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万能鑑定士Qの事件簿 登場人物

     
 小笠原悠斗(おがさわら・ゆうと)
26歳。角川書店入社4年目で『週刊角川』記者。
仕事には熱心なものの、ドジが災いして出世できず。いつも編集部の留守番がてら、取材の必要のない記事の原稿を書かされている。
西池袋三丁目、家賃83000円のワンルームマンションにひとり暮らし。彼女いない歴6年。立教大卒。趣味はサッカー観戦。角川書店のフットサル大会ではエース級の活躍。凜田莉子に想いを寄せていて、いつも飯田橋の「万能鑑定士Q」の店を訪ねるが、事件に関する雑用に走りまわった挙句、終盤は完全にほうっておかれることが多い。友人は同僚の宮牧拓海。
  凜田莉子(りんだ・りこ)
23歳。沖縄出身。波照間小中学校から石垣島の八重山高等学校に進学、12年間の学業を通じ万年学年最下位の記録を持つ。
感受性が過剰なほど豊かで、何にでも感動するため勉学が手につかない少女時代を送る。ある機会に、その情動の激しさを記憶力に転化する方法を学んだとたん、たちまち「生けるグーグルボット」となりあらゆる知識を吸収、博覧強記な人物に変貌。記憶したデータと観察対象を比較することで、驚異的な鑑定眼を持つに至る。飯田橋に「万能鑑定士Q」なる店をオープンし、ひとりで切り盛りしている。十代のころの愛読書は「ハリー・ポッター」と漫画「NANA」。
 葉山翔太(はやま・しょうた)
37歳。鎌倉市の大船署から都内の牛込警察署に異動。知能犯捜査係に就任。階級は警部補。
凜田莉子とは力士シール事件が起きる前からの知り合い。何度も莉子の手を借りておきながら、邪険な態度をとるのが常だった。しかし「ノストラダムスの大予言」事件あたりで態度を軟化させ、しだいに莉子およびその友人の小笠原に協力的な態度を見せ始めている。雲津という部下がいるが、あまり信頼されているようすはない。以前に鎌倉に住んでいたことから、鳩サブレーが好物。警視庁のキャリアには頭が上がらないが、他の所轄の人間とは張りあおうとする悪い癖がある。

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Illustlation by 清原紘

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