橋の雑居ビル1階、テナントを借りて開業した凜田莉子の店「万能鑑定士Ｑ」。けれども、ちょっと待ってほしい。それって、ごく身近な「日常の謎」を解くに終始する話ってこと？
　いいえ。たしかに「短編集」など、依頼人のごく私的な相談にも真摯に向きなう健気な莉子であるが、彼女の活躍は町内の規模に留まらない。あのルーヴル美術館からの依頼を受けて『モナ・リザ』専門の臨時学芸員に抜擢されたこともあるし、偽札が無尽蔵に増加したことによるハイパー・インフレ騒動なんてものも、その秘密を暴いてしまったことがあるのだ。
　さらには、作中にどんどん飛びだしてくる莉子の知識の数々。アマゾンの倉庫の内部がどうなっているとか、二桁どうしの掛け算を暗算する方法だとか、知っていそうで知らなかった情報が満載。しかも莉子はそれらを駆使して、一枚の写真を見てその場所と撮影者の事情を見抜くのは当たり前、オンボロアパートを再生して入居者続出の大人気物件に仕立てたり、コナン・ドイルの未発表ホームズ物原稿の出自を明らかにしたり、ついにはミステリー・サークル発生の謎まで突きとめてしまったり……。その活躍ぶりはもはや、一介の鑑定家に留まらないのだ。
　ところが莉子は、高校を卒業するまでは学年最下位の落ちこぼれだったのである。いかにして彼女は、想像を絶する天然少女から天才鑑定家へと変身を遂げたのか…。それが描かれているのが、小説「事件簿」第１巻と2巻。コミック版はそのハイパーインフレ事件を発端に、事件簿シリーズの傑作篇をチョイスし、さらに面白く漫画化したものだ。

　漫画版「万能鑑定士Ｑの事件簿」は『月刊ヤングエース（ＫＡＤＯＫＡＷＡ刊）』で連載中だが、なんと今秋と今冬の2度に渡り、月間アンケートで1位を獲得する支持率の高さを誇っている。
　小説では判りにくかった「鑑定依頼品」も、漫画なら絵だからひと目で判別できる。この原作と漫画との相性の良さは、第1巻を読んだだけでも充分に理解できるだろう。力士シールの謎を追って動きだした凜田莉子、小笠原悠斗の魅力も存分に溢れていて、躍動感は原作以上だ。原作本表紙イラストでお馴染み、清原紘のキャラデザを基に、新進気鋭の神江ちずの描く「Ｑ」の世界は、さすが女流漫画家だけあって莉子も独自の溌剌とした明るさに溢れている。このシリーズを通しての特徴であるヒューマニズムも、温かい視点で描写がなされ、とりわけ第2巻の波照間島回想篇は神エピソードと呼ぶにふさわしい完成度の高さだ。加えて、鑑定や謎解きの数々も巧く具象化され、ひとつひとつが小気味よい。
　映画化で話題の「万能鑑定士Ｑ」、小説はちょっと…という人にも、この漫画版は断然お薦めである。

　2014年春からは「月刊ASUKA」にて、姉妹作「万能鑑定士αの難事件」も連載開始！　原作通り凜田莉子、小笠原悠斗、葉山警部補も登場。
　原作でもＱシリーズ以上に面白いとの呼び声が高い本作品。漫画版のクオリティの高さには、原作のディープな読者も納得。もともと少女漫画テイストだった原作は、蒼崎律先生による繊細かつクールでコミカルな作風にぴたりと嵌まり、これ以上ないと言える水準でキャラを生き生きと活躍させる。原作では「執事風の運転手」だった能登厦人が正式に執事となり、彼独自のインテリジェンスとユーモアをのぞかせる。絢奈も那沖もじつに魅力的な人格として表現され、小笠原悠斗や浅倉乃愛まで登場する本作は、小説のコミカライズに求められるすべてを網羅し、さらに超越した作品になり得ていると言える。
　原作α第５巻の巻末に予告漫画が載っているが、本編はその十倍以上の出来の良さ。松岡圭祐ファンには最高のプレゼントであり、新規読者にとっては究極の面白さを保障する傑作漫画との出会いに違いない。

