ホッパーを征服する


こちらはさらに巨大な施設が山の斜面に林立し、頭上に注意しながら崩れかけた選炭場の内部に入る。
ホッパー遠望

山の斜面に沿ったこの構造物の頂上を目指してみよう・・・


コンクリートの崩落が多く粗悪な材料のような感じがする。

ホッパーサイド

奥に進むと幾何学的な構造物となり、

思わず方向感覚を失いそうになる。

上部

下部

水

ホッパー下の水溜りに木漏れ日が反射する。


ホッパー下

時間は昼に近づき、少し気温も上昇してきた。

この付近には火薬庫、木工場、坑口神社もあったらしい。



ここは採掘した岩石の中から、石炭を抽出し粒度を揃える施設跡だ。
昭和36年の産炭法の制定に基づき、石炭鉱業調査団が発足した。
これは鉱業界の現状を調査し、諸対策を講じることを目的とする。 選炭所


調査団の目的は石炭企業の赤字撤廃、労働者の失業防止、
そして産炭地の疲弊からの救済などの打開策の検討であり、
その中で成立したのが『石炭鉱業合理化臨時措置法』であった。 選炭所


調査団からは昭和37年に第一次答申が示されたものの、
炭鉱の斜陽化を覆う事は出来ず、昭和39年第二次、
昭和41年第三次と政府が私企業に与える援助の限界としての抜本策が講じられた。 選炭所


臨時措置法は5年間の時限立法で、
大手炭鉱の生産を集中させ、中小炭鉱に補助金を交付して廃山を即す、
非常に厳しいものであった。 選炭所


第四次の最終答申を経て、
見込んだ「なだらかな撤退」とはならず、
なだれ閉山と言われる急速な現象が全国的に発生した。 選炭所

ホッパー

これにて運炭設備群の探索を終え、もとの林道へ戻る。
なかなかの充実感と疲労感。しばし林道脇で休息する。

林道沿いの川向こうの崖に黒い穴が・・・っ


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