あなたの知らない羽幌ガイドツアー






2019年10月、道北の羽幌町、 羽幌炭鉱 跡を巡る探索ガイドツアーを開催。
今回は羽幌本坑、そして築別炭鉱選炭場を巡る、
写真撮影を中心とした方々の参加となった。 ミーティング

まずは羽幌町内に集合後、炭鉱跡地へ移動。
装備を整え簡単なミーティングの後、
本坑立坑付近から探索をスタートする。 出発


昭和40年完成の選炭施設事務所に到達だ。
幾何学的な遺構で、
早速、写真撮影する参加者たち。 選炭所


合理化五か年計画の副産物である選炭工場。
どこを切り取っても絵になる風景だ。
体幹の鍛わった参加者は遥か上部へ登攀する。 選炭所


事務所内の『恋の部屋』へ移動する。
現在の価値で170憶円が投じられた施設群。
足元の穴に十分留意しての移動だ。 選炭施設


事務所内の1階へ下る。
そこには黒板に残された、羽幌町内をモチーフにした恋の詩。
『貴女と私を逢わせてくれた〜港羽幌の恋の夜』 精錬所


登って下って忙しい。
ここは事務所屋上だ。
秋晴れの中、笑い声が飛び交う。 事務所屋上



皆さんが狙うのは、遠望できる立坑である。
地上39m。タワーマシン型だ。
ある範囲で自由に探索していただく。 立坑


事務所内には書類が大量に残存する一角がある。
買掛けの伝票や注文書らしき書類を撮影する。
この2階の床には大きな穴が開いている。 書類


選炭事務所の外観は後半での撮影となった。
付帯設備として7,500KvAの変電所、圧縮機室、
蒸気原動所などが存在していた。 外観




別棟の選炭工場へ入る。
水槽で泡を利用することでの石炭選別方法を解説する。
200t/時を誇るタカブジグ主選機の廃墟だ。 選炭所

水槽は錯覚を起こし、水面が上昇してるかの如く見える。
意図的に破壊された選炭施設内を探索する。
この後はいよいよ 立坑跡 だ。 選炭工場


立坑直下に到達。
正面の櫓直下は512mの深度。
衝撃吸収装置が天井にあったことなどを解説。 立坑

ヘルメットに装着するバッテリーランプの充電室。
充電時に発生する
水素ガスによる爆発の危険性などを 説明する。 充電室


浴場入口の入浴心得の掲示が残る。
かなり細かいことまで指定されている。
ぶら下がるのは蛍光灯具。 入浴心得


浴場はかなりの広さがあり、
タイルが残るが、
コウモリの痕跡が多い。 マウスon 浴場 


タワーマシン型の立坑の裏手に回る。
青空にそびえる39mのタワーだ。
雨の後は屋上に残る水面に反射するタワーが見られる。 マウスon 雨の後 





立坑付近の探索だ。
この足元下に512mの坑道がある。
昭和36年着工、昭和40年完成…昭和45年閉山。 立坑櫓


昼食後、 築別炭鉱 に移動、貯炭場に潜る。
容量2,000tという巨大施設の廃墟だ。
内部は貨車への積込施設などが残る。 貯炭場


上部にある昭和34年完成の第二選炭工場に到達だ。
ここまでの藪は激しく、
かなりの登攀を行った。 ジグ





精炭の重量を自動測定し、
選炭成績や選炭統計の基礎数値を計測する施設群だ。
屋根が低く、頭上に注意しながらの探索だ。 ジグ


上部には工業分析を行ったであろう設備が残る。
木造の棚や窓枠の一部も残る。
参加者も写真撮影に余念がない。 木造


今回は少人数のため、まとまりよく自由度の高い探索となった。
夏の終わりの藪には悩まされたが、
参加者の協力のおかげで、予定以上の探索をこなすことができた。 ホッパー





参加の皆様、お疲れ様でした。
また、大変ありがとうございました。









参加者
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