羆に怯える


昭和6年に冷水沢で金の露頭が発見された後、
昭和10年には高品位の金鉱脈が確認され、大栄鉱山の歴史は始まる。
昭和15年には精錬所、続いて変電所・鉄工場・分析冶金室などが建設され、
一大鉱山となった。

昭和18年に閉山するまで、600人以上が生活する巨大鉱山として繁栄した。



簡素な貨車駅の蕨岱から山に入る。

蕨岱駅

黒松内岳 黒松内岳登山口に向けて西の沢大平川線林道を進む。


池゙ 林道脇には不思議な池がある。
危険を知らせるためのマーキングなのか。




林道

林道を遡る。
登山口の手前に鉱山はあるはず。
冷水沢・黒松内川とかつての鉱山施設を手書きの配置図に起こして持参した。


沈下橋

黒松内川と交差する沈下橋からは、

徒歩での探索だ。


熊

いきなり羆の糞だ。
探索後に発見したかったが・・・。


黒松内川

黒松内川を遡り、冷水沢との間に坑口があったはず。

ここからはいつものように水没しての探索だ。

川を遡る。
「一坑」から「三坑」、「川向坑」「冷水沢坑」の5つの坑口があったらしい。
すでに痕跡は何も見えない。

上流は激藪で、

上流

結局坑口の発見には至らなかった。

廃道に入る。

廃道

さらに上流の鉱員社宅の探索に向う。
たくさんの住居があったはずだが・・・。



平場

平場はあるものの、
目立った施設は見えない。
独身寮や浴場もあったらしい。

火薬庫

更に遡り火薬庫や事務所、自家発電室近くまで来た。
しかし、設備の発見には至らない。

林道脇に石碑を発見した。

石碑

平成11年建立の石碑には、大栄鉱山の歴史と、
「今も尚、金山が存在した唯一の印として精錬所跡のコンクリート槽が残され
往時の隆盛を偲ばせている」の一文で締めくくられている。

藪漕ぎ

ここから山へ入る。

今だ施設は何も見えない。

羆の存在に怯えながら、

山中

奥に進む。


精錬所

ひたすら藪を漕いで進むと、少し開けた平場の奥に突然、
精錬所の廃墟が現れた。
巨大な設備だ



茂みの中に突然現れた廃墟。
かなり上部にまで建設されている。
ただ、円柱の廃祉は珍しい。


コンクリート槽には穴がある。

精錬

近づいて精錬所の廃墟をよく観察する。
戦時中の建設だからか、コンクリートは粗悪な感じがする。


円柱

やはり円柱の施設は珍しい。
近くの大金鉱山の大精錬所とも形は大きく違う。


木漏れ日

木漏れ日の中、上部を目指す。
穴が多い。


穴

等間隔に等しい大きさの穴が連続する。
火を使用する乾式精錬の特徴なのだろうか。


入坑

穴のひとつに侵入してみよう。
内部は乾燥しているがあまり環境は良くない。






内部は数mで行き止っている。
一部、コンクリートが剥がれ落ちている。



坑内

内部は狭く、立っては歩けない。

外界

内部から外を望む。
穴の向こうに登ってきた山中が見える。

斜面

施設の脇の斜面を登る。
精錬所の廃墟は上部へ続く。

円柱 border=

上部にも円柱の施設が広がる。
どのように稼動していたのだろう。

廃墟 border=

ある程度登り、廃墟を見渡してから、
探索を終了した。





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廃墟穴
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