大栄鉱山跡 探検: 北の細道

大栄鉱山で乾式精錬を見る


北海道黒松内町

 当時、主流だった青化精錬のメカニズムはどうだったのだろう。
 まず鉱石を易砕炉にて加熱することで、砕けやすくする。
噛鉱機により鉱石を砕き、粒鉱や粉鉱の細かいものにする。

 次にこれらを回転焙焼炉にて食塩を加え塩化する。
これらを溶解槽に入れ亜硫酸曹達液を注ぎ主として銀を溶解する。
その液を沈殿槽に移して硫化カルシウム溶液を注ぎ硫化沈殿させる。

 その後、青化カリ液を注ぎ、金を溶解させ亜鉛箱にて金だけを還元、泥金とする。
硫化銀は乾燥後鉛を加えて塊銀に、泥金は硫酸を用いて亜鉛洗浄後精製する。


付近には海沿いの大金鉱山大玖鉱山
近くの長万部にも鉱山が密集している。
本坑の旧い資料を見ると、5箇所の坑口と精錬所、大規模な鉱員社宅や工場も持つ。
そして、他とは違う乾式精錬。

 黒松内の繁栄に大きな影響を及ぼした、
山中の鉱山を探索してみた。




精錬所、藪漕ぎ、羆・・・





大栄金山
( ̄u ̄;)乾式精錬所



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