佐呂間鉱山跡  探検: 北の細道 佐呂間鉱山

佐呂間鉱山で銅山王の参画を見る




北海道瑠辺蘂町

   金は人類によって使われた最古の金属とされ、
これは自然金としても産出し、精錬技術がなかった太古でも入手しやすかったことによる。
また錬金術はアラビアをはじめ、他の金属を人工的に貴金属に変える技術から発祥し、
化学という学問(chemistry)も錬金術(alchemy)を語源とすると言われている。

世界的に見てもマルコ・ポーロやコロンブスの探検、アメリカ西海岸・オーストラリアの開発・発見も、
すべては金を求めた所産と言える。
日本でも委奴国王からの金印、藤原時代の平泉金色堂、足利義満の鹿苑寺・金閣と、
金に関する歴史的経緯も多い。


金は自然に単体で産出することも多く、 石英などの岩石の隙間や内部に分散されて存在する。
これが風化され水に流されずに河床に残ったものが砂金である。
また銅や鉛の鉱石に混じり、これら製錬の副産物として抽出される金も多い。

金の選別の手法の第一は比重選鉱である。
これは樋流し法など、水流で転がせての重さの差による選別方法だ。
第二は鉱石を水中で砕き、金粒を遊離させた後、
水銀を入れて金の 「アマルガム」水銀との合金で加工しやすく、後に加熱して水銀を蒸発させれば純度の高い目的金属を抽出できる を作り蒸留によって水銀を取り除く 「混汞法」こんこうほう が使われる。
しかし現在では第三の青化法が主流となり、これは鉱石を擦り砕き、
シアンソーダの液中に溶かして金を抽出した後、
亜鉛末にて置換、金を沈殿させる。

佐呂間鉱山は西方山頂部の 共栄鉱山と隣接しており、 北ノ王鉱山とも近い。
昭和8年から企業経営となり、昭和10年頃さかんに稼行、
金7g/t、銀400g/tの品位で、50/t月の出鉱が行われたが昭和18年以降休山している。
今回は平場の発見から坑口に導かれる結果となった。





支保工・坑口・石垣・・・



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( ̄u ̄;)坑道跡





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