「万能鑑定士Qの特装本」プレゼント

空前絶後の記念本、公式同人誌と言える「万能鑑定士Qの特装本」が愛読者500名の皆様にプレゼントされます。
・松岡圭祐による書き下ろし新作「万能鑑定士Q」短編小説
・清原紘によるQ＆α描き下ろし新作イラスト
・神江ちずによる描き下ろし新作「万能鑑定士Q」短編漫画
・蒼崎律による描き下ろし新作「特等添乗員α」短編漫画
・映画「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」最新情報記事
いずれもこの本でしか読めない貴重な限定作品ばかりです！

プレゼントの詳細は、新規開設されましたKADOKAWAのQシリーズコミックス公式サイトを参照してください。こちらをご覧ください。
書店では買えないファン必携の究極本です。是非ご応募下さい。

月刊「ASUKA」7月号「特等添乗員αの難事件」表紙・ヤングエース6月号　『万能鑑定士Ｑの事件簿』表紙

表紙に浅倉絢奈、凜田莉子が登場です。

月刊ニュータイプ5月号　Ｑ＆αイラスト掲載

蒼崎律先生による凜田莉子＆浅倉絢奈のオリジナルイラストとあいさつ文が掲載されています。

「月刊ASUKA」にて「特等添乗員αの難事件」連載開始

　初回は大量７8ページ、第１話・２話同時掲載となっています。清原紘先生のキャラデザと蒼崎律先生の漫画による少女漫画テイストに溢れたコラボ。原作通り凜田莉子、小笠原悠斗、葉山警部補も登場します。

αシリーズの読者に絶対オススメの、素晴らしく完成度の高い、楽しくて面白い漫画に仕上がっています！　是非、文庫５巻と一緒にお買い求めください。

「特等添乗員αの難事件」「万能鑑定士Qの事件簿３巻」特製図書カード３０名様にプレゼント

αの漫画連載開始とQのコミック3巻刊行を記念して図書カードがプレゼントされます。詳しくは「月刊ASUKA」「ヤングエース」のプレゼント要綱をご覧ください。

「万能鑑定士Qの事件簿」III巻アニメイトオリジナル特典：描き下ろし複製ミニ色紙プレゼント

アニメイト全店にてコミック版「万能鑑定士Qの事件簿」３巻をご購入頂くと贈呈されます。
在庫が無くなり次第配布終了となりますのでご了承ください。

WonderGOOオリジナル特典：描き下ろしポストカード

WonderGOOにてコミック版「万能鑑定士Qの事件簿」３巻をご購入頂くと贈呈されます（一部店舗を除く）。
在庫が無くなり次第配布終了となりますのでご了承ください。

2014年6月号　「万能鑑定士Ｑの事件簿」17話
「万能鑑定士Ｑの事件簿」莉子が表紙です。原作における６巻、華蓮の屋敷での不思議な体験が続きます。華蓮の挑戦のなかに謎解きの鍵が撒かれている回。じっくり読んで推理に臨みましょう。巻頭グラビアページには映画情報もあります。また、Ｑの図書カードもプレゼント。詳しくは雑誌のなかの記事をご覧ください。

　2014年7月号「特等添乗員αの難事件」第5話
　表紙に凜田莉子とともに初登場です。内容は、ついにツアコン採用試験に挑むことになった絢奈を描いています。原作でも物議を醸しだしたあのバスの人数の問題。儒瀬樹里が初登場し絢奈の前に立ちふさがります。みごと彼女を煙に巻いたものの、初めてチート呼ばわりされた絢奈の心境やいかに。いっそう深く掘り下げられるキャラクターの妙、美しく可愛い絵とスピーディーなストーリーテリング。魅力にあふれたコミック版αの活躍を今後ともお楽しみに。そして、単行本第1巻も是非お読みください。

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