夕張炭鉱 平和鉱跡  探検: 北の細道 夕張炭鉱 平和鉱跡

夕張炭鉱 平和鉱で穿孔ガス抜き法を見る




北海道夕張市

  無毒爆発性のメタンガス(CH4)は通常、炭層及び孔隙(すきま)の多い岩石中に含まれている。
断層や褶曲などの地層内には隙間多く、特に多量のガスが存在している。
これらガスは一般に数気圧、10〜30気圧の圧力を持っている。

メタンガスが坑内に流出する状況は「滲出」「噴出」「突出」の3種であるが、
常時坑内にガスが流出するものは「滲出」「噴出」である。

北海道の特に夕張周辺の炭田は褶曲断層が多く、また上盤は良質の歴青炭が多いこともあり、
九州の炭田に比較すると、出炭1t当たりのメタンガス発生量は2倍以上となる。

メタンガスは無色、無味、無臭で比重は空気の1/2、つまり坑道では常にその上部に溜まることとなる。
また直接毒性は無いものの、空気中に40〜50%混合すると
酸素濃度が著しく減少し、窒息の恐れがある。

また、それ以上に恐ろしいのは空気中に5〜15%混入した場合の爆発性である。
但し酸素濃度が13%以下になると、爆発性はゼロとなる。
メタンガスの引火温度は700℃と言われるが、爆発時の最高温度は2,000℃に及ぶ。
またこの爆発時の圧力は8気圧となり、炎の進行速度は2,000m/秒に及ぶ。


これら爆発を防止するために、通常は坑内通気によりガスを薄めて坑外に排除するのが、
通例であるが、坑内深度が増しガスの発生量が多量になると従来の通気法だけでは、
排気中のガス量を制限量以内に保つことが困難となる。

よって未採掘の炭層や採掘跡から吐出するガスを鉄管内に導き、
これを坑外に誘導、減圧し場合によっては再利用する方法が当時、施工されつつあった。
結果、坑内気流中のガス濃度が減少し、坑内作業の安全性を確保することとなった。

夕張日吉地区に若鍋坑が開坑したのが明治39年。
山下の平和坑が開坑したのは昭和11年。
昭和50年に閉山するまで、そのメタンガスとの闘いは続く。

今回はそのメタンガスとの闘いを垣間見る遺構に出会うこととなった。









立坑跡・減圧装置・メタンガス・・・


旧夕張線
( ̄u ̄;)旧夕張線



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