茂尻炭鉱 鴨の沢排気風洞跡 探検: 北の細道 茂尻炭鉱 鴨の沢排気風洞跡

茂尻炭鉱の立坑による危機からの脱却



北海道 赤平市

 赤平市の立坑櫓といえば、高さ43.8mの 住友赤平炭鉱 第一立坑 が著名だが、
実は他にも立坑櫓は建設されていた。

それが、かつて茂尻(もじり)に存在した雄別茂尻立坑だ。
茂尻炭鉱は明治40年頃から 「大倉喜八郎」明治・大正時代の実業家、大倉財閥の創設者 の所有となり放置されていたが、
大正7年(1918)の大倉鉱業(株)の設立と共に事業を開始した。
やがて昭和10年(1935)5月に 雄別炭礦(株) が鉱区を買収し事業を継承した。

その後、一時はスクラップ化の危機に瀕したが、
年産60万t、能率50tを目標に昭和42年(1967)、茂尻立坑の建設を中心とする、
深部開発工事に着手した。

茂尻立坑
雄別茂尻立坑(施工 新菱建設KK)

茂尻立坑の櫓自体は現存しないが、巻上室の建屋は民間の工場の一部として、
今も市街地南部に残存している。


今回は立坑跡からさらに南部の山中に存在した排気風洞の探索だ。
現地はヒグマの出没もあり、
入念なルートの検討と装備の準備が必要な場所だ。
4月、残雪の山中を歩いてみたいと思う。


スクラップビルド・排気風洞・扇風機・・・




坑道
坑道





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